サンタ・リタ・ヒルズの人気ワイナリであるローリングとカルガサッキが新しいテイスティング・ルームを開きました(BizHawk: Winemakers Pop the Cork on New Joint Tasting Room in Buellton)。
場所はHitching Postのレストランの隣。LA/Santa Barbara方面から行くとすると101をBueltonで降りて246号を東に0.5マイルほど行った右側です。
従来、ローリングは「Lompoc Wine Ghetto」として知られる集合テイスティング・ルームを使っていましたが、そこは閉じて新しいテイスティング・ルームに専念します。カルガサッキにとっては初めてのテイスティング・ルームです。
オープンは木曜日~月曜日の11時~17時。
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場所はHitching Postのレストランの隣。LA/Santa Barbara方面から行くとすると101をBueltonで降りて246号を東に0.5マイルほど行った右側です。
従来、ローリングは「Lompoc Wine Ghetto」として知られる集合テイスティング・ルームを使っていましたが、そこは閉じて新しいテイスティング・ルームに専念します。カルガサッキにとっては初めてのテイスティング・ルームです。
オープンは木曜日~月曜日の11時~17時。
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楽天にカリフォルニアワイン専門の新ショップ「カリフォルニアワインあとりえ」がオープンしました。「カリフォルニアワインあらかると」と似たような名前ですが、実はこのショップ、3月まで「あらかると」にいた野村さんが作ったショップです。
カリフォルニアワインあとりえ
「あらかると」はかなりマニアックな、こだわりの品揃えですが、今度のショップは、それだけでなくもっとライトなユーザーにも訴求したいとのことで、送料込みで低価格のセット物なども充実しています。
また、一般の送料も全国一律390円(クール便は590円)とかなりの低水準です。
面白いのは、レストランと提携して「BYO」(Bring Your Own)用にワインを送付してくれること。現在東京の4つのレストランが掲載されていますが、そこに予約して、ワインを一週間前までに予約のレストランや日時の情報を添えて注文すると、ワインを送っておいてもらえるというシステムです。現在8月末までのキャンペーンでBYOを1本1000円で実施してくれるとのこと。
これはいいシステムですね。レストランが増えていくことを期待します。
さて、肝心のワインですが、ただいまオープン・セール中。注目はVarner/Neelyの単一畑ものが5000円台で出ていることや、ロキオリがさまざま取り揃えられていること。例えばロキオリのエステート・ピノ・ノワールなら7500円です。「あらかると」でも一押ししていたワシントンのカユースも豊富です。
Varner/Neelyは早くも売り切れ銘柄も出ています。お早めに。
超注目株のDana Estatesも!
カリフォルニアワインあとりえ
「あらかると」はかなりマニアックな、こだわりの品揃えですが、今度のショップは、それだけでなくもっとライトなユーザーにも訴求したいとのことで、送料込みで低価格のセット物なども充実しています。
また、一般の送料も全国一律390円(クール便は590円)とかなりの低水準です。
面白いのは、レストランと提携して「BYO」(Bring Your Own)用にワインを送付してくれること。現在東京の4つのレストランが掲載されていますが、そこに予約して、ワインを一週間前までに予約のレストランや日時の情報を添えて注文すると、ワインを送っておいてもらえるというシステムです。現在8月末までのキャンペーンでBYOを1本1000円で実施してくれるとのこと。
これはいいシステムですね。レストランが増えていくことを期待します。
さて、肝心のワインですが、ただいまオープン・セール中。注目はVarner/Neelyの単一畑ものが5000円台で出ていることや、ロキオリがさまざま取り揃えられていること。例えばロキオリのエステート・ピノ・ノワールなら7500円です。「あらかると」でも一押ししていたワシントンのカユースも豊富です。
Varner/Neelyは早くも売り切れ銘柄も出ています。お早めに。
超注目株のDana Estatesも!
週末のお買得ワインをまとめて紹介しておきます(久しぶりだなあ)。といっても目をつけていたうちのいくつかは既に売り切れでちょっとがっかり。
まずはレア物「ケスナー」のワイン。有名なキスラーは長らくスティーブ・キスラーとマーク・ビクスラーのコンビで運営してきましたが、そこに2008年からアシスタント・ワインメーカーとして加わったのがジェイソン・キスナー。その人のプライベート・ブランドですから実力は十分です。キスラーに比べたら全然安いです。
次は、最近めっきり入荷が減ってしまったカレラのピノ・ノワール。特に、6番目の単一畑として加わったド・ヴィリエは2009年がWine Advocate誌で96+という評価を得て、実売5000円以下という安さであっという間に消え去ってしまいました。
最新の2010年ヴィンテージの入荷が始まっていますが、Wine Advocate誌のレビューが出る8月までに買っておくべきでしょう。
ミルズの2010年もあります。これも6000円台は「買い」でしょう。
もう1つカレラで、実は人気のジェンセンの次にレアと言われているロゼが出ています。個人的にもロゼ買うなら、これかLucyがいいです。
まずはレア物「ケスナー」のワイン。有名なキスラーは長らくスティーブ・キスラーとマーク・ビクスラーのコンビで運営してきましたが、そこに2008年からアシスタント・ワインメーカーとして加わったのがジェイソン・キスナー。その人のプライベート・ブランドですから実力は十分です。キスラーに比べたら全然安いです。
次は、最近めっきり入荷が減ってしまったカレラのピノ・ノワール。特に、6番目の単一畑として加わったド・ヴィリエは2009年がWine Advocate誌で96+という評価を得て、実売5000円以下という安さであっという間に消え去ってしまいました。
最新の2010年ヴィンテージの入荷が始まっていますが、Wine Advocate誌のレビューが出る8月までに買っておくべきでしょう。
ミルズの2010年もあります。これも6000円台は「買い」でしょう。
もう1つカレラで、実は人気のジェンセンの次にレアと言われているロゼが出ています。個人的にもロゼ買うなら、これかLucyがいいです。
