この夏は暑すぎて、ワインを味わうというよりも、ただ喉を潤すためにワインを飲んでいた感がありましたが、やっとちょっと涼しくなり、ちょっといいワインを開けてみました。
Ch. Igai Takahaのワインは最近多岐にわたっているので全貌は私もよく分かりませんが、これはソノマコーストのSplit Rock Vineyardのブドウを使ったシャルドネ。同畑のピノ・ノワールもあります。ヴィンテージは2009。
このシャルドネは樽を使っていない「すっぴん」系のもの。柑橘系のアロマが素晴らしく、これなら樽はない方がいいな、と思いました。酸もとても豊かで引き締まった味わいであり、料理にも合いやすいワインです。
ダイアトムの漢字ラベルワインを美味しいと思った人は、ぜひこれも飲んでみてください。樽なしのシャルドネの中でも魅力的なワインの1つだと思います。
Ch. Igai Takahaのワインは最近多岐にわたっているので全貌は私もよく分かりませんが、これはソノマコーストのSplit Rock Vineyardのブドウを使ったシャルドネ。同畑のピノ・ノワールもあります。ヴィンテージは2009。
このシャルドネは樽を使っていない「すっぴん」系のもの。柑橘系のアロマが素晴らしく、これなら樽はない方がいいな、と思いました。酸もとても豊かで引き締まった味わいであり、料理にも合いやすいワインです。
ダイアトムの漢字ラベルワインを美味しいと思った人は、ぜひこれも飲んでみてください。樽なしのシャルドネの中でも魅力的なワインの1つだと思います。
カリフォルニアのワインメーカーというとヘレン・ターリーやハイジ・バレット、先ごろ名誉の殿堂入りが決まったメリー・エドワーズなど、女性が活躍しているイメージが多分にあります。Lucia Gilbertという心理学者が女性のワインメーカーというキャリア・パスに興味を持ち、カリフォルニアで3200人以上のワインメーカーを調べたところ、女性の比率は9.8%。15~20%程度いるのではないかという予想を大きく下回っていました(Women winemakers hit stride in California | The Detroit News | detroitnews.com)。
そこで、次に「Opus Vino」という本に取り上げられている約4000のワイナリについて調べてみたところ、女性のワインメーカーがいるカリフォルニアのワイナリのうち23%が同書に掲載されていたのに対し、男性ワインメーカーのワイナリでは14%にとどまっていました。すなわち、女性が作るワインの方が男性が作るワインより高い評価を受ける傾向があるようです。
この理由は定かではありませんが、女性のほうが感覚が鋭いこと、ワイン造りに必要な、隅々まで神経を張り巡らせることが、女性向きなのではないかとしています。
そこで、次に「Opus Vino」という本に取り上げられている約4000のワイナリについて調べてみたところ、女性のワインメーカーがいるカリフォルニアのワイナリのうち23%が同書に掲載されていたのに対し、男性ワインメーカーのワイナリでは14%にとどまっていました。すなわち、女性が作るワインの方が男性が作るワインより高い評価を受ける傾向があるようです。
この理由は定かではありませんが、女性のほうが感覚が鋭いこと、ワイン造りに必要な、隅々まで神経を張り巡らせることが、女性向きなのではないかとしています。
時間がないので手短に。柳屋でMelvilleのVerna's Chardonnayが2380円。税込みでも2500円切り。さらに6本以上で送料無料です。Wine Advocate誌では92点の高評価。
もともとコストパフォーマンスの高いワインとして知られているこのワインですが、最大の難点はなかなか日本で売っていないこと。今回の価格は国内でも最安だと思うので、とりあえず買っておいて損はないワインです。
もともとコストパフォーマンスの高いワインとして知られているこのワインですが、最大の難点はなかなか日本で売っていないこと。今回の価格は国内でも最安だと思うので、とりあえず買っておいて損はないワインです。
京橋ワインというと、数あるオンラインのワインショップの中でもちょっと異色な感じを受けていました。「かなり大げさな宣伝の文句で安ワインをそこそこの価格で売る」というのがそのイメージです。どちらかというと、あまりワインマニアでない人をターゲットにしているワインショップだと思っていました。
このサイトで紹介することもあまりなかったのですが、最近、カリフォルニアワインの品揃えがかなり充実してきているようです。カリフォルニアワインのまとめページもあります。
京橋ワインの「超カリフォルニア!!超新世界!!」ページ
例えば、一番上の「本日のオススメワイン」のところで紹介されているのは、漢字ラベルで人気のダイアトムのシャルドネ、先日ここでも紹介した10年以上熟成して出荷するカリン・セラーズ、HdVのセカンドラベルのシャルドネ(これ、ワイナリ価格とほぼ同等の安さです)など。このほかにもコブやフリーマンのピノ・ノワールなどが載っています。しかもほかのショップよりも在庫が結構多いケースが多いのです。
やたらと「超」がついたり、「!!」がついたり、といったところはこれまで通りですし、「安旨」系の紹介はちょっと煽りが大きすぎるように思います。ショップの紹介を鵜呑みにすることなく自分で判断することは必要ですが、あまり毛嫌いしないで、選択肢に入れてもいいと思います。
このサイトで紹介することもあまりなかったのですが、最近、カリフォルニアワインの品揃えがかなり充実してきているようです。カリフォルニアワインのまとめページもあります。
京橋ワインの「超カリフォルニア!!超新世界!!」ページ
例えば、一番上の「本日のオススメワイン」のところで紹介されているのは、漢字ラベルで人気のダイアトムのシャルドネ、先日ここでも紹介した10年以上熟成して出荷するカリン・セラーズ、HdVのセカンドラベルのシャルドネ(これ、ワイナリ価格とほぼ同等の安さです)など。このほかにもコブやフリーマンのピノ・ノワールなどが載っています。しかもほかのショップよりも在庫が結構多いケースが多いのです。
やたらと「超」がついたり、「!!」がついたり、といったところはこれまで通りですし、「安旨」系の紹介はちょっと煽りが大きすぎるように思います。ショップの紹介を鵜呑みにすることなく自分で判断することは必要ですが、あまり毛嫌いしないで、選択肢に入れてもいいと思います。
ワイナリが消費者に直接ワインを販売する「Direct to Consumer(DtC)」市場が広がっています。Wines & VinesとShipCompliantが発表したレポートによると2011年8月から2012年7月の米国におけるDtCマーケットは13億5500万ドル。前年比10.3%増でした(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Wineries' Direct Shipments Reach $1.4 Billion)。これは米国内のワイン市場の8.6%に相当します。
