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Date: 2010/0228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2010年冬の福箱は明日の発売まで。現在米国ワインのセットは一つだけ出ています。

中身はソーターのブリュット・ロゼにカレラのミルズ,マクマニス・ファミリーのピノとカベルネとヴィオニエ。底値をざっと考えるとソーター4000円,ミルズ5000円,その他1500円。ざっと1万3500円相当が1万500円ですからかなり安いです。

Date: 2010/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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毎年恒例のPremiere Napa Valleyオークションが2月20日開催されました。昨年は不況の真っ只中,1/3ほどの減収(それでも過去4番目)の約150万ドルの売上でしたが,今回は200万ドル。2008年までの水準に復帰しました。

6月に開催されるAuction Napa Valleyとは対照的に,Premiere Napa Valleyは完全に業者を対象としたオークション。ワイナリはオークション用に特別なロットを作り,ショップやレストランなどが試飲した上で,プレミア付きのワインとして売るために購入します。ラベルも毎年オークションデザインの専用のものが用意されます。

今回の最高額ロットはShaferのカベルネで5ケース3万7000ドル。前回の最高8万ドル(5ケースのScarecrow)から大分下がりました。なお,この8万ドルで落札した中川ワイン販売は今回も13ロットを落札して総額2位でした。日本からはこのほかDean & Deluca Japan,Tokyo American Clubが落札しています。

Napa Valley Vintnersのサイトでは今回のロットそれぞれの落札者や,落札者ごとのこれまでの落札ロット履歴(中川Dean & Deluca JapanTokyo American Club)といった情報も見られます。

参加された日本人(ワイン通訳の方だそうです)のブログもあります(速報!! プリミアナパヴァレー バレルオークション参加速報 プリミア ナパヴァレー ひとりごと。。速報!! ★プリミアナパヴァレー バレルオークション結果★)。この方,CWGでワイン通訳になることを決意されたとのことで,もしかするとどこかでお会いしているかもしれませんね。
Date: 2010/0222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Ridgeのブログに同ワイナリのフラグシップ・ワインMonte Belloの垂直テイスティングの記録が載っています(Tasting Notes: 15-Vintage Monte Bello Vertical! (Milestone and Milestones!) 4488: A Ridge Blog)。

新しいものは2005年,一番古いものは1968年! 意外だったのは1980年代のワインが,甲乙付けがたいほどどれもよかったこと。この中には,一般的にはBad Vintageとして知られている1988,1989年も含まれています。

結論としては「Ridge Monte Belloは最低20年経ってから飲もうね」でしょうか。
Date: 2010/0222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日記事を書いたガロの偽ピノ問題ですが,同じ会社からピノを輸入しているConstellation Brandsは「うちのは偽物ではない」という立場を主張し続けています。

2009年に問題が明るみに出たのが,Constellation BrandsはSieur d’Arquesから輸入した2008年ものを出荷するタイミング。Constellationは独自にエキスパートによる試験を行い,ピノであるという確証を得たとのことです。

日本人の感覚だと,もし偽ピノでないと言われても,疑わしいものはやめておくというのが普通のような感じがしますが,このあたりはさすが大企業というべきでしょうか。
Date: 2010/0219 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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フランスのブドウ栽培者など12人が,ガロにピノノワールだとして偽のワインを売った罪で有罪になりました。最大15万6600ユーロの罰金に,半年の服役が課せられるとのことです(Decanter誌の記事)。

この事件はガロが2006年~2008年にRed Bicycletteという名前で販売したワインに偽ワインが混入したというもの。Pinot Noirに安いMerlotやSyrahを混ぜたものが使われたようです。1800万本のワインに影響するというのだからかなりの規模です。
Date: 2010/0218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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クイチャーパラダイス三線教室のクサノさんに教えてもらった話題です。沖縄は石垣島の請福酒造。これまでも樫樽で熟成した泡盛や,完全無濾過の泡盛(これは本当においしくて僕はリピート購入しています),「花粉症に効く」泡盛などユニークな泡盛を出してきましたが,今回はなんと「萌え」がテーマ。

「琉Q伝説!もえちん」は、一部の沖縄県民の脳内から生まれた妄想(架空の)アニメ番組。

ヤンバルクイナ並の天然キャラ「もえちん」こと喜屋武萌波を中心に、愛と涙(なだ)と笑いとちゃーがんじゅーと命(ぬち)どぅ宝と最後に「萌え」がチャンプルーになった物語なのです。

というのが簡単な紹介。1本に1枚トレーディングカードがついていて,全部で10種類というからコンプリートするには10本飲まないと(笑)。

果たして売れるのでしょうか?



