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Date: 2023/0907 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天スーパーセールで安くなっているカリフォルニアワインを調べました。一部ワシントンも入っているのでタイトルは米国としています。

いきなり、一番の目玉から紹介します。ソノマのアリシアン(Alysian)のロキオリ・ピノ・ノワールとナパのカリストガにあるケネフィック・ランチ(Kenefick Ranch)のカベルネ・フランのセットが13200円で送料無料。ヴィンテージが書いてありませんが、輸入元のアグリのページを見るとアリシアンのロキオリは2012年、ケネフィック・ランチは2013年が出ているのでおそらくそのヴィンテージです。アリシアンの2012年は、創設者ゲーリー・ファレルの最後のヴィンテージ。その意味でも貴重です。ケネフィック・ランチの方はあまり情報を持っていませんが、2014年のカベルネ・フランはワイン・アドヴォケイトで93点を取っています。カリストガでアイズリーに隣接しているとのこと。アリシアンの方だけでも1万円の価値はあります。


次はボンドのメイトリアーク2014年。これは特別に安いというよりも、もう日本の市場に入ってこなくなってしまったワインです。1年ほど前から中川ワインのページからも消えています。日本で買うなら今のうちというか、楽天でもここでしか売っていないと思います。


シュラムスバーグのブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールが4119円というのは赤坂エラベル。1ランク下のミラヴェルの価格帯です。



以前、3000円以下のピノ・ノワール対決の会に参加したときに、持ってこられた方がいたのがパリ(Pali)ワイン・カンパニーのハンティントン・ピノ・ノワール。3000円以下で入手できたのにびっくりしたのですが、今回のセールで2970円になっています。というか、このワインも日本輸入がなくなってしまったようなので、今の在庫が貴重です。この価格帯では素晴らしいワインだと思います。


同じショップ(ヴァミリオン)ではビビアナ・ゴンザレス・レーヴが作るアルマ・デ・カトレアのソーヴィニヨン・ブランもセールになっています。ワインスペクテーターの年間トップ100で上位に入ったワイン。ビビアナは「カトレア」ブランドではシャルドネとピノ・ノワールを作っており、夫のジェフ・ピゾーニと作る「シェアード・ノーツ」ではロワールとボルドータイプの2種類のソーヴィニヨン・ブランを作っています。このソーヴィニヨン・ブランはよりカリフォルニアのスタイルのソーヴィニヨン・ブラン。美味しいです。


リカオーでは今回はカリフォルニアではそれほど目立ったものはなかったのですが、ワシントンのチャールズ・スミスのロゼとシャルドネとメルローが1899円と安くなっています。




しあわせワイン俱楽部も基本的に全品10%オフになっています。なのでどれが目玉、というのは出しにくいですが、ブレッド・アンド・バターのリザーブ版シャルドネは入手しておく価値がありそうです。とりあえず限定入荷の状態と聞いています。



Date: 2023/0906 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天のワインショップ「ドラジェ」がカリフォルニアワイン協会のスプリング・プロモーションで「ベスト・ニュー・カマー賞」(同プロモーションに初参加の店舗に限られる賞)を受賞し、9月5日から19日の正午までセールを開催しています。

セールワインの一覧はこちら

しかも買い物が一定の条件を満たした人、3名にスターレーン(Star Lane)のワイン「カベルネ・ソーヴィニョン アストラル 2012」が当たります。
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スターレーンのカベルネはレギュラー版も秀逸ですが、こちらは市場価格1万円を超える高級版。ジェブ・ダナックが92点をつけて、飲みごろは2036年までとした長熟型のワインです。

一定の条件というのは購入したセール対象のカリフォルニアワインの商品合計金額が税込み1万円以上
および下の2つのワインのいずれかを購入した人、ということになります。



こちらのワイン、私は飲んだことなく情報もあまりないのですが、モントレー産のシャルドネとピノ・ノワールです。コスパに優れた地域ですから期待できると思います。Vivinoを見た感じでは、どちらも結構しっかり樽の効いたタイプのようです。

