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Date: 2023/0927 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ilovecalwineの海老原さんが亡くなったことで、実質一人でやられていた同社もなくなり、同社が輸入していたワインの輸入元も宙に浮いた状態になっていましたが、ピゾーニ(Pisoni)ファミリーのワイナリーについては中川ワインが輸入することが判明しました。

扱うのはピゾーニブランドのほか、ピゾーニ・ヴィンヤード以外のワインのブランド「ルチア(Lucia)」、ピノやシャルドネ以外の買いブドウで作る「ルーシー(Lucy)」です。なお、ilovecalwineではLuciaを現地の発音に合わせて「ルシア」としていましたが、中川ワインでは「ルチア」名にしたようです。

今回、ピゾーニのピノ・ノワール以上にレアで、ごくたまにしか入荷しないピゾーニのシャルドネも入っています。

輸入アイテムは
ルーシー ピコ・ブランコ2022(ピノグリとピノブランのブレンド)5200円
ルーシー ロゼ・オブ・ピノ・ノワール2022 4900円
ルーシー ガメイ・ノワール2022 5900円
ルチア ピノ・ノワール エステート2021 10000円
ルチア ピノ・ノワール ソベラネス2021 12400円
ルチア ピノ・ノワール ゲイリーズ2021 14000円
ルチア シラー ソベラネス2021 11000円
ピゾーニ シャルドネ2021 17000円
ピゾーニ ピノ・ノワール2021 20000円

私の試飲結果からお薦めのものを挙げていくと、まずロゼ・オブ・ピノ・ノワール。ピノ・ノワールのジューシーな果実味を持ち、とてもきれいな味わいのロゼ。満足感高いです。

ルチアのエステート・ピノ・ノワールはエントリーレベルのピノ・ノワールになりますが、非常に複雑さもある作り。味わい的には上級品に負けません。

ルチアのゲイリーズは、試飲会の他のワインを含めてもトップに感じた素晴らしいワイン。ゲイリーズは、これまでピゾーニに似た味わいだけどピゾーニほどの洗練さがないと思うことや、ややボールドな味わいに行き過ぎに感じることもありましたが、2021は酸もきれいで味わいの深みも抜群。素晴らしい仕上がりになっています。

ピゾーニのシャルドネはリッチ系でクリーミーな味わいですが、酸もよくバランス取れて素晴らしい味わい。
ピゾーニのピノ・ノワールもピゾーニのイメージとは少し違うかもしれませんが、バランスの良さが光ります。ただ、やはりこれは少し熟成させた方がいいのではないかと思います。

柳屋では期せずしてお薦めピノが3つセットになっています。真似したみたいでちょっと悔しいですが、お薦めです。



Date: 2023/0922 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ナパのシェーファー(Shafer)が2022年2月に韓国の新世界百貨店のグループの会社に買収されて約1年半。これまでワイナリーを率いてきたシェーファー家のダグ・シェーファーもワイナリーを離れ、新体制が動き始めました。

とはいえ、ワインメーカーのイライアス・フェルナンデスは40年間シェーファー一筋でワインを作っており、今後も続ける予定です。ワイン造り自体が根本的に変わることはありません。

先週、ジェネラルマネージャーのマシュー・シャープ氏が初来日し、ランチで話を伺いました。店は銀座のWolfgang’s Steakhouse Teppan。熟成肉で知られるウルフギャング・ステーキハウスが手掛ける鉄板焼きスタイルのレストランです。


シェーファーのマシュー・シャープGM。シェーファーのワインについては「飲んだときにバランスを見てほしい。ニューワールドの味わいとオールドワールドのフィニッシュを両立させている」と語りました。


新オーナーに代わってもワイン造りは変わらないと書きましたが、実際には変わったところもあります。醸造設備を増強し、畑も購入しました。それだけ聞くと、生産量を増やしてお金儲けしたいだけ、と思うかもしれませんが目的はだいぶ異なります。

