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Date: 2015/1128 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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アマゾンのKindleや楽天のKoboの電子書籍で、早川書房の国内作家作品が半額になっています。さらにポイントが20%付く(楽天は要エントリー)ので実質は6割引。楽天にはこのほかにも小説でポイントが加わったり、さまざまなクーポンも出ているので、うまく組み合わせればびっくりするほど安く買えます。

電子書籍のセールでは、B級な作品ばかりということもあるのですが、今回の早川書房のはさすが。すごい作品が目白押しです。

特にSFファンというわけではない僕も傑作だと思った伊藤計劃の「虐殺器官」や「ハーモニー」、円城塔のいかにもらしい作品である「Self-Reference ENGINE」。冲方丁の「マルドゥック・スクランブル」は個人的には本屋大賞を取った「天地明察」よりも面白いと思っています。

そしてそして、一番好きな作家の一人である皆川博子さんの作品も3つあります。「死の泉」は彼女の耽美系の作品の中でも白眉。皆川ワールド全開の作品です。本格ミステリ大賞を取った「開かせていただき光栄です」と、その続編である「アルモニカ・ディアボリカ」もあります。

ほかにももっとSF系の作品などたくさんありますが、その編は詳しくないので割愛します。逆にお薦めがあったら教えて下さい。

なお、栗本薫のグイン・サーガがずらっと並んでいて圧倒されました。





Date: 2015/1113 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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人がものを食べるとき、匂いを感じなかったら、とても味気ないものになる。例えば鼻をつまんで食事をしてみれば、その味気なさは一目瞭然だ。

ワインにおけるにおい(香り)はさらに重要だ。おそらく人がワインに感じる美味しさの半分以上がにおいによってもたらされているのではないだろうか。個人的にも、素晴らしいワインに出会ったとき、それを口の中で味わうよりも、香りをずっと嗅いでいたいと思うことがしばしばある。

『においと味わいの不思議 知ればっもっとワインがおいしくなる』は、タイトルに「におい」と「味わい」と入っているが、実際には味覚ではなく嗅覚に焦点を当てた本である。

においという、非常に感覚的であり、難しい対象を、科学的にかつ分かりやすく解説している。といってもバリバリの技術書といった体裁ではなく、ワインが好きで香りに興味を持つ人であれば、だれでも面白く読めるだろう。また、それで目からウロコの1枚2枚は落ちるのが確実だと思う。

興味深かったポイントをいくつか紹介しよう。

・においの実態は化学物質である(まあ当然でしょう)
・ワインのかおりは500種類以上の化学物質からなる
・シャネルの香水には単体では嫌なにおいのアルデヒドが入っている
・におい嗅ぎガスクロマトグラフィーで物質ごとの香りを分析できる
・物質によって人間に感じられるしきい値は大きく異る。
etc

においについてはわからないことがたくさんある。何がわかっていることで、何がわかっていないことなのかを知るためだけでも本書を読む価値はあると思う。