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実はAVAでなかったCalistoga　Wine Spectator Online | Daily Wine News | Chateau Montelena Pushes for Calistoga Appellation

Chateau MontelenaがCalistogaをAVA（American Viticultual Area）に認定してもらうよう申請しました。CalistogaというとNapa Valleyでは一番暑く，さらには「温泉」というようなイメージがあって，ワインではどうなんだろうと思わないでもなかったのですが，実はMontelenaだけでなく，Araujoの自社畑Eisele Vineyardもここ。Clos Pegase，Sterlingも畑を持っています。考えてみれば今までAVAでなかったのが不思議なほど。
　今回の申請はMontelenaのBo BarrettとAraujoのBart Araujoが相談して決めたことだそうです。「NVVA（Napa Valley Vintners Association）が作っているナパのAVAの地図にCalistogaは載っていない。よく知っている人でないと，CalistogaがNapaの一部であることも知らない」というのが申請の動機だとか。
　ところで，MontelenaってCalistoga Cuveeというのがあったけど，こういうときってどうなるんだろうと，いらない心配をしてしまったのですが，今年のリリースではCalistoga Cuveeという名前を取っていました。AVAが取れたら晴れてCalistogaと名乗るんでしょうね。
posted by Andy at 9/30/2003

 
1億本売れた「2ドルワイン」の将来は？ Can Two-Buck Chuck last?

アメリカのワイン業界今年最大の話題と言えば，ここでも何度も取り上げている2ドル・ワイン，通称「Two Buck Chuck」でしょう。このワインを作っているBronco社によると1億本に達する見込みだとか。

先日Napaで行われた業界のシンポジウムで，これが続くかどうかアンケートを取っています。それによると1.99ドルで続けられると見る人は14％，続けられないという人は83％。Two Buck Chuckがワインを日用品かしたかという問いには37％がYesで63％がNo。ブドウの供給過多がいつ終わるかという質問には28％が2年以内，61％が2～3年，11％が3年以上かかるという回答でした。

Two Buck Chuckが1.99ドルでそれなりの品質のワインになったのは，ブドウが供給過多で値崩れしたせい。それが落ち着けば2ドルで作り，さらにブランドを維持するのは難しいと考える人が多いようです。

ただし，これはライバルである業界関係者の意見ということで，割り引いて考えた方がいいような気もします。例えば，Two Buck Chuckの宣伝には口コミが大きな役割を果たしたことが明らかになっています。実に79％の人が，これを飲んだ後，知り合いに推薦したということです。こういったローコストな宣伝が可能なら，マーケティングにかかるコストが少なく，安く提供しつづけられるでしょう。
posted by Andy at 9/29/2003

 
久々のネット販売業者だけど　WINE BUSINESS ONLINE: "Winebuys.com Launches -- First Online Retailer Dedicated To Fine-Quality Wines At Unparalled Discounts"

ネット販売が進んでいる米国ですが，意外にも（意外じゃないかもしれませんが）ワインに関しては日本の方が進んでいると思います。米国でも一時期オンライン業者が続々登場したことがあったのですが，ほとんどが撤退あるいは買収されて事業を大幅に縮小しています。最大の理由はアメリカの州の多くがワイン（などアルコールドリンク）を州民が他州から直接買うことを禁じているからです。州内の流通業者の保護ということのほか，未成年者がアルコールを飲む危険が高まるなど。禁酒法以来の嫌酒意識がいまだに残っているような気もします。
今年になって，いくつかの州では直接発送を許すようになってきましたが，そんな中，久々に登場したオンライン専門業者です。高品質のワインをディスカウントで売るのが「売り」のようですが，現サイトを見る限り，あまり魅力的なワインは並んでいません。果たして，生き残れるのでしょうか。
posted by Andy at 9/26/2003

 
カリフォルニアの収穫イベント情報 Wine Spectator | Web Features | Harvest Happenings 2003: West Coast

