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Date: 2012/0327 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマのいくつかのワイナリで、野良猫が役だっているという記事が出ていました(Vineyard & Winery Cats: How They Help Sustainability Efforts in Sonoma County)。ワイナリ・ドッグというのはいろいろなワイナリにいますが、猫は珍しいですね。

野良猫を使うのは、ネズミやモグラなどの駆除のため。殺鼠剤などを使わずに済むため環境に優しいというのが採用の理由だそうです。

環境に優しいといえば、この4月は「California Wines: Down to Earth」というキャンペーンが行われるそうです。Wine Instituteが主催で、カリフォルニアのワイナリが環境面でリーダーシップを取っていることを広報しようというもの。確かに、ワイナリの情報を調べていても、環境に優しいというのは、もはや大部分のワイナリが謳っていて、それだけでは差別化にならないほど。Wine Instituteも、同協会のサステナビリティのプログラムを3分の2以上のワイナリが採用していると言っています。

ということで、エコツーリズムとしてもワイナリにもっと興味を持ってほしいと思うのでした。
Date: 2012/0324 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日、「必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意」という本の出版記念のパーティに行って来ました。この本はプロのブロガー(ブログで生計をたてている人)として代表的なネタフルのコグレさん(@kogure)と、和洋風◎のするぷさん(@isloop)が書いた本。「お金になる」ブログを書くための100個のメソッドを解説しています。

不肖・私Andyも86番目の「楽天アフィリエイトのリンクを『楽チンリンク作成』で簡単に作成する」で自作のツールを紹介していただいており、その縁もあってパーティに参加したわけです。

ブロガーばかりが100人も集まるイベントというのはすごいですね。遅刻して行った私は、圧倒されてしまい最初はかなりのアウェイ感を感じてしまいました。落ち着いてみれば、旧知の方も10数人いらっしゃったし、それ以外にも10人あまりの方と新たに知り合うこともでき、予想以上に満足感がありました。百式の田口さんや、“ダダ漏れ”で一世を風靡し、最近ではYouTubeに15秒で何かを紹介するといったことを熱心にやっておられるそらのさん(@ksorano)といった有名人とも少しですがお話できました。

また、ツールを載せていただいたことで、出版社さんから献本をいただいたり、以前「iPhoneアプリ開発者名鑑《保存版》」の電子書籍作成でお手伝いさせていただいた(過去記事)なちこさんからは、大変豪華なおみやげをいただいたりして、身に余る光栄ばかり。参加者の中で「一番長いドメイン名」を使っているということで、途中で紹介されたりもしました。

ちょっと取りとめなくなってきましたが、いただいた本の感想や、このブログのことなどを後半に記していきます。

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Date: 2012/0319 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアで2番目に古いソノマのワイナリGundlach Bundschu(ガンロック・バンチュー)で、カリフォルニアのメルローのこれまでを簡単に擬人ドラマ化した動画が公開されています(メルローページ)。



なかなかよくできています。もうちょいイケメンはいなかったのか、という気もしますが、雰囲気は出ています。
Date: 2012/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectatorのコラム(会員のみ閲覧可能)によると、このところ、オバマ大統領が他国の首脳との晩餐会で供されるワインが秘密になっているそうです。食事のメニューは公開されているのに、なぜかワインは非公開。「An American wine will be paired with each course」と記されているだけだそうです。

一番最後に公開されたのは2011年1月の中国胡錦濤主席とのディナーというからもう1年以上前。このときは香港生まれのオーナーがいるHestan WinesのワインはDuMolのシャルドネ、Quilceda Creekのカベルネ・ソヴィニョンなどが供されています。

ワイナリにとっては名誉なことだから、期待している人こそいれど、公開されて困る人はいないと思うんですけどね。

ところで、過去にワインを公開していなかったのはニクソン大統領。ニクソンはトーマス・ジェファーソン以来のワイン好きな大統領だったようですが、フランスワイン、特にマルゴーを好んでいたそうです。晩餐会のときは自分だけマルゴーを飲み、客にはラベルを伏せて安物のワインを出していたというから、せこい話です。ちなみに、ニクソンが1972年に電撃的に中国を訪問した際、シュラムスバーグを持っていったことは有名ですが、交渉がいまくいったあとのキッシンジャーとの祝杯は1961年のラフィットだったというから、まあやっぱりそんな人だったのですね。
Date: 2012/0315 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wines & Vinesが米国市場におけるブドウ品種ごとのマーケット・シェアを記事にしています。データはSymphony IRIというところが調べたもので2012年2月19日までの52週間に米国の食料品店やドラッグストアで売られた金額によるものです(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - U.S. Wines Grow Steadily)。

これによると20ドル超の高額価格帯ではカベルネ・ソヴィニョンが34%と一番で27%のシャルドネが追う格好。3位はシャルドネの半分ながら意外にもピノ・グリが入りました。僅差でピノ・ノワールが4位。

