カリフォルニアワインあらかるとにトニー・ソーターのロゼのスパークリングが入荷しています。ソーターのピノと同じく「ビーコン・ヒル」のブドウを使ったこのロゼ,Wine Advocate誌のJay Millerは92点という高得点を与えています。
と,「ドンペリ」や「クリスタル」のロゼよりはるかに安いけど,その代替になりえるという評価です。先日紹介した,Iron HorseのWedding Cuveeの3倍近い値段ですが,クリスマスなのでちょっと高級な泡を,というのならこれもありでしょう。
The 2004 Beacon Hill Brut Rose is salmon pink-colored with a persistent stream of tiny bubbles, an attractive mousse, and aromas of rose petals and strawberries. Crisp, lively, and concentrated, this flavorful bubbly should drink well for several years.
If our economic doldrums have caused you to forego Dom Perignon Rose and Roederer Cristal Rose, keep in mind that for the price of one bottle of those stellar Champagnes, you could purchase an entire case of Tony Soter’s Beacon Hill Brut Rose.
と,「ドンペリ」や「クリスタル」のロゼよりはるかに安いけど,その代替になりえるという評価です。先日紹介した,Iron HorseのWedding Cuveeの3倍近い値段ですが,クリスマスなのでちょっと高級な泡を,というのならこれもありでしょう。
故Robert Mondaviの次男Tim Mondaviの新しいワイナリContinuum(コンティニュアム)のデビュー・ヴィンテージが日本に入ってきました(過去記事1,過去記事2)。米国で最安120ドル弱なのが約2万円なのでちょっと高いですが,やっぱりOpus One価格なのでしょうか?
評論家の評価は高く,Robert Parkerは95+というレイティングを付けています。
これを下に示すOpus Oneへのコメント(最新は2002年ヴィンテージに対するもの)と比べると熱の入り方が全然違うのがよく分かります。
故Robert Mondaviの二人の息子のうち,もう一方の兄Michaelもこの秋に新しいブランド「M」を立ち上げたはず。こちらがどうなのかも気になるところではありますが,過去記事に示したように,Continuumは生前のRobertも参加していたということで,よりMondavi直系と言えるでしょう。
評論家の評価は高く,Robert Parkerは95+というレイティングを付けています。
this 2005 exhibits a dense ruby/purple color followed by a beautiful nose of lead pencil shavings intermixed with creme de cassis, subtle wood smoke, and hints of bay leaves as well as spring flowers. Full-bodied with lovely purity, nicely integrated wood, tannin, acidity, and alcohol, and a long finish reminiscent of a classic Bordeaux Pauillac, while accessible, it should age effortlessly for 15 or more years.
これを下に示すOpus Oneへのコメント(最新は2002年ヴィンテージに対するもの)と比べると熱の入り方が全然違うのがよく分かります。
it is excellent, possibly outstanding, but remains significantly over-priced vis a vis the finest wines in this price range.
故Robert Mondaviの二人の息子のうち,もう一方の兄Michaelもこの秋に新しいブランド「M」を立ち上げたはず。こちらがどうなのかも気になるところではありますが,過去記事に示したように,Continuumは生前のRobertも参加していたということで,よりMondavi直系と言えるでしょう。
柳屋ネタが続いて申し訳ないですが,めったに日本に入荷しないLoring Wine Companyのピノ。2004年のGarys'とRosella'sが追加されています。まあマニア向けですが…
今更の紹介ですが,クリスマス用のスパークリング・ワインを買っていないなら,今月中に柳屋でアイアン・ホースのウェディング・キュベ買うのがお勧めです。米国で安いところが30ドルを少し切る程度,40ドル近くで売っているところもありますからぜい抜き3500円はほぼ現地価格でしょう。
