Kendall-Jacksonを中心とするJackson Family Winesが、La Cremaブランドを拡大するそうです(Jackson Family Wines Eyes Luxury Pinot Noir, Extends La Crema | Shanken News Daily)。
La CremaはJackson Familyの中ではKendall-Jacksonに次ぐ規模のワイナリ。とはいってもKendall-Jacksonが2012年に310万ケースも生産しているのに対して、La Cremaは85万ケースですから大きな開きがあります。
La Cremaの強みは20ドルを超える価格帯のワインを中心としながら、近年の不況に耐えて成長してきたこと。2012年は2011年よりちょっと減ったものの、2008年に比べればそれでも20%増えているそうです。
同ブランドの今後の動きとしては、オレゴンのピノ・ノワールとモントレーのピノ・グリを出していくことが決まっています。Jackson Familyはここ数ヶ月でオレゴンの畑を積極的に購入しているそうで、La Crema以外のブランドでもオレゴン・ピノをやる可能性があるのかもしれません。
一方、ピノ・グリはカリフォルニアでは現在シャルドネに次ぐ2番目の生産量の白ワインとなっており、その動きに合わせたものと思われます。
La CremaはJackson Familyの中ではKendall-Jacksonに次ぐ規模のワイナリ。とはいってもKendall-Jacksonが2012年に310万ケースも生産しているのに対して、La Cremaは85万ケースですから大きな開きがあります。
La Cremaの強みは20ドルを超える価格帯のワインを中心としながら、近年の不況に耐えて成長してきたこと。2012年は2011年よりちょっと減ったものの、2008年に比べればそれでも20%増えているそうです。
同ブランドの今後の動きとしては、オレゴンのピノ・ノワールとモントレーのピノ・グリを出していくことが決まっています。Jackson Familyはここ数ヶ月でオレゴンの畑を積極的に購入しているそうで、La Crema以外のブランドでもオレゴン・ピノをやる可能性があるのかもしれません。
一方、ピノ・グリはカリフォルニアでは現在シャルドネに次ぐ2番目の生産量の白ワインとなっており、その動きに合わせたものと思われます。
乙武洋匡さんが銀座のイタリアンレストランで入店拒否されたことが話題になっています(当初のTwitterのやり取りなどをまとめた記事「【Twitterで激白】乙武洋匡氏が車椅子を理由にレストランで入店拒否されたと告白 / レストランは謝罪と弁明」、乙武さんがブログに書いた記事「イタリアン入店拒否について」)。
乙武さんが怒った理由は、入店を断られたことそのものよりも、店側の対応の悪さによるものだと思いますが、そもそも店として車椅子のお客さんにどこまで対応するか、というのはなかなか難しい問題だと思います。特に、都心では地下や2Fで階段しかアクセスがなく、スタッフもほとんどいない、といった店はありふれていますし。
では、これが米国だったらどうでしょう。
米国では父ブッシュの時代にできたAmericans with Disabilities Act(ADA)という法律があります。ここでは雇用や公共施設などで身体障害者差別を禁じることが記されており、レストランもTitle III—Public accommodations (and commercial facilities) に含まれています。
それによると、この法律よりも後に作られる建物では「アクセシビリティ・ガイドライン」を満たさないといけないほか、既存の建物でも、障害を取り除くことが“大きな困難でない”(原文は“easily accomplished without much difficulty or expense”)場合は、対応しないといけないことになっています。
今回の乙武さんのケースではビルにエレベーターがあるもののレストランがある2Fには止まらない形になっていたとのこと。おそらく米国であれば店側に非があるという判断になったのではないかと思います。
米国は、人種差別問題が大きな問題であったことからか、差別の撤廃を法律的に定める傾向が強く、人種・宗教・性別などで賃金の差別をしてはいけないなど、かなり多くの決まりがあります。障害者についても法律的に守られ、実際の社会でも日本より不自由が少なく暮らせるようになっている感じがあります。
