パリ16区の年末特別セールにDuMolが出ています。DuMolは国内のみならず米国でも入手困難な銘柄であり,しかも国内の価格はかなり高いことが多いですが,パリ16区の値段はほぼ現地価格。非常に良心的です。
ピノ・ノワールはAidan 2004とRussian River Valley 2006の2種だけが現状残っています。シャルドネはRussian River Valley 2005あたりがお買い得でしょう。
ピノ・ノワールはAidan 2004とRussian River Valley 2006の2種だけが現状残っています。シャルドネはRussian River Valley 2005あたりがお買い得でしょう。
かわばた酒店にPatz & Hallの単一畑シャルドネが安く入っています。2000年のHydeが5500円,Dutton Ranch(これは正確には複数の畑から成っています)が4500円。現地価格の最安並みでかなり安いです。HydeがWAで92点,Dutton Ranchが91点です。ただし,ヴィンテージが少し古いですから,なるべく早く飲んだほうがいいと思います。
またWine Advocate #180からのネタですが,某ワインショップと同じことを書くのは芸がないので,珍しくOpus Oneのことでも書いてみます。
私は,Opus Oneについては否定的なことを書いたり言うことが多いですが,それはこれだけ有名で人気があるこのワインが,その人気に応えるだけの品質を維持できておらず,また日本における価格の高さにも疑問を持っていたからです。ですからOpus Oneなら全部だめというわけではなく,今でもセラーには1本だけですが90年代半ばのOpus Oneを持っています(90ドルくらいで買ったもの)。
1997年のヴィンテージ以降低迷を続けていたこのワイン,どうやらついに復活してきたようです。WA #180によると2005が95+,2006が94,2007が94-97。例えば同じヴィンテージのInsigniaは95,94-96,95-97,Shafer Hillside Selectが97,93-95,98-99,Araujoが98,92-93,95-97と,若干見劣りする部分はあっても,ほぼトップクラスに返り咲いたと言って過言ではないでしょう。参考までにこれまでのWine Advocate誌の評価をグラフにしてみましたが,2005の95+というのは過去最高の評価です(グラフ内では95+は95,94-97は94と表示)。
ロバート・パーカーのレビューを年代別に見ていっても面白いです。96年は「これまでで最高のOpus Oneの一つ」と書いていたのが97~2000年はどんどん辛らつになります。
97年:「ヴィンテージを考えれば,このワインがどうあるべきかは言うにおよばず,がっかりするできだった」
98年:「ボルドーが悪い年に値段を下げるのにどうしてカリフォルニアの生産者は同じことができないのだろう」
99年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2000年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2001年と2002年は辛らつながらやや表現が優しくなります。
01年:「みかけだけでどうしようもなかった2000年と比べると大きな進歩だ」
02年:「最近のヴィンテージと比べると進歩しているが,かなり高すぎるワインの一つであるのは変わっていない」
それに対して2005年は「熟成したボルドーの最高のヴィンテージのような味わいだが,カリフォルニアで作られたものだ。今後20~25年飲めるだろう。ブラボー」と激賞した上「新しいワイン作りのチームになり,モンダヴィ家の影響がなくなった今,Opus Oneがこれまで最高の3部作を作ったことは皮肉である。このワインは常に実質よりも当てこすりにまみれてきた。トップワインを作っているときもあるのに,そうでないときには凝縮感が欠けていると貶められてきた。その批判はこの3ヴィンテージに対しては当てはまらないだろう」と書いています(訳は自信なし,間違っていたらごめんなさい)。
というわけで2005年は長い低迷からついに復活したようです(パーカーの言に乗るのはあまり芸が無いかもしれませんが,少なくとも1996~2002年までの評価は当たっていると思うので,2005以降についても基本的には信用しています)。
また,日本での価格は最近下がっており,以前のような米国価格の2倍を大きく超えるというところまで行きません。例えば2005年は米国でおおむね税抜き150ドル。日本は安いところで税抜き2万円を切ります。ほかのワインの近年の値上がりと比べたらむしろ格安な部類に入りそうです。
というわけで2005年のオーパス・ワンは,オーパスワン史上最も日本での価格が安く最も高品質になった可能性があります。今回の高評価でまた値段が上がる前にとっとと買うのが正解かもしれません。
私は,Opus Oneについては否定的なことを書いたり言うことが多いですが,それはこれだけ有名で人気があるこのワインが,その人気に応えるだけの品質を維持できておらず,また日本における価格の高さにも疑問を持っていたからです。ですからOpus Oneなら全部だめというわけではなく,今でもセラーには1本だけですが90年代半ばのOpus Oneを持っています(90ドルくらいで買ったもの)。