ワイナリの大きさで見ると、5000ケース未満の小さなワイナリがワイナリ数の77.7%を占めています。従来このようなワイナリがDtCでも中心になっていましたが、この1年で見ると、小さなワイナリが縮小し、逆に50万ケース以上のワイナリが20%を超える大きな成長を示しています。
ワインの価格帯で見ると15ドル以上20ドル未満の領域だけが縮小し、他の価格帯はいずれも伸びています。50万ケース以上のワイナリの平均価格は25ドルなので、「大きなワイナリによる15ドル未満のワイン」の伸びがDtCマーケットの成長要因になっていると思われます。
ブドウの種類で見ると、カベルネ・ソヴィニョンが数で25.6%、売上で40.8%と圧倒。2位のピノ・ノワールはそれぞれ18.6%、19.6%、3位のシャルドネはそれぞれ14.6%、11.4%でした。
このレポートは無料で公開されているので、DtC市場に興味が有る方は見てみるといいと思います。
ワイナリの大きさで見ると、5000ケース未満の小さなワイナリがワイナリ数の77.7%を占めています。従来このようなワイナリがDtCでも中心になっていましたが、この1年で見ると、小さなワイナリが縮小し、逆に50万ケース以上のワイナリが20%を超える大きな成長を示しています。
ワインの価格帯で見ると15ドル以上20ドル未満の領域だけが縮小し、他の価格帯はいずれも伸びています。50万ケース以上のワイナリの平均価格は25ドルなので、「大きなワイナリによる15ドル未満のワイン」の伸びがDtCマーケットの成長要因になっていると思われます。
ブドウの種類で見ると、カベルネ・ソヴィニョンが数で25.6%、売上で40.8%と圧倒。2位のピノ・ノワールはそれぞれ18.6%、19.6%、3位のシャルドネはそれぞれ14.6%、11.4%でした。
このレポートは無料で公開されているので、DtC市場に興味が有る方は見てみるといいと思います。
三浦しをんは、現在活躍している作家のなかでも好きな作家の1人だ。エッセーを含めたら20冊近く読んでいるから、ファンだと言ってもいいだろう。
彼女の作品の魅力は、小説で言えば、どこか突き抜けたような明るさがあるところ。陰か陽かで言えば、明らかに陽。ちょっとくぐもったような作品もあることはあるが、本屋大賞を取った『舟を編む』に代表されるような、明るい作品に、彼女らしさを感じる。
また、エッセーは抱腹絶倒という言葉がぴったりである。笑いの神様が付いているとしか思えない面白さがある。
さて、前置きが長くなったがこの作品のタイトルである「黄金の丘」、察しが良い人はすぐに分かるだろうが、ブルゴーニュの「コート・ドール」のことである。つまりこれはワイン本なのだ。実は副題に「進めマイワイン道!」と付いている。
形式は岡元麻理恵さんという先生がおり、三浦しをんさんなど4、5名の酒飲みが毎回テーマを決めてテイスティングをするというもの。
内容は、ワインのテイスティングのガイドブックとしてなかなか秀逸である。なるほど、と思ったのが、生徒たちがワインを表現するときに「おいしい」という言葉を使うのを禁止していること。それで四苦八苦しながら表現を生み出していくことで、かなりの進歩を遂げている感じがする。特に三浦しをんさんはさすがに言葉のプロだけあって、テイスティングのコメントなど、ちょっとびっくりするレベルである。また、毎回の試飲ワインにつけているあだ名も面白い。テーマがまともなので、いつもの抱腹絶倒とまではいかないものの、さすがだなあとうならされる。
本書は、岡元先生との共著になっており、岡元先生側としては個々のワインのスペックや、その回のテーマなどについて書くことになっている。正直言うと、この部分はなくても良かったと思う。
彼女の作品の魅力は、小説で言えば、どこか突き抜けたような明るさがあるところ。陰か陽かで言えば、明らかに陽。ちょっとくぐもったような作品もあることはあるが、本屋大賞を取った『舟を編む』に代表されるような、明るい作品に、彼女らしさを感じる。
また、エッセーは抱腹絶倒という言葉がぴったりである。笑いの神様が付いているとしか思えない面白さがある。
さて、前置きが長くなったがこの作品のタイトルである「黄金の丘」、察しが良い人はすぐに分かるだろうが、ブルゴーニュの「コート・ドール」のことである。つまりこれはワイン本なのだ。実は副題に「進めマイワイン道!」と付いている。
形式は岡元麻理恵さんという先生がおり、三浦しをんさんなど4、5名の酒飲みが毎回テーマを決めてテイスティングをするというもの。
内容は、ワインのテイスティングのガイドブックとしてなかなか秀逸である。なるほど、と思ったのが、生徒たちがワインを表現するときに「おいしい」という言葉を使うのを禁止していること。それで四苦八苦しながら表現を生み出していくことで、かなりの進歩を遂げている感じがする。特に三浦しをんさんはさすがに言葉のプロだけあって、テイスティングのコメントなど、ちょっとびっくりするレベルである。また、毎回の試飲ワインにつけているあだ名も面白い。テーマがまともなので、いつもの抱腹絶倒とまではいかないものの、さすがだなあとうならされる。
本書は、岡元先生との共著になっており、岡元先生側としては個々のワインのスペックや、その回のテーマなどについて書くことになっている。正直言うと、この部分はなくても良かったと思う。
「日本で飲もう最高のワイン2012」で一番の評価を受けたシャトー・イガイ・タカハのドラゴン・ビューティ カベルネ・ソヴィニョン ラザフォードに新ヴィンテージの2009が登場しました。
前年同様、畑はRutherfordのGeorge III。Andy Beckstofferが所有する畑の中でもTo Kalonに並ぶほど有名な畑です。多くのワイナリが、この畑のカベルネ・ソヴィニョンを作っていますが、中でも有名なのはSchrader Cellars(Beckstoffer Vineyards: Georges III Vineyard Wine)。例えば2009年のGeorges IIIはWine Advocate誌で95点という高い評価を受けています。
この畑のブドウを使えるというだけでも驚くべきことです。約9000円という価格は、それを考えればむしろ安いといってもいいでしょう。
前年同様、畑はRutherfordのGeorge III。Andy Beckstofferが所有する畑の中でもTo Kalonに並ぶほど有名な畑です。多くのワイナリが、この畑のカベルネ・ソヴィニョンを作っていますが、中でも有名なのはSchrader Cellars(Beckstoffer Vineyards: Georges III Vineyard Wine)。例えば2009年のGeorges IIIはWine Advocate誌で95点という高い評価を受けています。
この畑のブドウを使えるというだけでも驚くべきことです。約9000円という価格は、それを考えればむしろ安いといってもいいでしょう。
Wine InstituteがFacebookで日本語ページを始めています(California Wines Japan)。実は、先日紹介したアカデミー・デュ・ヴァンのコースもこのページで紹介されていたのでした。ぜひ「いいね」してください。
私が管理している「カリフォルニアワイン」のFacebookページもよろしくおねがいします。