ただ、訴訟大国の米国では、こういった決まりを逆手に取ろうという輩も登場します。Jarek Molskiという人は1985年にオートバイの事故で障害が残ったのですが、カリフォルニアで障害者用の駐車場の不備や手すりの不備など400以上もの訴訟を起こしました。
彼が相手にするのは中小の事業所だけ。前述の“大きな困難でない”という部分の曖昧さを突いたものでした。大きな会社にとっては“大きな困難でなく”できる解決策も中小にとっては大変であるということを逆手に取ったのでした。
最終的には、彼は裁判所で「ゆすり」であるとされ、それ以上の訴訟ができなくなったのですが、既にそれまでに大半が和解に持ち込まれており、232件の弁護を担当した弁護士の報酬だけでも1000万ドルを超えたと推測されています。
実は、彼の訴訟の対象にはワイナリも含まれていました。カリフォルニアワイン・インスティテュートの堀賢一さんによると、「『玄関にスロープが付いていない』『車いす用のトイレがない』『車いすでトイレに入ったら、トイレットペーパに手が届かず、不快な思いをした』等の理由で20以上のワイナリーに対して訴訟を起こし、膨大な慰謝料を手に入れ」たとのこと。
ある、ソノマのワイナリのオーナーは「裁判所経由の訴状で知らせるのではなく、訪問時に『車いすからではトイレットペーパーに手が届かないので、設置位置をかえてほしい』といってくれれば、すぐ変えるのに」と言っていたそうです。
こういうことがあるため、小規模のワイナリは、テイスティング・ルームを設けて一般に公開するのに及び腰になってしまっているそうです。一部のワイナリでメーリング・リスト・メンバーだけに公開を限っているところがあるのは、こういう問題があるからかもしれません(この場合は一般公開ではないのでADAの適用範囲ではなくなります)。
法律で守られているが、やや行き過ぎの面も出てしまう米国と、今の日本、どちらもいい面、悪い面がありますが、日本では「優しい心」を持っていたいと思います。
乙武さんが怒った理由は、入店を断られたことそのものよりも、店側の対応の悪さによるものだと思いますが、そもそも店として車椅子のお客さんにどこまで対応するか、というのはなかなか難しい問題だと思います。特に、都心では地下や2Fで階段しかアクセスがなく、スタッフもほとんどいない、といった店はありふれていますし。
では、これが米国だったらどうでしょう。
米国では父ブッシュの時代にできたAmericans with Disabilities Act(ADA)という法律があります。ここでは雇用や公共施設などで身体障害者差別を禁じることが記されており、レストランもTitle III—Public accommodations (and commercial facilities) に含まれています。
それによると、この法律よりも後に作られる建物では「アクセシビリティ・ガイドライン」を満たさないといけないほか、既存の建物でも、障害を取り除くことが“大きな困難でない”(原文は“easily accomplished without much difficulty or expense”)場合は、対応しないといけないことになっています。
今回の乙武さんのケースではビルにエレベーターがあるもののレストランがある2Fには止まらない形になっていたとのこと。おそらく米国であれば店側に非があるという判断になったのではないかと思います。
米国は、人種差別問題が大きな問題であったことからか、差別の撤廃を法律的に定める傾向が強く、人種・宗教・性別などで賃金の差別をしてはいけないなど、かなり多くの決まりがあります。障害者についても法律的に守られ、実際の社会でも日本より不自由が少なく暮らせるようになっている感じがあります。
ただ、訴訟大国の米国では、こういった決まりを逆手に取ろうという輩も登場します。Jarek Molskiという人は1985年にオートバイの事故で障害が残ったのですが、カリフォルニアで障害者用の駐車場の不備や手すりの不備など400以上もの訴訟を起こしました。
彼が相手にするのは中小の事業所だけ。前述の“大きな困難でない”という部分の曖昧さを突いたものでした。大きな会社にとっては“大きな困難でなく”できる解決策も中小にとっては大変であるということを逆手に取ったのでした。