ナパでは2017年、2020年と大きな火事の影響を受けました。シェーファーは2017年の火事ではワイナリーのすぐ近くまで火が押し寄せ、ブドウ畑が防火帯になることでようやく難を逃れました(レンタルハウスが一つ燃えましたが)。2020年は火事からの煙の影響で赤ワインの生産をすべてやめました。それだけでなく温暖化の影響で、極端な熱波が押し寄せる危険なども増えており、収穫時期がそれらの影響で大きく変わることがあり得ます。熱波が来るからその前に収穫をしたい、となってもワイナリーの醸造設備は収穫時期にフル回転(発酵はステンレスタンクで行い、その後熟成で樽に移します)していますから、収穫したブドウを発酵させるタンクが足りないといったことになります。

醸造設備の増強はそういった状況に対応するためのことで、例えばすべてのブドウの収穫がわずか1週間の間に行われたとしても対応できるようにしたとのことです。また、ブドウの選果に使うオプティカルソーティングの機械(ベルトコンベアの上にブドウの実を流し、光を当てて未熟な実やゴミなどを発見しはじき飛ばす)もいいものに変え、選果のプロセスも早く済むようにしています。シェーファーでは温暖化の影響としては今のところ収穫時期が一番大きいとしており、今回の増強に踏み切りました。

また、畑については2022年8月にスタッグス・リープの自社畑「ホームランチ」に隣接する「Woldfoote」という9ヘクタールの畑を買収しており、今年2月にはアトラス・ピークで「Altimeter」という4ヘクタールの畑を購入しています。どちらもカベルネ・ソーヴィニョンの畑です。「Woldfoote」は「ホームランチ」自体の拡張ということで極めて貴重な畑を手に入れた形です。元の持ち主はスクリーミング・イーグルの創設者のジーン・フィリップスとのこと。イライアスは今年2月の畑の買収時に「ワインメーカーとしてトップの畑から一番いいブドウだけを選べるというのは夢みたいなことだ。今回の購入で、どんなヴィネテージでも最高の状態のカベルネ・ソーヴィニヨンを手に入れられる。この買収の意味は品質に尽きる」と語っています。

また、畑は樹齢は平均20年くらいとのことで、樹齢が高く収量がエーカーあたり0.5トンなど極端に減ってしまうものは植え替えていきます。植え替えると数年はワインに使えませんから一度に畑全体を植え替えるのではなくローテーションしていく形をとります。今回ホームランチが拡張されたことで、そのローテーションがよりやりやすくなったと言っていました。

シェーファーの畑は全体で250エーカーあり、うち70エーカーがホームランチということになります。

そろそろワインの話に移りましょう。

ランチの最初のワインはシャルドネのレッド・ショルダー・ランチ2021(希望小売価格1万1000円)です。レッド・ショルダー・ランチというのはカーネロスにある畑の名前で「レッド・ショルダー・ホーク」(日本名はカタアカノスリ)というタカの一種が住んでいることから名づけられたそうです。タカは1日にモグラ1匹とネズミ3匹を捕まえると言われており、これら根をかじる動物から畑を守る役割をしています。サスティナブルな栽培をする畑の多くが猛禽類を使っています。

このシャルドネ、マロラクティック発酵なしでずっと作られてきており、フルーツ感と生き生きした酸味を特徴としています。私もナパのシャルドネの中で大好きなもののひとつです。ただ、ワイン造りはここ5年くらいで変わったところもあります。以前は熟成を新樽のみで行っていたのですが、2015年からだんだん新樽率を下げていって、現在は新樽率40%程度になっています。

新樽率が下がったためか、より果実味がくっきりと感じられるようになった感じがあります。オレンジなどの熟度の高い柑橘の風味、酸は高く味わいが口中に広がります。長い余韻。樽の風味は前面に出てこず、背後を支えている印象です。なお、ブドウの収穫時期はBrix24くらいを見極めているとのことでした。それを超えていくとバランスが崩れ、ワインの熟成もあまりしなくなるとのことです。



