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Date: 2021/0731 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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7月21日に、E&J.ガロとボニー・ドゥーンのランドール・グラームが新しいワインを作るというニュースが出ていました。大量生産でコンシューマー向けの安いワインを作るというイメージの強いガロと、強烈な個性を売り物にするランドール・グラームとの組み合わせに真意を測りかね、記事にするのを迷っていたのですが、同じように不思議に感じたW.ブレイク・グレイ氏がグラームに取材して記事に書いていたので紹介します(Gallo and Grahm: Wine's Marvel Team-up)。

ランドール・グラーム

そのワインの名前はThe Language of Yes。グラームが得意なローヌ系などの品種を使っています。一方、ガロはローヌ系はあまり得意ではなくグラームに、サンタ・バーバラのサンタ・マリア・ヴァレーにあるランチョ・リアルという畑のブドウを今回提供しているそうです。ただ、ロゼは「Tibouren(ティブレーン)」というマイナー品種で、これはガロではなくパソ・ロブレスの生産者から購入したとのことです。このロゼは「赤い果実の香りがほのかにしますが、完全に淡い色で、多くの白ワインよりも軽いです」とのことで、ワインがガロのスタイルではなくグラームのスタイルで造られていることがわかります。

ほかにはランチョ・リアルのグルナッシュとシラーがラインアップにあります。グルナッシュは収穫後2日間乾燥させてから破砕するというユニークな作りで、これはグラームがボニー・ドゥーンで使ったことがあるテクニックだそうです。茎が木質化することでタンニンがまろやかになるそうです。

このように、Language of Yesのワインはかなりグラームの色が強く出たものになっているようです。また、販売もDtCを中心にするとのことで従来のガロとは大きく異なっています。ガロもこういうことをやってみたかったということでしょうか。今後のプロジェクトの進展が興味深いです。
Date: 2021/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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4月から10月までの日毎の平均気温の総和によって気候を区分したメイナード・アメリンとアダム・ウィンクラーによる気候区分のインデックス。現在でもリージョン1~5まで、区分の基本として使われています。

ブドウの品種によって適地に植えなければいけないという基本が、この区分によって米国でも認識されるようになりました。これはカリフォルニアワインの進歩にも大きく貢献していますが、平均気温しか考慮しておらず日較差を無視していることなど時代遅れに感じられるところも大きくなってきています。

そこで、現在のテクノロジーを駆使した新たな気候区分を設けるべく、UCデーヴィスに4500万ドルを寄付したのが元スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのウォレン・ウィニアルスキー。彼自身、ワイナリーを始めるときにこの区分が大いに役立ったといいます。

UCデーヴィス側ではBeth Forrestel助教授が担当になります。
新たな気候区分、いつ決まるのか気になります。
Date: 2021/0722 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ラック・アンド・リドル
ラック・アンド・リドルのスパークリングから、ブラン・ド・ブランの次に、ブラン・ド・ノワールを開けました。

参考:夏向きの爽やかスパークリング、ラック・アンド・リドルのブラン・ド・ブラン

100%ピノ・ノワールのこのスパークリング、2018年のサンフランシスコ・クロニクルのワイン・コンペティションでスパークリングワインのトップに選ばれています。ブラン・ド・ブランが「カリフォルニア」指定なのに対して、こちらは「ソノマ」となっています。

軽いイースト香にザクロ、フランボワーズを感じます。ブラン・ド・ブランほどの爽やかさはありませんが、適度なボディで料理にはとても合いやすいワインです。ほのかなピンクもきれい。

ブラン・ド・ブランの2000円台は相当安いですが、これも税込みで約3000円ですからお買い得感あります。

我が家の料理はペアリングとか一切考慮せず、食べたいものを作っていますが、この日はビビンパ。これにも素直に合わせられました。



Date: 2021/0720 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Jim Clendenen
オー・ボン・クリマのジム・クレンデネンがなくなって2カ月、ワイナリーからメールが届きました。だれもが気になっているワイナリーの今後についても書かれていました。