1997年のヴィンテージ以降低迷を続けていたこのワイン,どうやらついに復活してきたようです。WA #180によると2005が95+,2006が94,2007が94-97。例えば同じヴィンテージのInsigniaは95,94-96,95-97,Shafer Hillside Selectが97,93-95,98-99,Araujoが98,92-93,95-97と,若干見劣りする部分はあっても,ほぼトップクラスに返り咲いたと言って過言ではないでしょう。参考までにこれまでのWine Advocate誌の評価をグラフにしてみましたが,2005の95+というのは過去最高の評価です(グラフ内では95+は95,94-97は94と表示)。
ロバート・パーカーのレビューを年代別に見ていっても面白いです。96年は「これまでで最高のOpus Oneの一つ」と書いていたのが97~2000年はどんどん辛らつになります。
97年:「ヴィンテージを考えれば,このワインがどうあるべきかは言うにおよばず,がっかりするできだった」
98年:「ボルドーが悪い年に値段を下げるのにどうしてカリフォルニアの生産者は同じことができないのだろう」
99年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2000年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2001年と2002年は辛らつながらやや表現が優しくなります。
01年:「みかけだけでどうしようもなかった2000年と比べると大きな進歩だ」
02年:「最近のヴィンテージと比べると進歩しているが,かなり高すぎるワインの一つであるのは変わっていない」
それに対して2005年は「熟成したボルドーの最高のヴィンテージのような味わいだが,カリフォルニアで作られたものだ。今後20~25年飲めるだろう。ブラボー」と激賞した上「新しいワイン作りのチームになり,モンダヴィ家の影響がなくなった今,Opus Oneがこれまで最高の3部作を作ったことは皮肉である。このワインは常に実質よりも当てこすりにまみれてきた。トップワインを作っているときもあるのに,そうでないときには凝縮感が欠けていると貶められてきた。その批判はこの3ヴィンテージに対しては当てはまらないだろう」と書いています(訳は自信なし,間違っていたらごめんなさい)。
というわけで2005年は長い低迷からついに復活したようです(パーカーの言に乗るのはあまり芸が無いかもしれませんが,少なくとも1996~2002年までの評価は当たっていると思うので,2005以降についても基本的には信用しています)。
また,日本での価格は最近下がっており,以前のような米国価格の2倍を大きく超えるというところまで行きません。例えば2005年は米国でおおむね税抜き150ドル。日本は安いところで税抜き2万円を切ります。ほかのワインの近年の値上がりと比べたらむしろ格安な部類に入りそうです。
というわけで2005年のオーパス・ワンは,オーパスワン史上最も日本での価格が安く最も高品質になった可能性があります。今回の高評価でまた値段が上がる前にとっとと買うのが正解かもしれません。
かわばた酒店のデイリー・セールでAu Bon ClimatのIsabelle 2006とKnox Alexander 2005が安いです。円高の現在,現地価格よりは少し高いですが,国内の価格としては多分最安価ではないかと思います。日本で「カリピノ」の先駆けとして人気があったこのワイナリ。一時はカレラ ジェンセンかABCのイザベルかと言われていましたが,人気復活を果たしたカレラに対してABCは話題に上がることは減ってしまいました。その代わり,価格は以前の半額程度まで落ちてありがたいことです。
また,ここのシャルドネでカルト的な人気があるニュイ・ブランシュも安くなっています(ヴィンテージは2005)。ただし,別ヴィンテージですが,もっと安く売っている店もあります。
また,ここのシャルドネでカルト的な人気があるニュイ・ブランシュも安くなっています(ヴィンテージは2005)。ただし,別ヴィンテージですが,もっと安く売っている店もあります。
柳屋のピノ特集に今日はRoarが出ています。2002のRosella'sと2006のPisoni。Rosella'sとGarys'のオーナー(Garys'は共同オーナー)であるGary Franscioni氏のワイナリであるRoarはいわば本家の一つであり,評価も高いです。特に2006のPisoniは公開されたばかりのWine Advocate誌#180で96点を取ってRobert Parkerに“Pinot Noir of the Vintage”の候補の一つと評価されています。
it boasts a deep plum/ruby color as well as a gorgeous bouquet of roasted herbs, truffles, underbrush, forest floor, black cherries, black currants, raspberries, and sweet earth. The complex aromatics are followed by a prodigiously concentrated palate, silky tannins, broad, expansive, multilayered flavors, and a sumptuous finish. This decadently rich, complex Pinot Noir should drink nicely for 5-7 years.