ワイン評論家として知られるジャンシス・ロビンソンが米国のワインをまとめた本を出しました。タイトルは「American Wine: The Ultimate Companion to the Wines and Wineries of the United States」。
内容はAVAのマップや、ワイナリの紹介などということなので、自分の本と重なるなあと、気になっております。読みたいような読みたくないような…(笑)。まあ、ライバルだなんておこがましいにもほどがあるのですが。
ちなみにこちらは「American Wine」であって「California Wine」ではないので、カリフォルニア以外の米国のワイン産地もきちんと取り上げております。値段もそんなに高くないので、役に立つかなあとは思いますよ。
内容はAVAのマップや、ワイナリの紹介などということなので、自分の本と重なるなあと、気になっております。読みたいような読みたくないような…(笑)。まあ、ライバルだなんておこがましいにもほどがあるのですが。
ちなみにこちらは「American Wine」であって「California Wine」ではないので、カリフォルニア以外の米国のワイン産地もきちんと取り上げております。値段もそんなに高くないので、役に立つかなあとは思いますよ。
ナパの“カルト”ワインの1つとして知られるBryant Familyの正式輸入が始まりました。輸入元はハーランなども輸入する中川ワインです。Bryantがメーリング・リストの顧客以外に海外向けの出荷をするのはこれが初めてとのことです。
今回輸入されるのは2010年のBryant Familyカベルネ・ソヴィニョンとBettinaカベルネ・ソヴィニョン。Bryant Familyはプリチャード・ヒルの自社畑、BettinaはBryantの畑の管理者でもあるDavid Abreuの持つ畑のブドウを使ったものです。
Wine Advocate誌の評価で見るとBryantが96+、Bettinaが97+。Bryantは飲み頃が2018年~、Bettinaは2016年~というどちらも長熟型ワインです。
Wine Advocateで当時レビューを書いたAntonio Galloiは「ここのカベルネが毎年ナパでトップ5やトップ10に入らない理由がない」とそのポテンシャルを高く評価していますが、一方でワインメーカーの度重なる交代がマイナスイメージを付けているのも否めないところです。
2010年のこのワインはRoss Wallaceがワインメーカーだったときに作られたようですが、その後2011年はHelen Keplinger、2012年はTodd Alexanderと、またまたワインメーカー交代劇は続いている模様。
ハーランのように安定した体制を築けないのは、すごくもったいないことだと思ってしまうのは僕だけでしょうか。
今回輸入されるのは2010年のBryant Familyカベルネ・ソヴィニョンとBettinaカベルネ・ソヴィニョン。Bryant Familyはプリチャード・ヒルの自社畑、BettinaはBryantの畑の管理者でもあるDavid Abreuの持つ畑のブドウを使ったものです。
Wine Advocate誌の評価で見るとBryantが96+、Bettinaが97+。Bryantは飲み頃が2018年~、Bettinaは2016年~というどちらも長熟型ワインです。
Wine Advocateで当時レビューを書いたAntonio Galloiは「ここのカベルネが毎年ナパでトップ5やトップ10に入らない理由がない」とそのポテンシャルを高く評価していますが、一方でワインメーカーの度重なる交代がマイナスイメージを付けているのも否めないところです。
2010年のこのワインはRoss Wallaceがワインメーカーだったときに作られたようですが、その後2011年はHelen Keplinger、2012年はTodd Alexanderと、またまたワインメーカー交代劇は続いている模様。
ハーランのように安定した体制を築けないのは、すごくもったいないことだと思ってしまうのは僕だけでしょうか。
2013年6月23日は、故ロバート・モンダヴィの生誕100年。Robert Mondavi Wineryではこれを祝ってイベントが開かれました(To Kalon vineyard renamed in honour of Robert Mondavi | decanter.com)。
合わせて、Mondaviを代表する銘醸畑であるTo Kalonについて2つアナウンスがありました。
1つは従来To KalonのT-ブロックと呼ばれていた1960年代に植えられたソヴィニョン・ブランのブロックをRobert's Blockと改名したこと。Napa Valley Registerの記事によるとカベルネの一部もこのブロックに含まれている模様。これまで、TブロックのブドウはReserve Fume Blancに使われており、今後このワインにロバートの名前が入るのでしょう。
もう1つは2011年のヴィンテージ以降、Reserve Cabernet SauvignonをTo Kalonの単一畑にすること。これは当日、発表の数時間前に決まったそうです。これまでは85%程度がTo Kalonで、15%程度のカベルネ・フランとプチ・ヴェルドがブレンドされていました。
なお、今回のイベントでスポークスパーソンとなったのはロバート・モンダヴィ未亡人のMargrit Biever Mondavi(マーグリット・ビーヴァー・モンダヴィ)と、ワインメーカーのGenevieve Janssens(ジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズ)。ジェネヴィエーヴは1989年からモンダヴィやオーパス・ワンに携わっている人(ポートフォリオのワインメーカーとしても知られています)。Constellation Brands傘下に入った今も、旧モンダヴィ時代の人を表に立ててくれるのは、ファンとしては嬉しい限りです。
合わせて、Mondaviを代表する銘醸畑であるTo Kalonについて2つアナウンスがありました。
1つは従来To KalonのT-ブロックと呼ばれていた1960年代に植えられたソヴィニョン・ブランのブロックをRobert's Blockと改名したこと。Napa Valley Registerの記事によるとカベルネの一部もこのブロックに含まれている模様。これまで、TブロックのブドウはReserve Fume Blancに使われており、今後このワインにロバートの名前が入るのでしょう。
もう1つは2011年のヴィンテージ以降、Reserve Cabernet SauvignonをTo Kalonの単一畑にすること。これは当日、発表の数時間前に決まったそうです。これまでは85%程度がTo Kalonで、15%程度のカベルネ・フランとプチ・ヴェルドがブレンドされていました。
