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Date: 2015/1231 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年ももう終わりですね。ほぼ毎年、10大ニュース的な記事を上げているのですが、今年は1年間の記事を振り返っても、これだ、という記事があまりなかったようです。

そんな中でいくつか選ぶならば、まず春のIPOBがありました。自分的にはこれが1大ニュースと言っても過言ではないものです。かなり多くのワイナリーにインタビューさせていただき、試飲会やセミナーも充実したものでした。ヴァーナー/ニーリーのロバート・ヴァーナーさん、ハーシュのジャスミン・ハーシュさん、ペイのニック・ペイ、ヴァネッサ・ウォン夫妻は特に印象に残っています。

記事でアクセスが多かったのは、例年通りのオーパス・ワンを除くと酸化防止剤を除去するツールのもの。個人的にはどうなんだろうねえ、という感じもありましたが。

昨年から続けていたインタビューシリーズは、ちょっと中座してしまっていますが、今年もいろいろな方にお会いできる貴重な経験でした。

このほかでは、フリーマンのワインがオバマ大統領の晩餐会で使われたり、シャトー・イガイタカハのワインがワイン・エンシュージアストのセラー・コレクションやJALのファーストクラス用ワインに選ばれるなど、日本人が作るカリフォルニアワインの活躍もありました。

ただ、今年はやろうと思っていたことがほとんどできなかったので反省が多い年でした。「無敵のカリフォルニア・ワイン講座」はナパ、ソノマに続いてセントラル・コースト(サンタ・クルーズ・マウンテンズ、サンタ・ルシア・ハイランズ、パソ・ロブレス、サンタ・バーバラの4本立てになる予定)を考えていますが、全く手付かずに終わってしまいました。

もう1つ、カリフォルニアワイン初心者向けの電子書籍も書いている途中なのですが(こちらは完全書き下ろし)、お薦めのワインを考えているところで中断。こちらもほとんど進みませんでした。

それから、ワインの価格をウォッチできるようなサイトを作ろうと考えているのですが、こちらも現在中断中。名前をマッチングさせるところがかなり難しいのです。

というわけで2015年はほとんど淡々とブログを更新することで終わってしまった感があります。

2016年は引き続き上記テーマ(電書とサイト作り)を1つでもものにしたいと思っています。

ともあれ、今年の応援、ありがとうございました。ブログを読んでいてくださる方がいらっしゃることが、励みになって、これまで十数年続けております。2016年もよろしくおねがいします。
Date: 2015/1230 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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UC Davisのルーシー・ジョセフ研究者らがカリフォルニアの野生酵母を採集して回っています(Hunting Heritage Wine Yeasts - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

Pinot Noir fermentation in open vat

ただ、野生酵母を見つけるというだけであれば簡単なことですが、ここではカリフォルニア原産の酵母を探しています。そのために、ワイナリーから最低でも5km離れたところにある畑を回っているそうです。

集めた酵母は、実際にUC Davisの学生が醸造の実験に使っています。2015年は5種類の野生酵母を使い、うち1種類だけが発酵を完了したとのこと。ほかのものはアルコール度数11%~12%のところで発酵が止まってしまいました。

ただ、学生たちによると、市販の酵母を使ったものよりも、できたワインの香りはよかったとのこと。

これらの成果は2016年1月13日にセミナーで発表されます。今後も野生酵母の採集を続けて、将来はそれらをワインメーカーが醸造に使えるようにする計画のようです。
Date: 2015/1229 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ダン・マリーノ、ジョン・エルウェイ、チャールズ・ウッドソンといえば?

