三浦しをんは、現在活躍している作家のなかでも好きな作家の1人だ。エッセーを含めたら20冊近く読んでいるから、ファンだと言ってもいいだろう。
彼女の作品の魅力は、小説で言えば、どこか突き抜けたような明るさがあるところ。陰か陽かで言えば、明らかに陽。ちょっとくぐもったような作品もあることはあるが、本屋大賞を取った『舟を編む』に代表されるような、明るい作品に、彼女らしさを感じる。
また、エッセーは抱腹絶倒という言葉がぴったりである。笑いの神様が付いているとしか思えない面白さがある。
さて、前置きが長くなったがこの作品のタイトルである「黄金の丘」、察しが良い人はすぐに分かるだろうが、ブルゴーニュの「コート・ドール」のことである。つまりこれはワイン本なのだ。実は副題に「進めマイワイン道!」と付いている。
形式は岡元麻理恵さんという先生がおり、三浦しをんさんなど4、5名の酒飲みが毎回テーマを決めてテイスティングをするというもの。
内容は、ワインのテイスティングのガイドブックとしてなかなか秀逸である。なるほど、と思ったのが、生徒たちがワインを表現するときに「おいしい」という言葉を使うのを禁止していること。それで四苦八苦しながら表現を生み出していくことで、かなりの進歩を遂げている感じがする。特に三浦しをんさんはさすがに言葉のプロだけあって、テイスティングのコメントなど、ちょっとびっくりするレベルである。また、毎回の試飲ワインにつけているあだ名も面白い。テーマがまともなので、いつもの抱腹絶倒とまではいかないものの、さすがだなあとうならされる。
本書は、岡元先生との共著になっており、岡元先生側としては個々のワインのスペックや、その回のテーマなどについて書くことになっている。正直言うと、この部分はなくても良かったと思う。
彼女の作品の魅力は、小説で言えば、どこか突き抜けたような明るさがあるところ。陰か陽かで言えば、明らかに陽。ちょっとくぐもったような作品もあることはあるが、本屋大賞を取った『舟を編む』に代表されるような、明るい作品に、彼女らしさを感じる。
また、エッセーは抱腹絶倒という言葉がぴったりである。笑いの神様が付いているとしか思えない面白さがある。
さて、前置きが長くなったがこの作品のタイトルである「黄金の丘」、察しが良い人はすぐに分かるだろうが、ブルゴーニュの「コート・ドール」のことである。つまりこれはワイン本なのだ。実は副題に「進めマイワイン道!」と付いている。
形式は岡元麻理恵さんという先生がおり、三浦しをんさんなど4、5名の酒飲みが毎回テーマを決めてテイスティングをするというもの。
内容は、ワインのテイスティングのガイドブックとしてなかなか秀逸である。なるほど、と思ったのが、生徒たちがワインを表現するときに「おいしい」という言葉を使うのを禁止していること。それで四苦八苦しながら表現を生み出していくことで、かなりの進歩を遂げている感じがする。特に三浦しをんさんはさすがに言葉のプロだけあって、テイスティングのコメントなど、ちょっとびっくりするレベルである。また、毎回の試飲ワインにつけているあだ名も面白い。テーマがまともなので、いつもの抱腹絶倒とまではいかないものの、さすがだなあとうならされる。
本書は、岡元先生との共著になっており、岡元先生側としては個々のワインのスペックや、その回のテーマなどについて書くことになっている。正直言うと、この部分はなくても良かったと思う。