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3年ぶりに自宅ワイン会

およそ3年ぶりに，自宅でワイン会を開催しました。持ち寄りでしたが，私に気を使ってくれたのか（？），カリフォルニアが過半数。
簡単にコメントを書きます。

Patz&Hall Pinot Noir Pisoni Vineyard 1999
濃厚でムンムンとする果実味はPisoniそのもの。ただ，昨年飲み比べた他の1999のPisoniと比べて酸がしっかりしているような気がする。そういう意味では熟成を楽しみたいワイン。★★★★☆

Beaulieu Vineyards Cabernet Sauvignon Georges de Latour Private Reserve 1997
お手本のようなカリフォルニアのカベルネでした。丸くやわらかいタンニン。しっかりした果実味。★★★★

Joseph Phelps Vineyards Insignia 1995
すんごいおいしい。ボルドーっぽいという声がちらほら。上のワインと比べるとややタニックで，酸がしっかりしているからでしょうか。★★★★★

Martinelli Vineyards & Winery Zinfandel Jackass Vineyard 1999
Robert ParkerはここのJackass Hillとかを「一人で1本飲むものではない」が「何人かで1杯ずつ飲むとすごくおいしい」ワインだと言っている。これもおいしい。それも無闇に甘いのではなくバランスよし。★★★★

posted by Andy at 6/30/2003

 
Bloggerが新版になってコメント機能が動かなくなってます。
しばしご容赦ください。
posted by Andy at 6/27/2003

 
メンドシーノの「コロ」ワイン？　Wine Spectator Online | Daily Wine News | Mendocino County to Introduce Signature Wine

ナパといえばCabernet，Russian River ValleyといえばChardonnayにPinot Noir。ではMendocinoといえば？

ということでMendocinoのワイナリがそれぞれ「Coro Mendocino」というワインを作ることになったそうです。Coroとはイタリア語あるいはスペイン語でChorusのこと。実際にはZinfandelを40～70％で，このほかSyrah，Petite Sirah，Carignane，Sangiovese，Grenache，Dolcetto，Charbono，Barberaのブレンドが許されているとのこと。

MendocinoとZinというのもあまりイメージ涌きませんが，Mendocinoの内陸の方では結構Zinが作られてます。

何かちょっとはずしているような気がしないでもないですが?
posted by Andy at 6/27/2003

 
テイスティング能力は舌で決まるのではない　Wine tasting takes brains: Scans hint connoisseurs respond differently to a tipple.
Superior Wine-Tasting Abilities Are in the Mind, Study Finds

Natureといえば，自然科学の分野では最も権威ある雑誌といっても過言ではないでしょう。そこに掲載されたワイン・テイスティング能力の研究のレポートです。7人のプロ（ソムリエ）と7人の素人を集め，3種類のワインをテイスティングしたときの反応をMRIで調べました。実際には被験者はMRIに横たわり，ワインはチューブを通して飲んだとのことです。

ワインを飲んだときの最初の反応はどの被験者も味覚中枢で起こっていましたが，ソムリエの場合は，その後の反応が記憶や感情に結びつく領域で起こっていたとのこと。感じたものを記憶と結びつけていたということでしょうか。

今回の実験はまだ初期的なもので，まだいろいろ試さないといけないことがあるようですが，面白いですね。
posted by Andy at 6/25/2003

 
オリーブオイルWine Spectator | Web Features | California's New Olive Oils

カリフォルニアのワイナリでは最近オリーブオイルを作るところが増えてます。テイスティングも含めてその辺りの事情をまとめてます。肝心のクオリティですが，木が古すぎるものが多いなどの理由で，まだまだイタリアやスペインのいいものには適わないとのこと。ワインと同様，こちらもどんどんよくなるんでしょうか。
posted by Andy at 6/24/2003

 
Robert Mondaviに偽名疑惑！？ Wine Spectator Online | Daily Wine News | Robert Mondavi Celebrates 90 Years

Wine SpectatorがRobert Mondavi90歳のバースディ・パーティの様子を報じてます。約1500人が集まり，French LaundryのThomas Keller などが料理を提供したとのこと。パーティ自体はそれほど驚くようなことはなかったようなのですが，一つ新しい事実が明らかにされました。Robert Mondaviの本名はRobertではなく「Anthony」だったというのです。出生証明書にそう書かれていました。母親が後年改名させたようです。

posted by Andy at 6/23/2003

 
2ドルワイン賛歌 'Two Buck Chuck' triumphant / Survey shows how super-value wines encroach on sales

