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Date: 2009/1230 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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・10位 10年経ちましたもうじき
 「カリフォルニアワインの玄関口」を始めたのが1999年の8月。CWFCよりちょっと前でした。石の上にも3年といいますが,なんとか10年やってきました。ブログ中心にしたのが2003年なので,それから数えても6年。始めた頃は「ホームページ」作りがちょっとしたブームのような感じで,ワインサイトもいろいろできていました。今の飲み仲間はそのころ知り合った方々が結構います。ただ,サイトを順調に続けているのはshuzさんとか安師範さんくらいでしょうか。

・9位 神の雫ドラマ初回の感想
 ドラマ,いまいちでしたね。遠峰一青のエキセントリックな演技がわずかな見物でしたが,回を追うごとに普通になっていってしまい,最後の方はぐずぐずでした。ただ,紹介されたワインは結構売れたそうです。

・8位 ワイントレイン20周年
 上の順位で出てくる「神の雫」カリフォルニア編でもワイントレインが出てきましたが,今年は20周年であり,日本向けのプロモーションも力が入ってきているようでした。

・7位 BondのMatriarchがヒット
 2008年はSine Qua Nonが日本正式入荷+WA100点でプチブームになりましたが,2009年はそれほど大きなものはなかったようです。その中では中川ワイン販売が正式輸入を始めたBond(Harlanオーナーの手がける別ブランド)が現地価格並の価格で目を引きました。特に最廉価のMatriarchはWAを初めとしたメディアでの評価も高く,1万円程度の価格でちょっとしたヒットになりました。秋にはHarlanのセカンドMaidenの輸入も始まりましたが,それまでとそれほど値段が変わらなかったので,いまいち話題になりませんでした。

・6位 新グッズエアレータープラティパス・プリザーブ
 前半はワイン・エアレーターの記事が結構よく登場しました。秋に紹介したプラティパス・プリザーブはプチブームになっています。ほかにも新しいグッズをいくつか紹介しました。

・5位 カリフォルニアワイン本Dummiesワイントピア
 久々のカリフォルニアワイン本として,W. ブレイク・グレイ,石川真美夫妻による「カリフォルニア・ワイントピア」が登場しました。米国で出た「California Wine for Dummies」もなかなかよくまとまった好著でした。

・4位 ソーシャルメディアTwitterVinfolioとCellarTrackerマーフィーグッドの「理想の仕事」TwitterブームSt.Supery
 TwitterやワインのiPhoneアプリ,SNSなどいろいろな動きがありました。この分野,記事への反応は少なく,相変わらずTwitterでの日本のワイン関連の情報はあまりありませんが,個人的には重要な分野だと思っています。

・3位 不況Kendall-JacksonなどWineCaskSFクロニクル
 不況関連の記事は,上に挙げた以外にもたくさんありました。今回の不況がこれまでと違うのは,ワインの購入価格が明らかに下がったこと。ワイナリ側も対応をよぎなくされるようです。

・2位 サイドウェイズ日本版オフィシャルガイド
 日本版のサイドウェイズが公開されました。興行成績はあまり奮わなかったようですが,This is itと公開時期が重なったのは不運でしたね。映画自体は悪くないと思うので,DVDになったら買ってやってください。オフィシャルガイドには私も記事を書いています。

・1位 神の雫でカリフォルニア1回目2回目
 神の雫で遠峰一青がカリフォルニアに行きました。突っ込みどころ満載の1回目,2回目の感想は,かなりのビューを集め,2ちゃんのスレッド名にまで取り上げられました。

以上,ワイン関係の10大ニュースをまとめました。余力があったら年内に,iPhone関係,読書関係もまとめたいと思います。
Date: 2009/1229 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が恒例のWinery of the YearとWinemakers to Watchを発表しています。Winery of the YearはPeay。Pinot Noir専業ワイナリで、ワインメーカーのVanessa Wongは数年前にWinemakers to Watchに選ばれています。以前は日本にも輸入されていましたが最近は見かけないようです。

Winemakers to WatchはDrewのJason DrewとMatthiassonのSteve Matthiasson。DrewもPinot Noirのワイナリ。Matthiassonは白ワインのブレンドを得意としています。
Date: 2009/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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このブログでも何度か紹介しているプラティ(プラティパス)・プリザーブ(Platypus Preserve)が好評です。うちでも重宝していますし(今日も1本冷蔵庫に入っています),うえはらさんかんちゃんも激賞。