このスパークリング,このサイトを見ている人にはもう説明は要らないだろうと思いますが,通りすがりの人もいるかもしれないので一応ちゃんと書いておきます。シャンパーニュと同じ製法で作られ,3年間熟成してから出荷されます。ピノが約9割と主体で,ほのかなピンク色が付いているのが特徴。ロゼほどではありませんが,華やかな雰囲気を味わえます。料理も軽めの肉料理まで,かなり幅広くあうでしょう。とにかくするする飲めておいしいスパークリングです。
また,アーベンワインショップではクラシック・ヴィンテージ・ブリュットが3000円台。これもお買い得です。こちらはピノが2/3くらい入っており,4年の熟成を経て出荷されます。こちらの方が重厚なイメージがあります。
このスパークリング,このサイトを見ている人にはもう説明は要らないだろうと思いますが,通りすがりの人もいるかもしれないので一応ちゃんと書いておきます。シャンパーニュと同じ製法で作られ,3年間熟成してから出荷されます。ピノが約9割と主体で,ほのかなピンク色が付いているのが特徴。ロゼほどではありませんが,華やかな雰囲気を味わえます。料理も軽めの肉料理まで,かなり幅広くあうでしょう。とにかくするする飲めておいしいスパークリングです。
また,アーベンワインショップではクラシック・ヴィンテージ・ブリュットが3000円台。これもお買い得です。こちらはピノが2/3くらい入っており,4年の熟成を経て出荷されます。こちらの方が重厚なイメージがあります。
スポッツウッド(Spottswoode)のカベルネはナパの高級カベルネの中でも,比較的値上がりをせず,また日本でもリーズナブルな価格で入手できるワインです。それでいて,Wine Advocate誌では高評価を続けています。1999年以降のレイティングは90,91,95,97,94,91,96。96点を取った2005は,2006年の評価(91-94)を2007年に上方修正しています。コメントは
ピュアな果実と深み,バレリーナの優雅さというのはマルゴーに似ている(2006年のレビューでパーカーは「resemble a good vintage of Chateau Margaux」と書いています)というイメージと重なります。
前置きが長くなりましたが,米国での実売が130ドルくらいなのが柳屋は税抜き1万3800円。同等の高い評価を受けている他のカベルネと比べたらかなり安いと思います。
The prodigious 2005 Cabernet Sauvignon Estate may be Spottswoode’s strongest effort since their superb 2002 and 2001. A deep ruby/purple color is accompanied by a classic bouquet of violets, graphite, blueberries, and creme de cassis with hints of licorice and cedar. Stunningly pure and elegant as well as substantial and authoritatively flavored, this is a long, rich, concentrated wine with the grace of a ballerina. Give it 2-3 years of bottle age and consume it over the following 20-25+ years.
ピュアな果実と深み,バレリーナの優雅さというのはマルゴーに似ている(2006年のレビューでパーカーは「resemble a good vintage of Chateau Margaux」と書いています)というイメージと重なります。
前置きが長くなりましたが,米国での実売が130ドルくらいなのが柳屋は税抜き1万3800円。同等の高い評価を受けている他のカベルネと比べたらかなり安いと思います。
パシフィックワインセラーズでマルティネッリ(Martinelli)のピノが安いです。Zio Tony Ranchと7 Mulesがどちらも税込みで6750円。現地価格でもZio Tony Ranchは95ドル,7 Mulesは62ドルしますから,実質それより安いです。しかも送料無料で,今週21日9:59分までは楽天のポイントが10%付きますから実質6000円程度になります。はっきりいってこれはかなり安いです。
いつも書いていますがMartinelliのピノは全般に力強く濃いタイプ。好きな人はとても好きですが,繊細なピノや酸味の強いピノが好きな人にはあまり向きません。Zio Tony Ranchのパーカーのレビューは以下のよう。
また,パーカーは90点を付けていますが「ボトル詰め後すぐにテイスティングしたので,レイティングの点数はやや控えめになっているかもしれない」と書いています。ご参考まで。
いつも書いていますがMartinelliのピノは全般に力強く濃いタイプ。好きな人はとても好きですが,繊細なピノや酸味の強いピノが好きな人にはあまり向きません。Zio Tony Ranchのパーカーのレビューは以下のよう。
The 2004 Pinot Noir Zio Tony Ranch shows plenty of raspberry, soy, and fig notes along with hints of pomegranate and cherry. This spicy, full-bodied Pinot reveals nicely integrated oak, a savory, expansive palate, and a heady finish.
