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回答編

この記事の内容は“In effect, decanting is addition by subtraction.”という文に集約されていると思います。果実味や二酸化硫黄など，変化したり揮発しやすい要素がなくなり，それによって相対的に他の要素が目立ってくるわけです。ということを念頭に，各文を見ていきましょう。

1. 若い赤ワインはデカンタした方がいい
　果実味が落ち着くことによって，ワインのバランスが取れるという可能性があり，デカンタした方がいい場合もあります。ただ，それによってフレッシュさなどが失われるので，デカンタしない方がいい場合も数多くあります。だから答えは×。

2. デカンタによってタンニンがやわらかくなる
　タンニンは重合することによってやわらかくなりますが，それは非常にゆっくりと進む変化です。デカンタによって急に進むことはありません。だから答えは×。

3. 白ワインはデカンタしない方がいい
　参加防止や途中で生じた二酸化硫黄など，「嫌な成分」を飛ばすのもデカンタのメリットの一つです。したがって，白ワインでもデカンタした方がいい場合もあります。特にドイツのリースリングなどで，デカンタの効果が認められているとのことです。だから答えは×。


4. 古いワインはオリを取り除くためにデカンタした方がいい
　デカンタすることによってわずかに残っていた果実味が消えてしまうといった危険はありますが，オリは除くべきです。だから答えは○。

5. 若い赤ワインのデカンタは飲む1日くらい前にするのが望ましい
　記事中では1日，6時間，90分前にそれぞれデカンタしたものと，飲む直前に抜栓したものを飲み比べていますが，1日前のものが一番おいしくないということでテイスターの意見が一致したようです。だから答えは×。

結局4番以外はみんな×。どれくらい当たっていたかな？

posted by Andy at 2/27/2004

 
デカンタのホントとウソ　Wine Spectator | Web Features | Inside Wine: Decanting

Wine Spectator誌によるデカンティングの功罪についての記事です。内容はもちろん読んでもらえればいいわけですが，きっと読まない人が多いだろうと思い，クイズを出します（^^）。この記事にかかれたことが正しいとして，デカンティングについて次の文は合っているでしょうか。それぞれ○×で考えてください。

1. 若い赤ワインはデカンタした方がいい
2. デカンタによってタンニンがやわらかくなる
3. 白ワインはデカンタしない方がいい
4. 古いワインはオリを取り除くためにデカンタした方がいい
5. 若い赤ワインのデカンタは飲む1日くらい前にするのが望ましい

答えは明日～
posted by Andy at 2/26/2004

 
久々に，最近飲んだワイン

Melville Estate Pinot Noir 2002
Gallo Barrelli Creek Zinfandel 1996

Melvilleは，やや固く，香りも乏しい。20ドル台のピノとしては及第点だろうが，期待値からするとちょっと残念。 ★★★☆
GalloのZinは，それまでよく飲んでいたRanch Zabacoと比べ明らかに味わいも香りも豊か。若干平板なところはあるが，1000円台のワインとしては秀逸。★★★★
posted by Andy at 2/24/2004

 
Helen Turley vs. Don Bryantの争い，ついに法廷へ　Wine Spectator Online | Daily Wine News | Turley Vs. Bryant Headed To Trial

Helen Turley夫妻とBryant Family Vineyardが互いに提訴し合っていたのが，和解に達せず，ついに法廷に持ち込まれることになりました。2月20日に正式な審理に入る前の申し立てがあったそうです。

正直に言って，醜い争いであるのは否めませんが，証人にはNapaのワイン業界有名人続々と出てくることになりそうです。これまで明るみに出たことがない，ワイナリビジネスの中身も曝け出されることでしょう。

そういった意味では，今後の裁判の過程には大変興味があります。

posted by Andy at 2/23/2004

 
Star Warsのファンならぜひ　Coppola and Lucas join to produce Skywalker Ranch wines

CoppolaとGeorge Lucasが組んで映画ならぬワインを作りました。Lucasのスタジオはサンフランシスコ近郊のマリン・カウンティにあり，そのSkywalker Ranchにはブドウ畑もあります。そこのブドウを使ってCoppolaで醸造しました。今回発売はChardonnay（320ケース）で，今後Merlot（350ケースも発売予定）。既にChardonnayはCoppolaのオンライン・ストアでは売り切れです。後はCoppolaのワイナリで買うしかない状況です。
posted by Andy at 2/20/2004

 
Mondavi家，長男も半年休養へ　NapaNews.com | Michael Mondavi goes on sabbatical

昨年春から秋にかけて次男でワインメーカーのTimが半年間休養を取りました。長男で前Mondavi Corp. CEOだったMichaelは先日マーケティング担当に“降格”を発表したと思ったら，今度は休養です。二人とも偉大なる父の陰で悩んでいるんでしょうね。
posted by Andy at 2/19/2004

 
米マスコミの狂牛病記事　sacbee.com -- Business -- Mad cow threat: How bad is it?