なかでもうえはらさんはいきなり5本分を買ってしまったという盛り上がりよう。僕も買い足したいと思っています。

写真代わりにアフィリエイトリンクは貼っておきますが,まとめ買いするなら,Amazon.comで買ってShip2uで配送してもらうのが良いだろうと思いますです。

Date: 2009/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアのシャルドネで今トップというとどこのワイナリでしょう。Kistler? Peter Michael? Marcassin? いろいろ意見はあると思いますが,例えばWine Advocate誌のレイティング(全部Robert Parkerによる)で2005年以降のヴィンテージ,98点以上というワインに限定するとわずか6本。Aubert Rulling 2005,Marcassin Marcassin 2005(以上2本が99点),Aubert Lauren 2005,Kongsgaard The Judge 2005,Kongsgaard The Judge 2007,Sine Qua Non Mr K 2005(以上98点,The Judge 2007は98+)となっています。Sine Qua Nonはデザートワインなので,それを除くとAubertとKongsgaardが2本ずつ,Marcassinが1本。ワイン名まで特定するならThe Judgeが目立ちます。

ただMarcassin Marcassinは過去4回99点を取っており,WAでは過去12回で1995年の90点を除くとすべて96点以上とやはりすごい点数。The JudgeはWAで6回評価されており2006年の93点を除くと97点以上。甲乙付けがたいと見るのがいいでしょうか。

前置きが長くなりましたが,柳屋にThe Judgeが2004~2007年まで入っています。2007年が2万6800円,後は3万9800円と,値段もすごいのですが,値段がどうこうよりもとにかくトップのワインを揃えたいというのであれば,いいチャンスでしょう。ちなみに2007年の2万6800円はお買い得とまでは言えないものの,まあまあの値段です。


Date: 2009/1224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Press Democrat紙の記事によると,ソノマ・カウンティがワイン・ラベルのルールを変えることを検討しているそうです(Made in Sonoma County)。

ソノマには現在12のAVAがありますが,ラベルにAVA名例えばRussian River Valleyと入った場合,Sonomaという文字は入らなくなります。そこで,それらのAVAワイン名を付ける場合にSonomaという文字も強制的に入れさせようというのが今回の提案です。実は既にナパではそれが実現しており,AVA名の文字との差が1mm以下の文字の大きさでNapa Valleyと入れることになっています。これがNapaというブランド構築に大きく役立っていると見られることが,今回の提案につながったようです。

ただし,SonomaにはこれまでもSonoma Coast,Sonoma Valley,Sonoma Mountain,Northern SonomaといったSonomaを一部に含んだAVAがあり,それらのAVAからは反対意見が出そうだとのこと。Sonomaの場合,地域差も大きいことから,簡単には決まらないような気がします。
Date: 2009/1223 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の最新号(通巻186号)が発表されました。年末恒例の北カリフォルニア特集(主にナパのカベルネ)で2007年のワインを中心に評価が出ています。

2007年はカベルネに限らず押しなべて評価が高くなりそうな年ですが,予想に違わず100点が6本も出ています。

Kapcsandy Family Winery Cabernet Sauvignon State Lane Vineyard
Scarecrow Cabernet Sauvignon
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Ccs
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Old Sparky
Dana Estates Cabernet Sauvignon Lotus Vyd
Colgin IX Proprietary Red Estate
というのがそのリスト。ヴィンテージはどれも2007年。

カプサンディ(キャプサンディ)は昨年急上昇したワイナリ。スケアクロウ,シュレーダーと新世代のワイナリが並びます。Danaは初めて聞きましたが,これまでWAで評価されている10ワインのうち4本が95点以上の高評価を付けている新星です。今年,Wine SpectatorでもWineries to Watchに選ばれており,今後人気が高まりそうです。

Colgin IXは2006年に続いて2年連続の100点。Harlan Estateの2001-2002年に次ぐ快挙です。20世紀末にカルトと言われたワイナリの中でも一歩抜けた存在になったと言ってもいいかもしれません。ちなみにHarlanは97-100,Screaming Eagleは96-98+,Dalla Valle Mayaは95-97でした。

このほかなじみのあるワインでいうと,先日2006年を紹介したSpottswoodeは99点と過去最高。これがもしこれまでどおりの価格で国内で売られたら目玉になるでしょう。実は昨日SFgateの記事でもSpottswoode2007を絶賛していて気になっていたところでした。Dominus 2007は98点という高評価。Dominusもこのところ1万円あたりの価格が定着しているので期待したいところ。Opus Oneは2007は95+でしたが2006は93と前年評価より下がっています。今買うなら2005年?



