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Date: 2021/1029 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワイン協会が主催する認定プログラム「キャップストーン・カリフォルニア」が始まりました。初回の感想を記しておきます。
キャップストーン
なお、リアル講座は東京は満席となっており、これから申し込む方はオンラインの講座、あるいは来期のリアル講座(東京だけでなく大阪も始まります、日程などはまだ公開されていません)ということになります。

キャップストーンの説明
オンライン(セルフスタディ)の申し込みはこちら

レベル1のリアル講座は2時間半を4回となっています。

初回は歴史と地理、気候、そして土壌を学びました。
印象的だったのは、とにかくファンダメンタルを大事にしているということ。初級だから上っ面だけを学ぶというのではなく、初級からレベルが上がるにつれてさらに深く学べる構成になっているようです。

たとえば気候では単に「カリフォルニアは地中海性気候です」というのではなく、海流や気圧配置などから、なぜそういう気候になるのかというところからひもといていきます。そういう意味ではワインのことだけさらっと知りたいという人にはちょっと敷居が高く感じられる部分もあるかもしれません。逆に本当の知識を得たい人には素晴らしいプログラムだと思います。

なお、レベルが上がっても講座の構成は基本的に同じだそうで、歴史や地理、土壌などを含めてさらに深く学んでいくようです。

そして、もう一つの大きな特徴が、試飲のスタイルにマスターソムリエ協会の「ディダクティブテイスティング」を採用していること。

認定プログラムのテストでは一番上のレベルまでいかないと試飲は求められないのですが、リアル講座では初級からその方法を学べます。世界の標準的な方法の一つを学べるのは興味深いです。
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このようなシートにチェックしていく形で試飲していきます。マスターソムリエ協会では、どれをチェックしたかを元にワインの推測をするのですが、今回はワインの銘柄はオープンの形で試飲したので、推測はありませんでした。やっていることはWSETの試飲と大きく変わるわけではないですが、正しくチェックを付けるのはなかなか難しかったです。

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ちなみに今回試飲したワインはこの4種。時間があまりなかったので駆け足の試飲になってしまったのは、ちょっと残念でしたが、どれも美味しかったです。

キャップストーン・カリフォルニアは初級でもこれまで全くワインの勉強をしたことがない人にはちょっと難しく感じられるかもしれません。特に、ワインだけわかれば歴史や土壌などには興味がないという人にはお薦めしません。逆にそういったことも含めて総合的に学びたい人、向学心の強い人にはとてもいいプログラムだと思います。次回からはいよいよワインの話も始まるので、また楽しみです。
Date: 2021/1028 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ようやく酒類の制限が解除されたこともあり、せっかくのカリフォルニアワインマンスですし、2軒にお邪魔してきました。

まず訪れたのは新橋の「ワイン蔵TOKYO」。以前の場所から移転して中華料理の新橋亭の裏にあるビルの中になりました。以前は繁華街の真ん中で、他のフロアはキャバクラばかりという環境でしたが、今度はかなり静かなところです。

今回は全部グラスでいただきました。

最初は泡で、シュラムスバーグのブラン・ド・ノワール。カリフォルニアのブラン・ド・ノワールはかなりロゼに近いようなものが多いですが、シュラムスバーグのは比較的エレガントです。


次はワイン蔵が輸入しているダオ(Daou)のロゼ。このロゼはかなり秀逸です。スイカズラやローズペタルのアロマがあり、ドライですが白桃のような風味も感じました。品種はグルナッシュが95%とソーヴィニヨン・ブランが5%。ヴィナスは90点をつけています。


3杯目はサマーウッド(Summerwood)のSentioというボルドー系ブレンド。サマーウッドはあまり知られていないかもしれませんが、日本のEHという会社が運営するパソ・ロブレスのワイナリーです。どちらかというとローヌ系品種に強いワイナリーですが、今回はカベルネ・ソーヴィニヨン中心のブレンドでした。2003年のワインでかなり熟成が進んでいます。非常に濃厚でワインというよりリキュールのような感じ。面白いワインでした。