Au Bon Climat
だれもが心配なのがジム・クレンデネンなしでワイン造りが変わらないのかということだと思いますが、基本的にはほとんど変わりはありません。これまでもジムは年中世界を飛び回っていたので、その間ワイナリーをちゃんと守れるようにセラーのチームを整えてきました。もちろん重要な決定はジム自身がくだしていましたが、彼が作ったチームが彼のヴィジョンを枯れなしでも実行していけます。

ワイン造りを率いるのはジェネラル・マネージャーのジム・エイデルマンで、オー・ボン・クリマで30年も働いています。ほかのメンバーも長年一緒に働いており、ジム・クレンデネンの精神が皆に染み込んでいます。ワインのスタイルも文化も変わらないと述べています。「ジムへの尊敬の念を示すために我々がやることを続けることが我々のミッションだ」としています。

このほか、オー・ボン・クリマの最初の従業員であるセラーマスターのエンリケ・ロドリゲス、20年間ボトリングや在庫を担当するアルチュロ・アルバレス、アシスタント・ワインメーカーでジム・クレンデネンの姪にあたりマリサ・マテーラ、インターンから始まって今はアシスタント・ワインメーカーになったマーク・パイロ、10年以上セラーで働いているジャヴィエ・オーティス、ミゲル・ゴンザレス、エンリケ・ゴンザレスと、チームは強固です。

もちろん、ジム・クレンデネンの二人の子供もいます。イザベルはセールスでセールス・マネージャーのマイケル・メインを手助けしており、ノックスはまだ大学が1年残っていますが、その後はセラーで働き、将来はワイナリーのビジネス面に関わっていく予定です。

ウメムラです。

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希少なバックヴィンテージ。しあわせワイン倶楽部です。


Date: 2021/0714 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワシントン州最大手のワイナリー「シャトー・サン・ミシェル」が投資会社の「シカモア・パートナーズ」に売却されました。これまでの親会社はフィリップ・モリスなどで知られるタバコ会社のアルトリア・グループでした。

ワシントンのワイン業界においてサン・ミシェルの影響力は莫大です。なんと、ワシントンのワイン生産の約2/3がサン・ミシェル傘下のワイナリーによるものです。
ste michelle
上の図はワシントン・オレゴンにおけるブランドですが、コロンビア・クレストや14ハンズなど20を超えるブランドを保有しています。

ワシントンのワイン業界は2020年、出荷量が8%減と非常に厳しい状況になりました。実はこの中でもシャトー・サン・ミシェルを除いた残りの1/3のワインで見ると出荷は増えています。サン・ミシェルの一人負けという格好だったのです。

シャトー・サン・ミシェルが得意とするのは10ドル以下の低価格帯のワイン。しかしこの価格帯のワインは米国では減少傾向にあります。コンステレーション・ブランズがカリフォルニアで多くのブランドをガロに売却したのも高価格帯にシフトするためでした。

シカモア傘下に入ることでどう変わるのかはわかりませんが低価格帯に何らかのテコ入れをしていく可能性は高いでしょう。この買収を扱った記事の中には、低価格帯でワシントン州のブドウを使い続けるかどうかという疑問を呈しているものもありました。

そうでなくてもワシントン州全体としてはブドウ余り、ワイン余りという状態ですから、サン・ミシェルがブドウ畑を手放すといったことになると業界全体にも影響が及ぶことになるかもしれません。

ちなみにサン・ミシェルはカリフォルニアにもいくつかのワイナリーを持っています。有名なところではスタッグス・リープ・ワイン・セラーズ、パッツ・アンド・ホールなどがあります。そちらは高級価格帯が多く、事業状況も悪くないので、そのまま変わらないだろうと見られています。
Date: 2021/0713 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Twitter
ある人とのTwitterでのやり取りでしたが、「90年」とは!