なお、今回のイベントでスポークスパーソンとなったのはロバート・モンダヴィ未亡人のMargrit Biever Mondavi(マーグリット・ビーヴァー・モンダヴィ)と、ワインメーカーのGenevieve Janssens(ジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズ)。ジェネヴィエーヴは1989年からモンダヴィやオーパス・ワンに携わっている人(ポートフォリオのワインメーカーとしても知られています)。Constellation Brands傘下に入った今も、旧モンダヴィ時代の人を表に立ててくれるのは、ファンとしては嬉しい限りです。
理由は前のエントリーを読んでいただきたいところですが、ドミナスうまいです。そして、日本では格安です。
プレミアム・カベルネ・ソヴィニョンの格安度合いでいうと、ドミナス、スポッツウッド、モンダヴィ・リザーブ、そしてときどきシェイファーのヒルサイドセレクトといったところがトップだと思いますが、スポッツウッドは近年ほとんど入手できなくなりました。シェイファーは安いといっても高いですし、モンダヴィ・リザーブも現在は一時期の倍くらいの値段に戻っています。
なのでドミナスは優等生。セカンドのナパヌックも評判いいですが、ぜひファーストを飲みましょう。なお、Wine Advocate誌の評価では1998~2000の評価が良くないので、そこは避ける方が無難かもしれません。
プレミアム・カベルネ・ソヴィニョンの格安度合いでいうと、ドミナス、スポッツウッド、モンダヴィ・リザーブ、そしてときどきシェイファーのヒルサイドセレクトといったところがトップだと思いますが、スポッツウッドは近年ほとんど入手できなくなりました。シェイファーは安いといっても高いですし、モンダヴィ・リザーブも現在は一時期の倍くらいの値段に戻っています。
なのでドミナスは優等生。セカンドのナパヌックも評判いいですが、ぜひファーストを飲みましょう。なお、Wine Advocate誌の評価では1998~2000の評価が良くないので、そこは避ける方が無難かもしれません。
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このところ、ワイン会もほとんどなかったのですが、久々に贅沢なワイン会に参加してきました。まずはワインリストから。
終盤に、ボーリュー、ドミナス、グレース・ファミリーと続くところが圧巻です(リスト上はドミナスが最後ですが、順番を入れ替えてこの順になりました)。
スターターはシュラムスバーグのブラン・ド・ブラン。爽やかで美味しいです。料理は「牡蠣のスモーク お米の冷製ポタージュ」とのことで、ビシソワーズをあっさりさせたようなスープに牡蠣のスモークが効いてとてもいいマリアージュ。
なお、レストランは麻布台のアフェット。食事はすべてワインに合わせて作っていただいています。また、ワインも味わいながら適正な温度になるよう、ちょっと低めの温度で提供してもらう、など、細かいところまで気を使っていただいています。このサービスは素晴らしい。
次の94574というのは目新しいワイン。数字はナパのSt. HelenaのZIPコード(郵便番号)。Rutherfordの畑からソヴィニョン・ブランを作っています。アロマティックでおいしい。
次はシャルドネ2つ。Kistlerは言わずとしれたソノマの名門ですが、Kesnerは2008年からKistlerでアシスタントをしているJason Kesner氏のワイン。Kistlerに入る前はCarnerosのHudson Vineyardの管理をしていた人です。
ワインは今のところ、Kistlerに一日の長があったような。さすがに美味しいです。料理はそれぞれ「うなぎとフォアグラのテリーヌ カラメルとビアンコバルサミコのソース」「牛たんと豚足のクロケット カポナータ添え」
その後のPalazzoというのはカベルネ・フラン100%のワイン。個人的にフランは好きなので嬉しかったワイン。
最後はカベルネ・ソヴィニョン3連発。最初のBV Clone4は、クミンのようなアジアン・スパイスの香りが強烈なワイン。とても個性的。
次のドミナス90は無茶苦茶おいしかった。完璧です。「和牛ブリスケのビステッカ ヴァンルージュソースと黒トリュフ・あわび茸のフィナンツェーラソース スペアミントの香り」も最高。
最後のグレースファミリーもスパイシーな香りが良かったですが、個性的なClone4と完璧なドミナスの次で、ちょっと埋もれてしまった感じもありました。
いいワイン会でした。
終盤に、ボーリュー、ドミナス、グレース・ファミリーと続くところが圧巻です(リスト上はドミナスが最後ですが、順番を入れ替えてこの順になりました)。
スターターはシュラムスバーグのブラン・ド・ブラン。爽やかで美味しいです。料理は「牡蠣のスモーク お米の冷製ポタージュ」とのことで、ビシソワーズをあっさりさせたようなスープに牡蠣のスモークが効いてとてもいいマリアージュ。
なお、レストランは麻布台のアフェット。食事はすべてワインに合わせて作っていただいています。また、ワインも味わいながら適正な温度になるよう、ちょっと低めの温度で提供してもらう、など、細かいところまで気を使っていただいています。このサービスは素晴らしい。
次の94574というのは目新しいワイン。数字はナパのSt. HelenaのZIPコード(郵便番号)。Rutherfordの畑からソヴィニョン・ブランを作っています。アロマティックでおいしい。
次はシャルドネ2つ。Kistlerは言わずとしれたソノマの名門ですが、Kesnerは2008年からKistlerでアシスタントをしているJason Kesner氏のワイン。Kistlerに入る前はCarnerosのHudson Vineyardの管理をしていた人です。
ワインは今のところ、Kistlerに一日の長があったような。さすがに美味しいです。料理はそれぞれ「うなぎとフォアグラのテリーヌ カラメルとビアンコバルサミコのソース」「牛たんと豚足のクロケット カポナータ添え」
その後のPalazzoというのはカベルネ・フラン100%のワイン。個人的にフランは好きなので嬉しかったワイン。
最後はカベルネ・ソヴィニョン3連発。最初のBV Clone4は、クミンのようなアジアン・スパイスの香りが強烈なワイン。とても個性的。
次のドミナス90は無茶苦茶おいしかった。完璧です。「和牛ブリスケのビステッカ ヴァンルージュソースと黒トリュフ・あわび茸のフィナンツェーラソース スペアミントの香り」も最高。
最後のグレースファミリーもスパイシーな香りが良かったですが、個性的なClone4と完璧なドミナスの次で、ちょっと埋もれてしまった感じもありました。
いいワイン会でした。
このところ「カリフォルニアワイン」でググったとき、うちのサイトが2ページめの下の方にまで下がっていたので、ちょっとSEOを意識して「玄関口」のホームページを修正したところ、今日見たら1位に戻っていました(カリフォルニアワイン - Google 検索)。
