過日開催された中川ワインの試飲会で、珍しい試みがされていました。なんと、ボンドの5つの畑の単一畑を並行で飲み比べられるというもの。さらに「自分が好きなもの」「お客さんに薦めたいもの」を投票するという趣向付き。その投票結果が以下のものです。
お客さんに薦めたい一番人気はヴァシーナ(Vecina)。私もたしかこれに投票しましたが、この畑はオークヴィルの西側南端付近にあるヴァイン・ヒル・ランチの一番山よりのブロック。ハーランの畑にもかなり近いところです。青系の果実味と洗練されたタンニンがあり、まさにオークヴィルらしいワイン。一番誰からも好かれそうなワインということでこれを選ぶ人が多かったのではと思います。
ただ、非常に美味しいのですが、自分で飲みたいワインとしてはちょっと面白みに欠くかなと、私はそちらは違うものを選びました。一位になったクェラ(Quella)を選んだ人は同じように考えたのかもしれません。今回のボンドの中では一番固さがあり、骨格のしっかりした味わいでした。ちなみに私が選んだのは、クェラでもなくプルリバス(Pluribus)。今回のボンドの中では固さと酸がしっかりした味わいでした。
残るメルバリー(Melbuly)とセント・エデン(St. Eden)も、もちろん非常によかったですが、自分で飲みたいワインでは最下位となってしまいました。若干個性が弱いのっかなあと思います。
「シャイド・ファミリー(Scheid Family)」というワイナリーをご存知でしょうか。知っている人はかなりのカリフォルニアワイン通だと思います。ここ10年ほどで年間4000ケースから60万ケースのワイナリーへと急成長を遂げていて、最近ではエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのハイジ・シャイドさんが、ワイン・エンスージアストのワイン・スター・アワードでパーソンオブザイヤーを受賞しています。
知られていない理由の一つは、ワインにシャイドの名前を入れていないこと。日本でも販売していますが、シャイドの名前で売っているものはありません。例えば先日紹介した低カロリー、低アルコールのワイン「サニー・ウィズ・ア・チャンス・オブ・フラワーズ」もシャイドのワインですし、昨年輸入されて大人気で即売り切れになった「オッド・ロット(Odd Lot)」というマンガのラベルのワインもシャイドです。
このほか、ランチ32(Ranch32)のワインはむちゃくちゃコスパがよくできています。ライダーエステート(Ryder Estate)というブランドもやっています。
そんなに高級なワインを作っているわけではありませんが、飲むたびにコスパに感心するそんなワインばかりです。
なぜ、これほどコスパがいいワインが造れるのかというと、ここは元々1970年代から続く栽培家だから。モントレーのサリナス・ヴァレーに計4000エーカーもの畑を何箇所かにわけて持っています。冷涼な地域から温暖な地域までカバーしているので、様々なブドウを栽培できます。現在でも作るブドウの3/4は他のワイナリーに売っているとのこと。それで自社のワインは安くできるのです。
近年は様々な測定装置で畑を監視するなど、技術の力も使って管理を効率化しており、それも安さに寄与しているそうです。
知られていない理由の一つは、ワインにシャイドの名前を入れていないこと。日本でも販売していますが、シャイドの名前で売っているものはありません。例えば先日紹介した低カロリー、低アルコールのワイン「サニー・ウィズ・ア・チャンス・オブ・フラワーズ」もシャイドのワインですし、昨年輸入されて大人気で即売り切れになった「オッド・ロット(Odd Lot)」というマンガのラベルのワインもシャイドです。
このほか、ランチ32(Ranch32)のワインはむちゃくちゃコスパがよくできています。ライダーエステート(Ryder Estate)というブランドもやっています。
そんなに高級なワインを作っているわけではありませんが、飲むたびにコスパに感心するそんなワインばかりです。
なぜ、これほどコスパがいいワインが造れるのかというと、ここは元々1970年代から続く栽培家だから。モントレーのサリナス・ヴァレーに計4000エーカーもの畑を何箇所かにわけて持っています。冷涼な地域から温暖な地域までカバーしているので、様々なブドウを栽培できます。現在でも作るブドウの3/4は他のワイナリーに売っているとのこと。それで自社のワインは安くできるのです。