次のワインはTD-9 2021(1万5000円)。実は今回一番変わったのがこのワイン。品種表示がカベルネ・ソーヴィニョンになったのです。

元々TD-9はメルローの代わりに作られたワインでした。シェーファーのメルローはナパのメルローの中でも人気が高かったのですが、シェーファーにとっては頭痛の種でした。自社畑はあるのですが、収量が安定せず、購入したブドウも合わせて作られており、品質を保つのに苦労していたのです。そこでメルローという縛りをなくして「とにかく美味しいブレンドを」として作ったのがTD-9。名前はシェーファー家がナパに来て最初に買ったトラクターから来ています。

2015年の登場時期はメルローが半分以上入っていましたが、よい品質のワインを突き詰めた結果、次第にカベルネ・ソーヴィニョンの比率が上がり、ついに今回品種名を書くことになりました。これでシェーファーのカベルネソーヴィニヨンは3種類になり、そのエントリーレベルの位置付けです。ワインは8週間前に瓶詰めされたばかりで日本が最初のお披露目です。

セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン76%、メルロー11%、プティ・ヴェルド10%、マルベック3%。

ブラックベリー、カシスの果実味、カベルネ・ソーヴィニョンが増えたせいか黒鉛ぽさが増しています。ちょっと柔らかさがあるのは、これまでのTD-9を彷彿とさせます。やや強めのタンニンがありますが、非常にこなれています。フルボディでシェーファーらしい味わい。なお熟成は12カ月。新樽100%でアリエルとトロンセという2種類の樽を使っています。




次はワンポイントファイブ2021。セカンドの位置付けのカベルネ・ソーヴィニョンです。ボーダーラインと呼んでいるスタッグス・リープ・ディストリクトの境界線のごくわずか南にある畑のブドウとホームランチのブドウを使っています。実はこの畑も少し拡張しています。ナパでは土砂の流出を防ぐため、斜面の畑の開発はほぼ許可が得られなくなっています。ただ、この畑の敷地の中でこれまでブドウ畑になっていなかったところが2017年の火事で焼けてしまい、植栽がなくなってしまったので、その部分を新たな畑としてブドウを植えられるようになったそうです。なお、今後はアトラス・ピークの畑もワンポイントファイブに加わっていく予定です。

20カ月新樽熟成。セパージュは94%カベルネ・ソーヴィニョン、3%プティ・ヴェルド、 2%メルロー、1%マルベック。7月に瓶詰めしたばかりです。

果実の風味はTD-9に似ていますが、より黒鉛のニュアンスが増えているのと、酸味が強いこと、タンニンがよりきめこまかいのが特徴です。非常に良質のカベルネ・ソーヴィニョン。



最後はフラッグシップのヒルサイドセレクト2018(7万2000円)。値段がまた上がってしまいましたが「オーパス・ワンより25%安いくらいを目指している」とのこと。

ヒルサイドセレクトはホームランチのブドウを100%使っており、セパージュもカベルネ・ソーヴィニョン100%を毎年続けています。このワインを飲むたびに思うのは、「カベルネ・ソーヴィニョンというブドウの美味しさを最高の形で分からせてくれるワイン」だということです。ボルドーのワインはもちろんのこと、ナパの最高級のカベルネ・ソーヴィニョンも多くは複数品種をブレンドしています。それは味わいの安定性(ヴィンテージごとの差異を減らす)ことや、複雑味を出すことなど、目的があってしていることですが、カベルネ・ソーヴィニョンはそれ単体でも素晴らしい味わいなのです。ヒルサイドセレクトはその最高傑作の一つです。

ワンポイントファイブも十分美味しいのですが、ヒルサイドセレクトは香りのレベルが違います。酸もよりしっかりし、完璧なストラクチャーとテクスチャーを持っています。酸が強いのはスタッグスリープの火山性の土壌が寄与しているとのことでした。いつもながら素晴らしいワインです。