最終的には、彼は裁判所で「ゆすり」であるとされ、それ以上の訴訟ができなくなったのですが、既にそれまでに大半が和解に持ち込まれており、232件の弁護を担当した弁護士の報酬だけでも1000万ドルを超えたと推測されています。
実は、彼の訴訟の対象にはワイナリも含まれていました。カリフォルニアワイン・インスティテュートの堀賢一さんによると、「『玄関にスロープが付いていない』『車いす用のトイレがない』『車いすでトイレに入ったら、トイレットペーパに手が届かず、不快な思いをした』等の理由で20以上のワイナリーに対して訴訟を起こし、膨大な慰謝料を手に入れ」たとのこと。
ある、ソノマのワイナリのオーナーは「裁判所経由の訴状で知らせるのではなく、訪問時に『車いすからではトイレットペーパーに手が届かないので、設置位置をかえてほしい』といってくれれば、すぐ変えるのに」と言っていたそうです。
こういうことがあるため、小規模のワイナリは、テイスティング・ルームを設けて一般に公開するのに及び腰になってしまっているそうです。一部のワイナリでメーリング・リスト・メンバーだけに公開を限っているところがあるのは、こういう問題があるからかもしれません(この場合は一般公開ではないのでADAの適用範囲ではなくなります)。
法律で守られているが、やや行き過ぎの面も出てしまう米国と、今の日本、どちらもいい面、悪い面がありますが、日本では「優しい心」を持っていたいと思います。
LAタイムズの記事によると、マーカッサンが2008年のピノ・ノワールのボトル詰めをあきらめたそうです(LA Times - Marcassin will not release 2008 Pinot Noirs; winery blames wildfires)。
2008年の夏にはワイナリから35マイル北に離れたAnderson Valleyで129件もの山火事があり、そこからの煙が約2ヶ月も北カリフォルニアに広がったという記録があります。
マーカッサンのピノ・ノワールは、分析結果こそ煙の影響は見られなかったものの、香りにはごまかしようがなく煙の影響があり、ボトル詰めをあきらめたとのこと。「『痛い』というしかない」とジョン・ウェットローファー(ワイナリオーナーの一人であり、ヘレン・ターリーの夫)は述べています。
なお、発酵時にブドウの皮を使わない白ワインでは煙の影響は少なかったようです。
ところで、より煙の元に近かったAnderson Valleyはどうなっているかというと、精製やフィルターを使うことで、なんとか影響を減らしたりしたようですが、バルクワインとして売ってしまったワイナリもかなりあったようです。
カリフォルニアは山火事多いので、こういう影響も出るのですね。
2008年の夏にはワイナリから35マイル北に離れたAnderson Valleyで129件もの山火事があり、そこからの煙が約2ヶ月も北カリフォルニアに広がったという記録があります。
マーカッサンのピノ・ノワールは、分析結果こそ煙の影響は見られなかったものの、香りにはごまかしようがなく煙の影響があり、ボトル詰めをあきらめたとのこと。「『痛い』というしかない」とジョン・ウェットローファー(ワイナリオーナーの一人であり、ヘレン・ターリーの夫)は述べています。
なお、発酵時にブドウの皮を使わない白ワインでは煙の影響は少なかったようです。
ところで、より煙の元に近かったAnderson Valleyはどうなっているかというと、精製やフィルターを使うことで、なんとか影響を減らしたりしたようですが、バルクワインとして売ってしまったワイナリもかなりあったようです。
カリフォルニアは山火事多いので、こういう影響も出るのですね。
Wine Advocate誌をやめたAntonio Galloniの新サイトVinousがオープンしました。会員制で年間120ドルというのはWine Advocate誌の99ドルよりも高い、かなり強気の設定。
カリフォルニアではナパの2010年のワインを中心とした総括記事とレビューが公開されていますが、記事、レビュー、レイティングどれもWine Advocate誌の204号で公開された内容と同じなようです。
なお、期間限定なのかどうかよく分かりませんが、現在のところ登録なしでもレビューなど見られる状態になっています。
