ワインセラーつながりですが,今回の調査とは別の話。米Wine Enthusiast誌のブログにEuroCaveが一番いいという記事がでていました。
ユーロカーブが最強である理由としては①温度や湿度のコントロールがよい,②静かである,③遮光性が高い,④他の機器より2~3倍長持ちする,と書いてあります。
とはいえ,Wine Enthusiastは米国でユーロカーブを独占的に売っているので,広告の文句くらいに受け取っておけばいいのでしょうけど,ちょっと気になったのでパーカーの掲示板でワインセラー関係のスレッドをちょっと調べてみました。
するとどうやら安くてそこそこの品質のVintage Keeper(これも先日の調査で2件ありました)とEuroCaveがやはり人気のよう。さらに,そのものずばりの「Eurocave vs Vintage Keeper」というスレッドでは,EuroCaveが高いだけのことはあるといった意見が多いようでした。日本でユーロカーブと張り合っているフォルスターは米国では売っていないようなので,同じ土俵で比較できませんが,米国ではユーロカーブ最強といってもいいのかもしれません。
ちなみにかくいう私も旧Vintage Keeper,現EuroCaveユーザーです。
"When it comes to the world of free-standing wine cellars, chances are you will find that most people agree on one thing…EuroCave is King."
EuroCave Wine Cellars: The Difference Between Comfort and Performance Winston’s Wisdoms - A WineEnthusiast.com Blog
ユーロカーブが最強である理由としては①温度や湿度のコントロールがよい,②静かである,③遮光性が高い,④他の機器より2~3倍長持ちする,と書いてあります。
とはいえ,Wine Enthusiastは米国でユーロカーブを独占的に売っているので,広告の文句くらいに受け取っておけばいいのでしょうけど,ちょっと気になったのでパーカーの掲示板でワインセラー関係のスレッドをちょっと調べてみました。
するとどうやら安くてそこそこの品質のVintage Keeper(これも先日の調査で2件ありました)とEuroCaveがやはり人気のよう。さらに,そのものずばりの「Eurocave vs Vintage Keeper」というスレッドでは,EuroCaveが高いだけのことはあるといった意見が多いようでした。日本でユーロカーブと張り合っているフォルスターは米国では売っていないようなので,同じ土俵で比較できませんが,米国ではユーロカーブ最強といってもいいのかもしれません。
ちなみにかくいう私も旧Vintage Keeper,現EuroCaveユーザーです。
「その1」「http://californiawine.jp/blog/item/1536」はこちら。
今回は残りの設問からまとめます。まず今後セラーを買う予定があるかどうかを聞いた結果から。
既にセラーを持っている人が回答者の大部分だったので,購入予定がある人は少数でした。ただ,今のセラーで足りていると感じているわけではなく,買いたいが場所や予算の都合で買えないという人が半分くらいいます。
購入予定がある人に重視する項目を聞いたのが次。回答者3人なので説得力は低いですが,収容本数を重視する人の方が価格を重視する人より多かったのが特徴的です。
次に最後の設問「現在のワインセラーへの不満やワインセラーへの希望」の自由意見への回答です。表にまとめました。
持っているセラー別の分析を次回でして,今回の調査報告をまとめる予定です。
今回は残りの設問からまとめます。まず今後セラーを買う予定があるかどうかを聞いた結果から。
既にセラーを持っている人が回答者の大部分だったので,購入予定がある人は少数でした。ただ,今のセラーで足りていると感じているわけではなく,買いたいが場所や予算の都合で買えないという人が半分くらいいます。
購入予定がある人に重視する項目を聞いたのが次。回答者3人なので説得力は低いですが,収容本数を重視する人の方が価格を重視する人より多かったのが特徴的です。
次に最後の設問「現在のワインセラーへの不満やワインセラーへの希望」の自由意見への回答です。表にまとめました。
ののみゃ | ペルチェ静かとおもってたが、意外とファンの音はうるさい。中国製とあきらめるべきなのでしょうけど、、、 店に自分のも置いてるので、家のはあくまですぐ飲む用ですから・・・ |
shina_pooh | 少しうるさい。温度設定が赤白に分けて二段階にできない。棚が引き出し式ではないので奥のワインが取り出しにくい。組み立て式だったので最初がとても大変だった。でも、値段はお手頃。$1195 for 220本。 |
匿名 | 音が少々うるさい! |