なお32カ月新樽熟成し、その後瓶熟1年を経ています。

お肉も堪能しました。




カベルネ・ソーヴィニョン100%の質実剛健な味わいには脂たっぷりの料理よりも、これくらい研ぎ澄まされたシンプルなステーキの方が合うのかもしれないと感じました。

布袋ワインズさん、ありがとうございました。

Date: 2023/0921 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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9月15日に東京・大手町のパレスホテル東京グランドキッチンで開催された「ABC of Napa Valley」イベントに参加してきました。

「ABC」とはAnything But ChardonnayあるいはAnything But Cabernet Sauvignonの略。1980年代から90年代にかけて、濃厚で画一的なスタイルのシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンばかりが増えたことへのアンチテーゼとして使われるようになった言葉です。

今回は、ナパヴァレーワイン・ベスト・ソムリエ・アンバサダー2023の山田琢馬ソムリエが選んだシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョン以外のナパワイン5種をペアリング・ディナーで楽しむという趣向です。琢馬君はソムリエとしての技量はもちろん、ペアリングにも秀でており、2月の試験ではペアリングの賞を獲得しています。普段のグランドキッチンのメニューを合わせるのではなく、今回のワインのためにシェフと特別メニューを考案してくれました。


挨拶をするナパヴァレー・ヴィントナーズの若下さんと琢馬君

写真を撮るのを忘れましたが、乾杯のワインはスティーブ・マサイアソンのロゼ。グルナッシュやバルベーラ、クノワーズなどをブレンドしています。僭越ながら乾杯の挨拶は私がさせていただきました。


ペアリング・ディナーの1本目はフロッグス・リープのソーヴィニヨン・ブラン。フロッグス・リープといえばナパの有機栽培のワイナリーの先駆けとして知られています。ラザフォードの畑などのソーヴィニヨン・ブランを使っており、樽は不使用。ステンレスタンクで発酵していますが、2%だけはコンクリートエッグを使っています。樽を使っていないスタイルですが、果実味も豊かでナパらしい良さを持った、ニュージーランドともロワールともスタイルの異なるソーヴィニヨン・ブランです。

合わせた料理はこちら。「スモールアペタイザー」とあります。フィンガーフードですが緑色に見えているのはワカモレ。アボカド・ベースのメキシカンなディップですが、メキシカンで食べるものほどスパイシーではありません。ちょっとひねりが効いているのが上にちょっと粗塩かかっていること。ライムの酸味と粗塩のミネラル感がソーヴィニヨン・ブランの酸味やミネラル感に合います。アボカド好きとしてはとてもよかったのですが、唯一の難点は一口でなくなってしまうこと。もうちょっとボリュームがあると言うことないのですが。


2本目はロゼ。ハイジ・バレットが作るアミューズ・ブーシュの「Prêt à Boire Rosé」2022

このロゼ、むちゃくちゃ美味しいです。今まで飲んだロゼの中でベストかもしれません。フレッシュ感を保ちながら味わいの深みも感じます。品種はグルナッシュとシラー。南仏的なダイレクトプレスだということですが、それにしては色も濃いです。ワインの名前の意味は「Ready to drink」だとのこと。

料理は「マグロのカルパッチョ ビーツのマリネ 赤紫蘇のヴィネグレット」
ペアリングのポイントは以下の4点とのこと。
・ワインの持つ真っ直ぐでフレッシュな酸× 酸の効いた赤紫蘇のヴィネグレット
・黒ブドウからくる厚みと余韻のほろ苦さ× マグロの厚みと脂質・粗く削った塩の塩味
・わずかに感じるタンニン× マグロの鉄分
・ワインの清涼感× マグロのハーバルなトーン
同じ品種のロゼでも乾杯のマサイアソンはもっと爽やかさが目立つスタイル。それだとこの料理には合わなかったかもしれません。素晴らしい。


