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Date: 2025/0228 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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しあわせワイン倶楽部でエチュードのピノ・ノワールとシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンが57%引きの激安になっています。現地価格よりもずっと安い大盤振る舞い。日本のインポーターの終売によるものなので、売り切れ次第終了します。

エチュードは1980年代にナパのカーネロスにトニー・ソーターが設立したワイナリーです。トニー・ソーターはダラ・ヴァレやスポッツウッド、アラウホ(現アイズリー)などナパの名だたるワイナリーの中でもトップクラスのワイナリーでワインメーカーを勤めていた人。1990年代からの「カルトワインブーム」の立役者の一人でした。

彼は元々ピノ・ノワールを作りたいと思っており、そこで設立したのがこのエチュード。エチュードには「練習」といった意味があり、ここでいろいろなピノ・ノワールを作りながら、いいピノのための学習を深めていっていました。

2000年代に入り、トニー・ソーターはワイナリーをベリンジャーに売却。現在はトレジャリー・ワイン・エステート傘下となっていますが、今もトニーの精神を引き継いでワインが作られています。トニー自身は現在はオレゴンで「ソーター」を設立して、ピノ・ノワールの探求を続けています。

今回セールのピノ・ノワールは「グレース・ベノワ・ランチ」の2020年。この畑は本拠地であるカーネロスの自社畑で様々なピノ・ノワールのクローンを植えています。ワイン・スペクテーターで92点、ヴィナスでは90点の評価。ヴィナスのレビューによると、濃厚パワフル系のピノ・ノワールのようです。現地47ドルが4510円と、1ドル100円だったっけ?と思わせる価格。



次のシャルドネも同じくグレース・ベノワ・ランチのもので2022年です。この畑、ピノ・ノワールが158エーカーに対して、シャルドネはわずか6エーカー。ワインも145ケースしか作られていません。ジェームズ・サックリングは1980年代や90年代のブルゴーニュのようだとして97点を付けています。なおヴィナスでは92点。どちらにしても高評価であることは間違いありません。現地40ドルがなんと3960円と税込み3000円台。



最後のワインは2019年のナパヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン。実はエチュード、力を入れているのはピノ・ノワールなのですが、ナパのワイナリーでありカベルネの名手のトニー・ソーターが作っていたということもあり、カベルネ・ソーヴィニヨンもとても美味しい、というか常に高評価を続けていたのです。それもそのはずで、自社畑ではないですが、オークヴィルのヴァイン・ヒル・ランチ、クームズヴィルのメテオールなど垂涎の畑のブドウを使っています。このカベルネもジェームズ・サックリングは96点、ワイン・スペクテーターでも94点と非常に高評価。スペクテーターでは「ダークだがフレッシュで、マルベリーとブラックカラントの果実にアップルウッド、アニス、タバコが混じる。最初から最後まで素晴らしいエネルギーを示し、鉄のアクセントがフィニッシュまでしっかりとした感触を与える」としています。現地100ドルが税込み8910円と、1ドル80円換算(笑)。



今の為替を考えたらこの3倍の価格でもおかしくないワインです。だまされたと思って買ってください。


Date: 2025/0206 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カレラ(Calera)にとって日本市場は大のお得意先。以前聞いたときは生産量の6割もが日本に来ているとのことでした。米国でカレラが評価される前から日本では人気があったため、昔は日本人気を揶揄されることもあったほど。

そんなこともあり、カレラは日本限定のキュベを従来から作っていました。セントラル・コーストのワインに一部自社畑のワインを加えるというのが常道です。輸入元がエノテカに変わってからは、しばらくなかったのですが、このほど「ジェンセン・レガシー・キュベ」のシャルドネおよびピノ・ノワールが入ってきています。

ジェンセン・レガシー・キュヴェ・シャルドネ
ジェンセン・レガシー・キュヴェ・ピノ・ノワール

ただ、価格はシャルドネが6600円、ピノ・ノワールが7700円と、いずれもセントラル・コーストの価格+1000円とやや高です。

個人的にはピノ・ノワールでも4000円台で買える、JALUX向けだった「ジョシュ・ジェンセン・セレクション」を買うことを今はお薦めします。