続いて伺ったのは神泉にあるNinety Plus。
カリフォルニアワイン専門のワインバーNinety Plus
グラスワイン用のサーバーを数多く備えているワインバーです。


カリフォルニアワイン中心のワインバーですが、最初にいただいたのはチャールズ・スミスの「カンフーガール」。品種はリースリングです。ちょい甘で親しみやすいワイン。ボトルでリースリング飲むことはあまりないのですが、グラスだとときどき頼みたくなります。


最後は初めて飲むワイン。Covertというワイナリーのカベルネ・ソーヴィニヨンです。ナパのクームズヴィルが産地のようです。クームズヴィルは個人的にかなり興味を持っているAVA。海に近く比較的冷涼ですが非常にすばらしいカベルネ・ソーヴィニヨンも作られています。このワインもナパらしい芳醇さがあり、おいしいカベルネ・ソーヴィニヨンでした。

カリフォルニアワインマンスは10月中開催。詳しくは「カリフォルニアワインマンス2021|カリフォルニアワイン」をご覧ください。
Date: 2021/1027 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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この週末は、北カリフォルニアで記録的な大雨となりました(CA weather: Heavy rain helps water supply, won’t cure drought | The Sacramento Bee)。100ミリから200ミリ程度の雨が降ったようです。強風により停電したところも多くありました。

「大気の川」と呼ばれる極めて湿度の高い空気が連続的に流れ込むことによって起こる、雨期のこの大雨は、カリフォルニアにとっては年間雨量に大きく影響するものとなっています。今回はその中でも「カテゴリー5」という最強レベルに分類されていました。

ただ、この大雨でも、ただちに干ばつの解消とまではいきません。この2年間、ほとんど雨が降らなかったため、土壌が干上がっており、降った雨はほとんどが土壌に吸い込まれてしまっています。

それでもロシアン・リバー周辺では取水制限が延期になるなど、やや緩和されており、今後の雨は貯水池の水量回復につながるものと期待されます。
Date: 2021/1021 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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エレガント系シラーの生産者として有名で、ヴィナスで満点も取っているパックス(Pax)のパックス・マーレが、ソノマ・コーストのバンシー(Banshee)などを持つバロン・ジーグラーと共同で、メンドシーノの畑を購入したことが判明しました。

購入した畑はハルコン(Halcon)。自社のシラーが一部に熱狂的支持者がいるのに加え、パックスを含むいくつかの生産者にブドウを売っていました。ミネラル感のあるシラーとして知る人ぞ知る銘醸畑と目されていたそうです。

ハルコンは英国人のポール・ゴードンが2005年に開拓した畑。メンドシーノのヨークヴィル・ハイランズの約800メートルの高地にあります。ゴードンが両親の介護のため、英国に戻るのが売却の理由。

パックスとジーグラーが購入してからは、外部にはブドウを売らず、独自のワインを作る予定。既に2021年の収穫分はパックスのワイナリーで醸造しているとのことですが、おそらくパックスとは別の新たなブランドになるのだろうと思います。なお、パックス・マーレにとっては初の畑取得ということになります。

シラー好きにとっては目の離せないプロジェクトになりそうです。

パックス・マーレ
Date: 2021/1020 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・エンスージアスト誌が毎年発表する3種類のトップ100の中で、一番熟成用に向いているセラーセレクションの2021年版が公開されました。
Ramey

1位に選ばれたのはレイミー(Ramey)のシャルドネ、ハイド・ヴィンヤード2018。ワイン・エンスージアストで100点がついたワインです。レイミーといえば昔からシャルドネの名手として知られていますが、100点を取ったのはこれが初めてでした。

春先に少量入荷したときは瞬殺で全く手に入れられる気配がなかったですが、今は少しだけですが在庫が残っているようです。

カリフォルニアワインあとりえです。


Wassy'sです。

Date: 2021/1019 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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パソ・ロブレスやサンタ・バーバラの2021年収穫の状況をブレイク・グレイ氏がまとめています(California Harvests Raise Optimism Levels | Wine-Searcher News & Features)。

2021年の特徴は春先の低温などにより、やや収穫量は減るものの、夏から秋にかけては問題らしい問題が起こらなかったこと。この地域は収穫時期が遅いので、まだすべて終わるまでは1カ月くらいかかりそうですが、生産者はクオリティの高さを喜んでいるといいます。