パリ16区で2008年最後のカリフォルニアとオレゴンのセールが始まっています。セール対象になっているのは
■ハーシュ・ヴィンヤーズ(Hirsch)
■コルギン(Colgin)
■ルイス・セラーズ(Lewis)
■サクソン(Saxum)
■ゴースト・ブロック(Ghost Block)
■ソーター(Soter)
■ハーラン・エステイト(Harlan Estate)
■ミューラ(Miura)
■シフレット(Shifflett)
■クリストム・ヴィンヤーズ(Cristom)
の10ワイナリ。目玉としてはハーラン・エステートの2003,2004がかなりの本数あること。後はいつもながら現地価格より安いSaxumとか,MiuraのPisoniやGarys'が1万円を大幅に切る値段で出ているあたり。
■ハーシュ・ヴィンヤーズ(Hirsch)
■コルギン(Colgin)
■ルイス・セラーズ(Lewis)
■サクソン(Saxum)
■ゴースト・ブロック(Ghost Block)
■ソーター(Soter)
■ハーラン・エステイト(Harlan Estate)
■ミューラ(Miura)
■シフレット(Shifflett)
■クリストム・ヴィンヤーズ(Cristom)
の10ワイナリ。目玉としてはハーラン・エステートの2003,2004がかなりの本数あること。後はいつもながら現地価格より安いSaxumとか,MiuraのPisoniやGarys'が1万円を大幅に切る値段で出ているあたり。
ちょうど柳屋にAugust West(オーガスト ウェスト)が出ていてちょっとびっくりしました。日本国内への入荷は初めてでしょうか? ここのRosella'sのピノは一番好きなピノの一つです。Parkerの掲示板でもピノの人気投票で必ず名前が挙がるワイン。もし飲んだことがなかったらこの機会にお試しください。
同時にKosta BrowneのRosella'sも出ていますが,値段3倍ですね。ちょっと高すぎな気もしますが,それほどおいしいのでしょうか?
ちなみに柳屋の説明には「扱う品種はピノノワール "だけ"」と書いてありますが,このブログで紹介しているように,年間数十ケースという規模ながらシャルドネとシラーも作っています。本数が少なすぎるので普通の流通に乗ることはないでしょうけど。
同時にKosta BrowneのRosella'sも出ていますが,値段3倍ですね。ちょっと高すぎな気もしますが,それほどおいしいのでしょうか?