3本目のワインはマサイアソンの「リボッラ・ジャッラ」。白ワインですがスキンコンタクトによって色を引き出した「オレンジ・ワイン」になっています。オレンジ・ワインらしいちょっとグリップの効いた味わいはそのまま飲むよりも料理を求めています。


料理はこちらです。「的鯛のカダイフ 牛蒡のブルーテ」

ポイントは
・ワインの滋味深いニュアンス× 牛蒡の土っぽさ
・ワイン全体を支える綺麗な酸× ソースの持つ酸味
・長いスキンコンタクトからくるタンニン× カダイフの塩気や的鯛の質感
だそうです。ちなみに「カダイフ」とは魚を包んでいる細い麺状の衣。ブルーテは「ホワイトルー(小麦粉とバターを焦げ色がつかないように炒めたもの)をフォンで溶きのばし、煮詰めて作ったソース」だそうです。

個人的にはこのペアリングが一番気に入りました。特に牛蒡のソースが、オレンジワインのスキンコンタクトからくる苦味をきれいにくるんでくれます。カダイフの食感もちょっとグリップ感のある味わいにマッチしています。

最後の赤ワイン2本はブラインドで来場者にセパージュを当ててもらうという趣向。選択式だったのでかなり正解率は高かったもようです。


4本目はマルベック、ワイナリーは「ザ・ヴァイス」です。クームズヴィルの畑。ナパでマルベック単体のワイン自体、それほど見かけませんが、特にクームズヴィルのマルベックを飲んだのはたぶん初めてだと思います。どちらかというともっと温暖な地域でチョコレートのような濃厚な果実味を持つものが多いイメージですが、これは冷涼感もあって面白い。マルベックも多様化が進んでいるのでしょうか。


5本目はカベルネ・フラン。ワイナリーは「アッシュ&ダイヤモンド」。ナパでも先進的なワインを作るワイナリーの一つで、最近では「SO2不使用」のワインを作ったなどの話題があります。実はこのワインもワインメーカーはスティーブ・マサイアソン。このワイナリーはワインメーカーが二人いてワインによって変えるというユニークなことをしています。ナパのカベルネ・フランとしてはエレガントなスタイルで、ちょっとピラジン香も感じます。


料理は「日南鶏のグリル 栗とキノコ モーレ ネグロソース」
・Malbec の厚みと引き締まったタンニン× 日南鶏の脂質
・Cabernet Franc の品種由来スパイシーさと熟成感× 栗とキノコの旨味
・2つのワインの樽由来の香ばしさ× モーレソースのスパイシーさ
ということで両方のワインを生かしたペアリングになっています。

というか、この鶏自体がとても旨味があって美味しいです。ソースも本当によく合って美味しかったです。

この後デザートも堪能してこの日のディナーは終わりました。ワインも多様でしたがお客さんも多彩な方々でとても面白かったです。
琢馬君のペアリングの才にも改めて感心しました。

ということで、今度は9月30日に琢馬君とナパヴァレー・ヴィントナーズの小枝絵麻さんによるフードペアリングの料理教室が開かれます。小枝さんは様々なレストランのメニュー開発などをしてきた料理のスペシャリスト。特にペアリングには天才的な感覚を持っています。夜の部はもう満席ですが昼はまだ席があるようです。
詳しくはこちら
Food Pairing Workshop with Ema & Taku | Peatix
Date: 2023/0916 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Tapestry
大手ワイン会社のトレジャリー・ワイン・エステートがパソ・ロブレスで「タペストリー(Tapestry)」ブランドのワインを始めました。最初のワインはレッド・ブレンドでカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、プティ・シラーをブレンドしています。希望小売価格は24.99ドルです。