気温は全体的にやや低めで温暖なパソ・ロブレスでも華氏100度(摂氏38度程度)を超えた日はほとんどありませんでした。特に7月から8月半ばまで、夜間は低い気温を保ったため、酸がしっかりと残ったようです。

この地域では2007年がこれまで非常にいいヴィンテージとされていましたが、それを彷彿とされるということです。

今年は、懸念された火事もこれまでのところ大きな被害を与えるものはなく、カリフォルニアの多くの地域では胸をなでおろしていることでしょう。
Date: 2021/1018 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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アイコニックワイン・ジャパンの試飲会から美味しかったワインを紹介します。なお。新入荷のファブリストについては「注目の国内新入荷ワイナリー「ファブリスト」」で紹介したのでそちらをご覧ください。




まずは、ファブリストにも関係しているフィールド・レコーディングスから4つのワインです。
スキンズ2020(Skins)(2900円)は白ワインを果皮に漬けたまま発酵させるいわゆるオレンジワインの手法を使ったワイン。これも新入荷です。果皮に漬け込むことで旨味がかなり増しています。白ワインのクリスプさも失っていないいいワインです。
ペットナット(3500円)もちょっと変わったワイン。シャルドネをホップと一緒に発酵させています。フレッシュでドライな味わい。どちらかというと夏向きな感じではありますがおいしい。
カベルネ・フラン2018(3300円)はこの価格帯では珍しいカベルネ・フラン。ちょっとピーマン的な青さもあります。
ネヴァーランド カベルネ・ソーヴィニヨン2017(3300円)はカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常にエレガント。フランとはまた全然違う味わいでカベルネ・ソーヴィニヨンらしさもしっかりあります。


グラウンドワークからはムールヴェードル2016(3600円)を紹介します。これもかなりエレガントなのですが、この価格帯としては非常に複雑味もあって美味しいワイン。すごくいいです。


ディヴァムのピノ・ノワール2015(2300円)は、カレラの元ワインメーカーが造るワインとして話題になったものです。1年ぶりくらいに試飲しましたが、この価格帯のピノ・ノワールとしては最良の部類に入ると思います。


サンタ・バーバラの銘醸畑として知られるビエン・ナシード。オー・ボン・クリマのワインを支える畑でもあります。そのビエン・ナシードの自身のワイナリーによるワインですからおいしくないはずがありません。シャルドネもピノ・ノワールもいいですが、特にピノ・ノワール 2018(1万1000円)は格上の味わい。問答無用のおいしさです。


サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーの一つであるメルヴィル。エステート・ピノ・ノワール2018(6500円)は非常にバランス良く、サンタ・リタ・ヒルズらしいダークなフルーツの風味もあるお手本的なピノ・ノワール。シラー ドナズ・ブロック 2018(8500円)は冷涼感の感じられるシラー。ピノ・ノワールのイメージの強いワイナリーですが、実はグレッグ・ブリュワーがワインメーカーを努めていた時代からシラーでも高く評価されています。


「ウニ」のラベルが印象的なその名もストルプマンの「ウニ」2019(4400円)です。ウニに合うと称している通り、ミネラル感や濃厚な旨味のあるワイン。品種はルーサンヌが70%、シャルドネが30%となっています。


日本で大人気のカリフォルニアワイン「689セラーズ」。その新たなブランドがこのサブミッションです。シャルドネ2019、レッド2019、カベルネ・ソーヴィニヨン2018(価格はいずれも2300円)。シャルドネはは適度な樽感が心地よく美味しいワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンはここの定番でさすがの完成度。レッドはより親しみやすい味わいですが、よくあるレッド・ブレンドのように甘めの作りではなく酸がしっかりしていてバランスもよいワインです。


全く違うラベルデザインですが、これもサブミッションのシリーズ。キラードロップ 2018(3800円)というレッド・ブレンド。グルナッシュ56%、シラー29%、プティ・シラー15%という構成です。サブミッションのレッドと比べて、スパイス感がしっかりあり硬質な味わい。これはかなり美味しいです。