いずれ劣らぬNFLの名プレイヤーですね。3人ともスーパーボウルにも出場しています。でも、それだけでは不正解です。実はこの3人、いずれもワイナリー・オーナーなのです。

ダン・マリーノについては4年ほど前に「スーパーボウル出場QBのワイン」という記事でも取り上げていますが、そのときはチャリティ向けワイン。その後、同記事で紹介しているドリュー・ブレッドソー(ワシントン州でLeonettiのワインメーカーと組んでDoubleBackというワイナリーをやっている本格派)に影響されたのか、ワシントン州でPassing Timeというワイナリーを始めました。
Passing TimeのWebサイト

ワインメーカーはAvenniaというワイナリーのクリス・ピーターソンという人。ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンのみです。2012年が最初のヴィンテージで、なんといきなりWine Advocate誌で94点、Wine Spectator誌で93点という高評価を得ています。2013年もWine Advocate誌で92-94点、Vinousのステファン・タンザーが92点。2013年はダン・マリーノの現役時代の背番号13にちなんで「ダンのヴィンテージ」と呼ばれています。


ジョン・エルウェイはナパで7セラーズというワイナリーを始めました。Wine Spectatorの記事によると、ワインはマイケル・モンダヴィのワイナリーで作っているそうです。ワインは米国のAmazon.comで購入できます(日本への輸出はできません)。

この3人の中で唯一の現役プレイヤーであるチャールズ・ウッドソン(今年引退を表明しました)はナパでCharles Woodson Winesというワイナリーをやっています。最初のヴィンテージが2006年ですから、もう10年近くも続けているワイナリーです。2010年のヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンはWine Spectator誌で93点。なんと年間トップ100の58位にも選ばれています。
Date: 2015/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シュレーダーやアウトポスト、リバース・マリーなどのワインメーカーとして知られるトーマス・ブラウンの新しいプロジェクトがノース・ベイ・ビジネス・ジャーナルのトップ18プロジェクトの1つに選ばれました。ワイナリーとしては唯一の選出です(St. Helena’s Mending Wall wins winery project award | North Bay Business Journal)。

このワイナリーMending Wall(メンディング・ウォール)はアウトポストのDotzler夫妻、Pulido-WalkerワイナリーのMark PulidoとDonna Walkerそして、トーマス・ブラウンによるプロジェクトとなっています。ナパのシルバラード・トレイル沿いにワイナリーはあります。

2014年の4月にワイナリーを作るプロジェクトが始まり、同年秋にはそこで醸造を始めるというタイトなスケジュール(なお、このワイナリーのワイン自体は2012年から作っています)。また2015年7月にはテイスティング・ルームをオープンしています。

全体の雰囲気は素朴な上品さとスティーム・パンクを併せ持ったものだといいます。

Thanks to @acmefinewines for the shoutouts... Cheers to the holiday weekend! #mendingwallwines

@mendingwallwinesが投稿した写真 -




なお、ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンとプチ・シラーそれから白(セミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンド)を作っています。

まだ新しいワイナリーですが、トーマス・ブラウンが手がけていると聞くだけで、何か起こりそうな気配があります。
Date: 2015/1226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌のサイトに、映画に出てくるワインのクイズが出題されています(Wine in films quiz - Decanter)。

Most Important Movie

私は10問中5問正解。ダメだなあと思っていたのですが、意外と難しい問題だったようで、私よりワインに詳しい人もかなり苦戦している様子。

カリフォルニアワインファンとして、最低限Sidewaysだけは当てておきたいところです。

映画関連では以下の記事も人気です。合わせてどうぞ。
ワイン映画の歴代トップ10は?
Date: 2015/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワイン・パースペクティブのカフマン恵美子さんに教えていただいた話です。ケンブリッジ大学の研究者が、グラスワインを大きなグラスと小さなグラスで提供したとき、どちらがおかわりしやすいか、調べたそうです。

調査は近所のパブで小規模に行いました。175mlのワインを370ml、300ml、250mlのグラスで提供し、おかわりする比率を調べました。

その結果、一番大きなグラスだと、中間のものより9%おかわり率が高くなったとか。中間と小さなものは差がなかったそうです。

同じ量でも大きなグラスの方が少なく感じるという錯覚が寄与しているのではないかとのこと。

僕の感覚としてもこの結果は頷けます。また、もう一つ思ったのはグラスワイン175mlって多くない?ってことでした。ボトル4分の1ですよね。自分が普段飲むときは大体6杯取るので125ml。これくらいの量にしてその分安くした方が頼みやすいしおかわりもしやすいような気がするのですがどうでしょうね。さらなる調査を期待します。