「いいね」したらその右のプルダウンメニューから「趣味・関心リストに追加…」や「ページのお気に入りに追加」もしておくと、更新情報が確実にタイムラインに表示されると思います。こちらもお願いします。
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来年2月にカリフォルニアワインの名誉の殿堂に入るメンバーが決まりました。ワインメーカーのMerry Edwards、ワインライターのFrank Schoonmaker(故人)、労働組合のリーダーCesar Chavez(故人)、そしてRobert Parkerの4人です(The Culinary Institute of America Announces 2013 Vintners hall of fame inductees)。
Merry Edwardsは説明不要だと思いますが、ソノマのワイナリMerry Edwardsのオーナー/ワインメーカー。ピノ・ノワールやソヴィニョン・ブランなどマニアに強く支持されています。女性ワインメーカーとしても先駆けの1人。
Frank Schoonmakerは禁酒法が明けたころからのワインライターであり、Wenteなどいくつかのワイナリでコンサルタントも務めた人。例えばヴァラエタル・ワインと呼ばれるワインの品種を名前に付けることを提唱したそうです。
Cesar Chavezはメキシコなどからブドウ摘みなどの出稼ぎに来る労働者の権利を守るのに奔走した人。1968年からは「グレープ・ボイコット」と呼ばれる運動を指揮しました。これは畑の働き手がちゃんと契約をし、給料を当時の水準から上げるまで、カリフォルニアのブドウの非買を訴えるというもの。1978年に概ね目的を達したとして終了しました。
Robert Parkerは今さら説明不要ですね。そういえば、殿堂入りメンバーの審査委員長であるW. Blake Gray氏がこの夏Parkerについて語っていたなあ、などというのを思い出しました。彼のブログを見ていると次年のメンバーが分かるかもしれません。
Merry Edwardsは説明不要だと思いますが、ソノマのワイナリMerry Edwardsのオーナー/ワインメーカー。ピノ・ノワールやソヴィニョン・ブランなどマニアに強く支持されています。女性ワインメーカーとしても先駆けの1人。
Frank Schoonmakerは禁酒法が明けたころからのワインライターであり、Wenteなどいくつかのワイナリでコンサルタントも務めた人。例えばヴァラエタル・ワインと呼ばれるワインの品種を名前に付けることを提唱したそうです。
Cesar Chavezはメキシコなどからブドウ摘みなどの出稼ぎに来る労働者の権利を守るのに奔走した人。1968年からは「グレープ・ボイコット」と呼ばれる運動を指揮しました。これは畑の働き手がちゃんと契約をし、給料を当時の水準から上げるまで、カリフォルニアのブドウの非買を訴えるというもの。1978年に概ね目的を達したとして終了しました。
Robert Parkerは今さら説明不要ですね。そういえば、殿堂入りメンバーの審査委員長であるW. Blake Gray氏がこの夏Parkerについて語っていたなあ、などというのを思い出しました。彼のブログを見ていると次年のメンバーが分かるかもしれません。
カリフォルニアワイン・インスティテュートの寄付で行われる「カリフォルニアワインへのいざない」という講座がアカデミー・デュ・ヴァンの東京校と大阪校で行われます。1回2時間。カリフォルニアワイン6種類の試飲と、おみやげにワインが1本ついて2100円という信じられないくらいの安さ。
これまでも行われていて、このブログでも紹介していますが、今年は私も受講してみようと思います(11月10日の回に申し込みました)。
なお、試飲のワインは以下の6種。いや、これだけでもなかなかのラインナップです。
●Gloria Ferrer Sonoma Brut NV
●Robert Mondavi Fumé Blanc 2009 Napa Valley
●Grgich Hills Chardonnay 2008 Napa Valley
●Dierberg Pinot Noir 2008 Santa Maria Valley
●Napa Cellars Cabernet Sauvignon 2009 Napa Valley
●Ridge Vineyards Geyserville 2008 Sonoma County
日程は、東京が10/21(日)、11/10(土)、11/24(土)、12/9(日)、2013/1/12(土)、2/1(金)、2/16(土)、3/17(日)。大阪が11/3(土)、2013/1/21(月)、2/21(木)、3/10(日)。
講師は東京が紫貴あきさん、あるいは吉田さおりさん。大阪はWassys'のワシノリさんこと鷲谷紀子さん。ワシノリさんのを受けてみたかったのですが、残念ながら大阪までは行けないので吉田さおりさんにしてみました。
詳しい情報と、お申し込みは
東京校
大阪校
のページでどうぞ。
これまでも行われていて、このブログでも紹介していますが、今年は私も受講してみようと思います(11月10日の回に申し込みました)。
なお、試飲のワインは以下の6種。いや、これだけでもなかなかのラインナップです。
●Gloria Ferrer Sonoma Brut NV
●Robert Mondavi Fumé Blanc 2009 Napa Valley
●Grgich Hills Chardonnay 2008 Napa Valley
●Dierberg Pinot Noir 2008 Santa Maria Valley
●Napa Cellars Cabernet Sauvignon 2009 Napa Valley
●Ridge Vineyards Geyserville 2008 Sonoma County
日程は、東京が10/21(日)、11/10(土)、11/24(土)、12/9(日)、2013/1/12(土)、2/1(金)、2/16(土)、3/17(日)。大阪が11/3(土)、2013/1/21(月)、2/21(木)、3/10(日)。
講師は東京が紫貴あきさん、あるいは吉田さおりさん。大阪はWassys'のワシノリさんこと鷲谷紀子さん。ワシノリさんのを受けてみたかったのですが、残念ながら大阪までは行けないので吉田さおりさんにしてみました。
詳しい情報と、お申し込みは
東京校
大阪校
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昨年、『神の雫』で大々的に取り上げられて大きな話題になった、ダイアトムの“漢字”ラベルワイン。最新ヴィンテージの2011年も登場して早々に売り切れていましたが、まさかの再入荷がかなったようです。
今回のヴィンテージ、Wine Advocate誌のAntonio Galloniにはあまり評判が良くなく、一番レイティングが高い美夜が89点でしたが、おそらくGregの求める方向性と、ちょっと合わないのでしょう。禅のような、削ぎ落とした美しさを求めるGregのワインはむしろ日本人の方が理解できるのかもしれません。