ワイン&地酒 TODAの超特売コーナーが安いというのをトモさんに教えていただきました。カリフォルニアは少ないですが,L'AventureのOptimusが税抜き3990円,アイアン・ホースのウェディング・キュベが2640円など激安です。
ラヴェンチュールのオプティマスはこのワイナリの赤ワインでは一番安く,米国では35ドルくらいから売っていますが,日本の参考価格は1万2000円。3990円はほぼ現地価格。2005年はシラー51%,カベルネ44%,プチ・ヴェルド5%のブレンド。Wine Advocate誌では94点が付いています。
アイアン・ホースのウェディング・キュベは先月の柳屋のセールでも3500円。2640円は現地価格以下です。日本でこれ以上安く出ることはまずないでしょう。
Kongsgaardのシャルドネ2006は11940円。米国の価格は80~150ドル。中心価格は90~100ドル程度なので,それよりはちょっと高いですが日本では安い値段。Wine Advocate誌では92-94点。試飲したじきがかなり早かったようなので,今後評価が変わる可能性はかなり高いです。
最後はKistlerのChardonnay Vine Hill 2005が14990円。米国の価格は80~280ドルとかなり幅があります。130ドルくらいが多いので,若干高い程度。ただKistlerのシャルドネ単一畑は日本では大体2万円が相場ですから,それよりはかなり安いです。Wine Advocate誌では94-96点。
値段調べてませんが,ボルドーとかもかなり安そうです。例えば1991年のディケムのハーフボトルは12430円でした。
ラヴェンチュールのオプティマスはこのワイナリの赤ワインでは一番安く,米国では35ドルくらいから売っていますが,日本の参考価格は1万2000円。3990円はほぼ現地価格。2005年はシラー51%,カベルネ44%,プチ・ヴェルド5%のブレンド。Wine Advocate誌では94点が付いています。
it offers classic chocolate, cassis, espresso, and subtle wood notes along with a dense ruby/purple hue, gorgeous concentration, and plenty of spice, cedar, and a Pauillac-like complexity and richness. This serious effort is more French than Californian. It should drink well for 6-10 years.
アイアン・ホースのウェディング・キュベは先月の柳屋のセールでも3500円。2640円は現地価格以下です。日本でこれ以上安く出ることはまずないでしょう。
Kongsgaardのシャルドネ2006は11940円。米国の価格は80~150ドル。中心価格は90~100ドル程度なので,それよりはちょっと高いですが日本では安い値段。Wine Advocate誌では92-94点。試飲したじきがかなり早かったようなので,今後評価が変わる可能性はかなり高いです。
最後はKistlerのChardonnay Vine Hill 2005が14990円。米国の価格は80~280ドルとかなり幅があります。130ドルくらいが多いので,若干高い程度。ただKistlerのシャルドネ単一畑は日本では大体2万円が相場ですから,それよりはかなり安いです。Wine Advocate誌では94-96点。
A crisp, elegant yet powerful, mineral-dominated effort, the 2005 Chardonnay Vine Hill Vineyard is reticent at present, exhibiting scents of lemon oil, white currants, peaches, and orange rind. With striking intensity, great elegance, richness, precision, and delineation, this beautiful Chardonnay brought to mind a top-notch French Corton-Charlemagne.
値段調べてませんが,ボルドーとかもかなり安そうです。例えば1991年のディケムのハーフボトルは12430円でした。
タカムラで,ソノマ・コーストのKeller Estate(ケラー・エステート)のピノ・ノワール・セットを売っています。この7本セットのユニークなのはヴィンテージも畑も皆同じで,クローン(元になった樹)だけが違うこと。畑の中のメソ・クライメートやマイクロ・クライメートは同じなのかどうかまで言い出したら切りがないですが,基本的にはクローンの違いだけを味わえるわけです。
クローンはDijon系の115,667,777,828。それから「ラ・ターシュ」クローンというのは,説明ページにはスーツケース・クローンと書いてありますからPisoniのクローンでしょうか? あと,カリフォルニアでは比較的広く植えられているSwan(Joseph Swan由来)クローンの6種。最後の1本はこれらのブレンドになっています。
昨日,CWFCのワインを紹介した際に畑を紹介するビデオを埋め込みましたが,この中でもクローンの説明があり,Dijon 828は比較的新しいクローンで,多くのワインメーカーが興味を持っていると言っていました。また,もう一つ昨日のビデオと共通するのは畑がSonoma CoastのPetaluma Valleyという,太平洋沿岸の山脈の切れ目Petaluma Gapの影響を強く受けるところにあるところ。太平洋からの風と霧が直接来るため非常に冷涼な気候になるそうです。
というわけでいろいろ興味深いこのセット。ピノマニアの人はぜひどうぞ。自分もお金があったら買いたいです。
