赤ワインが引き起こす頭痛「RWH」の理由
赤ワインを飲んだ後、頭痛を引き起こす人は世界中にいます。この現象は「Red Wine Headache(RWH)」と呼ばれています。これについて理由を解析した記事がありました(Why do you get a headache after drinking red wine? - Health News - NorthJersey.com)。
まず、多くの人が目の敵にするのが「酸化防止剤」として使われる「亜硫酸塩」です。残念ながらほとんどの場合、酸化防止剤は頭痛の原因ではありません。ごくわずか酸化防止剤にアレルギーを持つ人がいますが、疑わしいと思う人はドライフルーツを食べてみてください。ワインよりも多くの亜硫酸塩を含んでいます。これで頭痛を起こさないとしたら酸化防止剤は頭痛の原因ではありません。また、白ワインも酸化防止剤を含んでいますから、赤ワインだけに起こる頭痛の理由にはなりません。
もうちょっと可能性が高い物質としては「ヒスタミン」があります。ブドウの皮に含まれているため赤ワインの方が白ワインより多く含んでいます。アレルギーの人などはより敏感に作用される可能性があります。
これが理由かどうかを調べるには抗ヒスタミン剤を服用してからワインを飲んで、そうでないときと違いがあるかどうかを調べてみるのがいいとしています。
「タンニン」も赤ワインには白ワインより多く含まれています。ただ、赤ワインの中でもタンニンの量は大きく変わります。頭痛の原因としては考えにくいところです。
品質が低いワインという可能性もあります。安ワインには低品質のブドウが含まれていたり、不純物も多く入っているかもしれません。それらが頭痛を起こす可能性があります。
とはいえ、一番疑わしいのはアルコールによる「脱水症状」です。赤ワインでも白ワインでも起こることですが、他の原因よりはるかに可能性が高いでしょう。ワインを飲むときは水もたくさん飲むようにするのが一番の解決策です。
というわけで、結局赤ワインだけが頭痛を引き起こす要素はあまりないのです。これも都市伝説の1つなのかもしれません。