今回のヴィンテージ、Wine Advocate誌のAntonio Galloniにはあまり評判が良くなく、一番レイティングが高い美夜が89点でしたが、おそらくGregの求める方向性と、ちょっと合わないのでしょう。禅のような、削ぎ落とした美しさを求めるGregのワインはむしろ日本人の方が理解できるのかもしれません。
さて、いよいよソノマの紹介を始めます。今日は全貌から。
ソノマのAVAマップ(クリックすると画像を表示します)
ソノマ(Sonoma)はナパの西側に位置する郡です。面積は約4600km2。ナパの2倍強あります。西は太平洋に面し、東はナパとの間にマヤカマス(Mayacamas)山脈があります。
地図で分かるように、ワインの産地は南東と北西に分かれています。南東部の最南端はナパにまたがるAVAであるカーネロス(Carneros)であり、その北側がソノマ・ヴァレー(Sonoma Valley)というこの地域の中心地です。カリフォルニア最古のワイナリであるBuena Vistaなどがこの地域にあります。ナパと同様、南のサン・パブロ湾からの影響を強く受ける地域です。ワインもナパと似ており、カベルネ・ソヴィニョンが多く作られています。
南東の地域と北西の地域の境目にあるのが、ソノマ最大の都市Santa Rosa(サンタ・ローザ)。スヌーピーの作者であるチャールズ・シュルツが住んでいたことで知られています。
ソノマ北西部の特徴は、太平洋からの影響を強く受けること。寒流による冷たい空気が入ってくる地域とそうでない地域では気温に大きな違いができます。
例えば沿岸のSonoma Coastは広大なAVAなので場所によって様々ですが、海の影響を受けやすいので涼しいところが多くあります。シャルドネやピノ・ノワールが多く作られています。
内陸部でもRussian River ValleyはRussian Riverという川を通って霧が入っていくので涼しい地域。最高レベルのピノ・ノワールが作られています。
ところが、さらに上流のDry Creek Valleyになると霧の影響は少なく、温暖な気候です。樹齢100年を超えるような古いジンファンデルの畑がこの地域には残っています。
ナパが、Carnerosを除くとどこもカベルネ・ソヴィニョンを中心としていたのに対し、ソノマではこのように地域による差が大きく、様々なブドウ品種で特徴あるワインを作っています。ワインの多様さでは、ライバルであるナパを大きく引き離していると言えるでしょう。
ソノマのAVAマップ(クリックすると画像を表示します)
ソノマ(Sonoma)はナパの西側に位置する郡です。面積は約4600km2。ナパの2倍強あります。西は太平洋に面し、東はナパとの間にマヤカマス(Mayacamas)山脈があります。
地図で分かるように、ワインの産地は南東と北西に分かれています。南東部の最南端はナパにまたがるAVAであるカーネロス(Carneros)であり、その北側がソノマ・ヴァレー(Sonoma Valley)というこの地域の中心地です。カリフォルニア最古のワイナリであるBuena Vistaなどがこの地域にあります。ナパと同様、南のサン・パブロ湾からの影響を強く受ける地域です。ワインもナパと似ており、カベルネ・ソヴィニョンが多く作られています。
南東の地域と北西の地域の境目にあるのが、ソノマ最大の都市Santa Rosa(サンタ・ローザ)。スヌーピーの作者であるチャールズ・シュルツが住んでいたことで知られています。
ソノマ北西部の特徴は、太平洋からの影響を強く受けること。寒流による冷たい空気が入ってくる地域とそうでない地域では気温に大きな違いができます。
例えば沿岸のSonoma Coastは広大なAVAなので場所によって様々ですが、海の影響を受けやすいので涼しいところが多くあります。シャルドネやピノ・ノワールが多く作られています。
内陸部でもRussian River ValleyはRussian Riverという川を通って霧が入っていくので涼しい地域。最高レベルのピノ・ノワールが作られています。
ところが、さらに上流のDry Creek Valleyになると霧の影響は少なく、温暖な気候です。樹齢100年を超えるような古いジンファンデルの畑がこの地域には残っています。
ナパが、Carnerosを除くとどこもカベルネ・ソヴィニョンを中心としていたのに対し、ソノマではこのように地域による差が大きく、様々なブドウ品種で特徴あるワインを作っています。ワインの多様さでは、ライバルであるナパを大きく引き離していると言えるでしょう。
“Wine to Water”というプロジェクトがあります。これはアフリカを中心としたきれいな水が得られない人たちを救おうというもの。寄付金によって井戸を掘ったり、水を浄化するフィルターを配ったりしているようです。
なぜ、ワインかというのは、よくわからないところもあるのですが、要はワインを買うごとにそのプロジェクトに寄付が行くという仕組みを作ったということなのでしょう。
これをさらに推し進めようというニュースがありました(A New Miracle to Save Africa: Michel Rolland and Montesquieu Winery Join Forces to Turn Wine to Water - Yahoo! Finance)。有名なワインコンサルタントのミシェル・ローランがカリフォルニアのMontesquieuと組んで南アフリカでワインを作り、1本の売上につき20ドルをこのプロジェクトに寄付するとのこと。
ちなみに500ドルあるとカンボジアに井戸を1つ掘ることができ、200人に水が提供できるそうです。
そういえば昔、俳優の向井理が「世界ウルルン滞在記」でカンボジアに行って、井戸を掘っていたなあなんていうのを思い出しました。
なお、このプロジェクト、ワイン飲まなくても寄付はできます。
なぜ、ワインかというのは、よくわからないところもあるのですが、要はワインを買うごとにそのプロジェクトに寄付が行くという仕組みを作ったということなのでしょう。
これをさらに推し進めようというニュースがありました(A New Miracle to Save Africa: Michel Rolland and Montesquieu Winery Join Forces to Turn Wine to Water - Yahoo! Finance)。有名なワインコンサルタントのミシェル・ローランがカリフォルニアのMontesquieuと組んで南アフリカでワインを作り、1本の売上につき20ドルをこのプロジェクトに寄付するとのこと。
ちなみに500ドルあるとカンボジアに井戸を1つ掘ることができ、200人に水が提供できるそうです。
そういえば昔、俳優の向井理が「世界ウルルン滞在記」でカンボジアに行って、井戸を掘っていたなあなんていうのを思い出しました。
なお、このプロジェクト、ワイン飲まなくても寄付はできます。
The Drink Business誌の栓の記事、全部で5本公開されています。最初の2本については既に紹介したので、ここでは残り3本の内容をかいつまんで紹介します。