そのほかのワインからいくつかお薦め紹介します。

ナパの名門クロ・デュ・ヴァルが作るお値打ちワインです。


オー・ボン・クリマのピノ・ノワール「ノックス・アレキサンダー」などに使われているサンタ・バーバラきっての銘醸畑「ビエン・ナシード」の自社畑ピノ・ノワールです。


モンダヴィ・オークヴィルのカベルネ・ソーヴィニョンは実質To-Kalonという超豪華版です。米国90ドルが日本で1万円以下というのもありがたいです。


何はともあれのウェンテ・モーニング・フォグです。何買うか迷ったらとりあえずこれを何本か買ったらいいと思います。個人的「推し」ワインの一つですのでよろしく。
Date: 2023/0904 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ブレッド&バターのシャルドネにリザーブが登場しています。限定入荷とのことですが、そもそも本家のサイトにも未掲載のワインです。

2019年のリザーブ・シャルドネはナパヴァレー産だったようですが、今回入荷した2021年はソノマ・コースト産。

また、ブレッド&バターといえば強烈な樽の風味が特徴の一つですが、新樽率は35%ということで、通常版よりもエレガントな方向に振っているようです。

価格は税込み4000円ちょっとですから、通常版より1000円高い程度と割とリーズナブル(ちなみにリザーブのカベルネは7000円程度、ピノ・ノワールは8000円程度です)。これは気になりますね。


Date: 2023/0902 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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9月9日は今年からカリフォルニアワインの日として記念日協会に登録されました。次のように書かれています。
カリフォルニアワイン協会が制定。カリフォルニアワイン協会(本部・サンフランシスコ)は1000社を超えるカリフォルニアのワイナリーやワイン関連企業から構成される非営利団体で、世界30か国以上でマーケティング活動を行っている。多様な公認産地(AVA)を誇り、プレミアムワインとして世界中で認知されているカリフォルニアワインを、日本でもさらに知ってもらうことが目的。日付はカリフォルニアがアメリカ合衆国の31番目の州として編入された1850年9月9日から。
当日はイベントも開かれます(9月9日はカリフォルニアワインの日、イベントも開催)。

もちろんイベントに参加いただくのもいいですが、近くでイベントがないという場合や、そこまでカリフォルニアワインに思い入れがないし、という人も多いでしょう(というかそういう人が圧倒的でしょう)。普段カリフォルニアワインをあまり飲まないという人も、この日にはカリフォルニアワインを試して、その魅力を感じていただけたらと思っています。

ということで、この記事では品種ごとにお薦めのカリフォルニアワインを紹介します。3000円以下と3000円超6000円以下の2つの価格帯からのチョイスです。できたら両方の価格帯のものを飲んでいただけると、いいものの良さを分かっていただけるのではないかと思います。

赤から行きます。まずはカベルネ・ソーヴィニョンから。3000円以下というのが簡単そうで難しい分野です。もちろん美味しいものはたくさんありますが、突出したものは意外と見つけにくい。また、近年はこの価格帯はやや甘めの作りのレッド・ブレンドが主流になりつつあり、カベルネ・ソーヴィニョンとしての良さがあるワインがやや減っているような気もします。

その中で選んだのは「ランチ32」。モントレーのコスパ王「シャイド・ファミリー」というワイナリーが持つブランドの一つです。3000円までとしながら、ほぼその半額のものを選んだのはコスパ感のすばらしさとバランスの良さから。

ショップはしあわせワイン俱楽部です。以下、ショップ名が書いていないときはこのショップです。


次はピノ・ノワールで「キャッスル・ロック」のモントレーを選びました。2000円台のピノ・ノワールの中ではバランスの秀逸さが際立つワイン。同じワイナリーでメンドシーノのピノ・ノワールもあり、そちらの方がよりエレガントな作り。



ジンファンデルでは文句なくマリエッタを選びました。ここはノン・ヴィンテージで年に2~3回新しいロットを作ってロット番号を付けるというユニークなことをしています。現行のOVR(Old Vine Red)Lot73はこの価格帯でパーカー95点というワイン。ジンファンデルは単に「濃くて甘い」と思っている人にはぜひ飲んでほしいワイン。


赤ワインでもう一つブレンドものから「スラムダンク」を。ちょうどバスケットボールのワールドカップをやっていますしね。これもバランスよくスパイシー感もあっておいしいワイン。ジンファンデルなどのブレンドです。このワイン嫌いな人はいないよね、という味。


