11月3日、第8回湘南国際マラソンでフルマラソンの部に参加しました。

フルマラソンは前回、今年の3月に次いで2回目です。前回は35kmまでは快調に走ったものの、その後脱水症状に陥ってしまい、41km手前で倒れてしまうという体たらく。40kmまではネットで3時間40分というサブフォー(4時間切り)ペースでしたが、最終的にゴールしたのは4時間35分を超えてしまいました。

湘南はそのリベンジをと勢い込んだのですが、前にも書いたように8月に練習中転んで骨折。その後6週間ギブス生活で練習をストップせざるを得なくなりました。ようやく練習を再開できたのは10月12日。わずか3週間での準備で、本番に臨みました。

結果、ネットで4時間9分36秒という記録(速報値)。満足はしていませんが、納得はしています。今の自分としては、力を出し切ったと言ってもいいのかと思います。
Goal

振り返ってみましょう。




練習で何よりも足りなかったのは走りこみ。総距離もさることながら、最長の練習距離が20kmまでにとどまったのが残念でした。せめてもう1週準備期間があって30kmまで伸ばせていたら、記録は随分ちがったのではないかと思います。

というわけで、20kmを過ぎてからのスタミナがスタート前の最大の不安要因でした。そこで取った戦略は、とにかく前半は楽をして走り、後半粘れる体力を残すこと。もし余力があったら残り5kmは頑張ってみよう、と考えていました。

それと、前回の教訓で給水は必ず取ることを決めていました。「経口補水液」がいいということだったので、自分で黒糖と塩を混ぜた経口補水液用ミックスを11個作成し、給水時はそれを口に含んでから水を飲むようにしました。この辺りは岩本能史さんの「非常識マラソンマネジメント」を大いに参考にしています。



さて、当日は薄曇りの天気。走るには上々です。自宅近くから直行バスで行ったので行きは楽々。ただし、会場の大磯プリンスホテル近くはバスの列になり、ちょっとやきもき。意外と時間の余裕はありませんでした。

9時に号砲が鳴ってスタート。ですが、どこがスタートラインなのか分かりません。しばらく進んでいくと左に車があって徳光アナや間寛平さんがしゃべっています。そこがスタートラインでした。号砲からは9分弱と予想よりは早いスタートでした(比較的前のブロックだったので)。

iPhoneアプリRuntastic Proの計測によると(いつも使っているRunKeeperは今回スタート直後で止まっていました、両方起動しておいてよかった)、最初の5kmは29分でした。最初の給水もあり、まずは予定通りです。

8km付近でトイレに行ったこともあり10kmは1時間過ぎ。人が多くて走りにくいせいもありますが、1kmあたり6分近くのかなりのゆっくりペースで進んでいます。
10km

といっても、このあたり時計は見ていません。前回は1kmごとに予定表を作り、タイムとラップを確認して速さを調整しながら走りましたが、今回は少しでも楽に走るのと、無理をしないために予定表も作りませんでした。時計よりも体に聞きながら走るつもりです。

10kmから20kmにかけては1km5分20秒台と少しペースが上がっています。ペースを上げたというよりは、道幅が広がり、次第に人との間隔が広がって、全体的に自然にペースが上がったという感じです。

18km付近では持参したジェルを1つ摂取。ジェルは3つ持って行きました。

19km手前、江ノ島の橋の入口のところが折り返しです。折り返しがハーフでないのは、最後大磯プリンスを過ぎてもう1回折り返すコースになっているからです。

江ノ島

江ノ島付近はさすがに応援の観客も多く、気持よく走れます。

ただ、このあたりから日が差してきて暑くなってきました。日陰が多い、車線の左側を走るようにはしましたが、それでも消耗します。特に20kmを過ぎて、怪我後の最長距離を超えたこともあり、疲れが出てきました。

20kmから25kmは1kmあたり5分40秒と少し遅れてきました。

25kmを過ぎると、かなりきつくなりました。スタミナ不足というか筋肉の持久力が足りないのが明らかです。周りでも歩き出している人もおり、「ここで歩いたら楽になるなあ」なんてことが頭をよぎります。25kmで2つ目のジェルを摂取。

ここが辛抱のしどころ、とにかく35kmまで何も考えずに走ろう、そこまで行けば何とかなる、と考え、無心にひたすら足を前に出します。

25kmから30kmでは1kmあたり5分50秒。やはり遅れてきています。
30km

30kmのタイムは2時間54分5秒。このペースでゴールすれば4時間4分51秒でした。

このあたりで最後のジェルも摂取しました。

30kmから35kmは1km6分3秒。ついに6分を超えてしまいました。このあたり、ふくらはぎがちょっと攣りそうになり、負担をかけないように走っていたのも遅くなった理由でしょう。平らな道も上り坂に見えてきます。

沿道の応援の人にコールドスプレーをかけてもらい、ようやく元気が出てきました。湘南国際マラソン、沿道の応援には随分励まされました。31kmあたりの給水ではおにぎりと梅干しも食べました。梅干しはいいです。瞬間的に疲れが抜けるような気がします。

西湘バイパスに入り35km付近、大磯港が見えます。このあたりの景色は良かったです。ようやく大磯に戻ってきたと思い、元気も出てきます。

36km過ぎからは少しペースを上げてみました。でも、そのまま走り切るのは無理そうだったので2km程度でチャレンジは終了です(笑)。

少しずつ足が重く、上がらなくなっています。でも、ここまで来れば走りきれるという気持ちになり、体とは裏腹に気持ちのきつさは減っていきました。この辺りで時間をちょっと計算してみて4時間切りは絶対に無理なことが分かったのも割り切りになったかもしれません。

足は重く、スピードは落ちてきますがとにかくゴールを目指して1歩1歩足を動かします。39km過ぎて2回めの折り返し、その後最後の給水を経て、後はゴールまで辿り着くだけです。Runtastic Proの記録によると41km~42kmのラップは5分54秒と6分を切っていました(Runtasticの計測は距離が長めに出ます。ゴールは42.73kmとなっていました)。太ももの裏側がちょっと攣りそうになりましたが、これもなんとか抑えこみました。

最後は西湘バイパスから大磯プリンスに入っていってゴールのゲートに向かいます。プリンス内は観客たくさん。気持ちよくゴールできました。

次のマラソンがいつになるか分かりませんが、今度こそコンディションを整えて、まずは4時間を切りたいものです。

ともかく初回の失敗レースから比べると、最後まできちんと走り通せた分、納得できるレースでした。

湘南は気持ちよく走れるコースです。エントリーが大変ですが、来年もできたら出たいものです。