Archives

You are currently viewing archive for January 2017
Date: 2017/0131 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
Wine Economics という雑誌があり、ワインとお金に関する様々なことを調査しています。中にはワインの値段と味の関係の調査もあり、それを紹介する記事が出ていました(Wine 'Economists' Poke Fun at Wine Snobs)。

かなり長い記事で、そこから派生した話もいろいろ載っているのですが、かいつまんで紹介すると、全くブラインドでテイスティングした場合は安いワインを美味しく感じる傾向が少なからずあったそうです。特にテイスティングしたひとがワインにあまり詳しくない場合は。このあたりは日本の「格付け」番組の結果にも通じますね。

それだったら安いワインを買えばいいではないかと思うところですが、そうとも言えません。このワインはこの値段だよ、という情報を付加してテイスティングすると、高いワインを美味しく感じる傾向が強くなるのです。たとえば、全く同じワインに違う値札を付けて試飲すると、高い値札を付けた方を美味しく感じまる傾向が強くなります。

ワインを飲んでいるときの脳波を調べても、同じ結果が出ているとのことで、実際に高い値札が付いているワインの方が、美味しく感じられているのです。

ということは安いワインを買って、これは高いんだよと言って飲ませるのが一番ということでしょうか。

記事の結論としては、ワインショップに行って同じ傾向(例えばピノ・ノワール)の様々な価格のワインを買って、銘柄を伏せて横並びで試飲することを勧めています。その結果、安いワインを一番美味しいと感じたら「安上がりで良かった」と喜びましょう。
Date: 2017/0130 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
2日続けて環境ネタですが、サンタ・クルーズ・マウンテンズの有名ワイナリー「リッジ」(Ridge)が使っている最新の節水技術の記事をワイン・インスティチュートが書いています(Innovative Tools Guide Irrigation at Ridge)。

リッジで使っている節水技術は大きく分けて2つあります。1つはブドウの樹液の流れを調べて、水不足によるストレスがかかっているかどうかを調べる方法。昨年訪れたOvidでも同じようなシステムを使っていましたが(下の写真)、リッジはこの方法をかなり早くから取り入れているそうです。

水不足になっていない場合、樹液の流量は飽差と呼ばれる数値(ある温度と湿度の空気に、あとどれだけ水蒸気の入る余地があるかを示す指標)とリニアな関係にあるといいます。樹液の流量が飽差からの推定より少ない場合は、水不足の状態にあると判断できるわけです。

DSC00917

もう1つはTule Technologiesという会社が開発したもので、ブドウの樹の上空にセンサーを配置し、それが樹からの水分の蒸発量を計測します。それと飽差とを比べることで、灌漑が必要かどうかを判断します。

前者がミクロ的な判断とすれば、後者はマクロ的な判断。これらを総合的に勘案して灌漑するかどうかを決めているようです。

一般的にはブドウの樹にストレスを与える(やや水不足の状態にする)ことで品質が上がると言われていますが、リッジではこれらの技術を使って灌漑量を抑えた場合も品質はほとんど変わらないと見ているそうです。また、量にも影響は出ていないとか。

これらの技術は、かなりコストもかかるものですが、オーストラリアではスマホの写真を使って樹の温度を計測して、灌漑が必要かどうか判断するようなシステムも実験されているそうです(Wine Australia unveils app for vine water stress)。

Date: 2017/0129 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
環境保護が重視される昨今、水の問題はワイナリーにとって重要です。

ナパのセント・ヘレナにあるロンバウアー(Rombauer)のワイナリーでは、ボストンのカンブリアン・イノベーション(Cambrian Innovation)が開発したEcoVoltという排水処理の設備を導入します(High-tech wastewater system makes Napa wine industry debut | Local News | napavalleyregister.com)。

ワイナリーでは初ですが、ソノマの有名ブルワリーなどで既に使われている設備です。

この設備、バクテリアの力で排水を浄化するとともに、電気やバイオガスを生成します。年間26万キロワット時の電気を生成するとのことで、これは米国の一般家屋が年間に使う量の25軒分ほどになるとのことです。

環境保護にも役立つし、節電にもなるということで一石二鳥のシステムのようです。

ちなみに現在は排水をトラックで別のところに運んで捨てているとのこと。今回の設備が本当にそれだけ役に立つのであればいいですね。
Date: 2017/0128 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
グーグル・トレンドを使ってワイン関連の検索語の流行り廃りを見た記事がありました(The Wine Gourd: Long-term trends in Google wine-related searches)。

その記事にならって、日本語と英語で、傾向がどう違うかも調べてみました。なお、グーグル・トレンドは調べた期間で、その検索語が一番多く調べられたときを100として、相対的に表示します。検索の絶対回数は分かりません。