近年は様々な測定装置で畑を監視するなど、技術の力も使って管理を効率化しており、それも安さに寄与しているそうです。
コロナの影響で試飲会が軒並み中止や縮小を余儀なくされる中、カリフォルニアワイン・グランドテイスティングが開催されました。
3部構成の完全入れ替え制で、試飲はプラコップ、来場者が直接注ぐのはなしなど、かなりのルールを設けての試飲会。関係者はさぞかしご苦労されたことでしょう。
試飲する立場からすると、プラコップでの試飲は味の膨らみや、香りの広がりなど、やはり取るのが難しく、高級ワインの味わいが十分に感じられなかったことは否めませんが、まずは安全に開催するのが第一。今後少しずつでもルールが変わっていけばいいかなあと思います。
という制限があった中でもピカイチだったワインがこれ。以前カベルネ・ソーヴィニヨンを紹介したことがあるダウ(Daou)です。
左のリザーブは濃厚パワフル。右のフラッグシップ「ソウル・オブ・ライオン」はハーランかと思うほど洗練されています。パソ・ロブレスのイメージを一新するようなワイン。
ワイン蔵オンラインで販売しています。
他の良かったワインはまた紹介していきます。
3部構成の完全入れ替え制で、試飲はプラコップ、来場者が直接注ぐのはなしなど、かなりのルールを設けての試飲会。関係者はさぞかしご苦労されたことでしょう。
試飲する立場からすると、プラコップでの試飲は味の膨らみや、香りの広がりなど、やはり取るのが難しく、高級ワインの味わいが十分に感じられなかったことは否めませんが、まずは安全に開催するのが第一。今後少しずつでもルールが変わっていけばいいかなあと思います。
という制限があった中でもピカイチだったワインがこれ。以前カベルネ・ソーヴィニヨンを紹介したことがあるダウ(Daou)です。
左のリザーブは濃厚パワフル。右のフラッグシップ「ソウル・オブ・ライオン」はハーランかと思うほど洗練されています。パソ・ロブレスのイメージを一新するようなワイン。
ワイン蔵オンラインで販売しています。
他の良かったワインはまた紹介していきます。
ナパのワイナリー「ロバート・シンスキー(Robert Sinskey)」は2020年に作るワインは600ケースにとどまることを明らかにしました(Sinskey: We will only make 600 cases of wine this year)。
スタッグス・リープでシルバラード・トレイル沿いにあるロバート・シンスキーは9月のグラス・ファイヤーの影響はそれほど受けなかったものの、8月のLNUコンプレックスの影響は大きく、煙汚染で大半のブドウの収穫を諦めました。
2020年はそうでなくても旱魃の影響で収量が少なくなっていましたが、最終的にはロゼワイン用のピノ・ノワールくらいしか収穫できませんでした。
また、ロバート・シンスキーでは(生産を止めることが決まったので)大きな問題にはなりませんでしたが、煙汚染のテストのためにサンプルを送ってから結果が返ってくるまで30日以上かかることがあるとのこと。多くのワイナリーにとっては非常にストレスのかかる期間となっているようです。
スタッグス・リープでシルバラード・トレイル沿いにあるロバート・シンスキーは9月のグラス・ファイヤーの影響はそれほど受けなかったものの、8月のLNUコンプレックスの影響は大きく、煙汚染で大半のブドウの収穫を諦めました。
2020年はそうでなくても旱魃の影響で収量が少なくなっていましたが、最終的にはロゼワイン用のピノ・ノワールくらいしか収穫できませんでした。
また、ロバート・シンスキーでは(生産を止めることが決まったので)大きな問題にはなりませんでしたが、煙汚染のテストのためにサンプルを送ってから結果が返ってくるまで30日以上かかることがあるとのこと。多くのワイナリーにとっては非常にストレスのかかる期間となっているようです。
ソノマ・カウンティ・ワイングロワーズ(Sonoma County Winegrowers)の試算によると、煙汚染によるワインの被害は最低でも1億5200万ドルに達する見込みです(Sonoma County grape growers expect wildfire smoke damage to cost at least $152 million)。ソノマのブドウの生産額は概ね6億3000万ドルあり、1/4程度失われるという大きな被害になります。
