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Date: 2012/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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7月23日にロバート・パーカーが65歳の誕生日を迎えました。当日はスペインでロゼを飲んでいたとTwitterに書いていたパーカーですが、W. Blake Gray氏が、パーカーの半生を総括する記事を書いています(The Gray Report: Robert Parker reaches retirement age)。

今のライターにとっては、パーカーを批判するというのが、立ち位置を確立するためのやや安直な手段になっています。

しかし、冷静に振り返ってみると、「カリフォルニアワインにとって、ポジティブな影響を与えたことは否定出来ない」し、他のほとんどの地域にとっても同じ事が言えるでしょう。

100点満点のレイティングも、様々な地域を横並びで見られる指標という意味ではやはり大きなものだっと言わざるをえないでしょう。

ということで、Gray氏は次のようにまとめています。
But it's also because Robert M. Parker Jr. is a great man, a giant of the wine industry. Happy Birthday, Mr. Parker. I give your career, hmm, 98 points.
Date: 2012/0721 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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IWSR (International Wine & Spirit Research)の調査によると、世界的に低アルコール化と低カロリー化の傾向が進んでおり、それを牽引しているのは女性だとのことです(Women drive global low-alcohol trend | Grapes content from Western Farm Press)。

例えば、中国では蒸留酒の白酒(バイジュウ)からワインを好む傾向が強まっており、日本ではノンアルコール飲料が伸びていること。米国では体重を気にして低カロリーなものを選ぶ傾向が強いことなどが挙げられています。

どれも、そりゃそうだよなって話ではありますが、ワインの低アルコール化とつながるかというと、ちょっと違う話のような気もします。
Date: 2012/0721 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙にナパのソヴィニョン・ブランの記事が出ていました(Napa Sauvignon Blanc: Chronicle recommends - SFGate)。

お薦めの8本は以下の通り。
2011 Green & Red Catacula Vineyard Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Farella-Park La Luce Coombsville Sauvignon Blanc
2011 Franciscan Estate Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Alta Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Pine & Brown Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Whitehall Lane Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Cade Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Selene Hyde Vineyards Carneros Sauvignon Blanc

Green & RedはChiles Valley、Farella-ParkはCoombsvilleと、なかなか渋いところから選ばれています。いわゆるビッグネームに入りそうなのはミア・クラインのSeleneくらいでしょうか。

FranciscanやWhitehall Laneもカベルネ・ソヴィニョンは有名ですが、Sauvignon Blancは飲んだことないような気がします。

この夏のソヴィニョン・ブランの候補にいかがでしょうか。

Date: 2012/0719 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアで女性のワインメーカーの人口に対する比率を調べた調査がありました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - More Women at Acclaimed Wineries)。これによると、ナパ/ソノマなどのワイン産地では男性の比率を大きく上回っていまし・

女性ワインメーカーというと、ハイジ・バレットやヘレン・ターリーなど、すぐに名前がいくつか出てきます。この結果も当たり前っぽいですが、彼女らが出てくるまではやはり男性が圧倒的に多い職場だったのです。
Date: 2012/0716 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カプコンCEOの辻本憲三氏がナパに作ったワイナリKenzoのワインがWine Spectator誌で注目のニューフェースに選ばれています(8 Impressive New Faces from California | Tasting Highlights | News & Features | Wine Spectator)。

8つのワイナリが取り上げられた中でKenzoは2番目(スコアの高い順、92点が3つありました)となかなか好位置。選ばれたワインは「紫鈴(Rindo)」の2008年です。カベルネ・ソーヴィニヨン37.3%、メルロ28.8%、カベルネ・フラン27.5%、プティ・ヴェルド4.9%、マルベック1.6%というブレンド。

KenzoはワインメーカーにHeidi Barrett。畑のマネージャーにDavid Abreuという超有名人を起用して話題になりましたが、これまではワインはそれほど高く評価されたわけではありませんでした。これでようやくタレントの実力発揮となるのでしょうか。
Date: 2012/0715 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクルでソノマのRussian River Valleyのピノ・ノワールのお薦めが出ていました(The Chronicle recommends: Russian River Valley Pinot Noir - SFGate)。

ラインナップは以下の通り。

2010 Papapietro Perry Russian River Valley Pinot Noir
2010 Suacci Carciere Russian River Valley Pinot Noir
2010 Romilily Wines Russian River Valley Pinot Noir
2010 Freeman Russian River Valley Pinot Noir
2010 Williams Selyem Russian River Valley Pinot Noir
2010 Arista Longbow Russian River Valley Pinot Noir
2010 Twomey Russian River Valley Pinot Noir
2010 Dutton Goldfield Dutton Ranch Russian River Valley Pinot Noir
2010 Von Holt Bacigalupi Vineyard Russian River Valley Pinot Noir
2010 Kenwood Russian River Valley Pinot Noir

