Archives

You are currently viewing archive for April 2024
Date: 2024/0411 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
円安と現地のインフレでワイン価格が上昇しています。ナパのカベルネ・ソーヴィニョンのトップクラスは、軒並み5万円を大きく超える価格帯になっており、おいそれと手が出ません。

今回はあこがれのブランドのセカンドワイン、その中でも飲んで損はない高品質なものを紹介します。

先日、ナパの「名門ワイナリー」のセミナーで驚いたのがシェーファーとドミナスのセカンドのレベルの高さです。特にシェーファーは以前はフラッグシップのヒルサイド・セレクトとの間に結構な違いを感じたものですが、今回の2019は非常にいいできでした。ショップによっては2021年が入っているところもありますが、2019の方が2000円くらい安く売られています。

オンラインWassy’sです。


ドミナスのナパヌックも試飲した2019は1万5000円強ですが、2017だと1万2000円程度と安いです。
2017年。割田屋です。


2019年。青山ワインマーケットです。


高級系カベルネの中では比較的値段が安いのがスポッツウッド。ナパのマルゴーと呼ばれる上品さはセカンドのリンデンハーストでも健在です。
しあわせワイン倶楽部です、


ベクストファー・ト・カロンなどの銘醸畑の単一畑ワインを数多く作り、トップキュベは20万円にもなるレアム(Realm)。ここのセカンド「ザ・バード(The Bard)」はセカンドを超えた品質として知られています。実際、ワイナリーのサイトではこのワインを「フラッグシップ」と書いているほど。単一畑で使っている銘醸畑の残りのブドウをブレンドしているため、バランスの良さが秀逸です。2万円台ですがコスパ抜群と言わせてもらいます。

オンラインWassy’sです。


ハーランのザ・マスコット(The Mascot)はハーラン・ファミリーの「ハーラン・エステート」「ボンド」「プロモントリー」の比較的若い樹のブドウを使ったワインで正確にはサード的位置付けになります。ハーランにはメイデン、ボンドにはメイトリアークというセカンドのワインがあり、その次という意味です。ただ、メイデンもメイトリアークも現在は日本への輸入はほぼなくなっているので、実質的にはこれがセカンドと言ってもいいでしょう。マスコットもザ・バードと同じで、ブレンドすることによるバランスの良さが秀逸です。ハーランぽさやボンドぽさがあるかと言われると難しいですが、コスパはかなりいいです。
ココスです。


最後に紹介するのはセカンドではなく、ファーストのワインですがコスパ抜群のもの。アンディ・エリクソンが作る「リヴァイアサン」です。これが1万円以下というのはびっくりです。
しあわせワイン倶楽部です。


今回の記事、オーパス・ワンのセカンド「オーバーチュア」がどうして入っていないの? と思う人もいるかもしれません最大の理由はオーバーチュアにはヴィンテージが記載されていないことです。ロット番号などもないので、そのオーバーチュアがいつ作られたものなのか分かりません。もしかしたら20年以上前のものでもう美味しくないかもしれません。売っているものが、どのヴィンテージのワインが入ったものなのかわからないというのは、ワインを薦める上ではちょっと難しいかなと思います。
Date: 2024/0408 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
柳屋にナパのコン・クリークの2003年のカベルネ・ソーヴィニヨン「トゥルシャード・ヴィンヤード」が入荷しています。20年超の熟成を経ながら7000円台とかなりの格安です。

コン・クリークはワシントンのシャトー・サン・ミシェル傘下にあったのですが、シャトー・サン・ミシェルの近年の業績不振に伴い、ブランド名以外は売却されてしまったそうで、実質的に廃業になっています。

今回のワインはその在庫整理からでてきたようです。コン・クリークの近年のカベルネ・ソーヴィニヨンはAVAものでも100ドル超。単一畑でこの価格は激安といっていいでしょう。

トゥルシャードはワイナリーとしても知られていますが、ブドウの多くは他のワイナリーに販売しています。カーネロスのカベルネ・ソーヴィニヨンはあまり多くありませんが、冷涼な地域の中の丘の上など比較的暖かいところで作られています。ナパの他の地域と比べると果実味の強さでは勝てませんが、熟成向きなカベルネだと思います。