California wine and other wine related issues(Japanese only)
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昨日飲んだワイン　Brewer-Clifton Pinot Noir Melville 2000

色はPinotとしては相当濃い。透明感はなく，スムージーのようにさえ見える。グラスから20cmくらい離れたところでもムンムンと香りがただよってくる。グラスに鼻を突っ込むとむせかえるような甘美な香り。味わいも凝縮感たっぷり。TurleyのZinをPinotに変えたような感じとでもいえばいいか。すばらしい。★★★★★
posted by Andy at Wednesday, April 30, 2003

 
最近飲んだワイン　Patz&Hall Chardonnay Hyde 1998

色は金色がかった黄色。フルボディ。ピーチ，いちじく，はちみつなど複雑に絡み合う。トロピカルフルーツの香り。すばらしい。★★★★☆
posted by Andy at Monday, April 28, 2003

 
Robert Mondavi Investor Relations

Robert Mondaviが四半期の業績を発表しました。いつ以来かわからないのですが，赤字を出すのは少なくともここ5年でははじめてのようです。競争激化や小売の力が強まったことによる単価の下落などを理由にしています。やはり敵はTwo Buck Chuckでしょうか。
posted by Andy at Friday, April 25, 2003

 
さもありなん Group to help consumers find wineries / Travel is not the only goal of WineAmerica

San Francisco Chronicleの記事です。主題は「WineAmerica」という新しい団体ができてVirginiaやMarylandを皮切りにワイナリへのツアーやその他のサービスを提供するという話なのですが，面白かったのは前段で書かれている「ワイナリとの距離感がワイン・カルチャーの発達に大きく影響している」という話。例えば米国だとサンフランシスコ・ベイエリアでは過去3カ月に大人の56％がワインを買っているのに対し，ほかの地域では39％だそうです。実は米国の大部分の州にワイナリはあり，それを身近に感じられるようになれば，ワインの消費も伸びるだろうというのがWineAmericaの考えのようです。

翻って，日本だとワインの観光地ではまず山梨の勝沼ということになるのだと思います。1回しか行ったことはないのですが，もっと観光に力を入れていいんじゃないかという気はしました。それと何よりも大きな障害は交通ですね。中央高速の渋滞がなんとかならないと気軽に行けない感じがします。
posted by Andy at Friday, April 25, 2003

 
そんなになるんですねえ wine : Pop a Cork! Domaine Chandon Celebrates 30 Years

YountvilleにあるDomaine Chandonが今年で30年になるという話。フランスから米国に進出した最初のシャンパーニュ・メーカです。その後，1981年にLouis Roederer（Roederer Estate），1986年にMumm（Mumm Cuvee Napa），1989年にTaittinger（Domaine Carneros）と続いています。Domaine Chandonのスパークリングは日本だとEclipse by Chandonというブランドで売られています。

ナパのワイナリは付属するレストランなどで知られてますが，前に行こうとしたときは年始で閉まってました。どちらかというとMummとかDomaine Carnerosの方がそそられるものがありますが，先駆者として評価しないといけないですね。
posted by Andy at Thursday, April 24, 2003

 
がんばってほしい Wine Spectator Online | Daily Wine News | California's Highest Court to Hear Dispute Over Napa Brand Names

2000年にカリフォルニアの州法で決まった「Napaなどの地域名を，そこのブドウを使っていないブランド名に付けてはいかん」という法律の有効性がついにカリフォルニアの最高裁まで行ったという話。ご存知の方が多いと思うが，NapaやRutherfordなどの地域名を入れる場合，75％以上，そこで作られたブドウを使っている必要があるが，ブランド名は自由に付けることができた。これをおかしいという法律なのだが，“Napa Ridge”や“Rutherford Vintners”といったブランド名を使っているBronco Wineのオーナーが無効を訴えていて，まだ実際には使われていない。高裁ではBroncoの主張が認められ，Napa Valley Vintners Associationが最高裁に訴えたというわけ。これらのブランドがまぎらわしいのはだれが考えても当然。ついでにいうとBeringerとかが使っている“～ Estate”っていうのも同罪だと思う。
posted by Andy at Wednesday, April 23, 2003

 
う～ん，何がいいたいのやら Pricing wine is 'more art than science' -- and a perception of value

Seattle Post-Intelligencerという新聞のサイトに載った記事ですが，元はNew York Timesです。NYTimesのサイトは有料なのでこちらをリンクしました。
Paul Hobbsの1999 Beckstoffer Vineyard Cabernet Sauvignonを題材に，ワインの値付けの話をしています。このワインの値段は135ドル。
この値段に関して，まずソノマのワインショップRare Wine Co.（以前書いたコロラドのRare LLCとは無関係）の人が「科学よりアートだ」なんてことをいいます。「ほかのワインとの相対関係で決まる」と。次にコンサルタントのVic Motto氏はワインの値段は価値をどう認めるかだという話をします。「世界最高のワインを1ドルで売ったら1ドルの価値しかないものと思われる」。さらに著者は高級ワインを作るのにどうしてお金がかかるのかということを，収量や樽などを引き合いに出して述べています。