さすがにまだ90歳にはなってないし、90年前はまだインターネットないし…
ということで大笑いさせていただきました。

本当は、後約1ヶ月で22年です。

ちなみに一昨日一番笑ったのはYouTubeで見たこのCM
ポインコ大好きです。
Date: 2021/0712 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先週はアカデミー・デュ・ヴァンの「カリフォルニアワイン、ベーシックマスター」の4回目でセントラル・コーストの南部を取り上げました。パソ・ロブレスとSLO沿岸部のエドナ・ヴァレー、アロヨ・グランデ・ヴァレー、そしてサンタ・バーバラです。

この講座で苦心しているのは、地形や気候、その地域のワインの品種やスタイルといった一般論の話をしながら、その地域の代表的なワイナリー個別の話も織り交ぜていくこと。「ベーシック」の内容としては一般論だけでも成り立つと思いますが、一般論だけだとどうしても記憶も定着しませんし、そこのファンにもならない。アカデミー・デュ・ヴァンで講座を持つ最大の目的は「カリフォルニアワインファンを増やすこと」なので、そのためには個別のワイナリーのことを知って好きになってほしい。そのために二兎を追っています。

ただ、こうすると講座の準備もすごく時間がかかるし、2時間の講座時間では短すぎるくらい。今回も結局用意したGoogle Earthを使った産地ツアーは出番がありませんでした。先々週から先週にかけてブログの更新が減ってしまったのもそのためです。

ところで、サンタバーバラのサンタ・リタ・ヒルズはピノ・ノワールの産地として有名ですが、2月にはブドウが芽吹き、収穫は10月ころという生育シーズンの極端な長さが特徴です。それを実現するのがここの気候。
Lompoc
このように、夏と冬の最高気温がわずか4℃くらいしか違わないのです。8月の最高気温でも20℃をちょっと超えるくらい。むしろ10月の方が温かいくらいですが、それでも22℃です。加えて、太平洋から吹き付ける冷たい強風が、世界の中でも冷涼な産地を作っているのです。

試飲のワインはパソ・ロブレスとサンタ・バーバラが半々。今から思えばエドナ・ヴァレーかアロヨ・グランデ・ヴァレーも入れてあげたらよかったです。今回はブラインドで、どれがどのワインか当ててもらいました。

ワインの好みは結構ばらけましたが、オー・ボン・クリマのノックスとダオのソウル・オブ・ア・ライオン(カベルネ・ソーヴィニヨン)がトップ。ダオは、昨年初めて飲んでそのレベルの高さに驚き、今回どうしても試飲に入れたかったワイン。ソウル・オブ・ア・ライオンは中でもシルキーなテクスチャが素晴らしい逸品です。オー・ボン・クリマのノックスはかなりストラクチャーのしっかりとした味わいが特徴ですが、今回は意外なほどエレガントでした。タブラス・クリークのエレガントさにも驚いた人が多かったもよう。

試飲のワインとは別ですが。レギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンは非常にコスパ高いです。これもいいワイン。





Date: 2021/0710 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年イチオシのシャルドネ「R8」がしあわせワイン倶楽部に入荷しています。税込みで2068円というリーズナブルな価格です。

R8は樽もそれなりに効いています。輸入元からは「ブレッド・アンド・バターと比べてどうですか?」と聞かれましたが、個人的にはブレッド・アンド・バターはちょっと樽効きすぎかなと思うので、R8の方が好みです。さらに、ブレッド・アンド・バターより800~1000円ほども安いですから、ブレッド・アンド・バターよりも安くておいしいの、と思って探している人にも納得のいくワインだと思います。

カベルネ・ソーヴィニヨンは割とクラシックな作り。この価格帯としては逆に押し出しが強くないのが好感が持てます。



Date: 2021/0709 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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パーカーポイント100点2回やワイン・スペクテーターで年間2位など輝かしい経歴を持ち、ワシントン州で最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを作るクィルシーダ・クリーク(Quilceda Creek)。そこのワインメーカーと2人のアシスタント・ワインメーカーが一斉に移籍するという「事件」が起こり、話題になっています。
Mattews
(写真はMattews Wineryのサイトより。左からワインメーカーのアレックス・スチュワート、オーナーのブライアン・オティス、アシスタント・ワインメカ―のジェス・シュミットとハル・インヴェイジョン)。