いくつか対策は下のですが、どうやら効果が大きかったようなのが、著者リンクを加えたこと。
<link rel="author" href="https://plus.google.com/108071859331447289431">
といった形でGoogle+の自分のプロフィールページをヘッダに加えるだけです。これで、検索すると下のように著者写真が入るようになります。
ただ、まだ困ったことが残っています。このブログのトップは「カリフォルニアワイン」の検索では出てこないのです。関連する検索キーワードの中には「カリフォルニアワインのお勝手口」というのもあるのですが…
同じドメインだけで違うディレクトリに入っているのがいけないのでしょうかねえ? 調べた範囲では、いい解決策は見つかりませんでした。
いくつか対策は下のですが、どうやら効果が大きかったようなのが、著者リンクを加えたこと。
<link rel="author" href="https://plus.google.com/108071859331447289431">
といった形でGoogle+の自分のプロフィールページをヘッダに加えるだけです。これで、検索すると下のように著者写真が入るようになります。
ただ、まだ困ったことが残っています。このブログのトップは「カリフォルニアワイン」の検索では出てこないのです。関連する検索キーワードの中には「カリフォルニアワインのお勝手口」というのもあるのですが…
同じドメインだけで違うディレクトリに入っているのがいけないのでしょうかねえ? 調べた範囲では、いい解決策は見つかりませんでした。
ブロガーでジャーナリストのW. Blake Gray氏が最近のカリフォルニアのシャルドネについて記事を書いています(The Gray Report: California Chardonnay is completely different now: it's all about citrus fruit )。
Gray氏は最近、カリフォルニア・ステート・フェアでワインの審判員をして、数多くのシャルドネを試飲しました。数年までは、カリフォルニアのシャルドネといえば、樽が効いていて、バターのような風味があって、というのが主流でしたが、今は完全に変わっており、柑橘系の味わいを中心にしたものが増えているとのこと。
ただ、これを持って品質が向上していると言っていいかというと、そういうわけでもないのが難しいところです。
記事にコメントしているCameron Hughes氏(Cameron Hughes Wineのオーナー)によると、樽を使わないシャルドネは、1本あたり2ドルくらいも安く作れるとのことで、単に樽の風味を避けるというだけでなく、経済的理由もそこには含まれていそうです。
ワインのスタイルには流行が無縁ではありませんが、シャルドネにおける今回の状況はどれだけ流行によるものなのか、興味深いところです。
Gray氏は最近、カリフォルニア・ステート・フェアでワインの審判員をして、数多くのシャルドネを試飲しました。数年までは、カリフォルニアのシャルドネといえば、樽が効いていて、バターのような風味があって、というのが主流でしたが、今は完全に変わっており、柑橘系の味わいを中心にしたものが増えているとのこと。
ただ、これを持って品質が向上していると言っていいかというと、そういうわけでもないのが難しいところです。
記事にコメントしているCameron Hughes氏(Cameron Hughes Wineのオーナー)によると、樽を使わないシャルドネは、1本あたり2ドルくらいも安く作れるとのことで、単に樽の風味を避けるというだけでなく、経済的理由もそこには含まれていそうです。
ワインのスタイルには流行が無縁ではありませんが、シャルドネにおける今回の状況はどれだけ流行によるものなのか、興味深いところです。
カリフォルニアワインの「プレミアム」(10ドル超のセグメント)が急成長したというレポートが出ていました(Special Report: Premium-Plus California Wine Rising Sharply, As Cupcake Leads Charge | Shanken News Daily)。
この領域のトップ10のブランドはKendall-Jackson、Cupcake、Menage a Trois、Bogle、Clos du Bois、Sterling、J Lohr、Mirassou、Estancia、La Crema。この中でSterlingとLa Cremaを除く8ブランドが2012年出荷量を増やしました。
中でも急成長を見せたのはCupcake。25.0%も2011年よりも増えて300万ケース。Kendall-Jackson(2012年は308万5000ケース)の牙城を崩す勢いがあります。
このほか、BogleとJ Lohrも10%以上の伸びを示しました。
Cupcakeというのは全然知らないブランドだったのですが、近年急成長を示しています。ソヴィニョン・ブランはニュージーランド、モスカート・ダスティはイタリアなど、輸入物とカリフォルニアものを合わせたブランドだとのこと。
この領域のトップ10のブランドはKendall-Jackson、Cupcake、Menage a Trois、Bogle、Clos du Bois、Sterling、J Lohr、Mirassou、Estancia、La Crema。この中でSterlingとLa Cremaを除く8ブランドが2012年出荷量を増やしました。
中でも急成長を見せたのはCupcake。25.0%も2011年よりも増えて300万ケース。Kendall-Jackson(2012年は308万5000ケース)の牙城を崩す勢いがあります。
このほか、BogleとJ Lohrも10%以上の伸びを示しました。
Cupcakeというのは全然知らないブランドだったのですが、近年急成長を示しています。ソヴィニョン・ブランはニュージーランド、モスカート・ダスティはイタリアなど、輸入物とカリフォルニアものを合わせたブランドだとのこと。
ナパ・ヴァレーのブドウ畑で大掛かりな植え替えが行われそうです(Napa Valley to replant up to 15% of vineyards | decanter.com)。
デカンター誌の記事によると、ナパの苗木屋では既に2015年まで売り切れ状態であり、そのほとんどが植え替えに使われるとのこと。
理由はいくつかありますが、まずUC Davisが作ったルートストックがフィロキセラへの耐性がないことが分かってから既に20年が経ち、植え替えが必要になっていること。
2012年の大豊作により、生産者はキャッシュ・フローに余裕ができたことも、植え替えを後押ししています。。
