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Date: 2011/0628 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コルクとその代替品についての話題は数年前は活発でしたが,最近ではあまり聞かないような気がします。コルク側のブショネ対応が進んだのか,それとも代替品では足りないところがあったのか?それとも当たり前すぎて話題にならなくなったのか?

オーストラリアやニュージーランドと比べると明らかにスクリューキャップの採用率は低い米国ですが,このほどワシントンのHogue Cellarsが全ワインでスクリューキャップを採用すると発表しました。Hogueの生産量は年間57万ケース。中堅どころの中では大きいほうだと思います。

Hogueは2005年から2010年まで研究を重ねた結果として「Saranex」を裏側に貼ったものがベストだと結論を出したようです。これを貼ることで,微妙に空気が通過するようになり,長期の成熟にも向くとのことです。

Date: 2011/0622 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SonomaのダウンタウンにあるSebastiani Wineryに移転したCrushpadですが,ワイナリ設備に加えてビジター・センターを設立することが表明されており,設計をStrening Architects社が請け負うそうです(Crushpad Hires Strening Architects to Design Innovative Visitor Center Venue at New Sonoma Headquarters)。

Strening Architects社はこれまでRochioliなどのワイナリを作ってきており,サイトを見る限り,シンプルながらモダンな感じの設計を得意としているようです。

Crushpadのビジター・センターではワインの販売,テイスティングのほか,100人規模でのセミナーやブレンディングの体験などができるようになるとのことです。

場所も便利ですし,ソノマのワイナリ観光の一大拠点になっていきそうな気がします。夏以降ソノマに行かれるかたはぜひ。
Date: 2011/0621 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌によるとナパのSloanのオーナーのStuart Sloanがワイナリを売却したと発表しました(Napa’s Sloan Estate Sold | News | News & Features | Wine Spectator)。

Sloanは1990年代にDavid Abreuの助けを得てRutherfordに畑を購入しました。最初の2000年のワインはMark Aubertが作り,その後Martha McClellanが後を継ぎました。コンサルタントとしてMichel Rolandも雇っています。2002年のカベルネはWine Spectatorで99点,Wine Advocate誌で100点という高評価を得ました。

Wine Advocate誌では2007年も100点を取っており,21世紀を代表するワイナリの一つとなっていましたが,いったい何があったのでしょうか。
Date: 2011/0619 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「Savour St. Helena」という新しい共同テイスティング・ルームがナパのSt. Helenaにオープンしました(New wine co-op opens in St. Helena)。場所は649 Main St.。Napa Soap Companyの隣だそうです。

今のところ仮オープンという形で,ワインはAreté Winesのソヴィニョン・ブランとTerroir Napa Valleyの4種に限られていますが,毎週ラインナップを増やしていくとのこと。

特筆すべきなのはオープン時間が長いこと。夜8時まで営業しています。5時にはほとんどのワイナリが閉まってしまうナパにおいては貴重な存在になりそうです。
Date: 2011/0619 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Robert Mondaviの3人の子供Michael,Macia,TimがRobert Mondaviにまつわる写真やスピーチ原稿などの資料をUC Davisに寄付しました(UC Davis News & Information :: Mondavi family donates Robert Mondavi Papers to UC Davis University Library)。

資料は全部で40箱以上あるそうで,UC Davisは資料を整理したのち,大学内だけでなく,一般の閲覧もできるようにするとのことです。

Robert Mondaviは私が最も尊敬する人物の一人。Robert Mondavi Wineryが作ったワインの素晴らしさだけでなく,Opus One設立によってフランスの一級のワイナリと台頭の立場であることを示したこと,観光を大事にしたこと,アメリカのライフスタイルにワインを持ち込んだこと,カリフォルニアのワイン業界の旗振り役として皆を鼓舞してきたこと,などなどその貢献の大きさは計り知れないものがあります。このような形で彼の生涯がオープンになることもすごい価値があると思います。

加えて,Robertの死後名前を連ねたことがほとんどない,TimとMichaelが連名になっていることもうれしいことです。
Date: 2011/0617 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2011年は春先から不順な天気に悩まされているカリフォルニアです。通常5月くらいからは雨もなく,晴れ渡る日が続くものですが,今年は未だに天気が安定しません。6月上旬のAuction Napa Valleyは31年の歴史で初の雨,しかも大雨が降ったといいます。ただ,これで今年は悪い年になるのかというと,そう即断したものでもなさそうです(Cool weather, late rain may produce a vintage year for wines - San Jose Mercury News)。

確かに6月上旬の悪天候は収穫量にかなり影響しそうですが,これから安定していけば,よいワインができそうです。
Date: 2011/0614 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワインには全く関係ありませんが、今月からサマータイムとかやらが始まっております。早く会社に行くのは別にいいのですが、一番困るのが残業時間になると空調が止まってしまうこと。そこで省電力なUSB扇風機を買ったところ、とても具合がいいので、紹介させていただきます。

