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Date: 2009/1110 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Frog's Leap Wineyは映画では麻有子が働いているワイナリとして登場しています。ワイナリのシーンも2,3ありました。

蛙のジャンプという変わった名前のこのワイナリ,食用蛙を育てていたところにワイナリを作ったことから名付けられました。もちろん,設立した1981年当時既に名を馳せていたStag's Leapのパロディといった面もあります。このようにちょっとしたユーモアを忘れないところがここの特徴でもあり,Webサイトにもそれがよく現れています。

ワイン作りでは早くから有機栽培に取り組んでおり,現在はLEEDでGoldの認証を受けています。地熱利用や太陽光発電にも積極的に取り組むなど,環境重視を積極的に打ち出していることでも定評があります。

ワインのフラグシップはカベルネ・ブレンドの「Rutherford」ですが,個人的にはここのワインはSauvignon BlancやMerlot,Zinfandelといった王道をちょっと逸れたところにいいものがあると思っています。飲み飽きないおいしいワインを造るワイナリです。

ワイナリの建物も昔ながらの赤く塗られた倉庫のようなところで,ちょっと田舎っぽさを残しています。私が訪問したときは地元の女の子がガイド役をしており,なんだかほほえましかったのを覚えています。映画ではちょっと都会的な感じもしましたが,素朴でいいワイナリです。

Date: 2009/1104 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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映画の中で鈴木京香演じる麻有子が小日向文世演じる道雄とワインを受け取りに行ったワイナリがNewtonです。このとき受け取ったワインがここのフラグシップであるPuzzle。このワインはちょっとしたブームになったこともあり,本ブログでもときどき取り上げています(記事1記事2)。

パズルのほか,メルローやシャルドネでも有名で,Robert Parkerの評価も高いこのワイナリ,Peter Newtonが1977年に設立しました(Peterは2008年に81歳でなくなりました)。Peterは今でも人気の高いワイナリの一つであるSterlingの創設者でもあり1977年に同ワイナリをコカコーラに売却して当時はまだワイナリのほとんどなかったSpring Mountainにワイナリを構えたのでした。

現在のニュートンの立役者といえるのがPeterの奥さんだったSu Hua Newton。大変な才人で「臨床・産業心理学の学位の他、医学博士号"Dr."の称号を持つ元ロンドン大学の助教授でもあり、かつてはシャネルのモデルであったことも」(以上カリフォルニアワインあらかるとより)あるとのこと。もっともナパの歴史の本を読むと,彼女はワインを理解せずPeter Newtonを虚栄心に駆り立てた悪妻として描かれているので人間どこでどうなるか分からないものです。

彼女の美意識はワイナリの庭園にも現れており,その一端は映画でもうかがえます。一度は行ってみたいワイナリの一つです。

Date: 2009/1102 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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zoukさんはさすが,初回に見に行かれたようです。

当ブログでは,サイドウェイズ応援ということで,今週は映画に登場したワイナリの紹介などつらつらとしてみたいと思っています。

まずは宮殿のような建物でひときわ目立つDarioush(ダリオッシュ,あるいはダリオーシュ)。このビジター・センターは2004年にオープンしたまだ新しいもので,オーナーのDarioush Khalediがイラン人であることから,ペルシャの宮殿を模して作られたそうです。

ワインもかなり高く評価されており,2005年には業者向けのPremiere Napa Valley Auctionで,9番目に高価で落札された実績を持っています。

ここのワインの中心は映画にも出てきたSignature Cabernet Sauvignon。2005年はWine Spectator誌で92点を得ています。2006年の価格は80ドル。

ワイナリでは25ドルで5種類のワインを味わえる「Portfolio Tasting」のほか,毎週金土日だけ限定で開催している「By Invitation Only」というツアーもあり,こちらは一人150ドル。オーナー自ら案内してくれるそうです。