しかし，この記事，いろいろ引っかかるところがあります。まず，高級なワインを作るコストですが，安いワインよりずっとコストがかかるのは当然ですが，実際に何倍かかるかといった数値がないため，説得力を欠いています。例えば135ドルのワインを作るのに，13.5ドルのワインの10倍のコストがかかるのなら，価格が10倍になることも理解できなくないですが，ただ，余計にかかるというだけでは10倍の価格差を説明できません。
さらに，こういったコストうんぬんの話はタイトルにも挙げられている「科学よりアート」というのとは矛盾しています。
結局，「高級に見せたいから高い値段を付ける」というのが実際だと思いますが，この記事ではそのあたりはぼやかしてあります。ちなみに件の135ドルのワイン，飲ませていただいたことがあります。すごくいいワインだと思いますが，例えばJoseph PhelpsのInsigniaよりも50ドル余計に出す価値があるかといったらないでしょう。
こんな中途半端に高いワインを肯定するような記事を書いてNY Timesはどういうつもりなのでしょうか。
posted by Andy at Tuesday, April 22, 2003

 
時間とお金があったらなあ Pisoni Weekend II - Party with Gary Pisoni

売り出し中のワイナリLoring Wine Companyが主催する「Gary Pisoni」と過ごす週末」ツアーのお知らせです。195ドル＋宿泊費ですが，これでPisoniの畑のツアーなどができるのですからすごい。時間もお金もない私はいけませんが…（トホホ）。
posted by Andy at Monday, April 21, 2003

 
テロワールを実現するブドウの作り方 FROG'S LEAP'S WILLIAMS DEFENDS DRY FARMING

今回は真面目なネタです。Frog's LeapのJohn Williams氏が講演で話したものですが，テロワールを実現するためには灌漑なしの「Dry Farming」がいいという主張です。灌漑をすると根っこが地表近くで成長し，深くなっていかない。灌漑なしだと水を求めて深く成長し，その土地の要素をよく吸収するとのことです。加えて，地表近くはフィロキセラの危険も大きいとのこと。さらに，Dry Farmingにはrupestrisという接木用の台木がよくripariaという台木は向かない，とか。この辺りになると？？？ですが，うなづける主張のような気がします。

通常，カリフォルニア，特にナパは雨が少なく気温も高いので灌漑は必須だと思ってましたが，Frog's Leapは自社畑44Haと借りている32Haを灌漑なしでやっているとのこと。大したものです。
posted by Andy at Friday, April 18, 2003

 
しつこくBonny Doon Warning! Wine world hit with satire invasion!

先日紹介したBonny Doonのニューズレター。San Franciscoの新聞Chronicleでも取り上げられました。やり玉に挙げられているワイナリの一つであるCaymusは昨年Randall Grahmをまったく別件で訴えていたとのことで，「今回は訴える予定はない」（CaymusのChuck Wagner氏）そうです。
posted by Andy at Thursday, April 17, 2003

 
「本物」の2ドルワイン？ 'Two Buck Chuck' Arrives

前にMondaviのリストラの話が出たときに，“Two Buck Chuck”と呼ばれる2ドルのワインのせいで，Woodbridgeの売り上げが落ち，収益を圧迫したという話がありました。このTwo Buck ChuckはCharles ShawというワイナリがTrader Joe'sで売っていたのですが，今度は本当に“Two Buck Chuck”という名前のワインをソノマのワイナリが作ったそうです。Beverage and Moreというリカーショップ・チェーンからの依頼で作ったということですが，Charles Shawのワインのことはまったく知らなかったそうです。
2ドルワインの味も気になりますが，これから名前の論争がどうなるかも面白そうです。
posted by Andy at Wednesday, April 16, 2003

 
再びBonny Doon Grahm infuses wine with rocks(from decanter.com)

今度はDecanter.comよりBonny Doon関連のニュースです。ロンドンのテイスティング会で，Le Cigare Volantというワインの4種類のサンプルを出したオーナーのRandall Grahm氏。そのうち3種類にはなんと，ミネラルの風味を出すために，熟成中に実際に「石」を加えたとのことです。現在BATF（Bureau of Alcohol Tobacco and Firearms）の許可を待っているところだとのこと。
びっくりするようなことをするものです。でも，Randall Grahm氏だと思うと思わず納得してしまいます（^^）。
posted by Andy at Monday, April 14, 2003

 
傑作！ Bonny Doonのニューズレター(PDF)