元記事ではまず、ワインとビール、蒸留酒(スピリッツ)の検索傾向を2004年以降で調べています。

ワインは、2013年頃まで少しずつ下がっていますが、その後はまた少し上昇しています。スピリッツは常に少なく、ビールはここ数年少し上がっています。検索範囲を米国だけにすると、よりビールが増え、ワインに迫るものがあります。また、ワインは年末に数多く検索され、ビールは夏に増える傾向があります。

これを日本語にするとどうでしょうか。

スピリッツは一般的ではないかと思ったのでウィスキーに変え、そのほか焼酎と日本酒を加えてみました。



ワインとビールは競っていますが、ビールがやや優勢です。ただ、2004年ころはビールがかなり上だったのに対し、2012年ころからは季節変動で夏はビールが多く、冬はワインが多く検索されています。ワインも大分健闘しています。

2004年にはワインとあまり変わらなかった焼酎の検索回数は長期低落傾向。代わって検索回数が増えているのが日本酒です。2013年に焼酎を超えています。このまま行くと数年後にはワインに並ぶかもしれません。ウイスキーも少ないですが上昇傾向ではあります。

次にブドウ品種ごとの検索を見ます。まずは英語でカベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールとメルロー。現在の検索数は意外なことにどれもほぼおなじ。年末に急増するという傾向もほぼおなじです。

日本語だと、現在はメルローが圧倒的。ただし、これはもしかしたら何か別の検索語と混じってしまっているという可能性もあるかもしれません。

カベルネとピノ・ノワールは現在はほぼ同じですが、以前はカベルネが圧倒的でした。季節変動は結構ランダムです。


最後は白の品種です。

やはり多いのはシャルドネ。ソーヴィニョンブランも徐々に増えています。


最後は日本語ですが、シャルドネが他の用語を圧倒しています。

グーグル・トレンド、久しぶりに見ましたが面白いですね。
Date: 2017/0127 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
サンタ・クルーズ・マウンテンズですばらしいシャルドネとピノ・ノワールを作るヴァーナー(Varner)が生産を打ち切ることが判明しました。今後はサンタ・バーバラでワインを作っていくことになるようです。
ヴァーナー スリー・ブロックス ピノ・ノワール
ヴァーナーのワインにはニーリー(Neely)という名前が付いているものがあり、非常にわかりにくい構成(シャルドネは単一ブロックがヴァーナーで、ブロックのブレンドがニーリー、ピノ・ノワールは反対に単一ブロックがニーリーでブレンドがヴァーナー)になっていました。
DSC01644
このニーリーというのは実は畑の所有者で、ヴァーナー兄弟(双子です)がそこを借りてワインを作るという形でした(IPOBミニインタビューその3――ロバート・ヴァーナー/ヴァーナー・ワインを参照)。その賃貸の契約が打ち切りになってしまったそうです。

ピノ・ノワールは2013年、シャルドネは2014年が最終ヴィンテージになるようです。

ヴァーナーは2013年からサンタ・バーバラのワイン(シャルドネは2013年、ピノ・ノワールは2014年)を作り始めていますが、今後はそちらが中心になるようです。また、購入先が異なるフォックスグローブのワインも継続すると思われます。

国内への輸入はシャルドネ、ピノ・ノワールとも2013が現行ヴィンテージ。したがって、おそらくこの春にシャルドネは最後のヴィンテージが輸入されると思いますが、ピノ・ノワールについては、現在の在庫限りということになるようです。

なんとも残念な話です。生産打ち切り後は別のワイナリーがその畑のブドウでワインを作るという噂もありますが、そこは定かではありません。Wine Advocate誌ではシャルドネは最高98点、ピノ・ノワールは最高95点の評価を得ているワイナリーです。残念ながらまだサンタ・バーバラの方はそこまで高い評価は得ておらず、今後が心配です。続報がわかれば報じます。

Date: 2017/0126 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパ・ウィークのイベントで「ナパ・ヴァレーワインと肉料理」というセミナーに出席しました。場所は六本木のミッドタウンにある喜扇亭(きせんてい)。人形町の老舗「今半」系列の鉄板焼きの店です。

ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ日本代表の一人である小枝絵麻(こえだ・えま)さんは、フードコーディネーターとしても知られる人。彼女が考えるワインと料理のマリアージュがこのセミナーの骨子です。まるでマジックのようなマリアージュにここから驚かされることになります。

マリアージュというと、メインの食材(肉・魚など)とワインの種類のマッチングを考えるだけに終わってしまう感じがあります。せいぜい、そこに調理法や味付けを合わせて考えるくらいでしょう。彼女はそこに「ブリッジ食材」を入れることでマリアージュが大きく変わると説きます。そのときに飲むワインと共通する香りや味わいの要素を持った食材が「ブリッジ食材」で、それを料理に少し加えることで、ワインと食事が「けんかしない」だけでなく、相乗効果を発揮して、さらに美味しく感じられるというのです。