まず、3つ目はスクリューキャップを一度採用したもののコルクに戻したという話(Closures: Part 3 – moving back to cork)。このワイナリはシラーズとグルナッシュのブレンドのワインでスクリューキャップを4年間続けたのですが、還元臭が強いことに不満を持ち、コルクに戻しました。
最初の記事でもシラーはあまりスクリューキャップに向いていない感じを受けました。
4番めは合成コルクを使うブルg-ニュのプロデューサの話(Closures: Part 4 – Synthetic solution for grand cru Burgundy)。
最後は、これまで上げてこなかった栓の話としてPenfoldsが使っているガラス栓が取り上げられています(Closures: Part 5 – the perfect solution?)。
ガラス栓は一時Caleraでも使っていましたが、今はまたコルクに戻っているようです。問題があるのでしょうかね。
まず、3つ目はスクリューキャップを一度採用したもののコルクに戻したという話(Closures: Part 3 – moving back to cork)。このワイナリはシラーズとグルナッシュのブレンドのワインでスクリューキャップを4年間続けたのですが、還元臭が強いことに不満を持ち、コルクに戻しました。
最初の記事でもシラーはあまりスクリューキャップに向いていない感じを受けました。
4番めは合成コルクを使うブルg-ニュのプロデューサの話(Closures: Part 4 – Synthetic solution for grand cru Burgundy)。
最後は、これまで上げてこなかった栓の話としてPenfoldsが使っているガラス栓が取り上げられています(Closures: Part 5 – the perfect solution?)。
ガラス栓は一時Caleraでも使っていましたが、今はまたコルクに戻っているようです。問題があるのでしょうかね。
先日紹介したKalin Cellarsのワインが柳屋にも入荷しています。10年以上熟成したものをニューリリースとして出荷するという驚異のワイナリです。日本には初入荷。3000円台と値段もお手頃なので、まずは試してみたいですね。
昨日紹介した記事の続きとして、2001年にグラン・クリュを含むすべてのワインにスクリューキャップを採用したシャブリのプロデューサーの話が掲載されています(Closures: Part 2 – in praise of screwcaps)。
このプロデューサーDomaine Larocheは2000年のヴィンテージで10%ものワインにコルクに由来する問題が起こったことを受け、2001年にすべてのワインをスクリューキャップに切り替えました。
現在でも、その選択は良かったと思うとテクニカル・ディレクターのGrégory Viennoisは述べています。ワインの信頼性が上がったことに加え、副産物もありました。
スクリューキャップはコルクと比べて酸素を透過させる量が少ないため、添加するSO2の量をそれまでより少なくできたということです。
ちなみに、ここで使っているスクリューキャップはSaranex(昨日の記事を参照)のもの。Saratinよりも酸素を透過させると言われていますが、Viennoisによるとその量は非常に少なく、かつワインが呼吸するのを助けているとのことです。
また、所有するラングドックのMas La Chevalièreでもスクリューキャップに切り替えたとのことですが、シラーではタンニンがきつくちょっとむずかしいとしています。
このプロデューサーDomaine Larocheは2000年のヴィンテージで10%ものワインにコルクに由来する問題が起こったことを受け、2001年にすべてのワインをスクリューキャップに切り替えました。
現在でも、その選択は良かったと思うとテクニカル・ディレクターのGrégory Viennoisは述べています。ワインの信頼性が上がったことに加え、副産物もありました。
スクリューキャップはコルクと比べて酸素を透過させる量が少ないため、添加するSO2の量をそれまでより少なくできたということです。
ちなみに、ここで使っているスクリューキャップはSaranex(昨日の記事を参照)のもの。Saratinよりも酸素を透過させると言われていますが、Viennoisによるとその量は非常に少なく、かつワインが呼吸するのを助けているとのことです。
また、所有するラングドックのMas La Chevalièreでもスクリューキャップに切り替えたとのことですが、シラーではタンニンがきつくちょっとむずかしいとしています。
The Drinks Business誌の2012年9月号で「栓」の特集を掲載しており、その一部がネットに公開されています(Closures: Part 1 – the world’s most high profile experiment?)。
記事で取り上げているのはシャトー・マルゴーが今年2月に公開した実験結果。シャトー・マルゴーは10年前からコルク以外の栓を研究室レベルで試しており、そのブラインド・テイスティングを行ったのでした。
試飲で供されたのは2003年の赤(Pavillon Rougeに相当するもの)と2004年の白。それぞれコルク、Saratinスクリューキャップ、Saranexスクリューキャップの3種類をブラインドで試飲しました。なお、マルゴーでは合成コルクもテストしていたそうですが、その結果は悲惨なものだったそうです。なお、SaratinとSaranexの違いは、Saranetはコルクよりも空気を通すようになっているそうです。
試飲会で一番好評だったのは赤はSaratinスクリューキャップ、白は自然のコルクだったそうです。赤ではマルゴーのワインメーカーもSaratinを一押しだったとのこと。
ただし、これですぐにスクリューキャップを導入するということではないようです。採用まではもう10年あるいは20年後くらいではないかと見ています。
記事で取り上げているのはシャトー・マルゴーが今年2月に公開した実験結果。シャトー・マルゴーは10年前からコルク以外の栓を研究室レベルで試しており、そのブラインド・テイスティングを行ったのでした。
試飲で供されたのは2003年の赤(Pavillon Rougeに相当するもの)と2004年の白。それぞれコルク、Saratinスクリューキャップ、Saranexスクリューキャップの3種類をブラインドで試飲しました。なお、マルゴーでは合成コルクもテストしていたそうですが、その結果は悲惨なものだったそうです。なお、SaratinとSaranexの違いは、Saranetはコルクよりも空気を通すようになっているそうです。
試飲会で一番好評だったのは赤はSaratinスクリューキャップ、白は自然のコルクだったそうです。赤ではマルゴーのワインメーカーもSaratinを一押しだったとのこと。
ただし、これですぐにスクリューキャップを導入するということではないようです。採用まではもう10年あるいは20年後くらいではないかと見ています。
