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Date: 2006/0427 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Napa RidgeやRutherford Vintnersのワインはどこで作られているかご存知でしょうか。これらは一見Napa Valleyと関連があるように見えますが,実際には何の関係もないワインで,Central Valleyのブドウで作られています。

これらのワインを作っていたブロンコ社とカリフォルニア州の裁判は,最高裁がブロンコの上告を却下して,カリフォルニア州の勝ちと決まったわけですが,Sonomaがその再燃を防ぐべく動き始めました。
"Taking a cue from Napa, Sonoma County growers are pushing for a "truth in labeling" law that would guarantee a wine has Sonoma grapes in the bottle if it has Sonoma on the label."

Is that really a Sonoma wine? - Law would require brands to contain Sonoma grapes if name is on label

提案している州法が通れば,Sonoma …などとラベルに名乗るワイナリはSonomaのブドウを75%以上使っていないといけないことになります。

カリフォルニア州外で作った場合はどうなるのだろうというのが少し気になります。
Date: 2006/0415 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパだけでなく世界的に有名なレストラン「フレンチ・ランドリー」のオーナーであるトーマス・ケラー氏が本拠地であるYountvilleに新しいレストランを開く計画のようです。

既にフレンチ・ランドリーのほか,より気軽なBouchonやパン屋をオープンし,肉屋やパーティ・スペースも開くことを表明していますが,今度は「ちょっと違ったもの」をやりたいとのこと。
"Keller isn't sure what the new concept will be -- he's hoping to bring something different to the Napa Valley -- but his ideas include sushi, burgers or steak. He plans to open in spring 2007."

Keller expands empire
候補にはハンバーガーや,すし,ステーキも入るとか。2007年春に開店予定だそうですが,どうなることでしょうか。
Date: 2006/0413 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SonomaのAlexander ValleyにあるCh. Souverainのプロパティを購入し,Diamond SeriesをSonomaに移管したFrancis Ford Coppola氏。これまでのNiebaum-Coppola EstateはRubicon Estateと解消し,ボルドー系のワインに専念するとのことです。

このほどAlexander Valleyで「ムーブ・イン」パーティを開催,地元から歓迎されたそうです。
"Francis Ford Coppola staged a “moving in” party at his newly purchased chateau in Alexander Valley on Friday evening, and apparently everyone in the appellation came on over."

Francis Ford Coppola buys Chateau Souverain - Alexander Valley

ただし,昨今の天候不順を象徴するかのように,この日も雨。それだけが難点だったそうです。
Date: 2006/0411 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Business Monthlyの調査によると,全米のワイナリの過半数がテイスティングを有料にしているそうです。西海岸を除くと72%が無料だということなので,西海岸のワイナリでは有料の方が多いということになります。経験的に言っても,予約なしで行けるワイナリの大部分は有料になっていると思います。
"“Part of the reason we went to charging for tasting was we were finding a lot of people came to taste that weren’t interested in the wines,” said Jody Stewart, Kunde Estate consumer direct manager."

WINE BUSINESS ONLINE - News & Information for Wine Industry Professionals

有料が是か非か,人によって意見は分かれると思いますが,私自身は賛成です。上に引用したKundeの話のように,無料テイスティングでは,「飲酒」を目的にした人が増え,ワインを味わう要素が低くなる傾向があります。クオリティを売りにするワイナリであれば,有料は避けられないのではないでしょうか。

また,無料のところではワインを買うことはマナーの一つだと思いますが(ワインを買わずにテイスティング・ルームを離れるテクニックが紹介されるくらいですから),有料だとそのプレッシャから逃れられるというメリットもあります。
Date: 2006/0403 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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麻布十番のCWGと神楽坂のs.l.o.の姉妹レストランで相次いでワインメーカーズ・ディナーが開かれます。
"CWGでは4月11日(火)に"ジョー・ディビス"氏を囲んでの
『Arcadian Winery ワインメーカーズ・ディナー』を開催いたします。"

California Wine Garden
"『s.l.o』では4月12日(水)に、その“スー ファ ニュートン”女史を
お迎えして『Newton Vineyard ワインメーカーズ・ディナー』を
開催します。"

s.l.o:s.l.o +(プラス) vol.05

Arcadianは高品質なピノ・ノワールで知られるワイナリ。オーナーのJoe Davis氏はParkerの掲示板でもときどき姿を見かけますが,バランスを重視したアルコール度数の高くなりすぎないピノ作りを心がけているようです。話を聞いてみたい一人。

一方,Newton VineyardはNapaの歴史に必ず登場するワイナリ。現在のワインメーカーを務めるSu Hua NewtonはオーナーのPeter Newtonの妻であり,かつてはシャネルのモデルだったという(真偽は不明)伝説の人物。芸術家であると同時に,サンフランシスコ大学で教鞭を取ったり,Krispy Kreme Donutsでディレクタを務めるなど,多芸な人であるのは確か。本によってはSu Huaの贅沢好きがPeterを堕落させたといった書き方もあり,興味の尽きない人物です。

というわけでどちらもすごく行きたいのですが,今月は既に予算オーバーのためワイン会参加は難しそうです。残念。