空の翼 | やっぱり高いですね~。 |
nocomment | 高い、もっと安くして欲しい |
ミヤパパ | 最初にMASAOの12本などと言う物を買ってしまい、ワイン仲間に馬鹿にされた(笑)最初からハイアールの64本なり106本にすれば良かった。ハイアールは近所にCOSTCOが出来たので安く購入できた。贅沢を言えば、少し音がうるさい。騒音だけでなく振動も気になる。ただ、ユーロカーブは高すぎて手が出ない。 |
トシロ | 故障しないでほしい。3年ほど使用、まだ故障なし。 |
休肝鳥@S | 前後2列収納タイプなので、奥の瓶が取り出し難いのが不満と言えば不満ですが、コンプレッサー方式にもかかわらず振動が無く、概ね満足しています。 |
t | 結露 |
まつばらあつし | 日本では、やはり場所ですかねフツーの冷蔵庫って手もあるんですが・・・・ |
ナパ | ワインセラーにというより、異常なボトルの大きさに不満を感じる。 |
SEI | ・高温(35℃オーバー)への対応強化・経年による冷却能力低下阻止(ライフサイクルを長く)・故障時サービスの迅速化、修理費用の低価格化 |
mike | 価格が割高 |
Haru・Aki | 本数をできだけ抑えるために12本を選んだがいっぱいになり、もう一台買う欲求を抑えるのが大変です。 |
ますとら | やっぱり収納本数が少ない。とはいえ普通のマンションなのであまり大きいのが買えないこともあり、エクセレンスに落ち着きました。あとは冷蔵庫の野菜室に占拠しております。問題は特に夏場は設定温度と実際の温度にかなり開きがあること。今は6度設定ですが、13~15度くらいになります。ちょっとおかしいじゃないかと思いますが、値段を考えると文句は言えないのでしょうか?次買うなら小型のデュバイスタイルかなとは思っています。 |
匿名 | 夏場に氷が付き、庫内温度が上昇する。 |
匿名 | 上の飾り板?が剥がれてきた。 |
Duet | 温度が下がらないので、問い合わせたところ自宅のエアコンをかけてください。と宣われた。日本では使えないのに売っているらしい。 |
匿名 | 収納本数が足りない |
梨の木 | 170本収容とあるけれど、80本くらいがギリギリ(上手く詰めないせいもあるでしょうけれど・・・)温度だけでなく湿度も表示できるようにしてあればうれしいです。(値段を考えるとそれくらいの機能は欲しい)水受けを外に自分で設置するようになっているのですが、普通の箱(プラスティック)で、床より浮くような形なので、一度ひっくりかえってしまい、水が漏れてしまったことがありました。(ねじが外れてしまって)そのほかは音も静かだし、しっかりしているので不満はありません。 |
持っているセラー別の分析を次回でして,今回の調査報告をまとめる予定です。
「その1」はこちら。
セラーに実際に入っているワインの数は回答者当たり平均130本。ワインセラーの容量と比べると89%が満たされている計算になります。セラー容量を超える本数を答えている人も数人いましたが,無理やり詰め込んでいるのか,それともワインセラーに入っていない本数まで入れたのか,そこは不明です。
では,持っているセラーの容量と,収容率(入れているワインの容量に対する比率)の関係はどうなっているでしょうか。次の図にまとめてみました。
大きなセラーを持っていれば収容に余裕があるのかというと,そうではなく,むしろ大きなセラーを持っている人ほど,セラーが埋まっている様子が分かります。
次は,ワインセラーを選ぶときに重視した項目です。価格,収容本数,大きさ,デザイン,冷却方式,安定性,ガラス扉,収納のしやすさ,特になし,に分かれて1位から3位までを答えてもらいました。結果は次の図のようになりました。
価格を答えた人が一番多いのは予想通りでしたが,2番目までで見ると収容本数を答えた人の方が多くなっています。これら「2強」の次は「冷却方式」と「安定性」が競っています。結構冷却方式にこだわる人が多いのですね。ちなみに一番に「冷却方式」を選んだ4人の使用しているセラーは「ドメティック」が二人,「デバイスタイル」が一人,「ユーロカーブ」が一人という結果でした。
まだ続きます。
セラーに実際に入っているワインの数は回答者当たり平均130本。ワインセラーの容量と比べると89%が満たされている計算になります。セラー容量を超える本数を答えている人も数人いましたが,無理やり詰め込んでいるのか,それともワインセラーに入っていない本数まで入れたのか,そこは不明です。
では,持っているセラーの容量と,収容率(入れているワインの容量に対する比率)の関係はどうなっているでしょうか。次の図にまとめてみました。
大きなセラーを持っていれば収容に余裕があるのかというと,そうではなく,むしろ大きなセラーを持っている人ほど,セラーが埋まっている様子が分かります。
次は,ワインセラーを選ぶときに重視した項目です。価格,収容本数,大きさ,デザイン,冷却方式,安定性,ガラス扉,収納のしやすさ,特になし,に分かれて1位から3位までを答えてもらいました。結果は次の図のようになりました。