また3.5ドルから4.99ドルまでの価格帯ではシャルドネがリード、ホワイト・ジンファンデルが2位という展開。

これを見て1つ疑問に感じたのは「Sauvignon Blancは?」ということ。おりしも、米国政府によるカリフォルニアの「Crush Report」(ワイン用に限らないブドウの収穫や販売のレポート)が出たところだったので、データを調べてみました。

すると、確かにソヴィニョン・ブランは2011年の圧搾量が7万9075トンと17万トンを超えているピノ・グリの半分以下。ちょっと驚いたので、2000年からの主要品種の圧搾量を赤と白に分けて調べてみました。

白

白ワイン用のブドウの場合、シャルドネがダントツなのは確かですが、ソヴィニョン・ブランとピノ・グリを比べるとソヴィニョン・ブランがほぼ横ばいなのに対し、ピノ・グリは2001年に1万トン足らずだったのが2011年には17万トンを超えるという急成長を見せています。

赤

ちなみに赤のほうではピノ・ノワールが急激に伸びています。メルローは落ちたとよく言われますが、これを見るかぎり、それほど急に落ちている感じはしません。

個人的にはピノ・グリってほとんど飲まないし、おそらく日本にもほとんど入っていきていないと思うのですが、ソヴィニョン・ブランの地位をここまで脅かしている、というか完全に抜いてしまったとは知りませんでした。がんばれソヴィニョン・ブラン
Date: 2012/0307 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパでCharles Krugを持つC. Mondavi & SonsがDivining Rodという新しいブランドを投入することが明らかになりました(Exclusive: C. Mondavi & Sons Rolling Out The Divining Rod, A New Super-Premium California Label)。C. MondaviはプレミアムのCharles Krug、廉価版のCK Mondaviを持っていますが、第3のブランドとなります。

Divining RodのワインはSanta Lucia HighlandsのシャルドネとAlexander Valleyのカベルネ・ソヴィニョン。価格は17ドル台を見込んでいます。若者世代を狙うとか。
Date: 2012/0306 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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レディ・ガガが2月最後の週末をソノマで過ごしたことが話題になっています(Inside Lady Gaga’s Wine Country weekend)。

ガガはボーイフレンドと2人のボディガードとともに白のコンバーチブルのAudi R8でソノマを回ったとのこと。金曜日の昼に訪れたのはSonoma's Bestというデリ。オーナーはちゃっかり彼女と一緒に写真を撮ってもらったそうです。ここではミートボール4つなどをテイクアウト。どうやらソノマ・ヴァレーの東にあるプライベートな家に滞在していたとか。

土曜日の昼はMarshallというところにあるNick's Coveでランチ。土曜日の夜はGeyservilleにあるCatelli’sでディナーを取ったそうです。ここのシェフのDomenica Catelliはガガの両親がマンハッタンに開いたばかりのレストランのコンサルタントを務めたとのことで、その縁でレストランに来たようです。ここではラザニアを食べたとか。

日曜日には遅いランチをソノマのThe Girl & The Figで取ったそうです。ソノマで家を探しているという話も出ているようですが、はたしてどうなのでしょうか?

それにしても食事一つひとつがこれだけ話題になるって、レディ・ガガほどにもなると大変だなあと思いました。
Date: 2012/0303 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の199号が発表されました。ボルドーでは満点連発が話題になっていますが、カリフォルニアではソノマが今号の対象。Antonio Galloniによる初レビューは、やや辛口な傾向が見られました。

掲載されたワインは676種と、例年とほぼ同等。ただ、これはテイスティングしたワインのうち85点以上が付いた62%のもの。4割近くは84点以下として掲載されなかったわけです。従来はこういった数字が公表されているわけではないので、比較はできませんが、Galloni自身がソノマのワインに対して「微妙(mixed feeling)」であり「ポテンシャルはまだ発揮されていない」と書いているので、やや期待はずれであったというのは否めないのでしょう。単一畑のワインがとても増えているのに、それらの違いがほとんど分からないこともあった、としています(ちなみに当サイトでも、意味のなく単一畑のワインを出すことはワイナリや畑の価値を毀損してしまうのではないかという記事を以前書いたことがあります)。

ちなみに96点以上を取ったワインだけを紹介すると
Aubert
  Pinot Noir UVSL 2009 96
  Chardonnay Lauren 2010 96
Kistler
  Chardonnay Hudson 2009 96+
  Chardonnay Hyde 2009 96
  Chardonnay Dutton Ranch 2009 96
  Chardonnay Kistler 2009 96
  Chardonnay Trenton Road House 2009 96
  Pinot Noir Kistler Occidental Station Cuvee Catherine 2009 97
Littorai
  Chardonnay Thieriot 2009 96
Morlet Family
  Billet Dout 2009 96
Paul Hobbs
  Pinot Noir Lindsay 2009 96
Peter Michael
  Les Pavots 2009 96
Verite
  2010 Le Desir 96-98
  2009 La Muse 96
  2009 La Joie 96
(パーカーのサイトの調子がわるいので間違っていたらごめんなさい)