タペストリーといえば、ナパの名門ボーリュー・ヴィンヤード(Beaulieu Vineyard=BV)の高級レッド・ブレンドで使われているブランド。あれっと思ったのですが、実はトレジャリーはBVの親会社でもあり、このワインのワインメーカーであるミーガン・トゥイッツェルはBVのアシスタント・ワインメーカーも務めています。今回のタペストリーは、ナパのタペストリーが表現してきたブレンドによる複雑さなどをパソ・ロブレスでも表現したいという宣言のようです。

2024年春にはソーヴィニヨン・ブランも投入予定です。
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Date: 2023/0914 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Meet Napa's Newest and Biggest Organic Vineyard Owner, Jackson Family Wines, and Its Organic Napa Estates」によると、ナパで有機栽培の認証を得た畑を一番持っているのはジャクソン・ファミリー・ワインズです。この1年で大躍進を果たしました。2022年11月以降663エーカーの有機栽培畑の認証を取っています。

特に多いのは「山」の畑でマウント・ヴィーダーで274エーカー(ポテールなど)、ハウエルマウンテンで150エーカー、スプリングマウンテンで51エーカーなどとなっています。山では特に大規模な畑が多く。マウント・ヴィーダーのポテールが202エーカー、ハウエルマウンテンのキーズが109エーカー、マウント・ヴィーダーのヴィーダーが61エーカーなどとなっています。

GROUP 1 - MOUNTAIN AVAS

---Mount Veeder AVA - 274 Acres

Potelle, Mount Veeder AVA | 202 acres

Veeder, Mount Veeder AVA | 61 acres

Ho, Mount Veeder AVA | 11 acres



---Howell Mountain AVA - 150 Acres

Keyes, Howell Mountain AVA | 109 acres

La Jota, Howell Mountain AVA | 41 acres


---Spring Mountain AVA - 51 Acres

Wurtele, Spring Mountain AVA | 27 acres

Lokoya, Spring Mountain AVA | 24 acres


---Diamond Mountain AVA - 10 Acres

Wallis, Diamond Mountain AVA | 10 acres


---Calistoga AVA - 39 Acres (Hillsides)

Rhyolite Ride, Calistoga AVA (?) | 39

GROUP 2 - VALLEY PROPERTIES



---Oakville AVA - 80 Acres
Cardinale, Oakville AVA | 80 acres

---St. Helena AVA - 25 Acres
Wilson, St. Helena AVA | 14 acres
VanZ, St. Helena AVA | 5 acres
Ahern in St. Helena AVA | 4 acres (at Freemark Abbey)
Freemark Abbey, St. Helena AVA | 2 acres

---Calistoga AVA - 30 Acres (Valley)
Atalon, Calistoga AVA | 30 acres

ジャクソン・ファミリーは環境問題でも先進的なワイナリーとして知られており、カーボン・ニュートラルを目標に頑張っているところであり、有機栽培もその一環として進めているのだろうと思います。
Date: 2023/0913 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのハウエル・マウンテン(Howell Mountain)AVAが今年策定から40年を迎えます。現地では記念したセミナーが開かれました。

今年はカーネロスも40周年を祝っています
ナパではハウエル・マウンテンがカーネロスの次に策定された2番目のサブAVAとなっています。実はAVAの策定はナパよりもソノマの方がかなりペースが早く、カーネロスより前にドライ・クリーク・ヴァレーが策定されており、カーネロスとハウエル・マウンテンの間にもナイツ・ヴァレー、チョーク・ヒル、ロシアン・リバー・ヴァレー、グリーン・ヴァレーが決まっています。

Napa Valley 1981/1/28
Sonoma Valley 1981/12/4
Dry Creek Valley 1983/8/4
Carneros 1983/8/18
Knights Valley 1983/10/21
Chalk Hill 1983/10/21
Russian River Valley 1983/10/21
Green Valley 1983/11/21
Howell Mountain 1983/12/30