価格を答えた人が一番多いのは予想通りでしたが,2番目までで見ると収容本数を答えた人の方が多くなっています。これら「2強」の次は「冷却方式」と「安定性」が競っています。結構冷却方式にこだわる人が多いのですね。ちなみに一番に「冷却方式」を選んだ4人の使用しているセラーは「ドメティック」が二人,「デバイスタイル」が一人,「ユーロカーブ」が一人という結果でした。
まだ続きます。
と固いタイトルをつけてしまいましたが,7月10~17日に行ったワインセラー・アンケートの結果をご報告します。全部で42人の方にご協力いただきました。ありがとうございました。一度にやるのは大変なので何回かに分けますが,ご了承のほどを。
まず,どこのワインセラーを使っているか。セラーを持っていない人はその旨答えていただいています。
「ロングフレッシュ」シリーズのフォルスターとユーロカーブが2強。「サイレントカーブ」のドメティックと新興のデバイスタイルが追うという感じです。ただし,これは2台以上持っている人も一つとカウントしていますから,実際の所有台数の比率で見るとちょっと違いそうです。ちゃんと計算していませんが複数台持っている人はユーロカーブ派が多いような気がします。
では,セラー何台持っているのか聞いたのが次のグラフです。
1台だけというのが40%と複数持っている人の方が多いという結果でした。すごいですね。7台という猛者もいます。回答者一人当たりに換算すると2.0台平均でした。
それでは,セラーの総容量はどれくらいでしょうか。
100本以下が約半数と,むちゃくちゃ大きいわけではありませんでした。一人平均では146本。母数が異なるので上の台数とは直接比べられませんが,おおむね平均70本/台強といったところです。
まず,どこのワインセラーを使っているか。セラーを持っていない人はその旨答えていただいています。
「ロングフレッシュ」シリーズのフォルスターとユーロカーブが2強。「サイレントカーブ」のドメティックと新興のデバイスタイルが追うという感じです。ただし,これは2台以上持っている人も一つとカウントしていますから,実際の所有台数の比率で見るとちょっと違いそうです。ちゃんと計算していませんが複数台持っている人はユーロカーブ派が多いような気がします。
では,セラー何台持っているのか聞いたのが次のグラフです。
1台だけというのが40%と複数持っている人の方が多いという結果でした。すごいですね。7台という猛者もいます。回答者一人当たりに換算すると2.0台平均でした。
それでは,セラーの総容量はどれくらいでしょうか。
100本以下が約半数と,むちゃくちゃ大きいわけではありませんでした。一人平均では146本。母数が異なるので上の台数とは直接比べられませんが,おおむね平均70本/台強といったところです。
ときどき上にあげます。アンケート自体は変わっていません。
もうすぐ真夏。ワインの保管に気を使う季節になってきました。というところでワインセラーのアンケートです。どれくらいの人が持っているかも知りたいので,持っていない人もふるってお答えください。
残念ながら賞品はありません。あしからず~
【追記】41人の方のご協力を得ました。ありがとうございました。なんとか今週末までに結果をまとめたいと思います。
もうすぐ真夏。ワインの保管に気を使う季節になってきました。というところでワインセラーのアンケートです。どれくらいの人が持っているかも知りたいので,持っていない人もふるってお答えください。
残念ながら賞品はありません。あしからず~
【追記】41人の方のご協力を得ました。ありがとうございました。なんとか今週末までに結果をまとめたいと思います。
先日,ゲイツとジョブズについて書き,ジョブズの本を読んだのをきっかけに,今度はジョブズの前のアップルのCEOであるギル・アメリオの本「アップル薄氷の500日」を読んでみました。
ジョブズに比べて影が薄いギル・アメリオですが,個人的には非常に優秀な経営者なのではないかと以前から思っていました。例えばSystem 7で停滞していたOSを,System 8を開発したり,NeXT買収という形で正しい方向にやっと舵を切ったことなどOSだけを取ってみてもその功績は明らかです。また,上述のJobs本にはiMacを含むアメリオ退任後1年半(つまり1998年末まで)に出たアップル製品はすべてアメリオ時代に始まったプロジェクトであると書かれています。
さらに,本書を読むとアメリオは,後4ヶ月で破産という,ほとんど沈没しかかっていた状態でアップルに来て,それを財務的に運営可能な状態にまで持っていったことが分かります。財務面というのは決算の数字という形でしか我々に見えてこないため,それほどの苦境であったことは知る由もありませんでしたが,その状況から復活させたというのは称えられるべきだと思います。
結果的にアメリオはジョブズの露払いという役割でしか見られないのでしょうが,ジョブズのような一種の天才ではあるけれど,冷静な企業運営という業務には向かない人間が,アップルをつぶさずにやってこれたのはアメリオの建て直しがあったからなのです。