一方で、「red blotch」というウイルスが発見されており、それが取り除かれた苗木を待っているのが供給が遅れている理由の1つになっているとか。
ナパ最大の地主であるAndy Beckstofferによると、70年代、90年代の2回の植え替えブームと、また違った様相があるそうです。
90年代は欧州のように密植で小さなブドウの木を作るのが流行しましたが、その後、必ずしもカリフォルニアには合っていないという見方が広がっており、今回は人真似ではない形になるとのこと。また、テロワールへの意識もかつてないほど高まっているようです。
デカンター誌の記事によると、ナパの苗木屋では既に2015年まで売り切れ状態であり、そのほとんどが植え替えに使われるとのこと。
理由はいくつかありますが、まずUC Davisが作ったルートストックがフィロキセラへの耐性がないことが分かってから既に20年が経ち、植え替えが必要になっていること。
2012年の大豊作により、生産者はキャッシュ・フローに余裕ができたことも、植え替えを後押ししています。。
一方で、「red blotch」というウイルスが発見されており、それが取り除かれた苗木を待っているのが供給が遅れている理由の1つになっているとか。
ナパ最大の地主であるAndy Beckstofferによると、70年代、90年代の2回の植え替えブームと、また違った様相があるそうです。
90年代は欧州のように密植で小さなブドウの木を作るのが流行しましたが、その後、必ずしもカリフォルニアには合っていないという見方が広がっており、今回は人真似ではない形になるとのこと。また、テロワールへの意識もかつてないほど高まっているようです。
柳屋にRavenswood(レイヴンズウッド)のジンファンデル・ナパヴァレー・オールド・ヴァイン2009が税抜き1980円で出ています。
Ravenswoodの製品ラインは下からヴィントナーズ・ブレンド、カウンティ(郡)もの、単一畑となっていますが、これは中間のカウンティもの。ナパのものは飲んだことありませんが、Lodi(ロウダイ)のものは、とてもいいワインでした。明らかにヴィントナーズ・ブレンドよりはクラスが上のワインです。
このクラスのもので1000円台はかなりお買い得だと思います。
Ravenswoodの製品ラインは下からヴィントナーズ・ブレンド、カウンティ(郡)もの、単一畑となっていますが、これは中間のカウンティもの。ナパのものは飲んだことありませんが、Lodi(ロウダイ)のものは、とてもいいワインでした。明らかにヴィントナーズ・ブレンドよりはクラスが上のワインです。
このクラスのもので1000円台はかなりお買い得だと思います。
ナパ・ヴァレーの業界団体で、Auction Napa Valleyなどの主催者であるNapa Valley Vintnersが日本での代理人を3人任命しました(Napa Valley Vintners Expands Representation in Japan)。ここ数年、アジアのワイン市場の中では中国が急成長し、日本はやや無視されがちになってきた感がありました。ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが日本市場を重視する姿勢を示したことは大きいと思います。
新しい代理人は小枝絵麻(こえだ・えま)、メリンダ・ジョー、若下静(わかした・しずか)。
小枝さんは飲食業のコンサルタントやコーディネーターを勤め、メニューやレシピの開発なども行なっている人(サイト)。
メリンダ・ジョーさんは日本在住の米人ジャーナリスト。日本酒を紹介するブログを運営しています。
若下さんは日本の食材を海外に紹介するコーディネーターなどを務めている人(サイト)。
よく見ると、若下さんのサイトで小枝さんが出てきたりなど、3人はいずれもつながりがあるようです。
何はともあれ、がんばってください。
新しい代理人は小枝絵麻(こえだ・えま)、メリンダ・ジョー、若下静(わかした・しずか)。
小枝さんは飲食業のコンサルタントやコーディネーターを勤め、メニューやレシピの開発なども行なっている人(サイト)。
メリンダ・ジョーさんは日本在住の米人ジャーナリスト。日本酒を紹介するブログを運営しています。
若下さんは日本の食材を海外に紹介するコーディネーターなどを務めている人(サイト)。
よく見ると、若下さんのサイトで小枝さんが出てきたりなど、3人はいずれもつながりがあるようです。
何はともあれ、がんばってください。
2013年6月18日は2008年に亡くなったロバート・モンダヴィの生誕100年に当たります(A Century Of Robert Mondavi: Celebrating The Father Of American Wine)。これを祝ってワイナリではFume Blancが振舞われるそうです。
また、Twitterでは#Mondavi100のハッシュタグでMondaviの思い出などをつぶやくことを勧めています。
最晩年は、ワイナリを手放すなど、うまくいかないことも多かったわけですが、彼の光跡は何にも例えられません。
また、Twitterでは#Mondavi100のハッシュタグでMondaviの思い出などをつぶやくことを勧めています。
最晩年は、ワイナリを手放すなど、うまくいかないことも多かったわけですが、彼の光跡は何にも例えられません。
日本で飲もう最高のワイン2013の審査が先日行われ、結果が発表されました。
専門家と一般の愛好家が採点して一番おいしいワインを探すというこのイベント、昨年はCh. Igai TakahaのDragon Beauty Cabernet Sauvignonが赤ワインのフルボディ部門で、18点以上の「プラチナ」を専門家・愛好家両方で勝ち取り、ベストワインの1つにも選ばれました。
今年はCh. Igai Takahaのワインライフが輸入するSmall VinesのRussian River Valleyピノ・ノワール2008が同じ部門でダブル・プラチナを獲得。7月に発表されるベストワインにも選ばれる可能性が極めて高くなりました(赤ワインで他にダブル・プラチナは1本だけ。ベストワインは赤白3本ずつ選ぶことになっています)。
(写真はヴィンテージ違いです)
スモールヴァインズのピノ・ノワールは私も別ヴィンテージを飲んだことがありますが、旨みたっぷりでとても美味しかった記憶があります。ワイナリの概要については紹介記事をご覧ください。
ほかにもワインライフのワインでCh. Igai TakahaのCrossed Wineソヴィニョン・ブランが専門家のゴールド、Ofukuro Beautyピノ・ノワールが専門家のゴールド、タレントの郷ひろみさんのMagniCA5シャルドネが専門家シルバーに入っています。
