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Date: 2016/0731 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパで今最も注目されているワイナリーの1つであるレアム(Realm)をご存知でしょうか。

このブログでまだあまりちゃんと取り上げていなかったので、僕も詳しいことは知らなかったのですが、Webサイト(Realm Cellars)を見ると、これまでのストーリーが非常に詳しく綴られており、とても興味深いものでした。

オーナーのジュアン・メルカド(Juan Mercado)は、ワインのバックグラウンドはなくオークランドの病院で看護師として働いていた人。ワインが好きになって、ナパに通い、トーマス・ブラウンやパックス・モールなど後に有名になったワインメーカーたちと友人になりました。

趣味が高じて、収穫期にワイナリーで手伝いをするようになり、自分でもワインを作りたいと思うようになりました。最初は畑のオーナーにお願いに行くと「ワインメーカーは誰か」、ワインメーカーにお願いに行くと「どこの畑のブドウが使えるのか」とまさに鶏か卵かの状態だったのですが、さまざまな友人や知人の伝手で、ベクストファーのトカロンやドクター・クレーン、ドミナスのナパヌックなど、素晴らしい畑のブドウを入手できるようになりました。

その後も、2番めのヴィンテージの2003年のワインがナパの倉庫の火事で全滅してしまったり、離婚したり、ワインメーカーがやめてしまったりなど、様々な困難が押し寄せますが、それらを乗り越え今に至ります。

そして、2014年末にはWine Advocate誌で2012ヴィンテージの2本のワインに満点が与えられました。さらに2015年には2013ヴィンテージの3本のワインが満点。2ヴィンテージで5本のワインに満点というのは、カリフォルイアワインでは初めてではないでしょうか(フランスだとギガルで1ヴィンテージ5本、2ヴィンテージで9本に満点という例があります)。この快挙によって、一躍注目のワイナリーになりました。

日本には2006ヴィンテージから中川ワインが輸入しているとのことですが、なんとこの2013ヴィンテージは日本への割当がゼロになってしまいました。

その代わりといっては何ですが、2010年のベクストファー・ドクター・クレーンが安く入ってきてわけです。安くといっても2万円を超えるのですが、現行ヴィンテージが5万円近い価格を付けているのと比べればかなりの安さです。

Date: 2016/0730 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sでウィリアムズ・セリエム(Williams Selyem)のワインがすべて2割引+送料無料の大盤振る舞いになっています。

ウィリアムズ・セリエムといえば、カリフォルニアのピノ・ノワールで最初に「カルト」的人気を得たワイン。私がピノ好きになった1990年代後半は、ほとんどのワインがメーリングリストで売られ、ショップで見かけることさえめったにありませんでした(訪問してみようと電話をかけましたが、それも断られました)。高級ピノ=ロシアン・リバー・ヴァレーという図式も、こことロキオリ、そしてキスラーが築いたと言っても過言ではないでしょう。

参考:Williams Selyem Winery: 元祖カルトピノ

そういう意味ではセールで出てくるだけでもびっくりなワインです。それだけ、多くのワイナリーに興味が分散したということでしょうか。なお、新しいワインばかりでなく2000年代初頭のものもあります。

ちなみに、ここのワインは購入したブドウが中心ですが、ロキオリ(Rochioli)からブドウを仕入れているのは、ほかにゲイリー・ファレル(Gary Farrell)しかありません。ハーシュ(Hirsch)のワインも90年代から作っています。

ウィリアムズ・セリエムの一覧はこちら

●ピノ・ノワール
○エステート
ウィリアムズ セリエム エステート ヴィンヤード ピノノワール[2010](750ml)28,512円

○ロキオリ・リバー・ブロック
ウィリアムズ セリエム ピノノワール ロキオリリヴァー ブロック ヴィンヤード[2010]ロッキオリ(750ml)22,464円
ウィリアムズ セリエム ピノノワール ロキオリ リヴァーブロック ヴィンヤード[2011] 赤(750ml)25,920円