ブリッジ食材は、スパークリングワインならレモンやアーモンド、サワークリームなど。シャルドネなら白味噌やみりんといった和食の要素も入ってきます。

ナパ・ワインと食材のペアリング

上のチャートはメインの食材と、調理法、味付けで選ぶワインと、そこに合うブリッジ食材を示したものです。

ブリッジ食材

今回のセミナーでは写真のようなブリッジ食材が用意されています(サラダ除く)。
手前左がポン酢と大根おろし、細ネギ。奥は左から塩、木の芽(山椒)、マスタード、たまり醤油です。あと、写真には入っていませんがゆず果汁もありました。

ポーク(味付けなしと味噌漬け)
最初の料理は豚肉。群馬県産の肩ロースを単純に焼いたものと、白味噌に付けて焼いたものが出てきました。

ワインはガーギッジヒルズのシャルドネとロンバウアーのシャルドネを合わせます。ガーギッジヒルズはオーガニック栽培で、新樽比率が低く、マロラクティック発酵をしていない、優しい味わいのシャルドネ。一方のロンバウアーは最近では珍しい濃厚タイプ。新樽比率が高く、マロラクティック発酵も100%行っています。ただ、下品な味わいではないので、飲んでいて嫌味はありません。クラシックで美味しいシャルドネです。

比較的淡白な味わいのガーギッジヒルズには豚肉も味付けしていないものを合わせます。まずは塩コショウだけ軽くして試します。ワインとの相性は悪くないですがよくもない。喧嘩しないだけに終わっています。

次に、ブリッジ食材としてゆず果汁をそこに少しかけてみます。するとなんということでしょう。単にゆずの味がワインと合うというだけでなく、肉の旨味もはるかに増して感じられました。ちなみに隣の人がポン酢で試してみたところ、あまり良くなかったとのこと。このあたりは不思議で難しいところですが、ともかくゆず果汁の効果にはビックリでした。

一方、濃厚なロンバウアーをゆず果汁で試してみると、やや逆効果のような感じもしました。デリケートな味わいのシャルドネにこそゆず果汁が合うようです。

ロンバウアーに使ったブリッジ食材は白味噌。味噌漬けして焼いた肉とロンバウアーの組み合わせは最高です。特にロースの脂のところの旨味がおいしく感じられるようになりました。
出番を待つ和牛
次は、山形産の薄切りのサーロインを塩とシェリー酒で味付けして焼いたものとレタスです。これをヴィアデア(Viader)のプロプライエタリ・レッド2014と合わせます。ナパの東側の急斜面の畑で作られたカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンド。カベルネ・フランが28%入っており、カベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインなどと比べるとややソフトでシルキーな舌触りが特徴です。カシスやブルーベリーのような青系の果実の風味も豊かなワイン。

ここでのブリッジ食材はポン酢ですが、まずは何もつけずに合わせてみます。うーん、肉の脂がやや強くワインに勝ってしまう印象です。これならばカベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインの方が合いそう。

次に、ポン酢を付けてみます。バランスが非常によくなったのを感じます。ワインの味もより引き立って明るい印象になりました。何もつけないのとは全然違います。

その次はポン酢にさらに大根おろしと細ねぎを加えます。全体にさっぱりしてさわやかな印象。これももちろんありですが、個人的にはポン酢だけの方が印象深いマッチングでした。

熟成

最後は3種類のカベルネ・ソーヴィニヨンをステーキに合わせます。ワインは
・ルナ・ヴィンヤーズ 2014 アペレーション・シリーズ カベルネ・ソーヴィニヨン
・イングルヌック 2012 カスク カベルネ・ソーヴィニヨン
・ロング・メドウ・ランチ 2008 カベルネ・ソーヴィニヨン
牛肉は、普通のが鹿児島産、2カ月熟成させたものが北海道産とのこと。

まずは塩だけでルナと合わせてみます。肉がとてもおいしく、ワインもおいしいので、普通に考えればこれで十分おいしいです。一般的にはこれでマリアージュできていると言ってしまうでしょう。

次に、塩をたまり醤油に変えてみます。すると、明らかに肉の旨味が増して感じられます。ワインの味も広がる印象です。3つめはさらにマスタードを加えます。酸味とスパイスの風味がワインからもより強く感じられます。たまり醤油だけのときより、よくなったというよりも別の要素を引き出してきた感じです。

次はイングルヌック。肉が塩だけだと、ワインの味がやや勝ってしまいます。たまり醤油はやはり美味しい。最後はさらに山椒(木の芽)を加えます。するとワインの中のハーブのニュアンスもより引き立つように感じました。

ちょっと最後の方はパターンと組み合わせが多くなりすぎて、どれがどれだかしっかりメモできていなかったのですが、ステーキに関して、いいたいことは「たまり醤油最高!」ということです。これがあるのとないのとでは、ワインの味の引き立ち方も肉の味も全然違いました。まさにブリッジ食材のマジックでした。