元記事:Larger Wine Glasses Encourage More Drinking, Study Finds - WSJ
Date: 2015/1220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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レストランの予約サイトOpenTableによる、2015年全米最高のレストランにSt. Francis(セント・フランシス)のテイスティング・ルームが選ばれました(The Gray Report: Sonoma County tasting room named America)。2013年に続く快挙です。

全米最高のレストランに選ばれたとはいえ、ここはあくまでもテイスティング・ルーム。料理がオーダーできるわけではありません。1日3回(11時、1時、3時)に開かれるワインと料理のペアリングのメニューがあるだけです。

現在のメニューを見てみましょう。

テイスティング・メニュー

その日に採れたホタテをソテーしたものにリゾットを添えた最初の皿にはソーヴィニヨン・ブラン、キュウリのガスパチョにはヴィオニエ、ココア・トルテッリには赤ブレンド、ミスジのステーキにはジンファンデル、チョコレートのデザートには酒精強化ワイン。

どれもとても美味しそうです。日本でこれだけの料理とワインを頼んだら1万5000円くらいかかってしまいそうな気がしますが、ここのペアリングは68ドル。

なるほど、これは人気があるわけですね。ソノマに行かれる際は「ランチ」の候補としていかがでしょう。もちろん予約はOpenTableで。
ビジターセンター
Date: 2015/1218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シャトー・イガイタカハのシャルドネ「侍」がJAL太平洋線のファーストクラスでサーブされるようになりました。

20151217-samurai-jal.png

JAL国際線 - お食事・お飲み物(ファーストクラス)
のページから飲み物を検索すると表示されるPDFにかかれています。

日本人によるお酒を紹介する「日本の匠」というコーナーで、ワインとしては侍のほかに、ニュージーランドでワインを作るKusudaさんのワインが入っています。日本酒や焼酎もあり、日本酒は十四代の大吟醸と黒龍の大吟醸、焼酎は森伊蔵と百年の孤独。このほかワインボトルに詰めて販売する超高級日本茶として有名なロイヤルブルーティーの「クイーン オブ ブルー」も入っています。いずれ劣らぬ日本を代表する銘品であり、侍がその一角に入ったということはすごく名誉だと思います。

先日のWine Enthusiast誌Cellar Sellectionに入ったのも快挙ですが、こちらもそれにまさるとも劣らない快挙です。

Date: 2015/1217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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世界を騒がせたワイン偽造事件がほぼ幕引きになりました(Counterfeiter Rudy Kurniawan's Last Wine Auction)。

参考:3分でわかるルディ・クルニアワン「ワイン偽造」事件

犯人であるルディ・クルニアワンには
懲役10年に加え、追徴金が200万ドル、被害者への賠償金が280万ドルといった判決が出ていますが、彼の残したワインがこのほど処分されました。

偽造されたワインについてはテキサスで破壊されました。元記事にはその動画も載っています。

また、鑑定によって正しいワインと認められたものはオークションで売られました。総額は150万ドルに達し、落札率も98%と高かったそうですが、個々の落札額は相場より低めだったとか。やはり、いくら鑑定を受けているからといって、偽造犯の持っていたワインですから、ちょっと気持ち悪く感じられてしまうのでしょうね。
Date: 2015/1216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ガロが調査した、米国の消費者のワインの飲み方について、インフォグラフィックスを公開しています(2015 Gallo Consumer Wine Trends)。

昨年の同じ調査も記事で書いていますが(米国の若者は「モスカート」と「シャンパーニュ」を好む)、とても分かりやすく上手にまとめています。

ミレニアル世代はロゼが好き

今年の結果だと例えば、ミレニアル世代は他の世代より倍以上ロゼが好きだそうです。特に夏の暑い時期に好んで飲んでいることがわかります。

ぜひ、他の結果も見てみてください。
Date: 2015/1215 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Beverage World誌が「TOP BREAKOUT BEVERAGE BRAND FOR 2015」に選んだワンカップ・ワイン「Copa Di Vino(コパ・ディ・ヴィーノ)が日本での販売を始めました。