クローンはDijon系の115,667,777,828。それから「ラ・ターシュ」クローンというのは,説明ページにはスーツケース・クローンと書いてありますからPisoniのクローンでしょうか? あと,カリフォルニアでは比較的広く植えられているSwan(Joseph Swan由来)クローンの6種。最後の1本はこれらのブレンドになっています。
昨日,CWFCのワインを紹介した際に畑を紹介するビデオを埋め込みましたが,この中でもクローンの説明があり,Dijon 828は比較的新しいクローンで,多くのワインメーカーが興味を持っていると言っていました。また,もう一つ昨日のビデオと共通するのは畑がSonoma CoastのPetaluma Valleyという,太平洋沿岸の山脈の切れ目Petaluma Gapの影響を強く受けるところにあるところ。太平洋からの風と霧が直接来るため非常に冷涼な気候になるそうです。
というわけでいろいろ興味深いこのセット。ピノマニアの人はぜひどうぞ。自分もお金があったら買いたいです。
「カリフォルニアワインのファンクラブ」(CWFC)ブランドのワインがついに発売されました。Crushpadで醸造しており,シャルドネ,ピノ・ノワールともにSplit Rock(旧Gaps Crown)Vineyardのブドウを使っています。リアルワインガイドではzoukさんが「今飲んで 90,ポテンシャル 92+,飲み頃予想 2009~2016」と評価しています。
上のビデオはこの畑の紹介で,日本語キャプション付き。冷涼な気候やスペーシングなどを説明しています。Split Rockは先日紹介したCh. Igai Takahaのワインも使っているので,どう違うのか,飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
上のビデオはこの畑の紹介で,日本語キャプション付き。冷涼な気候やスペーシングなどを説明しています。Split Rockは先日紹介したCh. Igai Takahaのワインも使っているので,どう違うのか,飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
柳屋でもKistlerのセールが始まりました。どうも今年はネタがかぶりますね。値段はWassy'sと同じくらいですが,シャルドネの単一畑が数多く出ています。
Wassy'sでKistler(キスラー)のKistler VineyardやCuvee Catherine(キュヴェ・キャサリン)のピノが複数ヴィンテージ入荷しています。米国の価格と比べると高いのですが,普通のKistler Vineyardは米国で100ドル台前半まで下落しているので,どうせ買うなら高いですが,価格差1万円くらいで評価が高いキュヴェ・キャサリンでしょう。いずれも1,2本なので多分明日には売り切れるだろうと思います。早い者勝ち。
2003~2005と並ぶ中,一押しは2005年。評価も高いですし,キスラーのピノは熟成を楽しむのが難しく,若いうちに飲んだほうが楽しめそうだからです。ちなみにRobert Parkerのコメントは
ちなみにレイティングは2005が96,2004が94-95,2003が94-96です。
2003~2005と並ぶ中,一押しは2005年。評価も高いですし,キスラーのピノは熟成を楽しむのが難しく,若いうちに飲んだほうが楽しめそうだからです。ちなみにRobert Parkerのコメントは
2005年
The 2005 Pinot Noir Kistler Vineyard Cuvee Catherine Occidental Station boasts a dark ruby/purple-tinged color as well as gorgeous aromas reminiscent of a DRC Grands Echezeaux. Spring flower, blueberry, raspberry, cherry, and forest floor aromas soar from the glass of this medium to full-bodied Pinot. With superb finesse, elegance, and the grace of a ballerina, this beauty can be enjoyed over the next 10-12 years.
2004年
The 2004 Pinot Noir Kistler Vineyard Cuvee Catherine Occidental Station boasts a glorious dark ruby/purple-tinged color as well as an extraordinary nose reminiscent of a Comte de Vogue Musigny Vieilles Vignes. Aromas of crushed rocks, violets, raspberries, sweet cherries, and a distinctive terroir character are present in this full-bodied effort. With oodles of vivacious fruit as well as wonderful freshness and palate penetration, this superb Pinot Noir should drink well for 10-12 years
2003年
The 2003 Pinot Noir Cuvee Catherine has a ruby/purple color, a big, ripe, framboise and currant fruit nose with some floral notes, forest floor, and a touch of new oak. The wine has great purity, medium to full body, and a long finish with good acidity.