また,パーカーは90点を付けていますが「ボトル詰め後すぐにテイスティングしたので,レイティングの点数はやや控えめになっているかもしれない」と書いています。ご参考まで。
柳屋ではPisoniのPisoni,カリフォルニアワインあらかるとではフラワーズのキャンプ・ミーティング・リッジと,どちらもレアもののピノが出ています。Pisoniは2000年とヴィンテージ的にもレア。個人的にはどちらかというとPisoniを取りたい感じです。どちらも少量なので買いたいかたはお早めに。
ちなみに2000年はナパのカベルネはここ10年でおそらく最低だった年ですが,かなり離れているPisoniは,悪い年ではありません。WAではPisoniのPisoniは評価されていませんが,Arcadianが87,Testarossaが89,Patz & Hallが92,SiduriとOjaiが93点です。過去にWAにおけるSLHの畑のレイティングをまとめた記事がありますのでご参考にしてください。
ちなみに2000年はナパのカベルネはここ10年でおそらく最低だった年ですが,かなり離れているPisoniは,悪い年ではありません。WAではPisoniのPisoniは評価されていませんが,Arcadianが87,Testarossaが89,Patz & Hallが92,SiduriとOjaiが93点です。過去にWAにおけるSLHの畑のレイティングをまとめた記事がありますのでご参考にしてください。
【注】このワイン,2種類あることが分かりました。詳しくはこちらを。
dancyuの2008年12月号は「ワイン大賞」の特集でした。力が入っているようではありましたが,あまり琴線に触れる部分はなく…
その中でピノ・ノワール大賞5000円以下部門で優勝したのがカレラのマウント・ハーラン・キュベ2006。単一畑のブレンドで早飲みできるものを目指しています。ワイナリ価格が30ドルなのに対し,日本では安いところでは3000円台。格下のセントラル・コーストでも4000円台が普通であることを考えると,かなり割安です。
元々人気のカレラですし,安いところはすぐ売り切れると思うのでお早めに。
dancyuの2008年12月号は「ワイン大賞」の特集でした。力が入っているようではありましたが,あまり琴線に触れる部分はなく…
その中でピノ・ノワール大賞5000円以下部門で優勝したのがカレラのマウント・ハーラン・キュベ2006。単一畑のブレンドで早飲みできるものを目指しています。ワイナリ価格が30ドルなのに対し,日本では安いところでは3000円台。格下のセントラル・コーストでも4000円台が普通であることを考えると,かなり割安です。
元々人気のカレラですし,安いところはすぐ売り切れると思うのでお早めに。
Newton(ニュートン)というと数年前にブームになったシャルドネに代表される「Unfiltered」のラインが有名(シャルドネのほか,カベルネ・ソヴィニョン,メルローがある)ですが,その上にランクするPuzzle(パズル)というボルドーブレンドがあります。畑を112個の区画に分けて,それぞれ最適なときに収穫して小ロット専用の区画で別々に発酵,熟成させ,ここから最適なブレンドを決定するという凝ったワイン。パズルのようにブレンドを決め,できたものがそれぞれのパーツよりも良くなっているということからその名が付いたようです。
このワイン,2004年はWine Advocate誌で94-96点という過去最高の評価。パーカーは
と書いています。他のニュートンのワインと同様,飲むのはしばらく我慢した方が良さそうです。
米国での価格は65~100ドル。これがカリフォルニアワインあらかるとでは6000円台(税抜き),ワインダールでは「取り寄せ」扱いですがなんと5000円台と,現地価格より安くなっています。
特に後者は「激安」といっても過言ではないでしょう。この値段のうちに買っておいたほうが良さそうです。
【追記】柳屋にも入っていたので追加しました。
このワイン,2004年はWine Advocate誌で94-96点という過去最高の評価。パーカーは
The proprietary Bordeaux blend, the 2004 The Puzzle (70% Cabernet Sauvignon, 17% Merlot, and the rest Cabernet Franc) is a brilliant 1,000-case cuvee, showing the fabulous mountain terroir of the Newton Vineyard. This wine was still not in bottle when I tasted it, but by the time this report comes out, it will have been bottled unfiltered. Deep ruby/purple to the rim, with an exuberant display of aromatics consisting of black tea, creme de cassis, charcoal, incense, and again some truffle notes, the wine is full-bodied, with nicely integrated acidity, wood, tannin, and the influence of barriques kept well in the background. This is a big but impressively well-balanced wine that should come into its own in 3-4 years and last for 20-25 years.