ブリッジ食材として何が有効かは、基本的には合わせるワインの香りや味わいで決まります。ワインの香りや味わいが複雑なほど、いろいろなブリッジ食材が有効になります。そういう意味ではナパのワインは多くのフレーバーを持っており、素晴らしいブリッジ食材が見つかる可能性を大いに秘めています。

最後に、ワインの品種ごとに考えられるブリッジ食材を挙げた資料をいただきましたので、参考のためにそれを載せておきます。今回のセミナーの豚肉のマッチングのところで見たように、同じシャルドネでも1つで有効なブリッジ食材が他のシャルドネではうまく働かないということもあります。したがって、挙げたものすべてがブリッジ食材であるということではなく、そのヒントと考えた方がいいでしょう。

■スパークリング
・レモン ・グレープフルーツ白 ・梅 ・アーモンド ・ハチミツ ・ブリオッシュ ・いちご ・サワークリーム

■ソーヴィニョンブラン
・グレープフルーツ ・はっさく ・青りんご ・キウイ ・トロピカルフルーツ ・ディル ・紫蘇 ・フェンネル ・セロリ

■シャルドネ
・りんご ・レモン ・はちみつ ・グレープフルーツ白 ・みりん ・白ごま ・白味噌 ・カシューナッツ ・バター ・アボカド

■ヴィオニエ
・マンゴー ・アプリコット ・アーモンド ・松の実 ・クローブ ・パイナップル ・オレンジ ・はちみつ

■リースリング
・マンダリン ・青りんご ・新生姜 ・ゆず ・すだち ・金柑 ・みょうが

■ピノ・ノワール
・マッシュルーム ・ザクロ ・生ハム 。チェリー ・ビーツ ・ローストガーリック ・オレガノ ・紫オリーブ ・生しょうゆ

■メルロー
・ナッツ全般 ・ローズマリー ・セージ ・デミグラス ・甘辛タレ ・ディジョンマスタード ・黒オリーブ ・バルサミコ ・チョコレートビター

■シラー
・クミン ・フェンネル ・ブラックペッパー ・ブルーベリージャム ・ベーコン ・ハーブプロバンス ・たまり醤油 ・バルサミコ ・クローブ ・プルーン

■ジンファンデル
・甘辛ソース ・焼肉タレ(甘口 ) ・ケチャップ ・とんかつソース ・胡椒 ・5スパイス ・ジュニパーベリー ・干しぶどう ・プルーン

■カベルネ・ソーヴィニヨン
・ビーツ ・くるみ ・黒オリーブ ・バルサミコ ・たまり醤油 ・セージ ・胡椒 ・ブラウンソース ・クローブ ・ビターチョコレート

なお、たまり醤油は、普通の醤油に赤ワインを煮切ったものを10対1の割合で足したもので代用できるとのこと。

理想的には、合わせるワインを試飲して、そのニュアンスからブリッジ食材を選ぶのがいいと思いますが、実際にはそこまでやるのはかなり大変でしょう。まずはいろいろ試してみて、自分なりの方程式を見つけるのを楽しむのもいいのではないでしょうか。うまくはまれば、信じられないほどの相乗効果が得られますよ。
Date: 2017/0123 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパのヨントヴィルにある三ツ星レストランとして有名なフレンチ・ランドリーにホテルを作る計画があるそうです(Thomas Keller plans French Laundry hotel | The North Bay Business Journal)。
French Laundry

オーナーのトーマス・ケラーは既に近隣の土地を買収済み。現在1000万ドルかけて進行しているフレンチ・ランドリーのリノベーションが終わったら、ホテル建設に取り組むつもりのようです。

ホテルといってもオーベルジュ・デュ・ソレイユやメドウッドのような大規模リゾートではなく、非常にこじんまりとしてものになりそうです。
Date: 2017/0121 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
Trump Inaugural Parade Grand Marshal.

トランプ大統領がいよいよ就任しました。為替の動向や、移民労働者がどうなるかなど、気になることはいろいろありますが、まずは就任記念のランチで供されたワインを紹介します。

まずはコーベルのスパークリング
Korbel’s Russian River Valley Natural Cuvée
通常は作られていないマグナムボトルで、ネックのところに就任(inaugural)の文字が入っているこの会のために作られたものです。コーベルは1985年から9回連続で就任ランチ会で
使われています。



次はJロアーのシャルドネ
2013 Arroyo Vista Chardonnay

そして最後はブラックスタリオンのカベルネ・ソーヴィニヨン
2012 Limited Release Napa Valley Cabernet Sauvignon

今回、カリフォルニアワインだけが選ばれたのは、ドメスティック指向の強いトランプ大統領に合わせたものかと勘ぐる向きもあるでしょうが実際には違うようです。

Who decides which wines get served at the inaugural lunch? - Inside Scoop SF」によると、ワインを決めたのは昨年11月。11月3日にはワイナリーに通知が行っていますが、まだ選挙結果が出る前でした。