白ワインに行きましょう。
シャルドネではウェンテの「モーニング・フォグ」。個人的に大好きなワインです。程よい樽感と酸味、果実味がありバランスが秀逸(だいたい私のセレクションはバランス重視です)。ウェンテはカリフォルニアのシャルドネのふるさとと言っていいようなワイナリー。カリフォルニアのシャルドネの7割がここのクローンをベースにしているという話もあります。みんな大好きキスラーも「うちはウェンテ・クローンの畑しか使わない」と明言しています。


ソーヴィニヨン・ブランは「ジョエル・ゴット」を選びました。樽を使わないすっきり系のソーヴィニヨン・ブランで和食にも合わせやすい。ワイン・スペクテーターの上位評価常連です。


白の最後はヴィオニエ。某大手スーパーのバイヤーさんも一押しと言っていたマックマニスのヴィオニエを選びました。というかこの価格帯でのヴィオニエならこれが一択でしょう。

ショップはココスです。



スパークリングではラック&リドル。カスタム・クラッシュといって、他のワイナリーから製造委託を受けてワインを作る業態があるのですが、ここはそのスパークリングの第一人者。豊富な経験とコネクションから作った自社ブランドですからコスパ抜群です。エレガント系のブラン・ド・ブランを選びましたが、より飲みごたえがあるブリュットやブラン・ド・ノワールもあります。


ここからは3000円超6000円までの価格帯に移ります。

この価格帯のカベルネ・ソーヴィニョンはより取り見取り。大激戦区で外れもほとんどないところです。その中で選んだのはなんと3000円台で買えるデコイ リミテッド カベルネ・ソーヴィニョン。デコイはナパの有名ワイナリーで、特にメルローではトップクラスに君臨するダックホーンの下位ブランド。普通のデコイは3000円前後で買えますが、「リミテッド」は1ランク上。クオリティ的にはダックホーンのカベルネにも迫りますが、価格は普通のデコイより1000円ほど高いだけ。コスパ抜群です。


次はちょっとマイナーですがカベルネ・フランでトレフェッセンのものです。カベルネ・フランは個人的一押しの品種です。このワインふつうは7000円以上するのですが、5000円台で売っているところを見つけてしまいました。

ショップは「酒楽ショップ」


ピノ・ノワールではオーガスト・ウエストのサンタ・ルシア・ハイランズを選びました。7月に亡くなられたインポーターの海老原卓也さんがインポーターを始めるきっかけになったワインがこれ。この美味しいピノを日本人に飲んでもらいたいと脱サラしたのでした。カリフォルニアらしいチャーミングな果実味を持つワイン。

ショップはWassy’s。


ジンファンデルはベッドロックのオールド・ヴァイン・ジンファンデル。ベッドロックのオーナーのモーガン・トゥエイン・ピーターソンはマスター・オブ・ワインを持っており、100年以上の樹齢がある古木の畑の第一人者。彼が古木のワインの入門用としてサービス価格で販売しているのがこのワインです。



赤の最後はシラー。シラーを得意とするストルプマンのワインです。ちょっと珍しいのは、発酵時に「炭酸ガス浸漬法」(カルボニック・マセレーション)を使っていること。ボージョレ・ヌーヴォーで使われている手法で、果実のフレッシュさを出すのに役立っています」。シラーが苦手という人にも飲んでほしいワイン。


白ワインに移ります。シャルドネはタリーのエステート。カリフォルニアの沿岸地域でも特に冷涼な地域のブドウを使っています。涼しいところのシャルドネなので酸のきれいさが素晴らしいワイン。


ソーヴィニヨン・ブランはナパのホーニッグのリザーブ。ナパの一等地にある自社畑のブドウを使っています。新樽も使ってリッチな味わい。


ヴィオニエではカレラ。カレラはピノ・ノワールで有名ですが、創設者のジョシュ・ジェンセンはDRCで収穫を手伝いにいったときに、マダム・ルロワに嫌われて追い出され、その後コンドリューで収穫の手伝いをしたということがありました。そういった由来でヴィオニエにも思い入れがあり、カリフォルニアではかなり早くからヴィオニエの栽培に取り組んでいます。


最後、スパークリングは価格帯オーバーですがドメーヌ・カーネロスのル・レーヴを紹介します。米国で125ドルするのが日本では1万円を切るという不思議価格で何年も販売されていましたが、このほど価格改定で一気に2万円ちかくになってしまいます。現在ショップにある在庫がなくなったらその価格なので、今買わなきゃいけないワインです。テタンジェの系列であり品質的にもカリフォルニアのトップクラス。