専門家と一般の愛好家が採点して一番おいしいワインを探すというこのイベント、昨年はCh. Igai TakahaのDragon Beauty Cabernet Sauvignonが赤ワインのフルボディ部門で、18点以上の「プラチナ」を専門家・愛好家両方で勝ち取り、ベストワインの1つにも選ばれました。
今年はCh. Igai Takahaのワインライフが輸入するSmall VinesのRussian River Valleyピノ・ノワール2008が同じ部門でダブル・プラチナを獲得。7月に発表されるベストワインにも選ばれる可能性が極めて高くなりました(赤ワインで他にダブル・プラチナは1本だけ。ベストワインは赤白3本ずつ選ぶことになっています)。
(写真はヴィンテージ違いです)
スモールヴァインズのピノ・ノワールは私も別ヴィンテージを飲んだことがありますが、旨みたっぷりでとても美味しかった記憶があります。ワイナリの概要については紹介記事をご覧ください。
ほかにもワインライフのワインでCh. Igai TakahaのCrossed Wineソヴィニョン・ブランが専門家のゴールド、Ofukuro Beautyピノ・ノワールが専門家のゴールド、タレントの郷ひろみさんのMagniCA5シャルドネが専門家シルバーに入っています。
1976年のパリ・テイスティングで白ワイン1位になったのがChateau Montelenaのシャルドネだったことは多くの人がご存知でしょう。でも、そのワインがソノマのブドウで作られていたというのは知っていましたか?(A Legendary Vineyard: Source of Chardonnay That Helped Win Judgment of Paris is Still Thriving)
この話は秘密ということではなく、検索すれば出てきますし、下に貼ったWilliams Selyemによる以下のビデオの中でも語られています。ただ、パリ・テイスティングの文脈の中では意図的なのか、避けられているような気がします。
この畑はBacigalupi Vineyard(バチガルーピ)といい、Russian River Valleyにあります。
1973年に当時MontelenaでワインメーカーだったMike Grgichがこの畑に来てブドウを味見し、気に入ったブロックのブドウを買うことにしました。トラックが非力で、ナパまでブドウを運ぶのが大変だったエピソードなどが、記事に書かれています。
Montelenaのワインが1位になった後、Grgichから連絡があり、またブドウを買いたいとのことでしたが、既に売り先が決まっており、結局Montelenaではこのワインは1回しか作られなかったことになります。
Montelenaに売った、このブドウはParis Tasting Blockとして、今でもブドウを算出しています。樹齢50年を超え、枯れかけている木もあるようですが、現役です。ナパのあるワイナリに卸しているとあります。
調べてみたところ、Ruddがこのブドウでシャルドネを作っているようです。ただ、ワイナリのWebサイトには、現在記述がないので、今も購入しているのかどうかは定かでありません。
ここのシャルドネ、飲んでみたいですね。
この話は秘密ということではなく、検索すれば出てきますし、下に貼ったWilliams Selyemによる以下のビデオの中でも語られています。ただ、パリ・テイスティングの文脈の中では意図的なのか、避けられているような気がします。
この畑はBacigalupi Vineyard(バチガルーピ)といい、Russian River Valleyにあります。
1973年に当時MontelenaでワインメーカーだったMike Grgichがこの畑に来てブドウを味見し、気に入ったブロックのブドウを買うことにしました。トラックが非力で、ナパまでブドウを運ぶのが大変だったエピソードなどが、記事に書かれています。
Montelenaのワインが1位になった後、Grgichから連絡があり、またブドウを買いたいとのことでしたが、既に売り先が決まっており、結局Montelenaではこのワインは1回しか作られなかったことになります。
Montelenaに売った、このブドウはParis Tasting Blockとして、今でもブドウを算出しています。樹齢50年を超え、枯れかけている木もあるようですが、現役です。ナパのあるワイナリに卸しているとあります。
調べてみたところ、Ruddがこのブドウでシャルドネを作っているようです。ただ、ワイナリのWebサイトには、現在記述がないので、今も購入しているのかどうかは定かでありません。
ここのシャルドネ、飲んでみたいですね。
故Robert Mondaviの志を継ぐワインというと、4つのワインが頭に浮かびます。
1つはRobert MondaviのTo-Kalonカベルネ・ソヴィニョン、次にはオーパス・ワン。これらはいずれもMondaviが始めたワインですが、最終的には資本関係がなくなってしまったワインでもあります。
残り2本はMondaviの子どもたちによるもの。1つが長男Michaelの「M」、そして次男TimのContinuumです。残念ながら不仲な兄弟の2人。Robertが最後に応援していたのは次男のTimの方でした。
Continuumは当初はMondaviからTo-Kalonのブドウの供給を受けていました。その後Pritchard Hillの畑を購入し、最新ヴィンテージの2010年では大部分がPritchard Hillからになりました。Wine Advocate誌の評価では2005年が95、以下2009年まで96、98、96、94と高得点を続けています。
柳屋では2010年のヴィンテージ以外に、2005年から2010年までの全ヴィンテージをセットにしたセットを発売。おそらく、2度と手に入らないセットでしょう。
1つはRobert MondaviのTo-Kalonカベルネ・ソヴィニョン、次にはオーパス・ワン。これらはいずれもMondaviが始めたワインですが、最終的には資本関係がなくなってしまったワインでもあります。
残り2本はMondaviの子どもたちによるもの。1つが長男Michaelの「M」、そして次男TimのContinuumです。残念ながら不仲な兄弟の2人。Robertが最後に応援していたのは次男のTimの方でした。
Continuumは当初はMondaviからTo-Kalonのブドウの供給を受けていました。その後Pritchard Hillの畑を購入し、最新ヴィンテージの2010年では大部分がPritchard Hillからになりました。Wine Advocate誌の評価では2005年が95、以下2009年まで96、98、96、94と高得点を続けています。
柳屋では2010年のヴィンテージ以外に、2005年から2010年までの全ヴィンテージをセットにしたセットを発売。おそらく、2度と手に入らないセットでしょう。