ワインを決めたのはカリフォルニアのワイン・インスティチュート。就任会のコミッティーから白と赤のワインを推薦するよう依頼があったとのこと。コーベルには別途直接スパークリングワインの依頼があったそうです。ちなみに、コーベルとJロアーはワイン・インスティチュートの取締役会にも名を連ねています。

Date: 2017/0120 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
一時はかなりのワイナリーが作っていたメリタージュ(Meritage、本来の発音はメリテイジ)が、ほとんど「オワコン」になってしまっています(Meritage – Death of a Marketing Label | Wine News & Features)。ちなみにオワコンというのは「終わったコンテンツ」の意味。ネット上でよく使われるスラングです。

A 2006 Lyeth Meritage from Sonoma County

メリタージュというのは、フランス以外で作られるいわゆるボルドーブレンドのこと。原産地呼称の問題でラベルではボルドーブレンドとは書けないため、何か用語がほしいということでMeritage Allianceという団体を作成しました。現在も7カ国375ワイナリーが参加しています。ちなみにMeritageというのはMerit+Heritageの意味の造語です。

Wine-Searcherにおける「Meritage」の検索は減る一方で、2016年は8万2000回にまで減ってしまいました。100万回を超えるメルローや1000万回を超えるカベルネ・ソーヴィニヨンとは比べ物になりません。カリフォルニア以外では有力なメリタージュを作っていたシャトー・サン・ミシェルも生産をやめることになりました。

メリタージュが振るわなくなった理由の1つは、ワイナリーがボルドー系の品種だけでなく、シラーやジンファンデルなどもブレンドしたものをレッド・ブレンドとしてつくるようになってきたことですが、より本質的には、インシグニアやオーパス・ワン、さらにはプリズナーといった固有の名前の方がブランディング上有利と考えるワイナリーが多くなったことのようです。
The prisoner (killed)
メリタージュをかなり熱心に作ってきたドライ・クリークの場合も、フラグシップは「マリナー」という固有の名前を持つワインです。

この用語が過去のものとなってしまうのも時間の問題のようです。
Date: 2017/0119 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
先日「ナパ・ヴァレー生産者、1月に来日し東京・関西でワインメーカーズ・ディナー開催、豪華で格安!」という記事で紹介したTaste Napa Valleyが今週日本で開催されています。

月曜日にはそのキックオフで、昨年10月から11月に行われた「バイ・ザ・グラス」の表彰が行われました。私も参加しましたが、6月に行ったナパ・ツアーのメンバーの多くとも再会でき、とても楽しい会でした。

今回のバイ・ザ・グラスは、2015年の優秀店のみが参加する形(ナパヴァレー・ワインの「バイ・ザ・グラス」、昨年の受賞店で11月末まで開催中)。その中で、ワインの売上を一番伸ばしたレストランが最優秀店として表彰されました。選ばれたのはエド・パーラー。「まさに銀座の隠れ家、狭小レストランで楽しむカリフォルニアワインとビストロ料理」で紹介したお店です。なんと1年前より8割も伸ばしたとのこと。うちのブログの記事もかなり読まれたので、多少なりとも貢献できていたら嬉しいです。

エド・パーラーが最優秀店
(写真、完全にぶれてしまいました。本当にごめんなさい。カメラの設定ミスです)

全店ご紹介したいところですが、一部抜粋で写真を載せます。
ニューヨークグリル
ニューヨークグリル

ウルフギャング・ステーキハウス大阪
ウルフギャング・ステーキハウス大阪店。ちなみに今回のお店は丸の内店でした。

ルースクリスステーキハウス
ルースクリスステーキハウス

カモシヤ
名古屋のカモシヤ。「名古屋のご当地グルメで楽しむカリフォルニアワイン」で紹介しています。

生産者も一堂に会して
来日した生産者は15ワイナリーです。

乾杯はシレナスのスコットさん
乾杯はシレナスのスコットさんです。流暢な日本語をしゃべる方。「Noria」のワインはシレナスで作っています(今年からはノリアに専念します――ナカムラ・セラーズ中村倫久社長)。

DSC04335
サラダ。グリーンピースがソーヴィニョンブランによく合いました。

DSC04343
ミディアムレアに焼かれた肉の登場です。

DSC04349
左がフィレで右がサーロイン。熟成肉の旨味はフィレの方がより感じたような。900度のオーブンで焼いているとのことで、表面のカリッとした感じと肉の柔らかさ、旨味が絶妙に美味しかったです。付け合わせのほうれん草やマッシュルームも美味。

デザートは写真撮り忘れ…^^;

DSC04355
最後のあいさつはレイモンドのリー・アン・リードさん。すっかり顔なじみです。

今週金曜日までツアーは続きます。ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズの方々や通訳の方々はかなり大変なスケジュール。がんばってください。
Date: 2017/0118 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
2019年までにすべてのブドウ畑をサステイナブルにすると表明しているソノマが、サステイナブルにすることでワインがどれだけ高く売れるのか調査しました(‘Sustainable’ Sonoma wine could fetch $7-a-bottle more, survey | Sonoma Index-Tribune | Sonoma, CA)。