このDominusはちょっと異常に安いです。今一番お買い得かも。ストーリーのあるワインなので,どこに出しても恥ずかしくないだろうし。
Date: 2009/1222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Dr. Vino's wine blogで,ワイン界においてこの10年を代表するのは誰かという投票を受け付けています(Vote now! Wine Person of the Decade [the Naughties] | Dr Vino)。

候補にノミネートされているのは以下の8人(組)。
・John Casella
・Fred Franzia
・Paul Giamatti
・Shin & Yoko Kobayshi
・Eric LeVine
・Robert Parker
・Terry Theise
・Gary Vaynerchuk

…なにやら日本人らしい名前がありますが…。記事を読んでみると神の雫の作者とあります。神の雫の原作は「亜樹直」(あぎ・ただし)となっていますが,ご存知の方も多いように実際には姉弟で書いています。その名前が樹林伸・ゆう子。投票の名前は二重に間違ってますが,まあいいでしょう。

ほかの7人のうちRobert ParkerとGary Vaynerchukについては今さら説明不要だと思うので,他の5人を簡単に紹介しておきます。John CasellaはオーストラリアでYellow Tailを作った人。Fred FranziaはBronco Wine Companyのオーナー。Two Buck Chuck(Charles Shaw)の生みの親です。Paul Giamattiはサイドウェイズの主役Milesを演じた人です。この人の一声でMerlotが売れなくなりました。Eric LeVineはCellarTrackerの創始者,Terry Theiseはシャンパーニュのインポーターとして有名な人だそうです。

個人的にはWine-Searcherの創始者あたりも入ってほしかった感じがしますが,ニュージーランドなので外れたのでしょうか(Yellow Tailは入ってますけど)。

ちなみに僕はGaryveeとEric LeVineで悩んだ結果Garyveeに投票しました。



Date: 2009/1221 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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バックナンバーなので入手にちょっと時間がかかってしまいましたが,東洋経済の12月5日号に載っていた「バリューワイン最前線2010」という記事を読みました。

全体としては,割と当たり前のことを書いていますが,文章が良くないし,フランスなど「伝統国」を上に見ているところが不必要に現れています。例えば次の一節。

通常,ワインはその年のブドウの出来や収穫量と需要などによって価格が決まる。対して新興国ワインの場合,毎年ワインに使えるブドウを一定量確保できるため,価格変動要素が少ない。


流して読んでしまいそうですが,前半では主に高級ワインにあてはまることが書かれているのに対して,後半ではこの記事の中心である「バリューワイン」について書かれています。つまり,比較の対象にならないものを比較したような文になっています。

この少し後に出てくる
「ボルドーはカベルネやメルローが中心だが,そのあたりは世界中で造られている。生産量でもブルゴーニュの10倍と圧倒的に多い」
というのも意味不明な文章です。

次のページでは「1000円以下“安ウマ”ワインの実態」として「木で香りづけ」とか「酸素注入」といったテクニックが使われていることが半ば揶揄するような調子で書かれています。

たとえば豊かな香りに欠かせない「樽香」。オーク樽などでワインを熟成させないと出せない香りだが,「プールいっぱいに溜められたワインの中に,木のチップや粉を投げ込んで香りをつける」(業界関係者)。酵母を安定させるためにボンベで酸素を加えたり,粉末でタンニンを加えることもあるというから驚きだ。


木の樽の代わりに「オークチップ」を使う手法は確かに安ワインでは一般的に使われているようですが,今の技術では木の樽と遜色ないレベルという話も聞きます。また,酸素を加えるテクニックは必ずしも安ワインだけのものではなく「ミクロビュラージュ」としてボルドーあたりでもかなり使われている手法だと思います。