個人的にアベノミクスにはかなり懐疑的なのではありますが、円安のおかげで企業の業績が上向き、いろいろな面で日本経済が活性化してきたことは、いい兆しなのかと思っています。
一方で、カリフォルニアワインの日本での普及を応援するという立場からすると、円安は値上げに通じることが確実です。リーマン・ショックからのワイン業界の不況と、円高の相互作用で、過去4、5年かなり安くていいものが入るようになってきた状況でしたが、この先、値上げや輸入停止などのニュースが増えそうなのは残念なところでもあります。
このように、円安、円高それぞれメリットデメリットがあるわけですが、それを「伝説のトレーダー」である藤巻健史氏と、長年銀行に勤務しており、経済学者でもある宿輪純一氏が平易に解説したのが本書です。
*お断り:実は私は宿輪氏とは中高の同級生であり、今も交友があります。ただ、本はちゃんと自腹で買っており、この感想についても、いわゆるステマ的なものでは全くありません。
立ち位置としては藤巻氏が円安論者、宿輪氏が円高論者ということになっていますが、読んでいくと、実は2人が言っていることには大きな隔たりはなく、結局構造改革こそが日本を救うために必要であるということがわかります。円安も円高も、そこに行き着くための一種のツールであったりバランサーであったりするような役割をするのだと思います。
なかなかおもしろく読めた本ですが、ちょっと不満な点も。
経済が専門でないものに取っては、金融のメカニズムというのは簡単には理解できないものです。例えば「金融緩和」という言葉は年中耳にするものではありますが、自分できちんと説明できるかというと、あまり自信がありません。
本書では平易に(しかも同じ事を何度となく)説明しているのですが、それでも頭に入るのには時間がかかります。ここにメカニズムを図示してあげれば、理解は遥かに容易になると思うのです。いくつか、グラフは使われていますが、本書の読者に必要なのは、それよりもメカニズムの理解でしょう。特に、2人の主張の同じところと違うところを際立たせるためにも、それは必要だったと思います。
このあたりは編集者の力不足か、手抜きか、時間不足か…もうちょっとがんばってほしかったところです。
なお、本書は2003年に出た本の新板ということになっていますが、読んでいて古臭さは全くありません。必要なところはすべて、現在の状況に合わせて書きなおされています。
一方で、カリフォルニアワインの日本での普及を応援するという立場からすると、円安は値上げに通じることが確実です。リーマン・ショックからのワイン業界の不況と、円高の相互作用で、過去4、5年かなり安くていいものが入るようになってきた状況でしたが、この先、値上げや輸入停止などのニュースが増えそうなのは残念なところでもあります。
このように、円安、円高それぞれメリットデメリットがあるわけですが、それを「伝説のトレーダー」である藤巻健史氏と、長年銀行に勤務しており、経済学者でもある宿輪純一氏が平易に解説したのが本書です。
*お断り:実は私は宿輪氏とは中高の同級生であり、今も交友があります。ただ、本はちゃんと自腹で買っており、この感想についても、いわゆるステマ的なものでは全くありません。
立ち位置としては藤巻氏が円安論者、宿輪氏が円高論者ということになっていますが、読んでいくと、実は2人が言っていることには大きな隔たりはなく、結局構造改革こそが日本を救うために必要であるということがわかります。円安も円高も、そこに行き着くための一種のツールであったりバランサーであったりするような役割をするのだと思います。
なかなかおもしろく読めた本ですが、ちょっと不満な点も。
経済が専門でないものに取っては、金融のメカニズムというのは簡単には理解できないものです。例えば「金融緩和」という言葉は年中耳にするものではありますが、自分できちんと説明できるかというと、あまり自信がありません。
本書では平易に(しかも同じ事を何度となく)説明しているのですが、それでも頭に入るのには時間がかかります。ここにメカニズムを図示してあげれば、理解は遥かに容易になると思うのです。いくつか、グラフは使われていますが、本書の読者に必要なのは、それよりもメカニズムの理解でしょう。特に、2人の主張の同じところと違うところを際立たせるためにも、それは必要だったと思います。
このあたりは編集者の力不足か、手抜きか、時間不足か…もうちょっとがんばってほしかったところです。
なお、本書は2003年に出た本の新板ということになっていますが、読んでいて古臭さは全くありません。必要なところはすべて、現在の状況に合わせて書きなおされています。
サンタ・クルーズ・マウンテンズにあるMount Eden Vineyads(マウント・エデン、現地での発音はマウント・イーデンが近い)のオーナー夫妻が初来日。セミナーに参加してきました。
Mount Edenは後述するように歴史あるワイナリですが、近年とみに評価が高まっています。シャルドネやピノ・ノワールがWine Advocate誌やWine Specatator誌などで95点前後の高得点を連発。日本でも人気銘柄の1つとして完全に定着した感があります。僕にとっても近隣のRidgeやNeelyのシャルドネと並んで、好きなシャルドネの1つとなっています。
セミナーではまず、サンタ・クルーズ・マウンテンズAVAについて説明がありました。
モントレーとサンフランシスコの間にあるこの地域は、北にはサンフランシスコ湾、西と南には太平洋を望み、冷たい海の風の影響を受けやすくなっています。
特筆すべきなのは標高の高さで、太平洋側は海抜120m以上、サンフランシスコ湾側は同240m以上がAVAの条件となっています。標高が重要なのは、霧の影響のため。この高さでは朝に立ち込める霧のライン(Fog Lineといいます)よりも上になり、午前中から太陽の日差しをしっかりと浴びることになります。また、夜もそれほど気温が下がらず、昼と夜の温度差が少なく、ブドウがしっかり生育するのも特徴です。
標高でAVAが定まったのはここが最初であり、また山岳地帯での最初のAVAでもあります。
ただ、傾斜のきつさなどから畑の開墾は容易ではなく、AVA全体でのブドウ畑の面積は1500エーカー(約6平方キロ)にとどまっています。ナパの4万3000エーカーと比べると30分の1程度の小ささです。
Mount Edenは後述するように歴史あるワイナリですが、近年とみに評価が高まっています。シャルドネやピノ・ノワールがWine Advocate誌やWine Specatator誌などで95点前後の高得点を連発。日本でも人気銘柄の1つとして完全に定着した感があります。僕にとっても近隣のRidgeやNeelyのシャルドネと並んで、好きなシャルドネの1つとなっています。
セミナーではまず、サンタ・クルーズ・マウンテンズAVAについて説明がありました。
モントレーとサンフランシスコの間にあるこの地域は、北にはサンフランシスコ湾、西と南には太平洋を望み、冷たい海の風の影響を受けやすくなっています。