Copa Di Vino as Seen on Shark Tank! #winebytheglass :)



コパ・ディ・ヴィーノのカップのサイズは187ml。通常のワインボトルの1/4です。カップの素材はペットボトルでです。品種は赤がカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。白がモスカート、シャルドネ、ピノ・グリージョ、リースリング。それからホワイト・ジンファンデルがあります。価格はいずれも1個あたり600円で、7種類のパックや人気3種が3つずつ入った9本セットなどがあります。

ワンカップワイン通販ショップ「コパ・ディ・ヴィーノ COPA DI VINO」

正直に言うと、米国での1本当たり3ドルという価格と比べると、ちょっと高いなと思います。ここはもう少し頑張ってほしかったところ。大手でないと難しいとは思いますが…

似たようなものでは、以前記事に書いた「人気上昇中、積み重ねできる1回分用ワインボトル」があります。こちらの方が、ボトルをつなげられるなど、パッケージング的には優秀な感じです。

ところで、日本酒のワンカップ大関は東京オリンピックの年である1964年に誕生したそうです。ワインと比べると大きく進んでいたわけですね。
Date: 2015/1213 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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未だに治療法がない、恐怖のブドウの病気「ピアス氏病」が、2015年にナパやソノマで大発生していました('Huge' Outbreak of Pierce's Disease - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

ピアス氏病は、一度感染してしまうと治療法がないため、感染そのものを起こさないようにする方法が広く使われています。具体的に言うと、菌を運ぶガラス羽シャープシューターを苗木の販売所などで、全量検査して、卵にしろ、成虫にしろ、入っていかないようにしています。

今回大発生したのは、青緑シャープシューターという、地元のシャープシューターが媒介になったためだとのことです。

ピアス氏病は特に、シャルドネやナパなどの葉が付く時期が早いブドウで感染が目立つほか、温かい冬に感染しやすくなるそうです。エル・ニーニョの今年はいろいろと条件が整いつつあります。

気になる状況が続きます。
Date: 2015/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、2015年の「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」の記事を書きましたが、同時に「注目のワインメーカー」も4人選出されています(2015 Winemakers to Watch - San Francisco Chronicle)。かなりマニアックで、ほとんど知らないワイナリーが多いですが、この中から次世代のスターが出てくる可能性は結構あります。頭の片隅にでも名前を入れておくといいのではないかと思います。

今年の選出は
Clayton Kirchhoff, 32歳、Aluvion Wines, Kirchhoff Home Ranch Winery
Leah Jørgensen, 41歳、Leah Jørgensen Cellars
Alex Kanzler, 29歳、Kanzler Vineyards
Scott Shapley, 46歳、Flywheel Wines

最初の人はクレイトン・カーチョフ(キルヒホッフでは? という指摘。確かに)と読めばいいのかな? サクラメント近くのクラークスバーグというところでブドウ畑を持っている一家の出身。スペインのドメニオ・デ・ピングスで収穫を経験したときに、クラークスバーグがワールドクラスのテンプラニーリョの産地になると確信したとのこと。現在は家族経営のKirchhoff Home Ranchのほか、個人ブランドのAluvionでテンプラニーリョ、シュナン・ブラン、アルバリーニョを作っています。

2番目の人はリー・ジョルジェンセンと読めばいいのでしょうか。女性です。オレゴンのポートランドにワイナリーがあります。オレゴンといえばウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールというのが99%の人が持つイメージでしょうが、この人はオレゴンでカベルネ・フランを作っているのです。白のカベルネ・フランが一番人気だとか。かなり興味深いワイナリーです。

3番めは唯一知っている名前。ソノマ・コーストの人気畑カンツラーのワインメーカーです。カンツラーについては「Kanzler Vineyards: 21世紀のロキオリ? ソノマ・コーストの大人気畑」や「最近飲んだワイン――Kanzler Pinot Noir Sonoma Coast 2007」で紹介しています。アレックスは創設者夫妻の息子です。カンツラーの2代目ワインメーカーとして活躍しています。