と書いています。他のニュートンのワインと同様,飲むのはしばらく我慢した方が良さそうです。
米国での価格は65~100ドル。これがカリフォルニアワインあらかるとでは6000円台(税抜き),ワインダールでは「取り寄せ」扱いですがなんと5000円台と,現地価格より安くなっています。
特に後者は「激安」といっても過言ではないでしょう。この値段のうちに買っておいたほうが良さそうです。
【追記】柳屋にも入っていたので追加しました。
先日の記事では見落としていましたが,St. InnocentのPinot Noir Shea Vineyard 2006が柳屋にありました。St. Innocentは日本にほとんど入っていないと思っていたので調べていませんでした。
それにしても,今回Sheaのワイン(Shea Wine Cellarsのものと他のワイナリが作るSheaのもの)は14本掲載されているのですが,そのうち13本は90点以上,5本は93点以上と,非常に高評価です。ちなみに93点以上は全部で40本。1/8を占めていることになります。その中でもSt. InnocentのものはJay Millerが
とSheaの中でもトップクラスの評価です。
それにしても,今回Sheaのワイン(Shea Wine Cellarsのものと他のワイナリが作るSheaのもの)は14本掲載されているのですが,そのうち13本は90点以上,5本は93点以上と,非常に高評価です。ちなみに93点以上は全部で40本。1/8を占めていることになります。その中でもSt. InnocentのものはJay Millerが
The 2006 Pinot Noir Shea Vineyard is a candidate for Shea of the vintage as well as my choice in this portfolio. It is the richest, most concentrated, and complex as well as the best balanced, nicely concealing enough structure to evolve for 4-5 years, about as much as one can expect from this vintage. It should be at its best from 2012 to 2021.
とSheaの中でもトップクラスの評価です。
Sea Smokeのピノはおととしまでは米国よりも日本の方が値段が安く入手も容易だったのですが,昨年から日本への入荷が激減してしまいました。おそらく米国内での需要が大きすぎて輸出に回す余地がなくなってしまったのでしょう。2005のSouthingは柳屋のサイトにも書いてあるようにオークションを除けば100ドル以上が実売。国内の方が安いという点だけは前の通りです。
Botella,Southing,Tenと並ぶ中でちょっと中途半端な位置づけのSouthingですが,今の状況だとSea Smoke好きな人は贅沢言わずに手に入るときに買っておいた方がよさそうです。
なお,2001年~2004年のWAのレイティングは90,92,92,90+と安定して高得点です。
Botella,Southing,Tenと並ぶ中でちょっと中途半端な位置づけのSouthingですが,今の状況だとSea Smoke好きな人は贅沢言わずに手に入るときに買っておいた方がよさそうです。
なお,2001年~2004年のWAのレイティングは90,92,92,90+と安定して高得点です。
Wine Advocate誌の179号が発表されました。アメリカ関係ではオレゴンのワインがレビューされています。レビュワはJay Miller。最高得点はBergstrom(ベルグストロム)のBergstrom Vineyard Pinot Noir 2006で95点。BergstromはほかにSheaやThe Whole Cluster Selectionというピノが94点になるなど,高得点のオンパレードでした。
日本市場に入っているワインを探したのですが,元々入っているワインが少ないことや,全ヴィンテージ入ってきていないことが多いため,なかなかマッチするものがありません。91点以上のもので見つけたのはShea(シェイ,シェア)のPinot Noir Pommard Clone 2006が93点,同じくSheaのPinot Noir East Hillが92点でした。
Pommard Cloneの方は
East Hillは柳屋がPinot Report(RPと紛らわしいですがPRと略しています)で97点とったとして宣伝していたワイン。Jay Millerは
と書いています。
日本市場に入っているワインを探したのですが,元々入っているワインが少ないことや,全ヴィンテージ入ってきていないことが多いため,なかなかマッチするものがありません。91点以上のもので見つけたのはShea(シェイ,シェア)のPinot Noir Pommard Clone 2006が93点,同じくSheaのPinot Noir East Hillが92点でした。
Pommard Cloneの方は
The 2006 Pinot Noir Pommard Clone has lots of spice, opulent fruit on the palate, serious richness, and a long, fruit-filled finish. It will be at its best from 2012 to 2021.
East Hillは柳屋がPinot Report(RPと紛らわしいですがPRと略しています)で97点とったとして宣伝していたワイン。Jay Millerは
The 2006 Pinot Noir East Hill has darker fruits, more density, serious depth and several years of aging potential. Savory, layered, and sweet, it will drink well from 2010 to 2018.
と書いています。