○ヴィスタ・ヴェルデ
ウィリアムズ セリエム ピノ ノワール ヴィスタ ヴェルデ ヴィンヤード [2002](750ml)22,464円

○ハーシュ
ウィリアムズ セリエム ピノノワール ハーシュ ヴィンヤード[2010](750ml)21,600円

○フェリントン
ウィリアムズ セリエム フェリントン ヴィンヤード ピノノワール[2010](750ml)19,008円

○ウエストサイド・ロード・ネイバーズ
ウィリアムズ セリエム ウエストサイド ロード ネイバーズ ピノノワール[2010](750ml)18,144円

○フラックス
ウィリアムズ セリエム フラックス ヴィンヤード ピノノワール[2010](750ml)18,144円

○イーストサイド・ロード・ネイバーズ
ウィリアムズ セリエム イーストサイド ロード ネイバーズ ピノノワール[2011](750ml)17,280円

○ロシアン・リバー・ヴァレー
ウィリアムズ セリエム ピノノワール ロシアンリヴァー ヴァレー[2012](750ml) 15,552円

○ソノマ・コースト
ウィリアムズ セリエム ピノノワール ソノマコースト[2012](750ml)15,552円

○セントラル・コースト
ウィリアムズ セリエム セントラルコースト ピノノワール[2011](750ml)12,096円

○ソノマ・カウンティ
ウィリアムズ セリエム ピノノワール ソノマカウンティ[2013](750ml)11,059円

●ジンファンデル
ウィリアムズ セリエム ジンファンデル フォルチーニ ヴィンヤード サウス ノール[2009] 赤(750ml)13,392円

●シャルドネ
ウィリアムズ セリエム ドレイク エステート シャルドネ[2010](750ml)ドレーク 19,008円

ウィリアムズ セリエム ハインツ ヴィンヤード シャルドネ[2010](750ml)15,552円

ウィリアムズ セリエム ロシアンリヴァー ヴァレー アンオークド シャルドネ[2011](750ml)11,059円
Date: 2016/0726 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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BogleポロシャツとBogle

先日も紹介したボーグルのピノ・ノワールですが、やっぱりなかなかいいワインです。2000円台前半で買えるピノ・ノワールとしてはかなりのレベルではないかと思います。ジャミーなタイプではなく、やや軽めの味わいなので、夏に飲んでも重くないです。


Date: 2016/0725 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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河野酒店で7月一杯、カレラ・ジェンセン2012が特価になっています。税抜き1万5000円というのは、高くなったなあ、とも思いますし、プレミアムなピノ・ノワールの中ではそれでもまだリーズナブルな方かも、という気もします。

ちなみに2012年はWine Advocate誌で96点という高い評価。カレラ・ジェンセンとしては2007年の97点に次ぐ高評価です。飲み頃は2015~2025年となっています。カレラは非常にきれいに熟成するので、できたら10年くらいは保存してから飲みたいワインです。

Date: 2016/0724 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Spectatorの年間トップ100は、数ある年間ランキングの中でも注目度ではダントツに高いものです。このランキングで2014年に11位、2015年には5位を取っているのがマウント・エデン(Mount Eden)のエステート・シャルドネです(ちなみに2012年も26位にランクインしています)。
Mount Eden Chardonnay2012
2015年のランキング発表時にはまだ、当該ヴィンテージの2012年は日本に入荷していなかったのですが、やっと入ってきています。

マウント・エデンのあるサンタ・クルーズ・マウンテンズのシャルドネは、酸がしっかりしていて、ゴージャスな味わいでも上品さを失わない印象があります。マウント・エデンはその中でも抜群の安定性を誇っています。

値段は以前より上がってしまいましたが、同クラスのシャルドネをナパ・ソノマで探したら1万円では効かないでしょう。



旧ヴィンテージの2011年もレイティングは95点で同じです。

Date: 2016/0723 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ロバート・モンダヴィ設立から50年、パリ・テイスティングから40年、ナパのワインが世界レベルを目指すようになってからほぼ半世紀が経ち、近年では世代交代も始まってきています。特に、20代、30代のナパ育ちが作る新しいワインは近年のテーストをリードするものもあり、要注目です。

そんなワイナリーの一つがジャム・セラーズ(JaM Cellars)。JaMとは「John and Michele」の頭文字を取ったもの。ただし、第2世代で10年間近くウルトラプレミアムワインを作ってきた、という以上の情報はあまりなく、どういうバックグラウンドなのかは不明です。

作っているワインはカベルネ・ソーヴィニヨンの「JaM」、シャルドネの「Butter」、スパークリングの「Toast」の3種類。
JaM Cellars

名前からしても、ある意味はっきりとコンシューマー向けを狙っていると思われますが、ただ濃いだけ一辺倒のワインでないところが今風なのでしょう。どちらにしても肩肘張って飲むワインではなく、仲間とワイワイ楽しむようなときに飲みたいワインです。

Date: 2016/0721 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区のセールの記事で、ベッドロックの廉価版「シェバング」を忘れていました。

シェバングの白が税込み1814円と、これも相当安いです。ほかで買ったら2500円以上します。ずっとこれくらいの値段だったら嬉しいのに(^^;)。


シェバングといえば、スパークリングも国内入荷しているんですね。セールというわけではありませんが、これも今気づきました。カリニャンが80%で、あとはピノ・ノワールとシャルドネというユニークなロゼ・スパークリング。よく冷やして夏の夕方に飲んだら美味しいでしょうねえ。

Date: 2016/0719 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパレポートもまだ残っているのですが、メモ起こしなどに難航しています。

さて、パリ16区でクリアランスセールを開催中で、カリフォルニアではオーハイ・シラー、キュペ・シラー、コッポラのディレクターズカット・ジンファンデル、3つのワインが対象になっています。いずれもかなり格安。

オーハイ・シラーは税込み2894円。他ショップでは4000円台で売っているところがあります。


キュペ・シラーは税込み2678円。他ショップの最安より2割程度安いです。


コッポラのディレクターズカット・ジンファンデルは税込み3110円。他ショップの最安より1割程度安いです。
Date: 2016/0718 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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リッジのスリーヴァレーというジンファンデル系ブレンドがラベル破損により税込み4000円と、格安になっています。