カリフォルニアの州都，Sacramentoの新聞に載った狂牛病の記事です。これ一つで日本の新聞記事と比較することは無理ですが，米政府（USDA）の見方を一方的に書くわけではなく，日本の主張を一方的に認めるでもなく，幅広い材料に基づいている点で好感が持てます。
posted by Andy at 2/18/2004

 
今度はイボタムシ　Wine Spectator Online | Daily Wine News | California Grapegrowers Gear Up to Fight Vine Mealybug

ピアス氏病ほど深刻な問題ではなさそうですが，mealybug（イボタムシ）による被害が16の郡に広がっているそうです。発見されたのが1994年ということなので，速度はそれほど速くありませんが，治療法などは見つかっていないとのこと。いろいろ大変です。
posted by Andy at 2/16/2004

 
Pejuのラベルが現実にBeauty meets brains at the tower that Peju built

ナパのHighway29沿いにあるPeju Provence。庭園などでも人気があります。右に示したここのラベルの中央の塔が，このほどついに現実のものになりました。中にテイスティング・ルームがあり，それだけでも必見のようです。
posted by Andy at 2/13/2004

 
面白いけど，自分の子供には付けたくない　CNN.co.jp - 赤ちゃんに「ジュニア」ならぬ「Ver2.0」と命名

はい，タイトルそのまんまです。米国ミシガン州での話。そもそも日本だと子供に親と同じ名前を付けること自体，ほとんどないからねえ。英語は名前のバリエーションが少ないからこういうことを考えるのでしょうか。
posted by Andy at 2/12/2004

 
知らなかった（苦笑）　Wine Spectator Online | Daily Wine News | New York Legislators Propose Wine Doggy Bag Law

New Yorkでレストランで飲み残したワインを持って帰れるように法律が決まるそうです。お客にとってはフルボトルを頼みやすくなり，レストランにとってもワインの消費が増え，残りそうなワインを無理に飲まないことによって，交通事故なども減らせると「win-win-win」シチュエーションだと自画自賛してます。

というか，ずっとやってました。できないところがあるなんて知らなかった（笑）。ちなみに，他の州ではコネチカット，カリフォルニア，ハワイ，メイン，オレゴンの5州が既に同様の制度を持っているそうです。考えてみたら，今までボトルを持ち帰ったのはカリフォルニアとハワイだけだったかも？ 日本でも断られたことはないです。
posted by Andy at 2/10/2004

 
コンスタントのヘリコプター計画に反対の嵐　NapaNews.com | Choppy ride ahead for proposed helicopter-winery tour

コンスタントというと，Robert Parkerにオーバープライス・カベルネの代表みたいなことを書かれてしまう，バブリーの申し子のようなワイナリ。ワインメーカはかのPhilip Melka氏で，その辺りが彼の評価に悩んでしまう一因になっていると思うのですが，それはさておき，今度はカリストガの住民からブーイングされています。理由は，ナパの空港からダイヤモンド・マウンテンにあるワイナリまでのヘリコプター・ツアーの申請をしたから。なかなかお騒がせなワイナリです。
posted by Andy at 2/9/2004

 
日の当たらないところに日を当てる　NapaNews.com | Vineyard pruners show quality of their cuts

ナパでブドウの樹の「剪定コンテスト」が開かれました。スピードや正確さなどを競います。ナパ中から25人が参加。トップ5に絞られたのはもう昼ころ。最終的にはPine RidgeのAngilberto Perez氏が優勝。2位はHudson VineyardsのJesus Aguilar氏。Hudsonは2年連続2位の選手を出して鼻高々のようです。なお優勝賞金は600ドル＋ツール。見たら結構興奮しそうです（笑）。
posted by Andy at 2/6/2004

 
脚のないワイングラスなんて！ Wine Spectator Online | Daily Wine News | O Tempora, O Mores: New Riedel Stemware Is Stemless

リーデルがまたびっくりするようなグラスを発表しました。Vinumシリーズから脚（ステム）を取ったその名も「O」です。リーデル家の11代に当たるMaximilian Riedel氏（27歳）が考案しました。ニューヨークに住む彼がアパートを引っ越したとき，グラスの収容に困ったのがアイデアの源泉だったそうです。場所を取らないことのほか，倒れにくいという特徴もあります。もちろん，ボウルに指紋が付く，ずっと持っていると温まってしまうといった問題があるため，ワイングラスが全部これになることはないでしょうが，プールサイドや船の上，ピクニックなどに向くのでは，ということです。
posted by Andy at 2/5/2004

 
Panthersに拍手

米国時間の2月1日，テキサス州ヒューストンにおいて第38回スーパーボウルが行われました。今年の対戦はNew England Patriots対Calorina Panthers。下馬評ではPatriots有利でしたが，Panthersが予想以上の大健闘。最後の最後まで分からない試合でした。やっぱりアメフトは面白いです。
posted by Andy at 2/3/2004

 
増え続けるNapaのワイナリ　NapaNews.com | New wineries may pose problems for county

Napa Countyによると現在新しいワイナリの申し込みだけで40件，ワイナリの拡張や生産量の拡大などで20件滞留しているそうです。今やNapaだけでワイナリの数が330を超えたとか。郡では「75％以上Napaのブドウを使わないといけない」などの制限を付けようかという意見も出ているそうです。何と言ったらいいのやら…
posted by Andy at 2/2/2004