扇風機といっても普通の丸いタイプではなく、スリムな棒状で、机の上でほとんど場所を取りません。もちろん風力はそれほど強くありませんが、風量は1~3とMAXの4段階。MAXにすれば結構涼しいですし、1だとほのかに風を感じる程度。音もほとんどないのでついていることを忘れてしまいそうです。扇風機の風が苦手な人でもこのレベルなら気にならないと思います。色は白黒ピンク、水色、茶色の5色あります。

おそらく相当売れていて、購入した店では既に前色売り切れ。上記の店では3色18台ありますが、いつまで残っているでしょうか。そういうときには下のリンクをご利用ください。

スリムタワー型USB扇風機GH-USB-FANTWで検索
Date: 2011/0609 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると米国の研究で,気候の変化とワインのアルコール度の変化を調べたところ,気温の上昇がアルコール度に寄与したレベルは小さいことが判明したそうです(元記事)。

この研究では1992年から2009年まで約13万本に上るワインを調べ,それと気候変動とを照らし合わせているとのこと。結果として気候から想定されるアルコール度の変化は年間0.05%にとどまるのに対し,アルコール度の上昇は実際には1年あたり1.12%に達していたそうです。

著者によると,まだ測定していない尺度もあるものの,アルコール度の上昇は主に人間によるものと考えている,とのことです。
Date: 2011/0608 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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6月9日9時59分までやっている楽天のお買い物マラソンで、各ショップでセールをやっています。中でもかわばた酒店は普段割引にならないような、ハーランのメイデン、ドミナス、ボー・フレールといったマニア垂涎アイテムがセールに。この機会にどうぞ。

まずはここからお買い物マラソンにエントリーしておきましょう




Date: 2011/0608 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2011年のAuction Napa Valleyが開かれました。メインのチャリティ・オークションの売上は730万ドル。昨年からは100万ドルほど少なかったですが,底堅い売上を維持しました。
Date: 2011/0607 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Ch. Igai TakahaがGreg BrewerのDiatomに醸造してもらっているシャルドネのSamurai Beauty。普通のカリフォルニアのシャルドネの概念を覆すほど繊細でエレガントなワインです。残り少ない数本がカリフォルニアワインあらかるとに入荷していました。本家のVin du 268はまだ在庫ありますが,無くなる前にどうぞ。


Date: 2011/0603 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日,旧蹟Inglenookを取り戻し,マルゴーのワインメーカーをスタッフに迎えたコッポラですが,今度は新Inglenookのワインを50年前の旧Inglenookの時代のスタイルに戻すと表明しています(Francis Ford Coppola to return Inglenook to 'lower alcohol')。

アルコール度を低く,よりフレッシュでバランスを重視して,タンニンを抑え,樽のフレーバーも少なくするといのが,その方向性。一方で畑の灌漑も減らしていくとしています。

気温の上がりがちなナパでバランスが取れたワインを低いアルコール度で,しかも灌漑も少なくして実現するというのは,かなり難しいこと。気持ちは分かるのですが本末転倒に流れないことを期待します。
Date: 2011/0602 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌によると,ジンファンデルで有名なソノマのワイナリ「セゲシオ(Seghesio)」がCrimson Wine Groupに売却されたそうです(Exclusive: Seghesio Family Sells Their Historic Winery | News | News & Features | Wine Spectator)。

ワイナリ設備やブランド,畑,ワインの在庫とほぼすべてが売却されたもよう。ただし,セゲシオ家のメンバーは基本的にワイナリに残ってこれまでどおりの業務をするそうです。

セゲシオ家はソノマではFoppianoに次ぐ古さの家族経営ワイナリでした。Edoardo Segeshioがソノマに来たのは1886年,1895年に自社畑を持ち,2002年に最初のワインを作っています。ただし,1990年代末にいたるまで,基本的には安ワインだけを作っており,1995年に400万ドルの追徴課税を払わなければいけなくなって,初めて品質に目を向けたのだといいます。その後,古木のZinfandelで頭角を表し,今ではWine Spectator誌の年間トップ100常連であり,日本でも人気のあるジンファンデルとなっています。

家族の名前がついたワイナリを手放すというのは,よほどの決断だろうと思いますが,2004年のRobert Mondavi,2007年のDuckhorn,2008年のSebastianiと近年はよく見られるようになりました。

世界的な競争の激化や,相続税の高さなどが家族経営のワイナリを手放す背景にあるようです。

セゲシオのジンファンデルはお勧めです。


Date: 2011/0601 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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北米ワイン・ツーリズム会議というイベントが2011年11月16,17日にナパで開催されることが決まりました(Napa to host major wine conference – North Bay Business Journal - North San Francisco Bay Area, Sonoma, Marin, Napa counties - Archive)。

基調講演はCalifornia Travel and Tourism Commission(CTTC)のプレジデント兼CEOのCaroline Beteta氏。カリフォルニアの旅行業界というのは877億ドルもの規模があるそうなのですが,彼女がトップになってから毎年40億ドルも上がっているとのこと。CTTCのマーケティング予算だけで5000万ドルということですから,びっくりするような規模です。

こちらにも何かおこぼれこないでしょうか(笑)。