また,フランスの味が時代遅れだという声に対して
あるフランス人のワインバイヤーは「ニューワールドワインはまるで加工食品。本来,ブドウの味を生かした農産物であるべき」と痛烈に批判する。

とあります。このようにここかしこにニューワールドを下に見る意識が現れています。

それに対して「輸入濃縮果汁」と使って作られる「国産ワイン」に対しては
低価格かつ国内産という安心感が,安定した人気を誇っている。

と微塵の批判もありません。

なんだかなあ。
Date: 2009/1218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectatorの記事によると,米オバマ大統領のノーベル平和賞受賞パーティではMondaviとカナダのInniskillinのワインが供されたそうです。

モンダヴィはRobert Mondavi Cabernet Sauvignon 2005,イニスキリンはInniskillin Vidal Niagara Peninsula Ice Wine Oak-Aged 2003です。

現行ヴィンテージだとするとOakvilleかな?

Date: 2009/1214 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパでは今年,ブドウが売れない栽培者が続出しているようです(A shaky grape market | Napa Valley Register)。

記事ではDiageoとの10年契約が切れて毎年の契約に切り替わった栽培者が,売り先を見つけられずに困っているという話やAllied Grape Growersに販売を委託さいたものの売り先が見つからないといったエピソードが掲載されています。

ただ,Alliedに言わせると状況は少し違うとのこと。売り先はないわけではなく,値段が釣り合わないのだ,と。

実際には栽培者ごとそれぞれのストーリーがあるのだと思いますが,全般的にはブドウは余り気味であり,バルクで売られる分が増えているのは間違いないようです。

2008年に始まった不況以来,50ドルのワインの売れ行きは激減し,25ドルが新しいプライス・ポイントになってきています。Andy Beckstofferによると,50ドルのワインと25ドルのワインではブドウのセレクションや樽の利用など,大きな違いが生じるとのことで,ブドウ栽培者もその状況に合わせた作り方が今後必要になるようです。
Date: 2009/1211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Opus Oneの2013年の情報はこちらの記事で

年末になるとオーパス・ワンで検索してくる人が増えてきます。今も昔も日本における一番有名なカリフォルニアのワイナリであり,ムートンとの合弁ということで,どこの有象無象が作っているのか分からない純カリフォルニアのワイナリよりも,日本のワイン好きにとっては憧れやすいのでしょう。

一方で,純カリフォルニア・ワインのファンにとってはオーパス・ワンは必ずしもカリフォルニアを代表するワインではありません。例えばカベルネ系のワインで言えば,HarlanやColgin,Araujo,Shafer Hillside Selectなどの方が遥かに高く評価されており,「オーパス・ワンを飲んでカリフォルニアってたいしたことないな」とは思って欲しくないというのが本音でしょう。

[補遺]この記事を書いた2009年ころは、こういった認識が多かったのですが、その後、オーパス・ワンの評価はどんどん上がっています。上記のハーランやコルギンなど、確かにより高い評価のワインはありますが、それらのほとんどは数千ケースの下の方(1ケースは12本)という生産量。1万ケースを大幅に上回るオーパス・ワンとは一桁違います。この生産量にしてはオーパス・ワンは非常に高い評価となっています。特にオーパス・ワンの2013年は評論家のジェームズ・サックリングが2016年のベストワインに選ぶなど、評判のいいワインです。(2017年3月)

とはいえ,Opus Oneがカリフォルニアワインの知名度アップに多大な貢献をしてきたのは事実であり,これまでことさらに過小評価してきた面もないとは言えないような気がします。

そこでここではOpus Oneについてのよくありそうな質問に勝手に答えるという形で,カリフォルニアワインになじみのない人でもOpus Oneについて正しく理解してもらおうと思います。

» 続きを読む

Date: 2009/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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フランシス・フォード・コッポラ監督のワイナリが,コルクとボトルのメーカーである米Vinocor USA社を訴えたそうです(Coppola Sues Cork and Bottle Maker over Not-So-Fine Wines)。

理由は,同社の製品によって5万5000ケースのワインが損なわれたこと。ワインはコッポラの「Encyclopedia」シリーズのもので,三角フラスコのようなユニークな形状のボトルを使っています。コルクではなくスクリューキャップのボトルです。