Wine SpectatorのWebに出ていました。一番行ってみたいのはEventのトップに出ているSanta Barbaraのイベントかな。詳しくはコチラ。
posted by Andy at 9/25/2003

 
Napaのワイナリ・オーナー殺害される foxreno.com - News - Owner Of Brookdale Vineyard Found Murdered

生産量468ケースと言うというナパの小さなワイナリBrookdale VineyardのオーナーMichael Seitz氏が殺害されるという事件がありました。ワイナリとしての生産量こそ少ないものの，彼はNapaで15個所に上る畑，計100エーカー以上を管理していたそうです。彼が管理する畑の近くの別の畑で死んでいるところを，収穫作業中に発見されたそうです。彼の奥さんKristiとその妹さんはSilverado TrailでSoda Canyon Storeというデリを経営していることでも知られています。何かトラブルがあったんでしょうか。それにしても殺人事件というのはあまり聞いたことがなく，びっくりしました。


posted by Andy at 9/24/2003

 
David Abreu続報 NapaNews.com | Abreu defends Angwin vineyard, denies violations

David Abreuが無許可で木を伐採したとして訴えられている件で，Abreuが抗弁しています。それによると，最初から伐採しなければいけないような木はなかった，違反はしていない，と。う～ん，どうなんでしょうねえ。
posted by Andy at 9/22/2003

 
本格的な収穫シーズン到来 Heat wave fires up pace of grape harvest

変則的な天候で遅れ気味だった今年の収穫ですが，ようやく本格的になってきたようです。先週末の熱波で急速にブドウが熟し，Sonomaではおおわらわの収穫だとか。Sonoma CutrerのKirk Lokkaヴィンヤード・マネジャによると，昨年までの記録が1日150トンだったのに，今週の火曜日は1日で200トン収穫したそうです。ワイナリの人たちが天気に一喜一憂する季節です。
posted by Andy at 9/19/2003

 
Robert Mondavi翁を見たいならSFへ Italian Heritage Parade

米国では10月の第2月曜日はColumbus Dayという祝日。その前日（今年は10月12日）にSan FranciscoではItalian Heritage Paradeというイタリア移民のパレードが行われます。先日90歳を祝ったRobert Mondaviが今年のパレードの総指揮者に選ばれたそうです。Robertは2世で父母は貧しい移民でした。それが，現在のようなアメリカを代表するワイナリ・オーナーにまでなるとは，やはり立派なものです。


posted by Andy at 9/18/2003

 
昨日の敵は今日の友？ NapaNews.com | Upvalley towns line up to lure tourists

NapaのYountville，St. HelenaとCalistogaが共同戦線を張るという記事です。普段，YountvilleとSt. Helenaは“Heart of the Napa Valley”，Calistogaは“at the top of the Napa Valley”というキャッチフレーズで旅行客を取り合っています。それが冬の間だけ“Discover Winter in Wine Country”という共同のキャンペーンを張ることになりました。ホテルやレストランのディスカウントなどを行うようです。冬は雨が多く，一般の観光にはあまり向かない季節ですが，ワイナリは空いていていいことも結構あります。冬のナパもどうぞ。
posted by Andy at 9/17/2003

 
ブラインド専用グラス登場 Wine Spectator Online | Daily Wine News | Through a Glass, Darkly: Riedel Pioneers Opaque Tasting Glass

Riedelから新しいグラスが出ました。なんとブラインド・テイスティング専用で，色がわからないように黒の半透明のグラスで出来ています。
1脚59ドルと価格もかなりのもの。

posted by Andy at 9/16/2003

 
ワインを飲むと妊娠しやすい？ Study links wine with fertility

ワインと健康に関する研究はいろいろありますが，これも結構意表をついています。デンマークの科学者の研究によると，ワインを飲む女性は，アルコールを飲まない，あるいは他のアルコールを飲む女性より妊娠しやすい，という結果が出たそうです。具体的には子供が欲しいと思ってから実際に妊娠するまで1年以上かかる率が29％少ないとのこと。

