ワイン評論家として知られるジャンシス・ロビンソンが米国のワインをまとめた本を出しました。タイトルは「American Wine: The Ultimate Companion to the Wines and Wineries of the United States」。
内容はAVAのマップや、ワイナリの紹介などということなので、自分の本と重なるなあと、気になっております。読みたいような読みたくないような…(笑)。まあ、ライバルだなんておこがましいにもほどがあるのですが。
ちなみにこちらは「American Wine」であって「California Wine」ではないので、カリフォルニア以外の米国のワイン産地もきちんと取り上げております。値段もそんなに高くないので、役に立つかなあとは思いますよ。
内容はAVAのマップや、ワイナリの紹介などということなので、自分の本と重なるなあと、気になっております。読みたいような読みたくないような…(笑)。まあ、ライバルだなんておこがましいにもほどがあるのですが。
ちなみにこちらは「American Wine」であって「California Wine」ではないので、カリフォルニア以外の米国のワイン産地もきちんと取り上げております。値段もそんなに高くないので、役に立つかなあとは思いますよ。
個人的にアベノミクスにはかなり懐疑的なのではありますが、円安のおかげで企業の業績が上向き、いろいろな面で日本経済が活性化してきたことは、いい兆しなのかと思っています。
一方で、カリフォルニアワインの日本での普及を応援するという立場からすると、円安は値上げに通じることが確実です。リーマン・ショックからのワイン業界の不況と、円高の相互作用で、過去4、5年かなり安くていいものが入るようになってきた状況でしたが、この先、値上げや輸入停止などのニュースが増えそうなのは残念なところでもあります。
このように、円安、円高それぞれメリットデメリットがあるわけですが、それを「伝説のトレーダー」である藤巻健史氏と、長年銀行に勤務しており、経済学者でもある宿輪純一氏が平易に解説したのが本書です。
*お断り:実は私は宿輪氏とは中高の同級生であり、今も交友があります。ただ、本はちゃんと自腹で買っており、この感想についても、いわゆるステマ的なものでは全くありません。
立ち位置としては藤巻氏が円安論者、宿輪氏が円高論者ということになっていますが、読んでいくと、実は2人が言っていることには大きな隔たりはなく、結局構造改革こそが日本を救うために必要であるということがわかります。円安も円高も、そこに行き着くための一種のツールであったりバランサーであったりするような役割をするのだと思います。
なかなかおもしろく読めた本ですが、ちょっと不満な点も。
経済が専門でないものに取っては、金融のメカニズムというのは簡単には理解できないものです。例えば「金融緩和」という言葉は年中耳にするものではありますが、自分できちんと説明できるかというと、あまり自信がありません。
本書では平易に(しかも同じ事を何度となく)説明しているのですが、それでも頭に入るのには時間がかかります。ここにメカニズムを図示してあげれば、理解は遥かに容易になると思うのです。いくつか、グラフは使われていますが、本書の読者に必要なのは、それよりもメカニズムの理解でしょう。特に、2人の主張の同じところと違うところを際立たせるためにも、それは必要だったと思います。
このあたりは編集者の力不足か、手抜きか、時間不足か…もうちょっとがんばってほしかったところです。
なお、本書は2003年に出た本の新板ということになっていますが、読んでいて古臭さは全くありません。必要なところはすべて、現在の状況に合わせて書きなおされています。
一方で、カリフォルニアワインの日本での普及を応援するという立場からすると、円安は値上げに通じることが確実です。リーマン・ショックからのワイン業界の不況と、円高の相互作用で、過去4、5年かなり安くていいものが入るようになってきた状況でしたが、この先、値上げや輸入停止などのニュースが増えそうなのは残念なところでもあります。
このように、円安、円高それぞれメリットデメリットがあるわけですが、それを「伝説のトレーダー」である藤巻健史氏と、長年銀行に勤務しており、経済学者でもある宿輪純一氏が平易に解説したのが本書です。
*お断り:実は私は宿輪氏とは中高の同級生であり、今も交友があります。ただ、本はちゃんと自腹で買っており、この感想についても、いわゆるステマ的なものでは全くありません。
立ち位置としては藤巻氏が円安論者、宿輪氏が円高論者ということになっていますが、読んでいくと、実は2人が言っていることには大きな隔たりはなく、結局構造改革こそが日本を救うために必要であるということがわかります。円安も円高も、そこに行き着くための一種のツールであったりバランサーであったりするような役割をするのだと思います。
なかなかおもしろく読めた本ですが、ちょっと不満な点も。
経済が専門でないものに取っては、金融のメカニズムというのは簡単には理解できないものです。例えば「金融緩和」という言葉は年中耳にするものではありますが、自分できちんと説明できるかというと、あまり自信がありません。
本書では平易に(しかも同じ事を何度となく)説明しているのですが、それでも頭に入るのには時間がかかります。ここにメカニズムを図示してあげれば、理解は遥かに容易になると思うのです。いくつか、グラフは使われていますが、本書の読者に必要なのは、それよりもメカニズムの理解でしょう。特に、2人の主張の同じところと違うところを際立たせるためにも、それは必要だったと思います。
このあたりは編集者の力不足か、手抜きか、時間不足か…もうちょっとがんばってほしかったところです。
なお、本書は2003年に出た本の新板ということになっていますが、読んでいて古臭さは全くありません。必要なところはすべて、現在の状況に合わせて書きなおされています。