日本で馴染み深いところだと、日本人オーナー「アキコ」さんがいるFreemanが選ばれています。ワインメーカーは、August WestやRoarなどで知られるEd Kurtzmanですが、アキコさんもワインメーカーとして名を連ねており、記事でも「Credit a winemaking team of Ed Kurtzman and Akiko Freeman with finding just the right balance」と書かれています。

ちなみに、これまでは2009年ヴィンテージのSonoma Coastピノ・ノワールのお薦めや、2011年のトップ100ワインでもフリーマンが取り上げられています。

このほか興味深かったのはTwomeyが入っていたこと。ここはSIlver Oakのオーナーが作ったワイナリで、どうしてもピノ・ノワールのエレガンスとはイメージがつながらないのですが、意外と評価たかいようです。

Date: 2012/0711 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマのBuena Vistaが大掛かりなリノベーションを実行中です(Buena Vista reborn - Sonoma News - News 2012 - Sonoma, CA)。

Buena Vistaといえばカリフォルニア最古のワイナリとして歴史に名を刻んでおり、創設者であるAgoston Haraszthy(アゴストン・ハラツィー)は多くの苗を欧州から輸入するという功績を上げています。また、最初のワイン・カーヴを備え、シャンパーニュと同じ製法でスパークリング・ワインを作った。

リノベーションでは、そういった歴史に光を当てていくそうです。
Date: 2012/0705 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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6月27日に参加した豪華ワイン会。ggwine主催のものでggwineのカナさんが、米国時代などに買い集めたワインを中心に飲もうというもの。ワイン自体の貴重さもさることながら、思い出がいっぱいつまったワインを飲ませてもらうというありがたさもあります。

会場は西麻布のアフェット。料理も1つひとつ、とても凝ったものでした。気がついたら終電間近。

ワインリストです。


料理の一覧。



ワインはまずはスパークリング2つから。スパークリングのコメントは苦手ですが、どちらもおいしい。甲乙つけがたいワイン。


次は目玉ワインの1つであるGrgich Hillsのシャルドネ1986年。とんがったところはすべて消えて、甘露のようになったワイン。ごちそうさまでした。

次のハンゼル1995年は意外にもまだ若々しいワイン。

赤に移って1996年のAcacia BeckstofferとCalera Jensenの2つのピノ・ノワール。どちらも果実味の力強さをまだまだ感じさせるワイン。Calera Jensen 1996は、私がカレラに行ったときにテイスティングして感動したワインですが、まだ熟成のピークには時間がかかりそうでした。

次にDalla Valle Maya 1989とShaferのHillside Select 98。

Mayaはこれがセカンド・ヴィンテージ。とても美味しいのですが、カベルネ・フランのシルキーさよりもカベルネ・ソヴィニョンの力強さの方がちょっと前面に出ていたかも。

最後のHillside Selectはパーフェクト。このワインを飲むといつも「かっちりしている」というイメージを持つのですが、今回も揺らぐところのない教科書のようなカベルネ・ソヴィニョンでした。1998年というと、どちらかというとオフ・ヴィンテージと言われていますが、そんなことを微塵も感じさせないワインです。

続きでは料理の写真を載せています。

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Date: 2012/0703 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Mark Westはピノ・ノワールで人気のブランド。近年では米国で最もよく売れるピノ・ノワールの1つのようですが、そこがConstellation Brandsに買収されました。

価格は1億6000万ドル。正直Mark Westってそんなに有名だと思っていなかったのでちょっとびっくりしました。生産量は60万ケースですから、1ケースあたりと考えても200ドル以上です。それだけ将来性があるということなのでしょうか。
Date: 2012/0701 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日は2002年のナパのワインの回顧テイスティングの部分を紹介しましたが、それ以外にもパーカーがMarcassinとHundred Acreの垂直テイスティングをしています。

MarcassinではシャルドネのMarcassin Vineyardが1996年から2007年まで再レビュー。デビュー2年めの1996年、1998、2001、2002年に100点が付いており、シャルドネ100点が昨年までゼロだったことを考えるとこれも大盤振る舞い。1996年のものは1997年の最初の評価が96点、1998年には97点、1999年に99点、そして2012年に100点とどんどん点が上がっています。

Hundred Acreでは2002年、2007年が100点。ここは収穫をぎりぎりまで遅くして滑らかなタンニンを実現しているところ。かなり個性的なオーナーで、カリフォルニアの「新カルト」の中でも目立つ存在の1つです。