ふくろうの巣箱

その調査によると、月に2回以上15ドルを超えるワインを飲み、ソノマのサステイナブルのプログラムについて聞いたことがあるというようなユーザーの63%がサステイナブルなワインに5ドル以上余計に支払ってもいいとしています。

33%のユーザーは10ドル以上余計に払ってもいいとしており、平均すると7.28ドルプラスしても買ってもらえるとのことです。

でも本当にそれを買ってくれるの?と思うかもしれませんが、買ってくれそうなのです。

68%のユーザーは、サステイナブルと称されたワインを買いたいとしており、56%は実際に1カ月以内にそういうワインを買った経験があるそうです。

一方で、「ナチュラル・ワイン」や「バイオダイナミック」といった言葉の評価は下り坂だそうで、今はサステイナブルの方が受けがいいようです。

余談ですが、今週はナパから生産者がきてイベント盛りだくさん。私が出席したものも2つあるのですが、整理できていなくて今日はアップできませんでした。明日は1本はあげたい。ともあれいろいろな再会があって楽しい2日間でした。
Date: 2017/0116 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
2014年に亡くなった俳優のロビン・ウィリアムズが持っていたナパの豪邸を昨年ボルドーでポンテ・カネを持つテスロン夫妻が購入しました。彼等がそこで作るワインの名前が昨年クリスマスカードで明らかになったそうです(Pontet-Canet owner reveals name for Napa wine - Decanter)。

12 Robin Williams vineyard

新しい名前はPym-Rae(ピム-レイ)。元々ロビン・ウィリアムズがそこの畑に付けていた名前だとのこと。由来はロビン・ウィリアムズの二人の子供のミドルネームをつなげたのだそうです。テスロン夫妻はあえて、その名前を引き継ぐことにしました。

また、これから3年でバイオダイナミクスの畑に変えていく予定だそうです。ということでワインが実際にお目見えするのはもう少し先になりそうです。
Date: 2017/0115 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
モルドヴァにある「クリコバ」(Cricova)というワインセラーをご存知でしょうか。全長120kmもある巨大なワインセラーで、観光名所になっています。ここを紹介する記事がPaste誌に載っていました(A Tour Through Putin's Wine Cellar :: Travel :: Features :: Wine :: Page 1 :: Paste)。

ロシアのプーチン大統領もここにワインを保管しており、ドイルのメルケル首相もワインを預けているとのこと。メルケル首相はここでイベントを開くこともあるそうです。

石灰石で囲まれたセラーはとても美しく、一度行ってみたいと思いました。

Cricova wine cellar
Cricova wine cellar
Cricova wine cellar
Date: 2017/0113 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパヴァレーを南北に走るワイントレインを通勤にも使おうという案が浮上しています(Napa's Wine Train to Work Train Plan)。

Wine Train

交通渋滞はナパの住民にとって大きな悩みの一つ。押し寄せる観光客をなじる声もありましたが、2014年の調査によると通行の大部分は地元住民によるものだったようです。

ワイントレインは開発時に移動手段としては使わないことを条件にしていたため、これまで基本的に観光用の食事付き往復プランしかありませんでした。それを通勤用にも使えるようにしようと現オーナーが考えているとのこと。

ワイントレインは人口が多いナパと、周囲にワイナリーや小売店などが数多くあるセントヘレナを結んでいますから、通勤に使えるようになれば結構便利なのではないでしょうか。

ただ、ナパでの駐車場をどうするか、セントヘレナからの交通手段をどうするかなど、難問は山積みです。

ソノマでは今年、通勤用の電車が始まる予定でサンフランシスコに近いマリンカウンティからサンタローザまでをつないで走ります。

カリフォルニアでも列車通勤する人が増えるのかもしれませんね。
Date: 2017/0111 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
マイエノ(MyOeno)は、ワインを化学的に分析し、好みのワインを教えてくれるデバイス/システムです。現在、「ウルレ」というクラウドファンディングサイトで出資者を募集中で、1万5000ユーロが目標のところ、既に1万7000ユーロ近くが集まっています(MyOeno - Ulule)。



デバイス
(写真はすべてサイトより)
ユーザーは、ワイングラスにこのデバイスを差し込みます。するとデバイスはワインの特性を分析してスマホに送ります。

分析
スマホの画面上ではこのように分析の結果が見られます。ユーザーはここで、このワインが好きかどうかを入力します。

お薦め
すると、その好みに基づいて、そのユーザーが好きそうなワインを教えてくれるというシステムになっています。

米国にはWine Ringというスマホアプリで、飲んだワインの評価を入れると、他のユーザーの評価などからお薦めワインを教えてくれるというものがあります(Wine Ring)。

マイエノも、それに似たところはありますが、実際にワインを分析しているところが独自です。Wine Ringのような「集合知」の要素があるかどうかはよくわかりませんでした。技術的には可能だとは思いますが。