コッポラがVinocorに払ったボトルやスクリューキャップ,パッケージング代は68万5000ドルに上っていたそうです。それがボトルの欠けや変形,低品質のスクリューキャップによって,全5万5000ケースが酸化してしまったということで,憤懣やるかたないようです。Vinocor側は今のところコメントしていないようです。

Date: 2009/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌も2009年のトップ100を公表していました(Top 100 Wines of 2009 | Articles | Wine Enthusiast Magazine)。昨年はトップ100もセラー保存用,バリューワイン,普通のと三つ発表していましたが,今年のリストは一つのようです。その方がわかりやすくていいと思います。

発表記事にもありますが,今年の特徴はついにこれまで数年「buzz wine」だったピノノワールがブレークしたこと。1位はCambriaのJulia's Vineyardで,このほかトップ50に9本のワインが入っています(昨年はトップ50に4本)。紹介したばかりのDrewのFog-Eaterも44位に入っていたり,同じくSFクロニクルでリストされていたRoarのRosella'sが入っていたりと,ピノに関しては結構SFクロニクルと意見が一致しているような感じもします。

また,これも先日紹介したばかりのBondのMatriarchは98点で年間4位。「ハーラン・エステートに非常によく似たストラクチャを持っており,見方によってはHarlanより上でさえある。少なくとも今飲むならハーランよりおいしい」と絶賛しています。

Date: 2009/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が2009年のトップ100ワインを公表しました。基本的に米国西海岸のワインだけが対象です。

時勢を反映してか,30ドル以下のワインというのに特設ページを設けています。
2008 Alma Rosa Santa Barbara County Chardonnay ($19)
2007 Amavi Cellars Walla Walla Valley Syrah ($28)
2008 Brander Santa Ynez Valley Sauvignon Blanc ($15)
2007 Calera Central Coast Pinot Noir ($24)
2007 Cep Sonoma Coast Pinot Noir ($24) [Peay]
2008 Chateau Ste. Michelle Columbia Valley Riesling ($10)
NV Domaine Chandon Brut Classic California ($22)
2008 Foxglove Central Coast Chardonnay ($14) [Varner]
2007 Mount Eden Vineyards Wolff Vineyard Edna Valley Chardonnay ($20)
2006 Novelty Hill Columbia Valley Cabernet Sauvignon ($25)
2007 Once Wines the Table Napa Valley Cabernet Sauvignon ($28) [Evening Land]
2007 Ridge Three Valleys Sonoma County ($22)
NV Roederer Estate Anderson Valley Brut ($23)
12008 Qupé Santa Ynez Valley Marsanne ($18)
NV Schramsberg Mirabelle Brut ($23)
2007 Tablas Creek Cotes de Tablas Paso Robles Red Wine ($25)
2008 Tercero the Outlier Santa Barbara County Gewurztraminer ($18)

日本で入手しやすいものだとなんといってもカレラのセントラル・コースト・ピノノワール2007ですね。セントラル・コーストは外の畑から購入したブドウを使っていますが,自社のブドウをブレンドした「キュヴェV」も日本市場では売られていて,価格はどちらも2000円台後半~です。米国では実売20ドルを切ると思いますが,日本の価格も悪くありません。



このリストを見ると,スパークリング・ワインはあまり値段が上がっておらず,相対的にお買い得になってきている感じがします。シャンパーニュハウスの系列のワイナリの場合,輸出用のブランド名を変えることが多いので,内容が正確に同じかどうかは分かりませんが,シャンドンやロデレール,シュラムスバーグいずれも国内で販売しています。



ピノでは国内にも入っているDrewのFog Eaterがかなりのいいコメントを付けてもらっています。ただし評価は2007年もので,国内で売っている2006年とはヴィンテージ違い。Au Bon ClimatのKnox Alexanderも高評価を得ています。

Date: 2009/1206 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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CalistogaがついにAVA(American Viticultural Area)に認められました。2007年夏に認定作業が中断してから2年半,ようやくの決着です。

問題になっていたのはCalistoga EstatesとCalistoga Cellarsという,Calistogaを冠したワイナリがあり,どちらもCalistogaのブドウを使っていなかったことです。

今回の認定においては両ワイナリに3年間の猶予が与えられ,その間にブランド名を変える必要があるとのことです。