楽天の電子書籍端末Kobo Touchを先日購入しました。まだ使いこなすところまでは行っていませんが、とりあえず『最強のカリフォルニアワイン講座』が見られることは確認しました。
ただ、目次が階層構造に対応していないので、全部フラットに見えてしまってかなりわかりにくいのがちょっと難点です。それから、外部へのリンクはもちろん動きません。内部リンクは動きますが、読み込みにはかなり時間がかかります。
総じて、iPhoneで読むほうが快適ですが、これはこれでありかと思います。
ただ、目次が階層構造に対応していないので、全部フラットに見えてしまってかなりわかりにくいのがちょっと難点です。それから、外部へのリンクはもちろん動きません。内部リンクは動きますが、読み込みにはかなり時間がかかります。
総じて、iPhoneで読むほうが快適ですが、これはこれでありかと思います。
Randy Dunnといえばナパでも、よく言えば信念の人、悪く言えば偏屈で知られています。近年は特に低アルコール度にこだわりを持ち、賛否両論ある「逆浸透膜」をアルコール度を下げるために使うと公言しています。
彼はまた、アルコール度数の高いワインをテイスティングした後に、アルコール度数の低いワインをテイスティングすると、薄くて味気なく感じ、評価が低くなると主張しています。そのため、ワインに点数を付けるときは高いアルコール度のワインと低いアルコール度のワインは別グループにすべきだとのこと。
この主張については、なんとなくそのような気はするものの、これまで「証拠」はなかったのですが、彼がUC Davisの2人の研究者と行った実験によると、それが裏付けられたそうです(Randy Dunn's Cabernet crusade)。
詳細の公表はまだ準備中だとのことですが、もし説得力があるものだとすると、評論家も考えないといけないのかもしれません。
彼はまた、アルコール度数の高いワインをテイスティングした後に、アルコール度数の低いワインをテイスティングすると、薄くて味気なく感じ、評価が低くなると主張しています。そのため、ワインに点数を付けるときは高いアルコール度のワインと低いアルコール度のワインは別グループにすべきだとのこと。
この主張については、なんとなくそのような気はするものの、これまで「証拠」はなかったのですが、彼がUC Davisの2人の研究者と行った実験によると、それが裏付けられたそうです(Randy Dunn's Cabernet crusade)。
詳細の公表はまだ準備中だとのことですが、もし説得力があるものだとすると、評論家も考えないといけないのかもしれません。
サンフランシスコとソノマの間にあるNovatoという町にあるKalin Cellars。カリフォルニアの中でも極めてユニークなワイナリです。
ワインの「旨み」を重視しており、それを引き出すために、ワインの瓶熟期間を10年以上と信じられないほど長くもたせています。1995年のシャルドネを今年ニュー・リリースとして発売するほど。しかも米国で30ドル台、日本でも3000円台からという極めてリーズナブルな価格帯。こんなことでワイナリの経営は大丈夫なのか心配になるのですが、もう30年以上続いているのですから、なんとかなっているのでしょう。
日本では現在、ソノマのDry Creek ValleyにあるLong Vineyardのブドウを使ったシャルドネ キュヴェLV 1995、Livermore Valleyのブドウを使ったセミヨン1999、Alexander ValleyのDemostene Ranchのブドウを使ったピノ・ノワール キュヴェDD 1999が売られています。ピノ・ノワールは4000円台、後は3000円台。これは飲んでみたいですね。
ワインの「旨み」を重視しており、それを引き出すために、ワインの瓶熟期間を10年以上と信じられないほど長くもたせています。1995年のシャルドネを今年ニュー・リリースとして発売するほど。しかも米国で30ドル台、日本でも3000円台からという極めてリーズナブルな価格帯。こんなことでワイナリの経営は大丈夫なのか心配になるのですが、もう30年以上続いているのですから、なんとかなっているのでしょう。
日本では現在、ソノマのDry Creek ValleyにあるLong Vineyardのブドウを使ったシャルドネ キュヴェLV 1995、Livermore Valleyのブドウを使ったセミヨン1999、Alexander ValleyのDemostene Ranchのブドウを使ったピノ・ノワール キュヴェDD 1999が売られています。ピノ・ノワールは4000円台、後は3000円台。これは飲んでみたいですね。
TODAの特売コーナーで、新たな目玉商品が加わっています。プレミアム中のプレミアムものの特価なので、かなり貴重です。
一番の目玉はなんといってもハーラン・エステート2006の4万円台でしょう。Wine-searcherの平均価格でも600ドル台のワインです。Wine Advocate誌でのレイティングは96とHarlanとしてはそれほど高いわけではありませんが、Harlanにはそれ以上の魅力があると思います。
また、セカンドラベルのメイデンは2000年と2003年が1万5000円台と、これまた国内としては破格の値段です。
次の目玉はMartinelliのZinfandelジャッカス・ヴィンヤード。1ランク下のGiuseppe & Luisaは少量ながら6000円程度の破格の値段で入荷がありますが、Jackassは通常1万5000円以上。米国でも100ドルを優に超えるのが8000円台です。斜度30度を超える急斜面で作られる希少なジンファンデル。Jackassというのはロバのことで、斜面が急すぎてロバでないと入れないことから名前が付いています。
3つ目はMarcassinのシャルドネMarcassin 2006。Marcassinの作る最高峰のシャルドネです。2万円台は国内では極めて珍しい。
なお、現在楽天は「お買い物マラソン」中。ポイントアップのチャンスでもあります。
一番の目玉はなんといってもハーラン・エステート2006の4万円台でしょう。Wine-searcherの平均価格でも600ドル台のワインです。Wine Advocate誌でのレイティングは96とHarlanとしてはそれほど高いわけではありませんが、Harlanにはそれ以上の魅力があると思います。
また、セカンドラベルのメイデンは2000年と2003年が1万5000円台と、これまた国内としては破格の値段です。
次の目玉はMartinelliのZinfandelジャッカス・ヴィンヤード。1ランク下のGiuseppe & Luisaは少量ながら6000円程度の破格の値段で入荷がありますが、Jackassは通常1万5000円以上。米国でも100ドルを優に超えるのが8000円台です。斜度30度を超える急斜面で作られる希少なジンファンデル。Jackassというのはロバのことで、斜面が急すぎてロバでないと入れないことから名前が付いています。
3つ目はMarcassinのシャルドネMarcassin 2006。Marcassinの作る最高峰のシャルドネです。2万円台は国内では極めて珍しい。
なお、現在楽天は「お買い物マラソン」中。ポイントアップのチャンスでもあります。