ちょっと読むのが大変ですが，全編パロディと（ちょっとブラックな）ユーモアです。読みやすい例では8ページに載っている「赤のZinfandelとWhite Zinfandelの間に関係が見つかった」あたりはどうでしょうか。20ページの「ル・パンを探せ」，21ページの「Turning Leaf俳句コンテスト」なんかもいいですね。7ページの「Robert Parker爆発」も笑えました。占いによると「今月いくつかブショネのワインにあたるでしょう」とのこと（笑）。
posted by Andy at Thursday, April 10, 2003

 
カルト系の話題を続いて Napa's Colgin buys new hillside plot

ColginのオーナーAnn ColginがDavid Arthurの近くの斜面の土地を買ったという話です。Napa Valley側ではなく，Mt. St. Helenaの東側，Lake Hennesseyを望む斜面だそうです。ここのブドウを使ったものが市場に出るのは2006年から。
posted by Andy at Wednesday, April 09, 2003

 
こんなのもあるんですね Wine Spectator Online | Archives | Harlan's New Bond

今年は新ワイナリーもの多いですね。これはその中でも注目度＋強気度が高い「Bond」です。Harlan EstateのオーナーBill Harlanの新しいプロジェクトで，Harlanと異なり，契約した畑のブドウで作ります。MelburyとVecinaという二つのCabは1本150ドル，Matriarchというのが50ドルのようです。X氏がMatriarchを買いたいということでした。どうなることでしょうか。
posted by Andy at Tuesday, April 08, 2003

 
恐いねえ　Wine Spectator Online | Daily Wine News | Consumers File Fraud Suits Against Colorado Wine Merchant

Frustrated consumers have filed at least three civil lawsuits -- seeking a total of more than $800,000 in compensation -- against Rare Fine Wines LLC, claiming that they never received wines they had ordered from the Basalt, Colo.based wine merchant.

アメリカの話ですが，コロラドのワインショップがボルドーのFuture（プリムール）などでお金を集めておきながら，つぶれてしまいました。ついに訴訟に発展しましたが，果たしていくらかでも戻ってくるのでしょうか。やっぱりワインは信頼できるところで買いましょうね。
posted by Andy at Monday, April 07, 2003

 
昨日飲んだワイン

Edna Valley Vineyard Syrah Central Coast 2001
屈託のないワイン。のびのび育った甘さ。値段から言って複雑さは望むべくもないが，おいしい。
★★★★
posted by Andy at Sunday, April 06, 2003

 
昨日飲んだワイン
Patz&Hall Chardonnay Woolsey Road Vineyard 2000
抜栓直後は，冷えすぎかややスパイスや苦味が勝った感じ。時間経過とともに，はちみつ，マーマレードなどの風味が出てくる。この畑にありがちな酸が勝ったものではなく，ふくよかかつエレガント。★★★★☆

Pine Ridge Cabernet Sauvignon Rutherford 1999
Pine Ridgeの中では最も早くから飲めるこのワイン。これもまろやかかつシルキーでするする飲めてしまう。もうちょっと凝縮感があれば言うことないのだが。辛めで★★★☆
posted by Andy at Friday, April 04, 2003

 
届いたワイン Anomaly Vineyards

さて，いつ飲みましょうか。これもSt. Helenaのベンチャーです。
posted by Andy at Thursday, April 03, 2003

 
気になるワイン　'Two Buck Chuck'（笑）

米国のスーパーTrader Joe'sで売っている2ドルのワインです。2ドルにしてはおいしいという噂。下のモンダビのニュースでかんちゃんがコメントをくれましたが，どうやらモンダビの屋台骨を支えるWoodbridgeの売り上げにも影響が出ているようです。
本当においしいんでしょうか？
posted by Andy at Wednesday, April 02, 2003

 

Wine Spectator Online | Daily Wine News | Robert Mondavi Announces Major Restructuring Citing weak sales, stiff competition and poor earnings, Robert Mondavi Corp. on Wednesday announced it is restructuring, introducing new wine brands, and cutting its workforce by 10 percent, a move that would eliminate nearly 100 jobs.

In a separate action that the company said was unrelated, chief winemaker Tim Mondavi will be taking a six-month leave that the winery termed "a sabbatical."

ロバート・モンダビがリストラです。10％人員を削減します。また，公式にはそれと無関係ということですが，醸造責任者のTim Mondaviが6ヶ月間の休暇を取ります。
ここ数年，モンダビのワインの評価は下がってました。テロワールを強調し，繊細なつくりに傾いたことが，Wine SpectatorやRobert Parkerから批判されていました。Timの休養はそういったことと関係ありそうです。ただ，今年の秋の醸造までに戻ってくるので，「左遷」とかってわけではなさそうです。
posted by Andy at Tuesday, April 01, 2003