説明を読んでみると「カリフォルニアで探し求めやっと手に入れました。もちろん現地でリリースしたものをリーファーコンテナーで輸送しました」とあるので、大塚食品による正式輸入ものではなさそうです。

なお、ヴィンテージは2012年で、Wine Advocate誌では90点がついています。名目上は、プロプライエタリ・レッド、すなわち赤系のブレンドという位置づけですが、実際には82%はジンファンデルなので、ジンファンデルと名乗ることも可能です。ジンファンデルのほか、12%がプティ・シラーで、残りはカリニャン、アリカンテ・ブーシュとのこと。



こちらはラベル破損でないもの



リットンスプリングスも、普通より1500円ほど安いです。


Date: 2016/0717 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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第6回 日本で飲もう最高のワイン2016の結果が7月14日に発表されました。専門家と愛好家がブラインドでテイスティングして選ぶ、この品評会で、日本人の桃井隆宏さんが作る「アーサー ピノ・ノワール 2014」が、専門家と愛好家、両方のプラチナを受賞しました。

昨年、「日本で飲もう最高のワイン2015」でプラチナを取った、日本人醸造家のピノ・ノワールという記事で紹介していますが、このときは愛好家がプラチナで専門家はゴールドでした。

ちなみに、今回プラチナを受賞したのはトータルで25ワイン。このうち両方でプラチナだったのはこのワインと、オーストラリアのレッドバンク・ワイナリー「サーシャ」ピノ・ノワール2013の2つだけでした。

なお、アーサーはカリフォルニアワイン専門店 アーサーセラーズ ワインブティックから購入でき、現在期間限定で送料無料(クール便含む)となっています。

このほか、シャトー・イガイタカハのワインが出品したワイン6種すべて入賞しました。愛好家のゴールドと専門家のシルバーを受賞したのが
シャトー・イガイタカハ ジュウェルウイッシュ シャルドネ サンタリタヒルズ ランチョサンタローザ ヴィンヤード2014。

専門家のゴールドと愛好家のシルバーを受賞したのが
シャトー・イガイタカハ エレガントハート ソーヴィニヨンブラン サンタイネズヴァレー グレートオークスヴィンヤード2014

愛好家のゴールドを受賞したのが
シャトー・イガイタカハ クロスド ウイング ウラウラ サンタバーバラカウンティー 2013
シャトー・イガイタカハ タイガージョー シラー バラ-ド キャニオン ジョリアンヒル ヴィンヤード2014
シャトー・イガイタカハ ディヴァインウイッシュ ピノノワール サンタリタヒルズ ゾトヴィッチヴィンヤード2013

の計5本です。これも相当の快挙だと思います。




Date: 2016/0715 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日、税抜き4000円切りで紹介したロバート・モンダヴィのナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンですが、今度は税込み3300円台とさらにグンと安くなっているところを見つけました。しかもヴィンテージは2013。おそらくこの10年のベスト・ヴィンテージと言っていいでしょう。ワイナリーでは売り切れになっています。

このワイン、ワイナリー価格は29ドルですから、つい数ヶ月前の1ドル120ドル水準で考えたら、ワイナリー価格でも3500円くらいするわけで、今回の価格はそれを大幅に下回る水準です。おそらくこれも円高のおかげなのでしょう。カリフォルニアワインファンとしては、1ドル100円くらいの水準が続いてほしいなあと思ってしまいます。

Date: 2016/0713 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でモンダヴィ・ナパ・カベルネが税抜きですが3000円台になっています。60本限定の特別料金とのことなので、お早めに。

なんだかんだ言って、やっぱりモンダヴィのカベルネ・ソーヴィニヨンはナパの一番スタンダードなワインだと思うのですよ。とりあえず困ったときはこれを飲め的な。

それで20年前もやはり20ドルくらいはしたので、日本に持ってきたら大体4000円近く。50ドルくらいで売っていたワインが軒並み100ドル超になっているのを考えると、米国の価格も良心的なレベルを保っているような気がします。

というわけで、こういう値段がもっと続いてくれると嬉しいんですけどねえ。ナパのワインももっと飲んでもらえるだろうし。

Date: 2016/0706 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアのジンファンデルの中でも特異な存在であるターリー(Turley)。かつてはインクのように濃いワインを特徴としていましたが、近年は濃い一辺倒ではないバランスの取れたスタイルに変身しているといいます。

ターリーは30種ほどの単一畑のジンファンデルとプティ・シラーを作っていますが、その中で異例の存在がジンファンデルのジュヴナイル。比較的若い樹からのブドウを使って作るワインです。

以前は日本にも結構潤沢に入っていましたが、近年はすっかりレアになってしまいました。

2014年のジュヴナイルはWine Advocate誌では90点。アルコール度数は15.5%と相変わらず高いですが、これはブドウを熟させるためにはしょうがないことで、出来たワインからは熱っぽさは感じないとパーカーは書いています。




単一畑ものは2012年が国内の現行ヴィンテージ。