特筆すべきなのは標高の高さで、太平洋側は海抜120m以上、サンフランシスコ湾側は同240m以上がAVAの条件となっています。標高が重要なのは、霧の影響のため。この高さでは朝に立ち込める霧のライン(Fog Lineといいます)よりも上になり、午前中から太陽の日差しをしっかりと浴びることになります。また、夜もそれほど気温が下がらず、昼と夜の温度差が少なく、ブドウがしっかり生育するのも特徴です。
標高でAVAが定まったのはここが最初であり、また山岳地帯での最初のAVAでもあります。
ただ、傾斜のきつさなどから畑の開墾は容易ではなく、AVA全体でのブドウ畑の面積は1500エーカー(約6平方キロ)にとどまっています。ナパの4万3000エーカーと比べると30分の1程度の小ささです。
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ナパの初夏を彩るイベントAuction Napa Valley 2013が開かれました。4日間のイベントを通して集まった売上は1690万ドル。過去最高だった2005年の1050万ドルを大幅に上回りました(Auction Napa Valley news)。なお、売上は全額チャリティに使われます。
メインのイベントは土曜日に開かれたライブ・オークション。このオークションの特徴は単にワインが出品されるだけでなく、ワイナリでのディナーなど、普通では得られないイベントを伴う出品が多いこと。特に今回は、クルーズが付いていたり、スコットランドでのゴルフ旅行など、ワイン以外の部分が目立っていたようです。
最高価格が付いたのはDana Estates提供のもの。同ワイナリのワインのほか、オーナーの出身国である韓国への旅行が付いています。入札価格が50万ドルを超えたところで、オーナーが出品を2つに増やし、100万ドルの売上になりました。
また、オークションの最後には、今回ホスト役を務めたStaglin家が、統合失調症を患っている息子のBrandonと登壇。子供の精神病研究などのために寄付を訴え370万ドルを集めました。
今回のオークションでは、若い世代の参加も目立ちました。多くは、長年の参加者の子供や孫といった形だったようです。
メインのイベントは土曜日に開かれたライブ・オークション。このオークションの特徴は単にワインが出品されるだけでなく、ワイナリでのディナーなど、普通では得られないイベントを伴う出品が多いこと。特に今回は、クルーズが付いていたり、スコットランドでのゴルフ旅行など、ワイン以外の部分が目立っていたようです。
最高価格が付いたのはDana Estates提供のもの。同ワイナリのワインのほか、オーナーの出身国である韓国への旅行が付いています。入札価格が50万ドルを超えたところで、オーナーが出品を2つに増やし、100万ドルの売上になりました。
また、オークションの最後には、今回ホスト役を務めたStaglin家が、統合失調症を患っている息子のBrandonと登壇。子供の精神病研究などのために寄付を訴え370万ドルを集めました。
今回のオークションでは、若い世代の参加も目立ちました。多くは、長年の参加者の子供や孫といった形だったようです。
トニー・ソーターがオレゴンのソーター・ヴィンヤードで作るピノが、カリフォルニアワインあらかるとで半額以下で出ています。
このワイン、先日僕も飲みましたが、バランスよく、オレゴンらしいエレガントな(でも決して薄くはない)ピノでした。
2000円台前半でこのレベルは、なかなかないと思います。お薦め。
このワイン、先日僕も飲みましたが、バランスよく、オレゴンらしいエレガントな(でも決して薄くはない)ピノでした。
2000円台前半でこのレベルは、なかなかないと思います。お薦め。
いつも楽天のスーパーセールでは特価ワインを出しているVin du 268で今回もセールをやっています。限定品に付き数は限られていますのでお早めに。また、販売時間がそれぞれ割り当てられているので、あらかじめチェックをしておきましょう。
「欲しいワインが別々の時間で送料が増えちゃう」というような場合は、買うときに備考欄に「同梱ワインあり」というようなことを書いておくと、対応してもらえるはずです。
Vin du 268の特価セール
「欲しいワインが別々の時間で送料が増えちゃう」というような場合は、買うときに備考欄に「同梱ワインあり」というようなことを書いておくと、対応してもらえるはずです。
Vin du 268の特価セール
2014年1月から義務化されるソノマのワインの新しいルールに困惑の声が広がっています(Sonoma producers protest new labelling law | decanter.com)。
このルールでは、Russian River Valleyなど、ソノマ郡内のAVAをラベルに記す場合、同時に「Sonoma County」という文字もラベルに含まないといけなくなります。2011年1月から有効になっていたルールですが、当初の3年間は猶予期間ということで、2014年1月から義務になります。
これまで、AVAの認知に努めてきたプロデューサーにとっては、Sonoma Countyの文字が並ぶことで、ただの「Sonoma County」のワインと同列に見られてしまう恐れがあるように感じられています。実際、英デカンター誌の調査では、混乱は多少あるだろうということです。
このルールを推進したのはソノマの業界団体「Sonoma County Vintners」。実はナパには同様の法律が1990年からあり、ソノマでも、よりソノマとしてのアイデンティティを高めたいということで、ルール化したのでした。
どちらの言い分にも一理あり、何がベストなのかは判断が分かれそうなところですが、いい落とし所が見つかるといいですね。
このルールでは、Russian River Valleyなど、ソノマ郡内のAVAをラベルに記す場合、同時に「Sonoma County」という文字もラベルに含まないといけなくなります。2011年1月から有効になっていたルールですが、当初の3年間は猶予期間ということで、2014年1月から義務になります。
これまで、AVAの認知に努めてきたプロデューサーにとっては、Sonoma Countyの文字が並ぶことで、ただの「Sonoma County」のワインと同列に見られてしまう恐れがあるように感じられています。実際、英デカンター誌の調査では、混乱は多少あるだろうということです。
このルールを推進したのはソノマの業界団体「Sonoma County Vintners」。実はナパには同様の法律が1990年からあり、ソノマでも、よりソノマとしてのアイデンティティを高めたいということで、ルール化したのでした。
どちらの言い分にも一理あり、何がベストなのかは判断が分かれそうなところですが、いい落とし所が見つかるといいですね。