3人も一度に移籍してしまうとはよほどクィルシーダに問題があったのでは、と勘ぐりたくなってしまいますが、実際にはそんなことはないようです。マシューズのオーナーのブライアン・オティス氏とクィルシーダのアレックス・スチュアートは古くからの友人で以前から一緒にワインを作ることを考えていたそうです。それがついに実現したわけです。アシスタント・ワインメーカーも一緒に移籍したのはこれまでチームとして動いていたのでチームをそのまま維持したかったそうです。

また、クィルシーダ・クリークはカベルネ・ソーヴィニヨンだけを作っていますが、今度は他の品種のワインも作れるとのことです。

クィルシーダ・クリークは創設者の息子のポール・ゴリツィンが長年ワイン造りのディレクターを勤めているので、3人の移籍によって継続性が絶たれることはないとしています。現在新しいワインメーカーの採用に向けてインタビューを行っているとのこと。

ちょっとびっくりしたニュースですが、クィルシーダもワシントンのリーダーとして今後もがんばってほしいところです。ちなみに先日のオレゴンワシントンのセミナーで、クィルシーダ・クリークのカベルネ・ソーヴィニヨンを試飲しましたが、カベルネ・ソーヴィニヨンの中では圧倒的な品質でした。セカンドワインのCVRも1万円程度のカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常に高く評価されています。

ショップはココスです

Date: 2021/0708 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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最近、スパークリングワインをラインアップに追加するワイナリーが増えています。昔からワイナリー限定品などでスパークリングを出しているワイナリーはありましたが、特に「ウルトラマリン」あたりがブームになって以降、「泡もやらなきゃ」というワイナリーが増えたような感じがします。

とはいえ、いわゆる瓶内二次発酵でスパークリングワインを作るのはかなりの手間がかかります。例えばルミアージュと呼ばれる、二次発酵でできた「オリ」をボトルをちょっとずつ傾けながら揺らすことでボトルの口近くに集める作業など、専用の器械があれば手間いらずですが、人力でやるのは大変です。

そこで、多くの場合、ワイナリーはスパークリングワイン用の「カスタム・クラッシュ」と呼ばれる醸造請負業者に頼むことになります。

その最大手と目されているのがソノマのヒールズバーグにあるラック&リドル。
ラックリドル
あまりにもニーズが増えすぎて設備が足りなくなり、年間45万ケースから60万ケースへと生産量を大幅に増やすことになりました。設備投資は250万ドルもかかるということですから、一つのワイナリーではなかなか手に負えないことが改めてわかります。

実はラック&リドル自身もそのブランドでスパークリングワインを作っています。醸造はお手の物だし、ほかのワイナリーと比べたら低いコストで作れますからコスパは文句なしと言われています。昨年にはノースベイ・ビジネス・ジャーナルでスパークリングワインのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

たまたま、このワインを輸入しているオルカ・インターナショナルの社長も、自分が大好きで自社のワインを買いまくっていると書いているのを今日読んだところでした。

私はスパークリング、もちろん嫌いじゃないですが、試飲してコメントを書くという立場ではちょっと苦手(泡に隠れて味の違いをつかみ取りにくく感じてしまう)としています。でもこれは久々に飲みたいと思いました。日本の価格も3000円前後と書いやすくなっています。

ショップはしあわせワイン倶楽部です。



Date: 2021/0703 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Goose Gap
6月に2つの新しいAVAが追加されたばかりのワシントン州に7月1日、もう一つ新しいAVAが追加されました。

名前はGoose Gap(グース・ギャップ)。ヤキマ・ヴァレーの中にあり、既存のレッド・マウンテンAVAのすぐ東側にあたります。
このあたりはワシントン州の中でも温暖な地域になりますが、周囲の多くが南あるいは南西斜面なのに対して、ここは北東斜面になり、日差しのあたりが弱くなる分、ゆっくり熟成するという特徴があります。

8000エーカーの区域の中で1800エーカーがブドウ畑になっており、20のワイナリーがここのブドウを使ったワインを作っています。
また、域内のワイナリーとしてはGoose Ridge(グース・リッジ)があります。

これでワシントン州のAVAは複数州にまたがっているものも含めて19になりました。
Date: 2021/0702 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・アドヴォケイトがオーガニックやバイオダイナミックで作られたワインの検索機能をサイトに追加しました。さらに「Green Emblem」という自然に優しいワイナリーを独自の認証で決めました。
robertparker.com