ちなみにレイティングは2005が96,2004が94-95,2003が94-96です。
SF Chronicleの記事でスパークリングについては簡単に触れただけだったので,12月ということもあるし,たまには全体を整理しておきます。パーカーの掲示板でも関連するスレッドがあったのでご参考に。
米国でスパークリングを専業あるいはメインでやっているワイナリというと,ナパのSchramsberg(シュラムスバーグ)やDomaine Chandon,Mumm Cuvee Napa,Domaine Carneros,ソノマのIron Horse,J,Gloria Ferrer,Korbel,Anderson ValleyのRoederer Estate,オレゴンのArgyle(アーガイル)あたりが有名です。このほか,Cliff Lede(S. Anderson)やArtesa(Codorniu Napa)はかつてはスパークリングを結構作っていましたが,今はほとんどやっていないと思います。また,オレゴンのSoterはピノが中心ですが,スパークリングの評価も高く,ソノマのSchug(シュグ)は珍しい赤(ピノ・ノワール)のスパークリングを作っています。また,Gruet(グリュエ)というニューメキシコにあるワイナリが近年注目を高めているようです。
不思議なことにセントラル・コーストではあまりスパークリングを作っているところはないようです。
米国でスパークリングを専業あるいはメインでやっているワイナリというと,ナパのSchramsberg(シュラムスバーグ)やDomaine Chandon,Mumm Cuvee Napa,Domaine Carneros,ソノマのIron Horse,J,Gloria Ferrer,Korbel,Anderson ValleyのRoederer Estate,オレゴンのArgyle(アーガイル)あたりが有名です。このほか,Cliff Lede(S. Anderson)やArtesa(Codorniu Napa)はかつてはスパークリングを結構作っていましたが,今はほとんどやっていないと思います。また,オレゴンのSoterはピノが中心ですが,スパークリングの評価も高く,ソノマのSchug(シュグ)は珍しい赤(ピノ・ノワール)のスパークリングを作っています。また,Gruet(グリュエ)というニューメキシコにあるワイナリが近年注目を高めているようです。
不思議なことにセントラル・コーストではあまりスパークリングを作っているところはないようです。
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書いている間に売れきれそうですが,一応載せておきます。柳屋でMarcassinのPinot Noir Marcassin Vineyard 2003が出ています。Wine Advocate誌で99点。パーカーは
と書いています。ちなみにここで言及されているBlue Slide Ridgeは98点でした。また,過去同誌で99点が付いているカリフォルニアのピノノワールはほかに2000年と2005年のKistler Cuvee Elizabethだけ。98点以上は1999年のKistler Cuvee Elizabethが(98-100)だったほかは,Marcassin Marcassinが1998年と2002年,Marcassin BSRが1998,1999
,2003年だけです。
また,米国の現在の市場価格は350~600ドルなので,今回の値段は決して高くありません。さすがに安旨カテゴリーに入れるのは気が引けますが…
販売ページ
PS. やっぱりすぐに売り切れました。
The 2003 Pinot Noir Marcassin Vineyard borders on perfection. Gorgeous floral notes intermixed with steak tartare, black raspberry, sweet cherry, plum, earth, and spice characteristics almost overwhelm the olfactory senses. Full-bodied with good acidity, sweet but present tannin, and a long, 50-second finish, this is a magnificent Pinot Noir. It’s hard to choose between this cuvee and the Blue Slide Ridge 2003 Pinot. Bottom line ... life is too short not to have both.