実はハウエル・マウンテンのあともソノマの方がサブAVA策定は早く、ナパとソノマで1980年代に決まったサブAVAは以下のようになっています。

Alexander Valley 1984/10/24
Sonoma Mountain 1985/1/23
Northern Sonoma 1985/5/17
Sonoma Coast 1987/6/11
Wild Horse Valley 1988/11/30
Stags Leap District 1989/1/27

ハウエル・マウンテン
記念イベントでは、AVA策定のきっかけになったのはハウエル・マウンテン・ヴィンヤーズというワイナリーを興したマイク・ビーティという人がこのワイナリーにあった温泉でランディ・ダンらと話をしたことだったと明らかにされています。

また、ラ・ホタ(La Jota)のクリス・カーペンター氏はハウエル・マウンテンから得られるものは「ミネラル成分を伴う深みのあるダークフルーツであり、ワインにはカリフォルニアの果実を伴うボルドーのような底流があり、ナパバレーでは勝てないテクスチャー成分がある」と語っています。

ハウエル・マウンテンはナパでは標高によって定義された初めてのサブAVAで1400フィート(約420m)より上の地域となっています。一番標高が高い畑のブラック・シアーズは2500フィート(約750m)の標高になります。カリフォルニアではリッジのモンテベロの畑やカレラのマウント・ハーランの畑などがこれくらいの標高にあります。

Date: 2023/0912 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年制定されたカリフォルニアワインの日にカリフォルニアワイン協会が主催する用賀倶楽部でのイベントに参加してきました。

用賀倶楽部、初めて行きましたが田園都市線の用賀駅から5分ほど。沿線住民としては近くてうれしい(徒歩5分という方もいらっしゃいましたが)。
このイベント、参加費は7000円ですが、リーデルのグラスと2000円分のワインチケットが付いていて料理もビュッフェスタイルでふんだんにふるまわれました。

リーデルのグラスは何だろうと思ったらステムなし「オー」のソーヴィニヨン・ブラン/リースリングにカリフォルニアワイン協会のロゴが入ったものでした。オーのこのグラスは同じ形のものを以前から持っているのですが、白ワイン用にとても使い勝手がよく、よほどいい白を飲むとき以外は基本このグラスです。嬉しい。


用賀倶楽部さん、料理もとても美味しかった。手前の分厚いステーキ。赤身主体で柔らかくうまみもあってむちゃくちゃ美味しい。これだけで200gくらいは食べたかもしれません。


手前の細長いパンは、この日のイベント用に特別に作ったものだそうで(用賀倶楽部さんはパン屋もやっています)、イベリコ豚のベーコンを巻き込んでいて、食べるとベーコンのうまみが口に広がり、無限にワインが飲めます。これも5本くらいは食べたはず。
その奥の揚げ物のところに入っていたハラペーニョとチーズのフリットも、個人的には大好きな味。いくつ食べたかは秘密です。
あと、写真に入り損ねていますが、タコスもよかった。パクチーがいい感じに利いていて、これも無限リピート味。この日のためにだいぶ研究して作ったそうです。

食べ物の話ばかり書いてしまいましたが、もちろんワインも充実しています。2000円でチケット5枚が付くのですが、ワインによってチケット枚数が決まっています。チケットは1枚から5枚まで。1枚でも3000円とか4000円くらいのワインがありますし、2枚なら7000円とか8000円くらいのワインも飲めます。5枚だと1本3万円以上のロバート・モンダヴィのト・カロン・リザーブとか、ケイマスのスペシャル・セレクションとか。コスパ的に言ったら5枚が一番かも。


チケット5枚軍団(笑)。



レイミーのシラーがチケット2枚はお得感高かったです。

チケットは足りなくなったら2000円で追加できます。追加して飲んでいたらちょっと飲みすぎました。最後には無料でデザートワインのふるまいもありました。


同じ時間帯に北は青森の八戸、南は兵庫の三田まで様々なレストランでイベントが開かれており、そこともオンラインでつながっていました。途中では全会場でビンゴ大会も。

カリフォルニアワインらしい、楽しいイベントでとてもよかったです。協会の扇谷さん手島さん、司会の山本香奈さんなどお疲れ様でした。
Date: 2023/0911 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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American Wine Dayの試飲会で美味しかったワインを紹介する後編です。
前編はこちら。