San Francisco Chronicleの記事より，またまた2ドルワイン（Two Buck Chuck）の話題。

Two Buck Chuckを買ったことがある300人を対象に6月に行った調査によると，もっと高いワインの代わりにTwo Buck Chuckを買うようになった人が40％，ボックスワインやジャグワインといった同価格帯のワインの代わりに買うようになった人が15％，残りの45％の人は，もっと高いワインに加えてTwo Buck Chuckを買うようになったという。

調査会社は結論として「これは価格的な事件というより，文化的な事件だ」という。つまり，Two Buck Chuckの登場により，ワインを日常的に飲む人が増えているということ。Two Buck Chuckは「ブドウ余り」の産物で何年も続くものではないが，一回ワインを飲む習慣がついた人は，Two Buck Chuckがなくなってからもワインを飲みつづけるだろうと予想できる。

やっぱり日本にもこないかなあ。
posted by Andy at 6/20/2003

 
Mondavi翁誕生日 ROBERT MONDAVI AT 90

米時間ではまだ6/18。Robert Mondaviの90歳の誕生日です。昨今のワイナリの業績不調に加え，先週実の姉を亡くすなど，風向きはよくないですが，ますますがんばってほしいものです。ただ，耳が遠くなって，取締役会でも話についていけないとか。がんばれ～。
posted by Andy at 6/19/2003

 
危機管理と情報開示 Wine Spectator Online | Daily Wine News | Hanzell Discovers TCA Taint in Some Wines

SonomaのHanzellという年産2900ケースの小さなワイナリでTCA汚染（いわゆるブショネ）が見つかりました。原因はまだはっきりしていませんが，おそらくはコルクではなく50年という古いセラー。年に2回塩素で洗浄しているとのことですが，塩素自体，TCAの元になります。その塩素か，カビが一番あやしいそうです。Hanzellは2000年のChardonnayと1999年のPinot Noirの販売を差し止めるとともに，すでに購入した顧客には返金で応じることを決めました。

同じような問題は昨年Beaulieu Vineyard（BV）でも起こりましたが，BVはTCAの汚染が「問題ないレベルだ」として，問題を指摘したWine SpectatorのJames Laubeを逆になじり，評判を落としました。それに比べるとHanzellの対応は，いいと思います。日本の雪印の牛乳の騒ぎのときもそうでしたが，企業の危機管理能力が問われます。

とはいえ，HanzellはBVとは比べ物にならない小さなワイナリ。このことが経営に与える影響も大きいはず。がんばってほしいと思います。
posted by Andy at 6/17/2003

 
CaymusのワインメーカにChuck Wagnerが復帰 Wine Spectator Online | Daily Wine News | Winemakers Change Posts in Napa, Sonoma and Central Coast

いくつかのワイナリのワインメーカの変更を取り上げた記事です。興味深いのはCaymusのオーナーであるChuck Wagner氏がワインメーカに返り咲くこと。これまで3ヴィンテージ，ワインメーカを務めたChris Phelps氏はSwansonのワインメーカになるそうです。

Caymusといえば90年代前半までは押しも押されぬトップ・ワイナリの一つでしたが，最近はちょっと影が薄い感があります。Cabernet Sauvignonの傾向として，早くから飲みやすいけどやや単純な平地物よりも，時間がかかるけど熟成するとおいしい山物に人気が移っていることも関係するかもしれません。Chuck Wagner氏の復帰でCaymusはどう変わるんでしょうか。
posted by Andy at 6/16/2003

 
いい話だけどよくわからん Sebastiani to lower prices but keep the luxury

Sebastianiが10ドル程度でプレミアム・ワイン品質の「Napa Valley」ワインを作るという。ワインの値段が下がるのはいい話なんだけど，SebastianiといえばSonomaのワイナリのはず，と思って，そこのWebサイトを見ると，実は同じファミリーの出だけれど，ワイナリとは別に主にNapaから購入したブドウで独自のブランドをたててやっているところらしい。Aquinasというのが，今回10ドルラインで再構築するブランド。ほかにPepperwood Grove（これは知っていた），Quatro，Apoyo，Fuseeといったブランドを持っている。