今回の研究は，これが実際にどういう理由（ワインに妊娠しやすくなるような物質が含まれているとか，ワインによって気持ちが盛り上がりやすくなるとか，ワインを飲む人がより健康的な食生活を送っているとか）によるものか，といったことには踏み込んでません。また，妊娠したい人がそのためにわざわざワインを飲むことも勧めない，とのことです。

話は違いますが，沖縄では南のことを「はえ」といいます。一説によるとこれは「繁栄」，すなわち子供ができることから来たものだとか。南の風が吹く季節，妊娠しやすいのでしょうか？ 開放的になる，というのはありそうですが。

posted by Andy at 9/12/2003

 
ワイン観光とエコツーリズムが手を握る Sonoma Index-Tribune: Cabernets and kestrels

Sonoma Valley Visitors BureauとSonoma Ecology Centerが協力して，カヤック乗りや自転車ツアーといったエコツーリズムを従来からのワイン中心の観光と合体させていこうとしています。まだ具体案が決まったわけではないですが，いいことですね。
自転車でワイナリツアーできるかどうかという話はよく質問されるのですが，これで現実的になるかもしれません。
posted by Andy at 9/11/2003

 
ZAKZAK: "レニ・リーフェンシュタールさん死去、１０１歳"

レニ・リーフェンシュタールさんが亡くなりました。戦前にベルリン・オリンピックの記録映画の監督などを務め，ヒトラーの恋人だったのではないかと噂された人物です。そのため不遇の時代をすごしましたが，アフリカの民族を写した写真集で復活。70歳を過ぎてからダイビングを始め，水中写真集も出しています。つい先月から日本で映画を公開したところ。

実は私，この人に会ったことがあります。1992年2月，モルディブにダイビングに行ったときに，同じ島に滞在していました。ちょうど水中写真集が出て日本のダイビング雑誌に紹介された直後であり，その雑誌を持参していた私は，サインをしてもらいました。すごく緊張したのを覚えています。
posted by Andy at 9/10/2003

 
コルクの代替品二つ　Wine Spectator Online | Daily Wine News | Look Ma, No Corkscrew: Two New Wine Closures Pop Like Cork, With a Twist

コルク臭やTCA汚染の問題はたびたび取り上げていますが，コルクの代替品の動きも活発です。一時期合成コルクがはやりかけましたが，今は人気薄。代わってオーストラリアやニュージーランドを中心にスクリューキャップが多く使われるようになっています。スクリューキャップはこれまでのところほとんど問題が見つかっておらず，敢えて言うならコルクより熟成が遅くなるとか。
ただ，やはり最大の課題は「コルクを抜く」という儀式がなくなること。この問題を解決すべく，二つの新製品が登場しました。
一つはオーストラリアの人が開発したZORK。以前にもニュースを紹介しましたが，今回はじめて写真入りです。スクリューキャップみたいに開け始めますが，指を引っ掛けるようなところが付いていて，最後はそれを引っ張ってコルクのように抜くらしいです。
もう一つはナパの会社が作ったMetaCork。みかけはこれまでのコルクと同じ。開け方はスクリューキャップと同じです。ここからビデオも見られるのでぜひ見てください。
posted by Andy at 9/10/2003

 
問題を起こしやすい人 Wine Spectator Online | Daily Wine News | Napa Vineyard Developer May Be in Trouble with State

Divid Abreuと言えば，日陰の存在だった“Vineyard Manager”に脚光を浴びせたということで，歴史に残る人物だと思います。彼自身のワインも極めて高い評価を得ています。一方で，環境保護主義者からは目の敵にもされています。最近だとViaderの畑の土が貯水池に流れ込んで問題になりましたが，今回は彼自身の畑が許可なく樹を伐採したとして州から文句を付けられています。記事を読む限り，確信犯としか思えません。すごい人であるのは確かですが，やっぱり守るべきものは守らないとね。
posted by Andy at 9/9/2003