出資は最低5ユーロから。デバイスを含む場合は115ユーロから。

ちょっと価格が高い感じはありますが、どう分析して何を薦めてくれるのか、興味深いです。
Date: 2017/0110 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ビオディナミ(バイオダイナミクス)というと、ブドウ栽培時の様々な取り決めが知られていますが、ワインを飲む人にとっても無縁ではありません。

ビオディナミでは月の動きに合わせたカレンダーがありますが、その中で実の日や根の日といった日があります。根の日には、根に関する作業をするとよく、実の日は実に関する作業をするといいというのですが、ワインを飲むときは実の日だとよりフルーティに、根の日だとタンニンが強く感じられたりするのだといいます。それが本当かどうかを調べたレポートがありました(Expectation or Sensorial Reality? An Empirical Investigation of the Biodynamic Calendar for Wine Drinkers)。

これは、科学的にきちんとした実験で、ワインのプロを被験者として、ブラインドでテイスティングをし、実の日と根の日で、味わいの評価がどう変わるかを調べています。

20170109-journal_pone_0169257_g001.png

実験の方法や、結果の詳細は元記事できちんと書かれていますが、結論としては根の日でも実の日でも評価は変わりませんでした。違いがあるとしたら、被験者が根の日や実の日だと思い込むことによって生じているとのことです。
Date: 2017/0109 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
長らく旱魃に悩まされてきたカリフォルニアですが、この冬は一転大雨に見舞われています(NWS: Northern California now on pace for 'wettest water year on record')。

北カリフォルニアでは記録上、最も雨の多い年になる模様で、特に今週末は嵐の予報。ナパでは洪水の可能性も懸念されています。なお、これまでの記録は1982年から83年の冬だったとのこと。

中央カリフォルニアでは史上2番目、南カリフォルニアでは1968年から69年の冬に並ぶ史上1位タイがみこまれています。

今年は久しぶりに冬らしい冬になっているようです。
Date: 2017/0108 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ルイス・セラーズの共同創設者であるルイス夫妻のデビー・ルイスさんが亡くなりました。72歳でした(Napa Valley Vintner Debbie Lewis Dies at 72 | News | News & Features | Wine Spectator)。

ルイス・セラーズといえば、夫のランディ・ルイス氏はレーシングカーのドライバーだったことで知られていますが、ワインビジネスに近かったのはデビーさんの方。セントラル・ヴァレーで育ち、ワインの販売に携わっていたこともありました。実際に、ルイス・セラーズにおいても、縁の下の力持ち的にワイナリーを支えていたようです。

2016年末に、ルイス・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンがWine Spectatorのワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたばかりでした。なお、現在のルイス・セラーズの社長は、デビーさんと前の夫との間の長男だそうです。

ご冥福をお祈りします。

Date: 2017/0107 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
デカンター誌で主にカリフォルニアワインの記事を書いているウィリアム・ケリーが2016年のベストワインを挙げています(William Kelley’s top American fine wines of 2016)。

挙げられているのは
Williams Selyem, Summa Vineyard Pinot Noir, Sonoma Coast, USA 1988(95点)
Heitz Cellar, Martha’s Vineyard Cabernet Sauvignon, Napa Valley, USA 1975(99点)
Kalin Cellars, Chardonnay Cuvée LV, Sonoma County, USA 1995(96点)
Sandhi, Sanford & Benedict Chardonnay, Sta. Rita Hills, USA 2014(95点)
Rivers Marie, Summa Vineyard Pinot Noir Old Vine, Sonoma Coast, USA 2014(95点)
Robert Mondavi Winery, Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley, USA 1973(96点)
Andrew Will, Two Blondes Vineyard, Yakima Valley, Washington State, USA 2012(96点)
Dunn Vineyards, Cabernet Sauvignon, Howell Mountain, Napa Valley, USA 2011(95点)
Mayacamas Vineyards, Cabernet Sauvignon, Napa Valley, USA 1975(95点)
Schrader Cellars, Beckstoffer Original To Kalon Vineyard, Oakville, Napa Valley, USA 2001(95点)
の10本。

ハイツ・マーサズの1975年など、1970年代のワインが3本も入っており、シュレーダーの最初のヴィンテージなど、歴史を感じるワインが多く選ばれています。

現行ヴィンテージでありながら1995年と既に20年以上たっているカリン・セラーズのシャルドネも選ばれています。ちなみに、選ばれているキュヴェLVは日本には入っていないですが、同じヴィンテージのキュヴェLDというワインが入っています。キュヴェの違いは畑の違いです。

1988年のウィリアムズ・セリエムと2014年のリヴァース・マリーの療法でスンマ・ヴィンヤードのピノ・ノワールが選ばれているのも面白いところです。リヴァース・マリーは日本でも販売中。