個人的には、ちょっと微妙かなという価格です。既にWine Advocate、Wine Spectator、Pinot Reportと有料登録してますしねえ。
カリフォルニアではナパの2010年のワインを中心とした総括記事とレビューが公開されていますが、記事、レビュー、レイティングどれもWine Advocate誌の204号で公開された内容と同じなようです。
なお、期間限定なのかどうかよく分かりませんが、現在のところ登録なしでもレビューなど見られる状態になっています。
個人的には、ちょっと微妙かなという価格です。既にWine Advocate、Wine Spectator、Pinot Reportと有料登録してますしねえ。
Merry Edwardsは女性ワインメーカーの草分けであり、ソノマのRussian River Valleyを代表するワインメーカーの一人でもあります。ピノ・ノワールが有名ですが、彼女の隠れた実力作がソヴィニョン・ブラン。最初にワインメーカーの職を得たMatanzas Creek以来、得意品種としています。
中でも2007年のソヴィニョン・ブランはWine Spectator誌で96点。ソヴィニョン・ブランとしては同誌で唯一96点以上を取ったワインになりました。2009年の年間9位という輝かしい結果を残しました。
今回は最新ヴィンテージのソヴィニョン・ブランです。
中でも2007年のソヴィニョン・ブランはWine Spectator誌で96点。ソヴィニョン・ブランとしては同誌で唯一96点以上を取ったワインになりました。2009年の年間9位という輝かしい結果を残しました。
今回は最新ヴィンテージのソヴィニョン・ブランです。
写真提供: Disney ABC Television Group
購入金額は公表されていませんが、数カ月前に不動産市場において売却意向が明らかになったときは2950万ドルの値段がついていました。
Moragaはビバリーヒルズの近くにあるベル・エアーのワイナリ。世界でも最も地価が高いところにあるワイナリとして知られています。ソヴィニョン・ブランとボルドーブレンドの赤ワインを作っています。
マードックの狙いは定かではありませんが、まずはワイン・ビジネスについて学ぼうとしているようです。
ちょっと前の記事ですが、ウォールストリート・ジャーナルに、ワイン・コンサルタントについて書かれたものがありました(What Winemaking Consultants Really Do | On Wine by Lettie Teague - WSJ.com)。
ワイン・コンサルタントというと圧倒的に有名なのがミシェル・ロラン。この記事が書かれたきっかけもボルドーのシャトー・フィジャックがミシェル・ロランをコンサルタントとして雇ったことでした。それが明らかになったときに、多くの人がフィジャックのワインが「ロラナイズド」されることを懸念したのですが、コンサルタントに本当にそんなパワーがあるのかどうか、ということを調べたかったとのことです。
ミシェル・ロランが契約しているワイナリの数は200とも言われています。ロラン自身へのインタビューによると、ブラインド・テイスティングでロランのワインと他のワインを並べてテイスティングしたときに、100%違うと思われた方がロランのワインだったという例があるように、「ロラナイズド」されたワインについては否定的でした。
カリフォルニアのポール・ホブズ(南半球など40近くのクライアントがいます)は「クライアントと地域を反映したワインを作りたい」とやはり特定のスタイルを持つことには否定的でした。
このほか、キホーテやフィッシャー、ジェリコ・キャニオンなどのアーロン・ポット、フィリップ・メルカなども登場し、なかなか興味深い記事になっています。
一番多くの人の関心を引きそうなのは報酬についてでしょう。記事によるとロランの報酬は年間10万ドルから25万ドル(一部はタダとの話も)。アーロン・ポットは月額1万ドル、フィリップ・メルカは月額8000ドル。それだけの価値があるのだとすれば、やはりすごいことです。ちなみに評論家から高い得点を得るとボーナスがもらえることもあるそうですが、以前は92点以上だったのが今は95点以上になっているとか。
コンサルタント志望の若者は多いそうですが、確かにうまくいけばおいしいビジネスなのかもしれません。