Date: 2010/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Robert ParkerのTwitterアカウントに日本語版が登場しました。もちろんパーカー自身が日本語でつぶやいているわけではなくパーカーがつぶやいたものの翻訳を載せています。

人力によるボットみたいなものと思えばいいのでしょうけど,ちょっと気持ち悪いですね。ちなみに先日紹介したマイパーカーと同じ,日本語のパーカーサイトを運営している会社がやっているようです。


AndyのTwitterアカウント
(フォロー/アンフォローはご自由に)
Date: 2010/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙の記事によると,Murphy-Goodeの「理想の仕事」で勝利したHardy Wallace氏がこのほど任期を終え,新たな仕事を見つけたそうです。

新しい仕事はNatural Process Alliance社のマーケティングとセールス担当。Natural Process Allianceは年産800ケースというごく小規模なワイナリ。自然派のワイン作りをしています。

Murphy-GoodeのオーナーであるJackson Family WinesはWallace氏に残ってほしかったようですが,意外な転身でした。
Date: 2010/0209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコにワイナリを構えていたCrushpadがナパに引っ越すことになりました。最大の理由は「顧客にワイン作り以外の経験を提供しやすくする」ことだそう。例えば畑作業や他のブドウ栽培者やワインメーカーなどの講習などを考えているとか。テイスティング・ルームも構えるそうです。

場所はOak KnollのSilverado Trail Wine Studioというところ。回りを元々Premier Pacific VineyardsというCrushpadへの最大のブドウ提供者である会社が持っているものだそうです。

これまでのような小規模ロットだけでなく,大容量でのワイン作りも行うとのこと。より低価格のサービスをラインナップに入れるためだそうです。

ベイエリアの人たちは行くのが遠くなりますね。
Date: 2010/0205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の会員専用ページにHarlan Estateの垂直テイスティングの記事が掲載されています。っていうのを今日書こうと思っていたら,たまたまカリフォルニアワインあらかるとでそのネタが使われてしまったので,目先を変えて過去のレイティングと今回のレイティングを比較してみたいと思います。

一応,断っておくとパーカーは今回のテイスティング,ヴィンテージ順に古い方からテイスティングしています。ブラインドではなく,ランダムでもないので,過去のレイティングやコメントを自ら参考にしてつけている可能性はないわけではないと思います。なお,今回に限らずパーカーは基本的にブラインドでのテイスティングはしていません。ブラインドでもそうでなくても評価は変わらないと自ら言っています。

Harlan Vertical

これがこれまでのWine Advocate誌におけるレイティングとの比較です。ポイント2点上昇が3回(1992,1999,2005),1点上昇は3回(1995,2000,2003),代わらなかったのが6回(1994,1997,2002,2004,2006,2007)。かつて100点を付けていた4ヴィンテージのうち3ヴィンテージが変化なしです。1点減ったのが1998,2001の2回,2点下がったのが1991,1993年。そして7点下がったのが1996年。

こう見るとほとんどがプラスマイナス2点以内に入っているわけで,パーカーさすがです。逆に言うとプラスマイナス2点までは実質的な差はないと言ってもいいのかもしれません。

また,明らかに結果が悪くなった1996年については
Of all the wines in the tasting, this is the only wine that gave me cause for concern about its future evolution. It was more narrowly constructed than any other wine in the tasting, including some of the more “troublesome” vintages on paper. Too much alcohol poked through the fruit component, but even more worrisome was the astringency of the tannins.

とかなり辛辣ですが,直後には「While this sounds like a negative review, that is not the case at all.」と微妙なフォローを入れています。

それにしてもHarlanの点の高さもすごいですね。トータルを平均してどちらも96点台,2001年以降なら98点に近いです。というわけで結論は「ハーラン飲みたい」でした。では。
Date: 2010/0202 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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W. Blake Gray氏がジンファンデルの祭典ZAPの報告を書いています(The Gray Market Report: Wines to look for at ZAP)。

お勧めのワインもさることながら,興味深かったのは文末のメモ。RosenblumのKent RosenblumはワイナリをDiageoに売ってしまい,現在は娘さんとRock Wallというワイナリでワインを作っているそうです。Gray氏によるとRosenblumよりもおいしいとか。ZAPではRosenblumのブースに立っていたそうですが,これからはRock Wallの方が注目かもしれません。
Date: 2010/0201 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Cork'dのサイトにtakuyaさんが輸入を始めたLamborn FamilyのオーナーであるMike Lambornのインタビューが載っています(Cork’d strolls the vineyards with Mike Lamborn of Lamborn Family Vineyards Cork)。

Lambornというと,Heidi Barrettがワインメーカーをしていることで注目を受けていますが,インタビューによるとMikeはワイン作りにはノータッチ,Heidiに全権を委ねているようで,HeidiもそのあたりがLambornを引き受けた理由のようです。

また,このワイナリ,Zinfandelに毎年ニックネームを付けていますが,その理由も書かれています。最新ヴィンテージは「Yee-Haw」。亡くなったお父さんの口癖だったそうです。

全般に農夫らしい朴訥さが出たインタビューでした。