ナパで良質のワインを、手に入りやすい価格で造るカモミ。シャルドネ(2800円)もピノ・ノワール(3480円)もバランス良く、さすがの味わい。



最後はオーストラリアからの新入荷ワイン「ヘッド」。アレックス・ヘッドという人が造る急成長中のワイナリーです。北ローヌのシラーに魅せられたという彼が造るシラーは従来のオーストラリア的なイメージとは一線を画しています。「レッド」シラーズ2018(3500円)はコスパの高さに驚いたワイン。なんとジェームズ・ハリデーが96点を付けています。一方「ザ・ブルネット2018」(7900円)はむちゃくちゃ美味しいシラー。ジェームズ・ハリデーの点は95点とレッドより低いのが不思議ですが、ジェームズ・サックリングは96点を付けています。個人的にはこの日のベストワイン(僅差の次点はビエン・ナシードのピノ・ノワールです)。

最後に、この記事ではあえて紹介しなかったのですが、アイコニックで今年一番のヒット商品といえば「スラムダンク」があります。これはやっぱり美味しいです。カリフォルニアワインファンでまだ飲んでなかったら、ぜひとも飲んでください。

Date: 2021/1013 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日「4割の生産者が来年の水不足が深刻なものになると懸念」の記事で紹介したシリコン・ヴァレー・バンクの業界レポート調査の一部が公開されています(SVB on Wine: 2021 will be the BEST YEAR EVER for a lot of Wineries!)。正式なレポートが出るのは毎年2月ごろになりますが、これはその調査に参加するワイナリーを増やすために調査中のデータを先出ししたものになります。

シリコン・ヴァレー・バンク

これは2021年がどういう年になっているかという質問に対する回答です。公開されている情報だけだとこの回答がワインビジネスとして聞いているのか、ワインの生産として聞いているのか不明ですが、ともかく3割を超えるワイナリーが「今までで一番いい」と回答しているのは、驚きでした。「いい方の年の一つ」という回答を含めると過半数。

何はともあれ、いい年という評価が多いのはいいことです。最終結果が待ち遠しい(まだだいぶ先ですが)。
Date: 2021/1008 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマのロシアン・リバー・ヴァレー、特にその中でも太平洋に近い冷涼な地域として知られるグリーン・ヴァレー。このあたりで素晴らしいワインを産み出す土壌として知られているのがゴールドリッジです。その土壌の記事がワイン・エンスージアストに掲載されていました(Russian River’s Goldridge Soil Has the Midas Touch | Wine Enthusiast Magazine)。

グリーン・ヴァレーの中心地セバストポールはかつてゴールドリッジ・ディストリクトと呼ばれていました。リンゴやプラムなどの果物の名産地で、ルーサー・バーバンクという人がセバストポールに「ゴールドリッジ・ファーム」という農場を作り、有名になりました。

このゴールドリッジ土壌は砂が中心でロームやクレイが混じっている非常に柔らかい土壌です。場所によってロームが多かったりクレイが多かったりしますが、その柔らかさと水はけの良さが特徴です。 米国農務省の定義によると、この土壌は「弱く固まった砂岩から風化した材料で形成されている」となっています。水はけはいいですが粘土質が含まれているために多少水を保持してくれるのも、乾燥したこの土地では重要です。

この土壌はほとんど栄養分を保持しない痩せた土地です。それがブドウ栽培にとっては好都合となっています。すなわち、栽培中に栄養分のコントロールをしやすいからです。 メリー・エドワーズのワインメーカー、ハイディ・フォン・デア・メーデンは次のように言っています。

「自然に樹勢が弱くなることで、ワイン生産者は果実の品質をよりコントロールできるようになります。必要に応じて堆肥を施したり、不足分の灌漑を行ったりして、ブドウの木のバランスを保ち、最高の品質を生み出すことができるのです」