と書いています。ちなみにここで言及されているBlue Slide Ridgeは98点でした。また,過去同誌で99点が付いているカリフォルニアのピノノワールはほかに2000年と2005年のKistler Cuvee Elizabethだけ。98点以上は1999年のKistler Cuvee Elizabethが(98-100)だったほかは,Marcassin Marcassinが1998年と2002年,Marcassin BSRが1998,1999
,2003年だけです。
また,米国の現在の市場価格は350~600ドルなので,今回の値段は決して高くありません。さすがに安旨カテゴリーに入れるのは気が引けますが…
販売ページ
PS. やっぱりすぐに売り切れました。
CWFCのナパ会長こと杉本隆英さんが,Crushpadで作るシャルドネとピノのブランドCh. Igai Takahaの最新作(2007ヴィンテージもの)がVin du 268(ヴァン・デュ・ニロヤ)に入荷しています。ほかに,同じくCrushpadで作るDainのAmerican Beautyなども。
Ch. Igai Takahaの2007ヴィンテージはシャルドネがSleepy HollowとSplit Rockの2種,ピノがAmber RidgeとSplit Rock,Sleepy Hollowの3種です。Split Rockは以前Gap's Crownといtっていた畑。Sonoma Coastにあり,Kosta BrowneやFlowersなどが使っているそうです。Sleepy HollowはMontereyのSanta Lucia Highlandsにあり,この地域がPisoniで大ブレークする前から有名だった畑。Testarossaなどが知られています。また,Amber RidgeはSiduri,Kosta Browneといった人気ワイナリや上記のDainなどがピノの供給元として使っています。
価格はシャルドネが4980円,ピノが5980円(いずれも税抜き)とかなりリーズナブル。例えば米国でAmber Ridgeのピノを探すと,Siduriで50ドル前後~,DainのAmerican Beautyが60~90ドル,Kosta Browneが90ドル~といった価格帯になります。
品質も折り紙つき。おすすめです。
Ch. Igai Takahaの2007ヴィンテージはシャルドネがSleepy HollowとSplit Rockの2種,ピノがAmber RidgeとSplit Rock,Sleepy Hollowの3種です。Split Rockは以前Gap's Crownといtっていた畑。Sonoma Coastにあり,Kosta BrowneやFlowersなどが使っているそうです。Sleepy HollowはMontereyのSanta Lucia Highlandsにあり,この地域がPisoniで大ブレークする前から有名だった畑。Testarossaなどが知られています。また,Amber RidgeはSiduri,Kosta Browneといった人気ワイナリや上記のDainなどがピノの供給元として使っています。
価格はシャルドネが4980円,ピノが5980円(いずれも税抜き)とかなりリーズナブル。例えば米国でAmber Ridgeのピノを探すと,Siduriで50ドル前後~,DainのAmerican Beautyが60~90ドル,Kosta Browneが90ドル~といった価格帯になります。
品質も折り紙つき。おすすめです。
カリフォルニアワインあらかるとでArista(アリスタ)の単一畑のピノが出ています。米国で60ドルするのが5760円(税抜き)と現地価格以下です。Wine Enthusiast誌で94点,Wine Spectator誌で90点を取っているそうです。
このワイナリ,全然知らなかったので少し調べてみました。Parkerの掲示板でいくつか情報がありました。このスレッドでは「Arista seriously is a tremendously kept secret on Westside Road」と書かれていますから,米国のワイン・ファンの間でもまだ知られざるワイナリのようです。ワイナリはRRVのWestside沿いでよさそうなところにあります。
CellarTrackerのテイスティング・ノートはこちら。日本でも飲んでいる人がいました。
この値段ならかなりいいのではないでしょうか。
ちなみにRussian River Valleyの方は現地価格40ドルくらいです。
このワイナリ,全然知らなかったので少し調べてみました。Parkerの掲示板でいくつか情報がありました。このスレッドでは「Arista seriously is a tremendously kept secret on Westside Road」と書かれていますから,米国のワイン・ファンの間でもまだ知られざるワイナリのようです。ワイナリはRRVのWestside沿いでよさそうなところにあります。
CellarTrackerのテイスティング・ノートはこちら。日本でも飲んでいる人がいました。
この値段ならかなりいいのではないでしょうか。
ちなみにRussian River Valleyの方は現地価格40ドルくらいです。