どことはいえないんだけど，何か妖しげなんだよなあ。Webサイトに載っている彼らの写真も，ちょっとGodfather風で気になる（^^）。
posted by Andy at 6/13/2003

 
Mondavi翁にメッセージが送れます Wine.com: Robert Mondavi's 90th Birthday

↓でも書きましたが，6/18はRobert Mondavi翁の90歳の誕生日です。これを祝ってwine.comがグリーティング・メッセージを募集しています。寄せられたメッセージは誕生日にRobert翁に渡されるそうです。私も一筆書きました。

ところで，初めて気付いたけれどwine.comって海外への直接送付やめたんだ（^^;）。
posted by Andy at 6/12/2003

 
WSは100万ドル非採用 Wine Spectator | Web Features | 2003 Napa Valley Wine Auction Gets Boost from Generous Donation

↓のオークションのWine Spectatorによる記事です。ここでは件のロットは，落札者が支払う32万ドルという扱いでした。Trincero Familyによる増額は「generous」と表現。ちょっと下の見方は偏見が過ぎたでしょうか。

それと，事実上1位落札のRobert Mondaviワインセット。「なぜ今Mondavi？」とちょっと思ったのですが，Robert Mondavi翁，今月で90歳になるそうです。それを祝っての高額落札だったとか。

posted by Andy at 6/10/2003

 
無理やり史上最高額 Napa Valley Vintners Association: Wine AuctionNAPA VALLEY WINE AUCTION BUCKS ECONOMY TO GENERATE $6.47 MILLION FOR LOCAL CHARITIES

毎年恒例のNapa Valley Wine Auctionが開かれました。最も高価格で落札されたのは，トップクラスのCabernet Sauvinonのブドウを1トンから，樽，ワインメーカー（Bryantなどのワインメーカーを務めるPhilippe Melka），ラベル・デザイン，マーケティング，1年間のNapa Valley Vintner's Associationメンバーシップなどすべてがついた「Bidder's Brand」。つまりこれで落札者はワインを作る側に回れるということ。落札価格は100万ドルとオークション市場最高額。

ただし，これには裏があり，オークション前に，チェアを務めるTrincero Familyが足りない分を出して100万ドルにすると宣言。実際の落札価格は32万ドルでした。何が何でも市場最高額を捻出して盛り上げようということなんでしょうねえ。

ちなみに2番目はCabernet Reserveの1966～2000までの完全垂直を含めたRobert Mondaviワインの90本セット。36万ドルでした。
posted by Andy at 6/9/2003

 
またまた2ドル・ワインの話 CBS News | 'Two Buck Chuck' Wine Cult | June 3, 2003 17:45:02

Trader Joe'sが1.99ドルで売っている話題の「Two Buck Chuck」。ついに全国ネットのCBSでも取り上げられたようです。
ベイエリアのワイン好きさんによると
「赤はねえ、うーんまあねえ、この値段なら仕方ないよね、って思いますが、Chardonnayはね、12ドルくらいするワイン？とお墨つき」（勝手に引用してごめんね＞ゆみたち）とのこと。
日本でも売らないですかねえ。
posted by Andy at 6/4/2003

 
神に最も近付いた男　Wine Spectator Online | Daily Wine News | Joe Montana Makes a Charitable Pass

と言えば，言わずと知れた（？）ジョー・モンタナのこと。San Francisco 49ersのクォーターバックとして4回のスーパーボウルを制しました。逆転の名人であり，特に1989年1月の第23回スーパーボウルで終了34秒前に逆転のタッチダウンを通し「彼は人間ではない。神とは呼びたくないが，その中間のどこかにいる」と賞されました。

彼がワイン・シーンに初めて登場したのは1997年。Williams-Selyemが売りに出たときでした。そのときには売値の高騰で買収をあきらめたのですが，その後もKnights Valleyに畑と家を買い，自家用に細々とワインを作っていたとのことです。

前置きが長くなりましたが，今回の話はモンタナがBeringerのワインメーカEd Sbragiaと組んで「Montagia」というブランドを始めたということ。ただ，昨今の経済状況を鑑みて，当面はチャリティ・オークションで売るだけにとどめるようです。

飲んでみたいですね，モンタナのワイン。
posted by Andy at 6/2/2003