最大で30%のブドウが収穫されないままになると推計されています。70%の栽培家が、煙汚染のせいで販売できなかったブドウがあるとのこと。
収穫量は例年20万トンから21万トンでしたが、今年は5万トンは煙汚染で減る見通しです。
煙汚染は9月の山火事の前に収穫が終わっている白ワイン用のブドウでは少なく、赤ワイン用のブドウが大半を占めます。
ちなみにこのほかの推計ではソノマ、ナパ、レイク、メンドシーノ合計で20%のブドウが失われて4億7300万ドルの被害になるというものがあります。著名なワインメーカーのフィリップ・メルカはナパの畑の80%が火事と煙の影響を受けるだろうと言っています。
より正確な数字は来年にならないとわかりませんが、過去最大の被害になることは間違いないようです。
また、品質に強いこだわりを持つ高級なワインのプロデューサーほど、煙汚染であきらめるケースは多いと想像されます。そういう意味では日本に輸入されているナパ・ソノマのワインではもっと影響があるかもしれません。
最大で30%のブドウが収穫されないままになると推計されています。70%の栽培家が、煙汚染のせいで販売できなかったブドウがあるとのこと。
収穫量は例年20万トンから21万トンでしたが、今年は5万トンは煙汚染で減る見通しです。
煙汚染は9月の山火事の前に収穫が終わっている白ワイン用のブドウでは少なく、赤ワイン用のブドウが大半を占めます。
ちなみにこのほかの推計ではソノマ、ナパ、レイク、メンドシーノ合計で20%のブドウが失われて4億7300万ドルの被害になるというものがあります。著名なワインメーカーのフィリップ・メルカはナパの畑の80%が火事と煙の影響を受けるだろうと言っています。
より正確な数字は来年にならないとわかりませんが、過去最大の被害になることは間違いないようです。
また、品質に強いこだわりを持つ高級なワインのプロデューサーほど、煙汚染であきらめるケースは多いと想像されます。そういう意味では日本に輸入されているナパ・ソノマのワインではもっと影響があるかもしれません。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズと日本経済新聞のコラボによるナパ・ワイン講座の第2弾がナパの火災応援のため11月20日に開催されます。視聴のみであれば無料(要申し込み)、ワイン付きの場合は1万円となります。
ワイン付きの場合のワインはマヤカマス・ヴィンヤーズのシャルドネ2015。クラシックな作りを続けるワイナリーとして評価が高いものです。
講師はナパ・ヴァレー・ヴィントナーズの小枝絵麻さんと若下静さん。ワインの知識もさることながら、小枝さんはワインとフードのペアリングのスペシャリスト。今回のセミナーもナパワインの基礎知識編とフードペアリング編の2部構成になっています。
申込みはこちらから。
初歩から学ぶ ナパワイン講座 <11月20日(金) 20:00~21:30 > ※被災地応援 緊急開催|EventRegist(イベントレジスト)
メンドシーノ郡のワインはラベルにAVA名を入れるときに郡名表記も義務付けることが決まりました。これまで同様のルールはナパ、ソノマ、モントレーで決められています。2023年1月1日から有効になります。
ナパのルールは2005年、ソノマは2014年、モントレーは2019年から有効になっており、郡名の認知の向上に役立っていると言われています。
メンドシーノのAVAには有名なアンダーソン・ヴァレー(Anderson Valley)のほか、Cole Ranch、Covelo、Dos Rios、Eagle Peak、McDowell Valley、Mendocino Ridge、Pine Mountain-Cloverdale Peak、Potter Valley、Redwood Valley、Yorkville Highlandsがあります。また、Anderson ValleyやYorkville Highlandsなどを含むMendocino AVAというAVAもあり、こちらは郡名表示の義務からははずれます。