Napa Valley Vintnersが今年の収穫を伝える専門のサイトを作りました(Napa Valley Harvest 2012: The Right Place & Time)。
いやあ、動画見るだけで盛り上がりますね。やっぱり収穫っていいものです。
いろいろなワイナリでやっている収穫パーティの情報や、ワイナリの仕事で自分に何が向いているかを調べるテストなどもあっていろいろ楽しめます。ちなみに僕は「ワインメーカー」向きとのことでした。
いやあ、動画見るだけで盛り上がりますね。やっぱり収穫っていいものです。
いろいろなワイナリでやっている収穫パーティの情報や、ワイナリの仕事で自分に何が向いているかを調べるテストなどもあっていろいろ楽しめます。ちなみに僕は「ワインメーカー」向きとのことでした。
8月24日、8月31日とわずか1週間の間に米国と日本で、アップルとサムスン電子の訴訟の判決が出ました。米国ではアップルが勝訴、日本ではアップルの買収請求を棄却と全く別の結果になったことで、日本の裁判所はダメだ的な短絡的な意見までも目にするようになりました。
両社の訴訟合戦はいろいろな国で行われているので、わかりにくいことおびただしいのではありますが、今回の2つの判決に関しては、争点が全く異なっているので、違った結果が出るのは全然不思議なことではありません。
まず、米国の裁判ではデザインや操作方法など、いわゆるルック&フィールの部分が争点になっています。詳しくはTech-On!の「Apple対Samsung、争点の特許はこれだ 」を見てください。
一方、日本での裁判はスマートフォンとパソコンとの間の同期技術に関するものです。詳しくは日本経済新聞の「スマホ・PC間の同期技術、アップル特許の構成要件外)」を御覧ください。
ついつい勝った負けたといったところだけに目を奪われがちですが、詳しい内容は理解しなくても、概要くらいは目を通すようにしましょうね。
ところで、IT業界の裁判というと、前世紀の末、マイクロソフトとネットスケープの裁判が大きな話題になったことがありました。当時は米国にいたので、公判におけるMSエグゼクティブの一挙手一投足を注視していたものです。そのころはまさか10数年後にアップルとサムスンの裁判が世界的に注目されるだろうとは思いもしませんでした。
両社の訴訟合戦はいろいろな国で行われているので、わかりにくいことおびただしいのではありますが、今回の2つの判決に関しては、争点が全く異なっているので、違った結果が出るのは全然不思議なことではありません。
まず、米国の裁判ではデザインや操作方法など、いわゆるルック&フィールの部分が争点になっています。詳しくはTech-On!の「Apple対Samsung、争点の特許はこれだ 」を見てください。
一方、日本での裁判はスマートフォンとパソコンとの間の同期技術に関するものです。詳しくは日本経済新聞の「スマホ・PC間の同期技術、アップル特許の構成要件外)」を御覧ください。
ついつい勝った負けたといったところだけに目を奪われがちですが、詳しい内容は理解しなくても、概要くらいは目を通すようにしましょうね。
ところで、IT業界の裁判というと、前世紀の末、マイクロソフトとネットスケープの裁判が大きな話題になったことがありました。当時は米国にいたので、公判におけるMSエグゼクティブの一挙手一投足を注視していたものです。そのころはまさか10数年後にアップルとサムスンの裁判が世界的に注目されるだろうとは思いもしませんでした。
最近、買いたいワインが多すぎて困ってます。ということで、今回はお買得ワイン3つまとめて載せておきます。
1つは前の記事でも書いたサンタ・クルーズ・マウンテンズの大注目株Varner(Neely)のセットもの。超入手困難なHolly's Cuveeも入って2割引という特価。特にシャルドネ好きな人ならここのはお薦めです。2セット限定。
2つ目は、これも大注目のCobb。例のIPOB(バランス追求組)の一員でもあります。柳屋でここのワインがセール。訳ありものとかではなく、ショップの努力で安くしたようです。
最後は、懐かしいBeringerのプライベート・リザーブ・カベルネ。ロバート・モンダヴィなどと並ぶナパの代表的カベルネです。評価の高い2007年が税抜き9750円とかなりのぶっ飛び価格。Wine Advocate誌では97点というどうどうたる評価を得ています。同誌でこのワイン、29ヴィンテージも掲載されていますが、97点というのは1994年、2001年、2005年と並んでトップです。
1つは前の記事でも書いたサンタ・クルーズ・マウンテンズの大注目株Varner(Neely)のセットもの。超入手困難なHolly's Cuveeも入って2割引という特価。特にシャルドネ好きな人ならここのはお薦めです。2セット限定。
2つ目は、これも大注目のCobb。例のIPOB(バランス追求組)の一員でもあります。柳屋でここのワインがセール。訳ありものとかではなく、ショップの努力で安くしたようです。
最後は、懐かしいBeringerのプライベート・リザーブ・カベルネ。ロバート・モンダヴィなどと並ぶナパの代表的カベルネです。評価の高い2007年が税抜き9750円とかなりのぶっ飛び価格。Wine Advocate誌では97点というどうどうたる評価を得ています。同誌でこのワイン、29ヴィンテージも掲載されていますが、97点というのは1994年、2001年、2005年と並んでトップです。
Wine Advocate誌の202号が出ています。年に一度のセントラルコースト特集です。南はサンタ・バーバラから北はサンタ・クルーズ・マウンテンズまで幅広い地域を扱っています。
今回は98点以上のワインが1本(Ridge Monta Bello 2009)だけと、高得点を期待する向きには若干低めの点数だったようです。
私の印象としては、(1)ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ、シラーと様々なワインで高得点ワインを出したのはSanta Cruz Mountains(SCM)、(2)SyrahはPaso Roblesを中心にして強い、(3)Calera強い、(4)Sta. Rita Hillsは全体に点数伸び悩み、でした。
SCMについてはRidgeのほかMount Edenのピノ・ノワール2010が96点、Varner(およびNeely)がピノ・ノワール、シャルドネで95点以上の高評価続出、Rhysのピノ・ノワールがこぞって高評価、Big Basinのシラーも高評価といった具合です。Antonio Galloniは「there is no doubt in my mind the Santa Cruz Mountains is the single most exciting place to visit in California.」と書いています。
シラーに関しては、相変わらずSaxum、Alban、Sine Qua Non、TensleyなどPaso Roblesやその近郊のブドウを使ったワイナリが軒並み高評価でした。ただ、これも相変わらず米国ではシラーが売れない状況が続いているようで、一部のワインを除いては価格も落ち着いており、お買い得なワインが数多くあるようです。