また、この土壌のやわらかさがタンニンをきめ細かくするという説もありますが、それに関しては科学的根拠は得られていません。

私の印象としては特にシャルドネの生産者がゴールドリッジの土壌を好んでいるように感じます。ソノマが世界に誇る土壌として知られるようになったらいいですね。
Date: 2021/1007 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアのワイン業界の状況調査を毎年行っているシリコン・ヴァレー・バンク(SVB)が、調査中の今年のアンケート結果の一部を公開しました(SVB on Wine: SVB Survey Early Results: Water Worries)。

水の懸念
今回、公開したのは干ばつに関連した2つの設問の回答。まず、2022年に深刻な水不足に直面すると懸念しているワイナリーが42%もいました。ぎりぎり持ちこたえられるという回答が50%、大丈夫、あるいは気にしないという回答はごくわずかでした。

干ばつ対策
一方、干ばつに対して取る対策としては「新技術」という回答が16%と最多。ただ、15%とそれとほぼ並んでいるのが「特に変化は予定していない」という回答。これに対して、SVBのロブ・マクミラン氏は「神頼みは戦略とはいえない」と切り捨てています。

調査はあと1週間続く予定です。
Date: 2021/1005 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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新しい1年が始まりました。カリフォルニアの水のカレンダーでは10月1日からが新しい1年、9月30日に終わることになっています。つまり10月1日から新しい年度が始まったところというわけです。しかし、前年度は貯水池に93%水が溜まった状態で新しい年度を迎えたのに対し、今年は貯水池に平年の60%しか水がないという状況になっています。

California drought: Conservation falls short | CalMatters

知事などは水の節約を訴えていますが、実際には節水は進んでいないという状況もあります。特に南カリフォルニアでは前年度と比べても家庭での水の消費は増えているという数字もあります。

ともかくこの新しい年度で雨季の間にしっかり雨が降ってくれることを期待します。
Date: 2021/1005 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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新しい1年が始まりました。カリフォルニアの水のカレンダーでは10月1日からが新しい1年、9月30日に終わることになっています。つまり10月1日から新しい年度が始まったところというわけです。しかし、前年度は貯水池に93%水が溜まった状態で新しい年度を迎えたのに対し、今年は貯水池に平年の60%しか水がないという状況になっています。

California drought: Conservation falls short | CalMatters

知事などは水の節約を訴えていますが、実際には節水は進んでいないという状況もあります。特に南カリフォルニアでは前年度と比べても家庭での水の消費は増えているという数字もあります。

ともかくこの新しい年度で雨季の間にしっかり雨が降ってくれることを期待します。
Date: 2021/1003 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国では毎年9月をカリフォルニアワインマンスとしていますが、日本では10月がカリフォルニアワインマンス。9月はまだまだ暑いのでちょっと気温が下がってきた10月の方がワインを飲みたい気持ちも上がるしいいですね。今年は長く続いた緊急事態宣言やマンボウも解除され、やっとお店でワインを飲めるようにもなってきました。

ワインマンス
カリフォルニアワインマンス2021|カリフォルニアワイン

期間中は全国の小売店や料飲店が様々な形でカリフォルニアワインをプロモーションしています。また、今年はカリフォルニアの食材を楽しめるベストマッチングコンテストも同時開催します。ザクロやプルーンなどの果物やナッツ、チーズやオリーブオイルなどのカリフォルニア産の食材を使ったメニューです。果物を使った料理は、あまり得意でないと思っている人も多いかもしれませんが、すごくカリフォルニアらしい料理でもあり、実際に食べるとワインともよく合ってすごく美味しいのでこの機会にトライしてみてはいかがでしょうか。

レシピ

こんな感じでサイト上でメニューが公開されています。

安全に気を使いながらワインを楽しんでいきたいですね。
Date: 2021/1001 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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リッジが国際環境アクションワイナリー(IWCA)というワイナリーの団体に加盟したと発表しました(Ridge Vineyards Joins International Wineries for Climate Action (IWCA))。

この団体は2019年にスペインのトーレスとカリフォルニアのジャクソン・ファミリーが設立したもの。カーボンフットプリントの削減を目指しており、2019年のワインエンスージアストの賞を受けています。

カリフォルニアからはこのほか、スポッツウッドとシルバーオークも加盟しています。いずれも環境関連の活動に熱心に取り組んでいるワイナリーです。