ナパのルールは2005年、ソノマは2014年、モントレーは2019年から有効になっており、郡名の認知の向上に役立っていると言われています。
メンドシーノのAVAには有名なアンダーソン・ヴァレー(Anderson Valley)のほか、Cole Ranch、Covelo、Dos Rios、Eagle Peak、McDowell Valley、Mendocino Ridge、Pine Mountain-Cloverdale Peak、Potter Valley、Redwood Valley、Yorkville Highlandsがあります。また、Anderson ValleyやYorkville Highlandsなどを含むMendocino AVAというAVAもあり、こちらは郡名表示の義務からははずれます。
スクリーミング・イーグルのワインメーカーであるニック・ギスラーソンが手掛けている新しいプロジェクトが明らかになりました。
その名は「花火」。実はギスラーソンは12歳のときから花火師の修行をしており、今でも毎年ある島で日本スタイルの花火を上げているそうです。
それよりも驚きなのが、新作はワインでなくラガービールだということ。彼は世界中の何人かの若いワインメーカー達とラガービールの醸造について話し合いを続けており、そこから生まれたものだとのこと。詳しくは分かりませんが、ラガービールの原点に立ち返るようなもののようです。
この「Hanabi Lager」、メーリングリストで販売中です。500mlのボトル一つが15ドルとビールとしてはかのり高額ですが、ワイン・アドヴォケイトのリサ・ペロッティブラウンはすごく気に入ったようです。
ダラ・ヴァレ(Dalla Valle)はロバート・パーカーがカリフォルニアで2番目に満点を付けたワイナリーであり、1990年代末のカルトワイン・ブームで一躍有名になりました。またオーナーのナオコさんは日本出身ということでも知られていますが、これまであまりインタビューなどに登場したことはありません。おそらく直接会ったことがある人もかなり少ないのではないでしょうか。ワイン・スペクテーターの記事を見てもカルトワイン特集のときを除くと2018年に書かれた記事があるくらいです。数少ないインタビュー記事においても、あまり人前に出るのが好きではないとありましたから、そういった印象を持っているのは私だけではないでしょう。
また、1999年に樹の病気で畑の全面植え替えを余儀なくされて以来、一時はワインの評価も以前ほど高くなく他のワイナリーの台頭に埋もれていたといったこともあるかもしれません(2013年と2016年のマヤがワイン・アドヴォケイトで100点を取るなど、近年はまた高評価になっています)。
そんなわけで、インポーターであるJALUXのYouTubeチャンネルでナオコさんとマヤさんによる12分にもわたる動画がアップされて、かなりびっくりしたのでした。JALUXの動画はありものに字幕を付けた形ではなく、JALUX用に撮っているものですから価値は大きいです。
セカンドワインもできて、以前よりは手に取りやすくなっていると思います。
また、1999年に樹の病気で畑の全面植え替えを余儀なくされて以来、一時はワインの評価も以前ほど高くなく他のワイナリーの台頭に埋もれていたといったこともあるかもしれません(2013年と2016年のマヤがワイン・アドヴォケイトで100点を取るなど、近年はまた高評価になっています)。
そんなわけで、インポーターであるJALUXのYouTubeチャンネルでナオコさんとマヤさんによる12分にもわたる動画がアップされて、かなりびっくりしたのでした。JALUXの動画はありものに字幕を付けた形ではなく、JALUX用に撮っているものですから価値は大きいです。
セカンドワインもできて、以前よりは手に取りやすくなっていると思います。
ワイン・サーチャーのサイトでライターのヴィッキ・デニッグがワインの表現における「男性的」「女性的」といった言葉の使用について提言しています(Time to Kill Gender Stereotypes in Wine | Wine-Searcher News & Features)。