カレラは昨日ド・ヴィリエ(de Villiers)の96+というのを紹介しましたが、2009年の単一畑ではJensenが97点、SelleckとMillsが95点、Reedが93点と軒並み高得点です。Wine Spectatorで93点が付いた2010年のセントラルコースト・ピノも91点と、価格を考えれば十分以上の点数でした。このワインは今年の我が家の常備ワインになっています。
Santa Rita Hillsでは多くの有名ワインが90点台前半の評価と、Robert Parker時代に比べると、やや低めの評価。特にDiatomについては辛口のレビューが付きました。唯一気を吐いたのはPaul Lato。シラーIl Padrino Bien Nacido Vineyard2010の96点を筆頭に、94~95点の評価を多くのワインが得ています。
2010、2011年は気候的にやや難しい年であったことも冷涼なSanta Rita Hillsには響いているのかもしれません。
今回は98点以上のワインが1本(Ridge Monta Bello 2009)だけと、高得点を期待する向きには若干低めの点数だったようです。
私の印象としては、(1)ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ、シラーと様々なワインで高得点ワインを出したのはSanta Cruz Mountains(SCM)、(2)SyrahはPaso Roblesを中心にして強い、(3)Calera強い、(4)Sta. Rita Hillsは全体に点数伸び悩み、でした。
SCMについてはRidgeのほかMount Edenのピノ・ノワール2010が96点、Varner(およびNeely)がピノ・ノワール、シャルドネで95点以上の高評価続出、Rhysのピノ・ノワールがこぞって高評価、Big Basinのシラーも高評価といった具合です。Antonio Galloniは「there is no doubt in my mind the Santa Cruz Mountains is the single most exciting place to visit in California.」と書いています。
シラーに関しては、相変わらずSaxum、Alban、Sine Qua Non、TensleyなどPaso Roblesやその近郊のブドウを使ったワイナリが軒並み高評価でした。ただ、これも相変わらず米国ではシラーが売れない状況が続いているようで、一部のワインを除いては価格も落ち着いており、お買い得なワインが数多くあるようです。
カレラは昨日ド・ヴィリエ(de Villiers)の96+というのを紹介しましたが、2009年の単一畑ではJensenが97点、SelleckとMillsが95点、Reedが93点と軒並み高得点です。Wine Spectatorで93点が付いた2010年のセントラルコースト・ピノも91点と、価格を考えれば十分以上の点数でした。このワインは今年の我が家の常備ワインになっています。
Santa Rita Hillsでは多くの有名ワインが90点台前半の評価と、Robert Parker時代に比べると、やや低めの評価。特にDiatomについては辛口のレビューが付きました。唯一気を吐いたのはPaul Lato。シラーIl Padrino Bien Nacido Vineyard2010の96点を筆頭に、94~95点の評価を多くのワインが得ています。
2010、2011年は気候的にやや難しい年であったことも冷涼なSanta Rita Hillsには響いているのかもしれません。
カレラのワインというと、最近は2000円台前半でかなりおいしい(WSで93点)セントラルコースト・ピノ・ノワールを紹介することが多いですが、2009年の単一畑ものも安く出ています。
特にド・ヴィリエ(de Villiers)は税込み3000円台の店も。
発表されたばかりのWine Advocate誌では96+という高評価。レビュアはAntonio Galloniです。
ド・ヴィリエは、一番新しくリリースされた単一畑ですが、樹齢ではその前のライアンよりも古く、タンニンが強すぎてリリースを遅くしたという曰くつきの畑。そのためか2009年のものではド・ヴィリエは単一畑もので唯一除梗して作られているため、以前のヴィンテージより早飲みできるようです。
例のバランス追求組(IPOB)のメンバーでもあるカレラ。コスト・パフォーマンスの高さでは日本に輸入されているカリフォルニア・ピノ・ノワールの中でも随一だと思います。
なお、この店では9月2日まで楽天ポイントが5倍付きます。8000円以上買えば送料無料(クール便の代金は別)なので、3本以上買うのがお薦めです。
特にド・ヴィリエ(de Villiers)は税込み3000円台の店も。
発表されたばかりのWine Advocate誌では96+という高評価。レビュアはAntonio Galloniです。
ド・ヴィリエは、一番新しくリリースされた単一畑ですが、樹齢ではその前のライアンよりも古く、タンニンが強すぎてリリースを遅くしたという曰くつきの畑。そのためか2009年のものではド・ヴィリエは単一畑もので唯一除梗して作られているため、以前のヴィンテージより早飲みできるようです。
例のバランス追求組(IPOB)のメンバーでもあるカレラ。コスト・パフォーマンスの高さでは日本に輸入されているカリフォルニア・ピノ・ノワールの中でも随一だと思います。
なお、この店では9月2日まで楽天ポイントが5倍付きます。8000円以上買えば送料無料(クール便の代金は別)なので、3本以上買うのがお薦めです。
残暑厳しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
やっと9月になりましたが相変わらず暑いです。熱帯夜です。でも9月は毎年恒例の「カリフォルニアワインの月」です。張り切って行きましょう。
米国ではカリフォルニア各地のワイナリでイベントが開かれます。詳しくはCalifornia Wine Month 2012 | California Winesをご覧になってください。
日本では…どうなんでしょう。シュワ知事のときにはプロモーションで来日、なんていうのもありましたけどね。
カリフォルニアワイン・ファンの人もそうでない人も、今月はカリフォルニアワインを飲んでくれたらなあと思います。
では今月もゆたしく!
やっと9月になりましたが相変わらず暑いです。熱帯夜です。でも9月は毎年恒例の「カリフォルニアワインの月」です。張り切って行きましょう。
米国ではカリフォルニア各地のワイナリでイベントが開かれます。詳しくはCalifornia Wine Month 2012 | California Winesをご覧になってください。
日本では…どうなんでしょう。シュワ知事のときにはプロモーションで来日、なんていうのもありましたけどね。
カリフォルニアワイン・ファンの人もそうでない人も、今月はカリフォルニアワインを飲んでくれたらなあと思います。
では今月もゆたしく!