さらに,本書(1998年に執筆されている)の最後には,恐るべき予言がありました。「ジョブズがディズニーのアイズナーを追い出してCEOになるだろう」というのです。この言葉通りではありませんが,ジョブズは2005年にディズニーの筆頭株主になってアイズナーを追い出し,取締役になりました。アップルとディズニーの両方のCEOを務めるのは不可能ですから,アメリオの予言は当たったといっていいでしょう。これだけでも彼がどれだけの慧眼の持ち主か分かると思います。
ジョブズに比べて影が薄いギル・アメリオですが,個人的には非常に優秀な経営者なのではないかと以前から思っていました。例えばSystem 7で停滞していたOSを,System 8を開発したり,NeXT買収という形で正しい方向にやっと舵を切ったことなどOSだけを取ってみてもその功績は明らかです。また,上述のJobs本にはiMacを含むアメリオ退任後1年半(つまり1998年末まで)に出たアップル製品はすべてアメリオ時代に始まったプロジェクトであると書かれています。
さらに,本書を読むとアメリオは,後4ヶ月で破産という,ほとんど沈没しかかっていた状態でアップルに来て,それを財務的に運営可能な状態にまで持っていったことが分かります。財務面というのは決算の数字という形でしか我々に見えてこないため,それほどの苦境であったことは知る由もありませんでしたが,その状況から復活させたというのは称えられるべきだと思います。
結果的にアメリオはジョブズの露払いという役割でしか見られないのでしょうが,ジョブズのような一種の天才ではあるけれど,冷静な企業運営という業務には向かない人間が,アップルをつぶさずにやってこれたのはアメリオの建て直しがあったからなのです。
さらに,本書(1998年に執筆されている)の最後には,恐るべき予言がありました。「ジョブズがディズニーのアイズナーを追い出してCEOになるだろう」というのです。この言葉通りではありませんが,ジョブズは2005年にディズニーの筆頭株主になってアイズナーを追い出し,取締役になりました。アップルとディズニーの両方のCEOを務めるのは不可能ですから,アメリオの予言は当たったといっていいでしょう。これだけでも彼がどれだけの慧眼の持ち主か分かると思います。
最近キャッシュがtrack wordのところでとまってしまうケースが多発しており,ページが読めない状態になっていることがしばしばありました。ちょっと原因究明が面倒なので,トップページのキャッシュをはずしました。ご迷惑をおかけしてすみません。
なお,今後同じようなことが起こった場合,現状個別アイテムページではキャッシュを使っていないので,アイテムページを開いていただければ読めると思います。
なお,今後同じようなことが起こった場合,現状個別アイテムページではキャッシュを使っていないので,アイテムページを開いていただければ読めると思います。
ビル・ゲイツが引退した。マイクロソフトという社名は,今では「悪の帝国」であったり,あるいは「クラウド・コンピューティングの流れに乗り損ねようとしている巨艦」といったイメージに近いのかもしれないが,僕がパソコンの世界に接するようになった1980年代はまだまだ挑戦者の立場。日本のマイクロソフトにしても人数数十人といった中小企業であった。当時,「悪の帝国」のイメージに一番近かったのはビッグ・ブルーことIBMだっただろう。
その後マイクロソフトはIBMとときには手を携え,ときには斬り合い,最終的にはOSを牛耳り,さらにオフィス・ソフトを席巻した(80年代はビジネス・アプリではロータスの方がはるかに巨大であり,日本のワープロ・ソフトは一太郎の一人舞台だった)。元MSの開発者だった中島さんが書いているように,ビル・ゲイツは「それまではハードウェアのおまけ同然に配布されていたソフトウェアがビジネスになるということを身を持って証明」し,世界一の金持ちになった。
こういった功績は称えられてしかるべきだが,一般ユーザー(あるいは技術マニア)の間では,スティーブ・ジョブズに比べてゲイツは低く評価されているような気がする。
その後マイクロソフトはIBMとときには手を携え,ときには斬り合い,最終的にはOSを牛耳り,さらにオフィス・ソフトを席巻した(80年代はビジネス・アプリではロータスの方がはるかに巨大であり,日本のワープロ・ソフトは一太郎の一人舞台だった)。元MSの開発者だった中島さんが書いているように,ビル・ゲイツは「それまではハードウェアのおまけ同然に配布されていたソフトウェアがビジネスになるということを身を持って証明」し,世界一の金持ちになった。
こういった功績は称えられてしかるべきだが,一般ユーザー(あるいは技術マニア)の間では,スティーブ・ジョブズに比べてゲイツは低く評価されているような気がする。
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