例えば女性的(フェミニン=feminine)であれば、柔らかく、エレガントでデリケートな味わいのワインであり、女性的という言葉を使わなくてもこれらの言葉で代替できます。男性的(マスキュリン=masculine)であればパワフルで筋肉質といった言葉で代替できます。であれば、これらの言葉を使う方がいいというのがデニッグの主張です。
私も、ときどき「女性的」という単語は使ってしまっていました。特に、女性ワインメーカーによるワインの描写でついつい使ってしまっていました。あまり良くないのではないかという意識は一応あったのですが、英語でも使われていることを免罪符にしていたのでした。
デニッグの記事への反響があったのかどうかわかりませんが、個人的には今後は使わないよう気をつけたいと思います。
SFクロニクル紙のエスター・モブリーがグラス・ファイヤーで活躍した一人のワインメーカーの記事を書いています(Napa wineries dub a ‘true hero’ of Glass Fire: a winemaker on a stunt motorcycle - SFChronicle.com)。
その名はジョン・バーリン(Jon Berlin)。ナパのワイナリー「エル・モリーノ(El Molino)」のワインメーカーです。エル・モリーノはセント・ヘレナに1871年に設立された古いワイナリーですが、現在はラザフォードのブドウでクラシックなスタイルのシャルドネとピノ・ノワールだけを作るというユニークなところでもあります。
ターリーのワインメーカーであるテーガン・パサラクアが「ワンマン・アーミー」と呼んだその活躍がなければ、スプリング・マウンテンにおける被害はずっと大きかったのではというのが多くの人の意見です。
彼自身、南アフリカで海軍の消防士として働いていたことがあり、そこで山火事の消火経験もありました。かれはまた、スコットランドでトライアルバイクの競技会に出たことがあり、トライアルバイクを持っています。スピードは出ませんが、倒木があってもそれを乗り越えて進むことができ、車で入ることも難しい山中に分け入ることができました。
彼は、バックパックに水や消火剤を入れて走り回りました。とはいえそれで消せる火はわずかですから、基本的には火を見つけてはその場所を消防局に連絡して消火活動をしてもらうということを続けました。一時は消防局のチーフが自分のスマホをバーリンに貸して火の場所や映像をいち早く送ってもらうということもありました。
また、ヴィンヤード・マネジャのデイビッド・エイブリューの協力を得て、ブルドーザーで防火帯を作ったり、トラックで水を運んできてもらったりといったことをしました。
さらに、ワイナリーや家などの安否の情報を避難している人たちに伝えるということもしました。状況がわからず不安にかられている住民にとってはとても大きな情報源だったようです。
グラス・ファイヤーはようやく74%包囲でき、地域もだいぶ落ち着きを取り戻しつつあるようです。煙の影響については不安要素も大きいですが、まずは消火活動に従事した方々に感謝したいところです。
その名はジョン・バーリン(Jon Berlin)。ナパのワイナリー「エル・モリーノ(El Molino)」のワインメーカーです。エル・モリーノはセント・ヘレナに1871年に設立された古いワイナリーですが、現在はラザフォードのブドウでクラシックなスタイルのシャルドネとピノ・ノワールだけを作るというユニークなところでもあります。
ターリーのワインメーカーであるテーガン・パサラクアが「ワンマン・アーミー」と呼んだその活躍がなければ、スプリング・マウンテンにおける被害はずっと大きかったのではというのが多くの人の意見です。
彼自身、南アフリカで海軍の消防士として働いていたことがあり、そこで山火事の消火経験もありました。かれはまた、スコットランドでトライアルバイクの競技会に出たことがあり、トライアルバイクを持っています。スピードは出ませんが、倒木があってもそれを乗り越えて進むことができ、車で入ることも難しい山中に分け入ることができました。
彼は、バックパックに水や消火剤を入れて走り回りました。とはいえそれで消せる火はわずかですから、基本的には火を見つけてはその場所を消防局に連絡して消火活動をしてもらうということを続けました。一時は消防局のチーフが自分のスマホをバーリンに貸して火の場所や映像をいち早く送ってもらうということもありました。
