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Date: 2010/0426 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「RESTful Webサービス」の監訳者でもある著者が,HTTPやHTML,AtomなどWebサービスを含んだWebを支える基本技術を平易に解説した本。

これからWebサイト,特にWebサービスを作りたいという人にとってRESTの考え方は採用するにしろしないにしろ,知っておかないといけないことだと思う。これまでこの分野では上記の「RESTful Webサービス」くらいしか参考になるものがなかったが,本格的にRESTに取り組むのならともかく,まずはRESTをちゃんと知りたいという人にとってはややオーバースペックな内容であり,価格だった。

本書はさまざまな項目をバランスよく解説しており,教科書的に使うには最適ではないかと思う。特に最後のWebサービス設計のところは,おそらく本書で著者が一番伝えたかったところだろうと思うのだが,サービス設計の参考になる。

なお,個人的にもうちょっと解説が欲しかったのはOAuthやOpenIDのところ。それとクッキーについて全く触れていないのは,これはWebを支える技術であるべきではない,という姿勢なのかな,と思った。


Date: 2010/0408 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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佐々木俊尚さんが書いた「電子書籍の衝撃」が4月14日正午まで110円(通常価格1000円)だというので,ディスカヴァー デジタルブックストアでダウンロードして読んでみました。当初110円が1万人限定ということでアクセスが殺到したせいか,初日の4月7日にはアカウント作成でエラーが続出したり,支払った後も書籍にアクセスできなかったり,最後にはログインもできなくなったりと散々でしたが,4月8日にはちゃんと使えるようになったようです。

以下では書籍の内容,および「続きを読む」以下ではこの電子書籍自体について感想を記します。

本書は
第1章 iPadとキンドルは、何を変えるのか
第2章 電子ブック・プラットフォーム戦争
第3章 セルフパブリッシングの時代へ
第4章 日本の出版文化はなぜダメになったのか
終章 本の未来
という構成になっています。第1章,第2章は日頃からそれなりに電子ブックについて興味を持って情報を追っていれば大体知っている内容でした。

第3章のセルフパブリッシングのあたりが本書の白眉。AmazonでKindle向けに電子書籍を作る方法や米国でセルフパブリッシングをしている人の話,日本で音楽をセルフディストリビューションしている人の話,MySpaceで楽曲を公開したのをきっかけに若手を育成するミュージックレーベル,さらにはメジャーレーベルへと進出した話が書かれています。特に最後の部分が,今後の書籍における構造変化を示唆しているようで興味深いところでした。

第4章はケータイ小説と取次の話。ケータイ小説は知らない世界なので面白かったですが,本書の中では刺身のツマ的な部分。取次に関しては,委託制が導入された経緯など知らないところもありましたが現在の問題点などは既にいろいろ語られているところ。特に新鮮味はありませんでした。日販の総量規制の話などはどうして書かなかったのか逆にちょっと不思議な感じがしました。

一般向けの新書なので全体にあっさりした記述で物足りなさはありますが,1時間で電子書籍のあらましが分かると思えばお得なのだろうと思います。



こちらも気になる。


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