IPOBの活動で知られたラジャ・パーのサンディのシャルドネも入っています。これは日本でも販売中。

Date: 2017/0104 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパ・ヴァレーのサイン
ヴィナス(Vinous)のアントニオ・ガッローニが2014~2016のヴィンテージ概況を中心に、最近のナパ・ヴァレーについてまとめた記事を公開しています(Napa Valley Trilogy: 2014, 2015 & 2016-Part1 (Dec 2016) | Vinous - Explore All Things Wine)。

まず、2014年は旱魃が始まって3年めという状況でしたが、豊作で、早く始まり、終わるのも早い年でした。ブドウがしっかり熟しながら酸がしっかりと残ったのも興味深い特徴。また、8月に大きな地震があり、その影響で、枯れていた川が復活して水が豊富になったところもあったそうです。品質は全体としては2013年に似てフレーバーは濃い傾向でしたが、2013年よりもタニックではなく、2013年よりも親しみやすい味わいだとのこと。2013年ほど高品質ではないが、2012年や2015年よりは良好とのこと。

2015年は旱魃がさらに続き、5月の涼しさから実の付き方が不均衡になったとのこと。また、夏は華氏で100度(摂氏で約38度)の高温の日が多く、ブドウのレーズン化がここかしこで見られました。そのため収穫は30~40%と大幅に落ち込みました。品質の高いものはすばらしい出来ですが、レーズン化したブドウをちゃんと取り除かないワイナリーなどでは品質にばらつきがあるとのこと。

2016年は収穫が始まるのが早かったものの、8月が涼しく、収穫時期が長く続きました。スクリーミング・イーグルではカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫が足かけ5週間にわたって続いたとのこと。2016年の果実はジュース分が多く、アルコール度数は低くなる傾向があります。ミディアム・ボディで2012年に似ているけれども、もう少し濃い味わいだとのこと。

また、今回あらためて2013年が素晴らしいヴィンテージだったことを確認したとのこと。トップのワイナリーだけでなく、ミッドレンジやローレベルのワイナリーも素晴らしいワインを作ったとのことでした。

記事にはヴィンテージのこと以外にもさまざまなコメントがあり、かなり読み応えがあり、また面白いです。ぜひ読んでみてください。
Date: 2017/0103 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
英国ロンドンのスタートアップ「Everledger」がIBMと協力して、ブロックチェーンの技術をワインの偽造対策に使う新システムを開発しようとしています(Startup Uses Blockchain to Crackdown on Wine Fraud)。

4 Top Banks To Create New Digital Currency

ブロックチェーンは仮想通貨ビットコインなどで使われている技術。そのシステムに参加する複数のコンピュータに分散して情報を記録し、コンピュータのデータが改ざんされても正しいデータに復旧できるようにします。

Everledgerはまず、ダイヤモンドの取引にブロックチェーンを使うことを考案。既に複数のダイヤモンド鑑定機関と協力してデジタルの鑑定書を作成しています。

今回の発表は、この技術をワインに応用しようというもので、生産者がボルごとにワインの鑑定書を発行し、そのボトルが取引されるたびに、それを記録していくといったものになるもようです。

世界で流通しているワインの約2割が偽造であると言われており、オークションだけでなく小売でも偽造ワインの流通はあるようです。

ブロックチェーンを使ったデジタルの鑑定書は、紙の鑑定書よりははるかに信頼性が高いため、今後普及する可能性はかなり高いのではないかと思います。
Date: 2017/0101 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
活動を終了したIPOBの提唱者として知られ、サンタ・バーバラのサンディ/ドメーヌ・ドゥ・ラ・コート、オレゴンのイヴニングランドのオーナーであるラジャ・パーが2016年末に東京に来ていました。

インスタグラムにアップした写真によると、新橋の魚金で刺し身を食べ、銀座の人気ラーメン屋「篝」で一時間並んでラーメンを食べています。

If you don't know.... Now you know. #Ramen #creamybroth #noteasytofind #tokyo

Rajat Parrさん(@rajatparr)が投稿した写真 -




その後は、銀座の「カフェ・ド・ランブル 」という老舗の珈琲店でとても感銘を受けたようす。



渋谷の「茶亭 羽當」という老舗珈琲店にも行っているので、かなりコーヒー好きなようですね。

コーヒーだけでなくワインも飲んでいます。

Best Natural Wine Spot in ........... #tokyo

Rajat Parrさん(@rajatparr)が投稿した写真 -




そして最後は「霞町 すゑとみ」という懐石料理の店へ。

Best meal of 2016- Kasumicho Suetomi. Good luck finding this 9 seat Kaiseki spot. #nextlevel #tokyo

Rajat Parrさん(@rajatparr)が投稿した写真 -




なお、大晦日にはベトナムに旅立ったようです。

日本に来ているワインメーカーはラジャ・パーだけではありません。ベッドロックのモーガン・ピーターソンも元旦から北海道にスキーに来るようです。

元旦からとりとめのない話題で恐縮ですが、今年もよろしくお願いします。