また、ヴィンヤード・マネジャのデイビッド・エイブリューの協力を得て、ブルドーザーで防火帯を作ったり、トラックで水を運んできてもらったりといったことをしました。
さらに、ワイナリーや家などの安否の情報を避難している人たちに伝えるということもしました。状況がわからず不安にかられている住民にとってはとても大きな情報源だったようです。
グラス・ファイヤーはようやく74%包囲でき、地域もだいぶ落ち着きを取り戻しつつあるようです。煙の影響については不安要素も大きいですが、まずは消火活動に従事した方々に感謝したいところです。
カリフォルニアワインマンスのキャンペーンとして「SAKANA & JAPAN PROJECT」とカリフォルニアワイン協会の共催により、カリフォルニアワインがあたったり、オンラインの料理教室に参加できたりするイベントが開かれます。
パパさかな大使×カリフォルニアワイン協会 プレゼンツ 『カリフォルニアワインマンス作戦2020』 | トピックス | SAKANA & JAPAN PROJECT
第1弾はすでに締め切ってしまいましたが、第2弾と第3弾は10月16日が締め切り。第2弾がオンライン料理教室、第3弾がカリフォルニアワインのプレゼントとなっています。
応募方法はSNSへの投稿。「秋にカリフォルニアワインと一緒に食べたいおつまみ、あなたの好きなおつまみを教えてください」というテーマでインスタグラム、ツイッター、Facebookのいずれかに投稿します。また、投稿するSNSで「SAKANA & JAPAN PROJECT」のアカウントをフォローします(インスタではカリフォルニアワイン協会もフォロー)。
SAKANA & JAPAN PROJECT Instagram公式アカウント
SAKANA & JAPAN PROJECT Twitter公式アカウント
SAKANA & JAPAN PROJECT Facebook公式アカウント
カリフォルニアワイン協会 Instagram公式アカウント
また、投稿時には「#カリフォルニアワインマンス作戦2020」のハッシュタグを付け、オンライン料理教室参加希望の場合は「#収穫祭イベント参加希望」または「#ハロウィンイベント参加希望」のハッシュタグを付けます。
前回のキャンペーンのときは私もワイン当たりました。奮ってご参加を!
シェーファー(Shafer)のインポーターである布袋ワインズによると、シェーファーは今年ワインを造らない決断をしたとのこと。煙汚染の影響などを考慮したものだと思われます。
ナパではすでにハウエル・マウンテンにあるランボーン・ファミリー(Lamborn Family)やサマストン(Somerstone)が2020年の収穫を諦めたほか、トーマス・リヴァース・ブラウンがワインメーカーを務めるメンディング・ウォール(Mending Wall)がカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫を諦めました。
ソノマでは日本人が作るアーサー・セラーズが2020年のワインを作らないとしたほか、フリーマンも生産量を30%に落とすと表明しています。
今回のグラス・ファイヤーでは17件ほどのワイナリーに被害が出ていますが、このように煙汚染の影響でワインを作らないところは、これから続々と出てきそうです。
先週の金曜日はアカデミー・デュ・ヴァンの講座「カリフォルニアの超一流ワイナリー」第3回ハーラン・ファミリーでした。本家ハーランとメイデン、ボンドのセント・エデンとメイトリアーク、プロモントリー、マスコットという超豪華な試飲のラインアップです。
カベルネ系ばかり6種をブラインドで当ててもらいましたが、さすがに全問正解者はゼロ。前の期のときは、ハーランは飲みやすすぎて安いワインだと思われてしまったので、これは教え方が悪かったとちょっとショックで、今回は「一番スムーズでシルキーなテクスチャがあるのがハーラン」というヒントにしてみました。おかげ?でハーランを当てた人は増えましたが、一方で一番安いメイトリアークをハーランかと思った人も結構出てしまい…
これはハーランのせいではなく、メイトリアークが美味しいんです。メイトリアークってすごくバランス良くって、いいワインだと思います。ハーラン系でコスパは一番だと思っています。