Kanzler

最後のスコット・シャープリーは、実はサンタ・ルシア・ハイランズの大人気ワイナリー「Roar」のワインメーカーです。自身のブランドのフライホイールでは、近隣のシャローンからブドウの提供を受けています。作っているのはグルナッシュ、ムールヴェードル、シャルドネ、ピノ・ノワールなど。

個人的に一番気になるのは2番めのオレゴンのカベルネ・フラン。白ワインはどんな味なのでしょうか。
Date: 2015/1209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが「Napa Valley」の証明標章を取得しました(NVV Wins Certification Mark for Napa Valley – First of Its Kind in U.S.)。米国のAVAで証明標章を取得するのは初めてとのこと。

Welcome NAPA

証明商標とは、商品が特定の品質や原料などの特性を持っていることを示す標識。有名なものだとウールマークなどがあります。おそらく今後、ナパ・ヴァレーのロゴをワイナリーなどが付けられるようにするのではないかと想います。

今回の取得には5年の歳月がかかったとのこと。「Napa」をトレードマークに使っているワイナリーなどが、Napa ValleyのAVAの求める基準に合っているかどうかを調べるために50以上のワイナリーから聴取を取るなどの努力がされたようです。
Date: 2015/1205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年のSFクロニクルによる「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」にビビアナ・ゴンザレス・レイヴ(Bibiana González Rave)が選ばれました(Winemaker of the Year: Bibiana González Rave - San Francisco Chronicle)。

彼女はパルメイヤー( Pahlmeyer)傘下のウェイフェアラー(Wayfarer)でコンサルタントを務めるかたわら、自身ではカトレア(Cattleya)というワイナリーを営んでいます。さらには夫のジェフ・ピゾーニ(!)とともにシェアード・ノーツ(Shared Notes)というワイナリーで2種類のソーヴィニヨン・ブランを作っています。

コロンビアの出身でボルドーでワイン作りを学んだという才人。パルメイヤーのジェイソン・パルメイヤーは「彼女は天才だ」と評しているそうです。

日本にもウェイフェアラーのワインは入っています。



このほか、SFクロニクルは注目のワインメーカーも発表しています。それはまた別記事で。
Date: 2015/1203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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調査会社のワイン・インテリジェンスによると、現在の米国のワイン飲み人口は9300万人。大人の約40%に相当しています。それが2025年には1億人にまで成長する見込みです(Regular US wine drinkers to reach over 100m by 2025 - Decanter)。

今、ワイン消費のトレンドを作っている「ミレニアル」世代から、1995年以降に産まれた「次世代」への移行がその焦点となります。

調査によるとこの世代はテクノロジーに敏感な点ではミレニアルと共通ですが、より起業家精神に富み、損得に敏感でクールな製品を好む傾向があるとのことです。

この世代の57%が飲酒可能な年齢になったらワインを飲みたいとしているとのこと。

日本では若い人ほどワインを飲まなくなっているような気もするのですが、ちゃんとした調査はないでしょうかねえ。
Date: 2015/1202 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブリュワー・クリフトン(Brewer-Clifton)やパルミナ(Palmina)のワインメーカーとして知られるスティーヴ・クリフトンが新しいワイナリーLa Voix(ラ・ヴォワ)をオープンしました(Steve Clifton Debuts New High-End Wine Brand, La Voix, Devoted To French Varietals)。
La Voix
フランス語で声という意味を持つこのワイナリー、イタリア系品種を専門に作るパルミナとは異なり、フランス系の品種、特にピノ・ノワールに特化しています。また、「声」というワイナリー名は元々音楽をやっていて、音楽とワインの親和性の高さを感じていたスティーブが、音楽への想いを込めて付けたものだそうです。

最初のリリースはピノ・ノワールのロゼ(30ドル)のほか、Rabel Rebel(40ドル)、Satisfaction(75ドル)、Reflektor(95ドル)という名の3つの単一畑ピノ・ノワールとなっています。最上級のReflektorはブリュワー・クリフトンの「Mechado Vineyard」のブドウを使ったもの。アントニオ・ガッローニのヴィナスでは既に95点という高い評価を得ています。