 
可愛そうなことですが Business Journal Article - De Loach sells 84,000 cases to Trader Joe's

破たんしたDe Loachが資産処理の一貫で，8万4000ケースを1ケース当たり45ドルでTrader Joe'sに売却したそうです。日本でもDe Loach安売りするところが出てきてますが，やっぱりちょっと可愛そう。まあ，Trader Joe'sに売却したのはもっぱらSangioveseやFrench Colombardで，De Loachはそんなもの作ってたのか，という気もしますが，逆に，そんなことやってるから破たんするのだ，と厳しい見方もできそうです。
いずれにしろ，2ドルワインで名をはせたTrader Joe's。またまた安売りのネタになるようです。10月から販売するとか。
posted by Andy at 9/8/2003

 
持込のマナー Wine Spectator | Web Features | Winning Wine Lists

Wine Spectatorの毎年恒例レストランガイドの記事の一部にワインの持ち込みの話が出ていました。要点を述べると

• ダイニング・ガイド中40％の1351のレストランが持ち込みを許可
  
• Corkage feeは1本当たり15～20ドルが標準的
  
• 本数制限があるところもあり，予約時に持ち込むことと本数を伝えるべき
  
• レストランのワイン・リストにあるワインは避ける。一般的なワインより特別なワインが望ましい
  
• ソムリエあるいはサーバーにテイスティングしてもらうとサービスが向上することが多い
  
• レストランのワインも頼むとCorkage feeを取らないところもある
  
• 感謝の気持ちとしてチップを普通よりはずむべき
  

posted by Andy at 9/5/2003

 
ワインと健康3題
Wine Spectator Online | Daily Wine News | Red-Wine Compound May Hold Secret to Fountain of Youth, Harvard Researchers Believe
the route to all good wine - decanter.com - news and views: "Red wine 'suspends' dangers of smoking"
NEPA News: "'French paradox' due to smaller portions, not red wine"

期せずして，同時期にワインと健康に関するニュースが三つありました。Wine Spectatorの記事はブドウなどに含まれるresveratrolという物質がイーストの寿命を伸ばすという実験結果を伝えたもの。人間でも影響あるのではないかという予想です。
2番目のDecanterの記事はギリシャの研究者が「赤ワインがタバコの害を軽減する」という発表をしたことを伝えています。
3番目はある意味一番面白い。脂っこいフランス料理ばかり食べるフランス人に動脈硬化が少ないといういわゆる「フレンチ・パラドックス」はこれまでワインのおかげだとされてきましたが，実は純粋に食べる量が少ないからだという結果をフィラデルフィア大学の研究者が発表したものです。
posted by Andy at 9/4/2003

 
B.R. Cohnの新しいテイスティング・ルーム Sonoma Index-Tribune

前にもお伝えしましたが，ソノマのB.R. Cohnがツーリストの獲得に力を入れています。新しいテイスティング・ルームもオープンしました。写真を見る限り，前よりも大分広そうです。9月20日にはオープニング・パーティを開くとのこと。お近くの方はいかが？
posted by Andy at 9/3/2003

 
なぜ今？ J・モンタナとE・スブラジア、ワイン造りで提携 : ワイン ニュース : ワイン＆グルメ : YOMIURI ON-LINE （読売新聞）

初めて日本のメディアからニュースを取りましたが，これって6月2日にここで紹介しているのと同じなんですよね。なぜ今載るのか不思議。


posted by Andy at 9/2/2003

 
リーデル・グラスの真似？ Wine Spectator Online | Daily Wine News | New Wine Glasses Make More Scents

Ravenscroftというグラスの会社が新しいワイン・グラスのシリーズを発表しました。見かけはRiedelのExtremeにかなり似ています。Extremeより10ドルくらい安いということなのでちょっと魅力を感じます。日本でもどこか輸入するでしょうか。
posted by Andy at 9/1/2003