ワイン・コンサルタントというと圧倒的に有名なのがミシェル・ロラン。この記事が書かれたきっかけもボルドーのシャトー・フィジャックがミシェル・ロランをコンサルタントとして雇ったことでした。それが明らかになったときに、多くの人がフィジャックのワインが「ロラナイズド」されることを懸念したのですが、コンサルタントに本当にそんなパワーがあるのかどうか、ということを調べたかったとのことです。
ミシェル・ロランが契約しているワイナリの数は200とも言われています。ロラン自身へのインタビューによると、ブラインド・テイスティングでロランのワインと他のワインを並べてテイスティングしたときに、100%違うと思われた方がロランのワインだったという例があるように、「ロラナイズド」されたワインについては否定的でした。
カリフォルニアのポール・ホブズ(南半球など40近くのクライアントがいます)は「クライアントと地域を反映したワインを作りたい」とやはり特定のスタイルを持つことには否定的でした。
このほか、キホーテやフィッシャー、ジェリコ・キャニオンなどのアーロン・ポット、フィリップ・メルカなども登場し、なかなか興味深い記事になっています。
一番多くの人の関心を引きそうなのは報酬についてでしょう。記事によるとロランの報酬は年間10万ドルから25万ドル(一部はタダとの話も)。アーロン・ポットは月額1万ドル、フィリップ・メルカは月額8000ドル。それだけの価値があるのだとすれば、やはりすごいことです。ちなみに評論家から高い得点を得るとボーナスがもらえることもあるそうですが、以前は92点以上だったのが今は95点以上になっているとか。
コンサルタント志望の若者は多いそうですが、確かにうまくいけばおいしいビジネスなのかもしれません。
2013年5月23日、大阪の「ザ・リッツ・カールトン大阪」でAmerican Wine Dayというイベントが開かれます(American Wine Day)。
150種類以上の米国産ワインが試飲できるというこのイベント、一般向けは19時からで5000円。試飲代のほか軽食や抽選会のエントリーも付いています。
また、昼間には業界向けの試飲会も開かれるとのこと。こちらも参加者を募集中だそうです。
うまくいったら関東でも開かれる可能性があるとのことで、関西方面の方、ぜひ参加をお願いします。
150種類以上の米国産ワインが試飲できるというこのイベント、一般向けは19時からで5000円。試飲代のほか軽食や抽選会のエントリーも付いています。
また、昼間には業界向けの試飲会も開かれるとのこと。こちらも参加者を募集中だそうです。
うまくいったら関東でも開かれる可能性があるとのことで、関西方面の方、ぜひ参加をお願いします。
ロバート・パーカーが自身の掲示板に、現在のワイン市場における問題点を挙げています。「お前が言うか」という向きもあるでしょうが、どんなことが挙げられているのかひと通り訳しておきます。
1番に関してはだいぶ情勢が変わりつつあるような気がします。後はそれなりに当たっているようにも思いますが、みなさんの意見はどうでしょうか?
- 25ドルを超える価格のワインは相変わらず売れない
- コストパフォーマンスの高いワインはいろいろなところで作られる。しかし、主として南米、スペイン、南仏、南イタリア、東欧(ブルガリアに気をつけなさい)、南オーストラリア、南アフリカが依然として牽引役である
- ワインの販売と流通を仕切るのは依然としてワイン業界、特に議会に影響力を持つ卸売業者だ
- ワインのレイティングやスコアはこれまで以上に重要だ。しかし評点があふれる中で影響力を持つのは、わずかなソースに限られる
- ボルドーのフューチャーは次の偉大なヴィンテージが出てくるまで瀕死の状態だろう
- ワインを長期間セラー熟成させて楽しむ人達は絶滅の危機に瀕している。果実味を重視し、早くから楽しめるワインへと好みが移っているからだ
- 二酸化硫黄無添加ワインなどの馬鹿げたものをありがたがる風潮は自然消滅しつつある
- ワイン業界で力を持つものへの一極集中はこれまで以上に危険なレベルに達している
- ワインの劣化は依然として流通過程で起こる。低温輸送や倉庫の費用を無駄と思う流通業者のためだ
- 若い世代はクラフトビールなどを飲むようになり、ワインは勉強して楽しむに値しないと考えつつある
1番に関してはだいぶ情勢が変わりつつあるような気がします。後はそれなりに当たっているようにも思いますが、みなさんの意見はどうでしょうか?