おととしまでとは打って変わって入手しにくなってしまったSea Smokeのピノ。今楽天では柳屋のSea Smoke TenとFoxenが作るSea Smokeの二つしかなさそうです。シャルドネはBrewer-Cliftonが作るものがWassy'sなどいくつかで。
2006年のSea Smoke TenはWine Enthusiast誌では96点という高得点。Wine Advocateでは2002が93,2003が96,2004が94点以降レビューがありません。Sea Smokeの三つのピノの中で一番コストパフォーマンスが高いのは間違いなく最廉価のBotellaですが,数年の熟成をするならやはりTenも捨てがたいところです。また,FoxenのSea SmokeはTenをさらに濃厚にしたような感じ。濃いの好き派にはたまらないワインでしょう。こちらはWine Advocateで2004が96,2005が89+です。
2006年のSea Smoke TenはWine Enthusiast誌では96点という高得点。Wine Advocateでは2002が93,2003が96,2004が94点以降レビューがありません。Sea Smokeの三つのピノの中で一番コストパフォーマンスが高いのは間違いなく最廉価のBotellaですが,数年の熟成をするならやはりTenも捨てがたいところです。また,FoxenのSea SmokeはTenをさらに濃厚にしたような感じ。濃いの好き派にはたまらないワインでしょう。こちらはWine Advocateで2004が96,2005が89+です。
タイトルが紛らわしかったらごめんなさい。Richard Sanfordといえば,Santa Barbara地域を切り開いてきたワイナリSanfordの元オーナーとして知られていますが,現在はAlma Rosaというワイナリを経営しています。NapaにおけるRobert Mondaviとまでは行きませんが,Santa Barbaraを代表する生産者であり精神的支柱の一つだと思います。
そのAlma Rosaのピノとシャルドネがカリフォルニアワインあらかるとで安いです。いずれも現地価格と同等か,ちょっと安いくらい。ピノが3480円,シャルドネが2090円(いずれも税抜き)。シャルドネの方が価格的なお得感は上です。どちらも飲んだことはないのですが,Sanfordのスタンダードのピノとシャルドネがハイレベルだったことを考えると,これも期待できそうに思います。
ところでこの一週間くらい,楽天のワインショップのメルマガがほとんど届きません。柳屋のピノ特集のメールもなし。迷惑メールに分類されてもいないので,楽天側のシステム的な問題ではないかと疑っています。まあ,カリフォルニアワインを中心に扱うところは少ないから巡回してもそんなに手間ではないのですけど。
そのAlma Rosaのピノとシャルドネがカリフォルニアワインあらかるとで安いです。いずれも現地価格と同等か,ちょっと安いくらい。ピノが3480円,シャルドネが2090円(いずれも税抜き)。シャルドネの方が価格的なお得感は上です。どちらも飲んだことはないのですが,Sanfordのスタンダードのピノとシャルドネがハイレベルだったことを考えると,これも期待できそうに思います。
ところでこの一週間くらい,楽天のワインショップのメルマガがほとんど届きません。柳屋のピノ特集のメールもなし。迷惑メールに分類されてもいないので,楽天側のシステム的な問題ではないかと疑っています。まあ,カリフォルニアワインを中心に扱うところは少ないから巡回してもそんなに手間ではないのですけど。
Gary Pisoniのワイナリの下位版Luciaのシャルドネが柳屋の月間セールになっています。このワイン,ワイナリの価格は40ドルが4580円(税抜き)と,ほとんど変わらない価格。生産量は467ケースとかなり少ないです。
ワインに畑名は付いていませんが,Pisoni Vineyardの三つの小ブロックからできているということです。LuciaのピノはPisoni,Garys'を中心に他のSanta Lucia Highlandsの畑のブドウも使っていますが,これはPisoniだけ。生産量もピノの半分ということで,かなりお得感があります。
Pisoniの畑のシャルドネはまだ飲んだことありませんが,同じ地域のRosella'sはAugust Westのものを飲んだことがあり,かなりおいしかったです。Luciaも期待できそうです。
なお,3本買うと同梱12本まで送料無料というのも見逃せないところ。
ワインに畑名は付いていませんが,Pisoni Vineyardの三つの小ブロックからできているということです。LuciaのピノはPisoni,Garys'を中心に他のSanta Lucia Highlandsの畑のブドウも使っていますが,これはPisoniだけ。生産量もピノの半分ということで,かなりお得感があります。
Pisoniの畑のシャルドネはまだ飲んだことありませんが,同じ地域のRosella'sはAugust Westのものを飲んだことがあり,かなりおいしかったです。Luciaも期待できそうです。
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