ところで、クラスで一番ハーランを飲んでいる人ははずしてしまい。「これは私の中のハーランではない」と名言いただきました。10年以上熟成しないとハーランはハーランでないそうです。僕はハーランは若くても美味しいので、飲み頃はいつでもいいと思っています。
マスコットはちょっと若さが強く、そのせいか一番あてた人が多かったです。
プロモントリーは大樽熟成によるちょっとウッディなニュアンスや荒々しい力強さが魅力。ハーランとはある意味対極的なワインです。
今月から始まる次期講座もまだまだ募集中です。定員に達していない講座が多く、せめて「対決」だけでも成立してほしいと願う今日このごろです。
松原敦(アンディ) | 講師紹介 | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
2020年10月いっぱいで開催される「カリフォルニアワインマンス2020」が始まりました。昨年は小売店83店舗だけの参加でしたが、今年は小売422店舗、料飲店59店舗の計481店舗の開催となります。
詳しくはこちらから。
カリフォルニアワインマンス2020|カリフォルニアワイン
毎年春に開催し、今年は新型コロナの影響で中止になったバイ・ザ・グラスのキャンペーンでは飲食店がグラス売りでワインを提供するのが条件になっていますが、ワインマンスではそういった共通の取り組みはなく、19月中の2週間以上で3種類以上のカリフォルニアワインを提供すればいいだけ。お店ごとに自由にカリフォルニアワインを販売できます。
店ごとの工夫を、協会が審査して表彰する予定です。
参加店なども上のリンクからどうぞ。
詳しくはこちらから。
カリフォルニアワインマンス2020|カリフォルニアワイン
毎年春に開催し、今年は新型コロナの影響で中止になったバイ・ザ・グラスのキャンペーンでは飲食店がグラス売りでワインを提供するのが条件になっていますが、ワインマンスではそういった共通の取り組みはなく、19月中の2週間以上で3種類以上のカリフォルニアワインを提供すればいいだけ。お店ごとに自由にカリフォルニアワインを販売できます。
店ごとの工夫を、協会が審査して表彰する予定です。
参加店なども上のリンクからどうぞ。
グラス・ファイヤーの直撃により、ナパの多くのワイナリーに被害が出ています。また、これまでの火災でも煙汚染は懸念されていましたが、今回の火災によりナパは煙で充満した状態になり、未収穫のブドウについては煙汚染の恐れが非常に高くなりました。公式発表されていないので名前は伏せますが、Sで始まるワイナリーで今年のワインを作るのをやめたとかMで始まるワイナリーで赤ワインについては諦めたという話も聞こえてきました。
少し前までは、今年の収穫が減ることによって、2018年2019年とだぶついていたワインの在庫が消費されてちょうどいいのでは、といった話も出ていましたが、今回はそういうレベルでなく非常に危険かつ広範囲に大規模な影響が出てしまいそうです。
今後また、基金の話なども出てくると思いますが、日本からまずできる応援は彼らのワインを飲むことです。
「とはいってもナパのワインは高いからなあ」という声もあるかもしれません。そんな方にはナパワイン販売日本一のしあわせワイン倶楽部のセットはいかがでしょう。
上のワインは先日開催された日本経済新聞社とナパ・ヴァレー・ヴィントナーズとのセミナーで紹介されたソーヴィニョン・ブランで同セミナーで使われたレシピが付属します。
これ以外にも1本あたり2000円台のワインセット、各種そろっています。
以下は今回大きなダメージを受けたワイナリーのワインです。
少し前までは、今年の収穫が減ることによって、2018年2019年とだぶついていたワインの在庫が消費されてちょうどいいのでは、といった話も出ていましたが、今回はそういうレベルでなく非常に危険かつ広範囲に大規模な影響が出てしまいそうです。
今後また、基金の話なども出てくると思いますが、日本からまずできる応援は彼らのワインを飲むことです。
「とはいってもナパのワインは高いからなあ」という声もあるかもしれません。そんな方にはナパワイン販売日本一のしあわせワイン倶楽部のセットはいかがでしょう。
これ以外にも1本あたり2000円台のワインセット、各種そろっています。
以下は今回大きなダメージを受けたワイナリーのワインです。