自然派のワインは現在のところ約2000本が対象になっています。約半数がフランスでオーストリア、イタリア、ドイツが100本以上、次いでニュージーランド、米国(64本)となっています。サード・パーティからこれらの認証を得たワインが対象になるとのことです。ワインは下のように検索したときに「Sustainable」の項目にマークが付きます。

サステイナブル

Green Emblemはスポッツウッドやリトライなどが選ばれています。自然派のマークが付いているワインとは必ずしも一致していません(例えばリトライは自然派のワインの検索ではヒットしません)。下のようにワイナリーの名前のところにマークが付きます。
Green Emblem

まだ、ちぐはぐなところも感じられる機能ですが、評論家のサイトにこういった要素が現れるということはエポックメイキングだと思います。それを最大手のワイン・アドヴォケイトが始めたところも興味深いです。他のサイトもこれに追随してくるような気がします。
Date: 2021/0701 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国酒類タバコ税貿易管理局(TTB)は2021年6月17日、カリフォルニアに1つ、ワシントンに2つの新しいAVAを設立しました(TTBGov - Three American Viticultural Areas Established)。

カリフォルニアに設立されたのは「Palos Verdes Peninsula(パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ)」AVA。ロスアンゼルスの南西部にある小さな半島です。
パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ
高級住宅街として知られるこの地域ですが、ワインづくりも昔から行われていました。現在はわずか7エーカーの畑があり「Catalina View Wines」と「La Caze Family Vineyard」の2つのワイナリーがあります。ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが作られています。

ワシントンで設立されたのは「White Bluffs(ホワイト・ブラフス)」と「The Burn(ザ・バーン)」の2つ。
White Bluffs
ホワイト・ブラフスはコロンビア・ヴァレーの中にあるサブAVA。周囲の地域よりも少し高台になっていて、温暖な気候。1127エーカーの畑があり9つの畑と1つのワイナリー「Claar Cellars」があります。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランが育てられています。

「ザ・バーン」もコロンビア・ヴァレーの中にあります。コロンビア・ヴァレーのサブAVAの中では最も南西にあり、コロンビア・リヴァーに沿って吹く風のために、温暖ですが生育期間が長いのが特徴です。現在のところワイナリーはなく畑が2つあり、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが育てられています。

というわけで、先日のオレゴン・ワシントンの講座ではワシントンのAVAは16個と習いましたが、現在は18になっています(実は講座のときから気づいてはいたのですが)。
Date: 2021/0701 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国酒類タバコ税貿易管理局(TTB)は2021年6月17日、カリフォルニアに1つ、ワシントンに2つの新しいAVAを設立しました(TTBGov - Three American Viticultural Areas Established)。

カリフォルニアに設立されたのは「Palos Verdes Peninsula(パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ)」AVA。ロスアンゼルスの南西部にある小さな半島です。
パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ
高級住宅街として知られるこの地域ですが、ワインづくりも昔から行われていました。現在はわずか7エーカーの畑があり「Catalina View Wines」と「La Caze Family Vineyard」の2つのワイナリーがあります。ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが作られています。

ワシントンで設立されたのは「White Bluffs(ホワイト・ブラフス)」と「The Burn(ザ・バーン)」の2つ。
White Bluffs
ホワイト・ブラフスはコロンビア・ヴァレーの中にあるサブAVA。周囲の地域よりも少し高台になっていて、温暖な気候。1127エーカーの畑があり9つの畑と1つのワイナリー「Claar Cellars」があります。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランが育てられています。

「ザ・バーン」もコロンビア・ヴァレーの中にあります。コロンビア・ヴァレーのサブAVAの中では最も南西にあり、コロンビア・リヴァーに沿って吹く風のために、温暖ですが生育期間が長いのが特徴です。現在のところワイナリーはなく畑が2つあり、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが育てられています。

というわけで、先日のオレゴン・ワシントンの講座ではワシントンのAVAは16個と習いましたが、現在は18になっています(実は講座のときから気づいてはいたのですが)。