ソノマのRussian River Valleyにおけるワインの歴史を当事者の証言で紐解くドキュメンタリーが6月にPassport of Pinotイベントで上映されます(Documentary about the Rise of the Russian River Valley Wine Region)。以下がその予告編。
この短い予告編だけでもJoe Rochioli Jr.(ロキオリ家で果樹園からブドウ畑への切り替えを推進し、ピノ・ノワールを植えた人)やDavis Bynum(RRVのピノの先駆者)、Burt Williams(Williams Selyemの創設者)などが登場しており、個人的にはとても気になる内容です。
というのも、このところワイナリ紹介ブログの方ではRochioliやWilliams Selyemといったワイナリを書いており、RRVの歴史について、いろいろ思いを馳せていたところなのです。
上映は6月7日。場所はSanta RosaのVintner's Innです。詳しくはサイトで。
また、6月8~9日のPassport to Pinotイベントはこちらで。
写真提供:jimg944
ナパ・ヴァレーのワイントレインがワイナリ見学を組み込んだツアーを追加しています(Napa Valley Wine Train launches tour to Castello di Amorosa : St. Helena Star)。
今回増えたのはCastillo di Amorosa(カスティーヨ・ディ・アモローサ)。ピクニック・エリアで人気のワイナリV. Sattuiのオーナーが作ったワイナリで、イタリアはトスカーナ地方のお城を模した建築がユニークなところです。
ツアーはランチ・トレインとセットになっており、ランチの後列車を降り、バスでツアーに向かい、ワイナリ見学後はバスでナパの駅まで戻ります。ナパ到着は16時なので、サンフランシスコから公的交通機関を使って日帰り可能です。
なお、現在提供されているワイントレインとセットのワイナリツアーは、これを含めて計6つ。他のツアーは
・Raymond(毎昼提供)
・Grgich Hills(毎昼提供)
・Domaine Chandon(金~日昼提供)
・RaymondとZD(月~木昼提供)
・Grgich Hills(土日の夜提供)
となっています。
詳しくはワイントレインのサイトで。
19世紀に始まった老舗ワイナリMayacamas Vineyardsを、元スクリーミング・イーグルのオーナーであるCharles Banksが買収しました(Charles Banks and Partners Buy Mayacamas Vineyards)。
買収価格は公開されていません。
Charles Banksはもともと実業家でNFLのセントルイス・ラムズなどを持っていました。2006年にStanley Kroenkeと共にScreaming Eagleを買収、サンタ・バーバラのJonataも買い取りました。その後、2009年に両ワイナリかれ手を引いていました。
今回の買収後、ワインメーカーは元スクリーミング・イーグルのワインメーカーだったAndy Ericksonに変わる見込み。
老舗ながら地味なイメージが拭えないMayacamas Vineyards。ここのポテンシャルに何を見出したのか分かりませんが、スター・ワインメーカーを迎えてどのように変わっていくのか興味深いところです。
買収価格は公開されていません。
Charles Banksはもともと実業家でNFLのセントルイス・ラムズなどを持っていました。2006年にStanley Kroenkeと共にScreaming Eagleを買収、サンタ・バーバラのJonataも買い取りました。その後、2009年に両ワイナリかれ手を引いていました。
今回の買収後、ワインメーカーは元スクリーミング・イーグルのワインメーカーだったAndy Ericksonに変わる見込み。
老舗ながら地味なイメージが拭えないMayacamas Vineyards。ここのポテンシャルに何を見出したのか分かりませんが、スター・ワインメーカーを迎えてどのように変わっていくのか興味深いところです。