キューナット・ファミリー・ヴィンヤーズはブライアン・キューナットが2007年にナパのオーク・ノールで始めたワイナリー。ハイジ・バレットの娘のチェルシー・バレットがワインメーカー、ジェネラル・マネージャーは娘婿でハイツ創業者の家系のハリー・ハイツというナパの名門の構成で、マテッラ(Materra)というブランドが主軸です。写真はキューナットの妻の美紀が曾祖父のゆかりの吉野の山にインスパイアされて作るジャパン・シリーズ。和食との相性も考えているそうです。ナパのワインとしては主張が控えめでバランスのいい味わい。ラベルも素敵です。インポーターはボニリジャパン。


クレイ・シャノンはレイク郡で有機栽培の畑を持つワイナリー。レイク郡といってもイメージがわかないかもしれませんが、ナパの北側にあたります。畑を増やすのが難しくなったナパを補完するような役割で、レイク郡からブドウを調達するワイナリーは年々増えており、レイク郡自体への注目も今後上がっていくと思います。試飲会ではソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニョンが出ていましたが、どれもレベル高くバランスのいい味わいで価格も抑えめです。今回の掘り出し物の一つ。インポーターは布袋ワインズ。


ジャファーズのシラー。リッチタイプのシラーです。コスパよし。インポーターは布袋ワインズ。


リッジのメルロー2013。価格は1万円です。いい感じに熟成が進んでいます。このレベルの熟成メルローが1万円は安いです。インポーターは大塚食品。


ナパのワイナリー「ザ・ヴァイス」のオレンジワイン。品種はゲヴェルツトラミネールです。うまみ強くリッチですがさわやかさもあります。インポーターはオルカ・インターナショナル。


同じくザ・ヴァイスの「ザ・ハウス」カベルネ・ソーヴィニョン。テクスチャーがしっかりしていておいしい。


今年春のカリフォルニアワイン協会による試飲会ではウエスト・ソノマ・コーストがフィーチャーされ、セミナーも開催されましたが、そこに来ていたワイナリーの一つがアーネスト。当時はインポーターが決まっていませんでしたが、富士インダストリーズが輸入を始めました。そのときのウエスト・ソノマ・コースト・コーナーに出ていたワインの中でも一番エレガントなスタイルだったのがアーネスト。美味しいけど高いワインが多い同地区の中では比較的買いやすい価格もありがたいです。


ソノマのアレキサンダー・ヴァレーの標高が高い山麓にあるストーンストリート。パワフルな山カベスタイルです。インポーターは富士インダストリーズ。


古くからのジンファンデル好きには知られていたリメリック・レーンが日本市場に帰ってきました。インポーターはリエゾン。アウトポストも輸入が始まったし、ジンファンデルのラインアップが増えるのを期待しています。


日本初輸入のブリック&モルタル。バランスよく美味しいです。インポーターはリエゾン。ピノ・ノワールもお薦め。


pureCru Sangio Vettaは珍しいナパのサンジョヴェーゼ。ボディとスパイス感に加え、酸がきれいなのが素晴らしい。価格は6700円。インポーターはGrape Off。


ワイン・トゥ・スタイルは今回かなりいいワインを持ってきていました。ラシーヌとザ・ヒルトのピノ・ノワールはどちらもサンタ・リタ・ヒルズを代表するワインの一つと言っていいでしょう。ラシーヌは全体的にクオリティの高さを感じさせる仕上がり、ザ・ヒルトはうまみを強く感じました。


ボーンシェーカーのオールド・ヴァイン・ジンファンデル。リッチで芳醇。美味しいです。インポーターはワイン・トゥ・スタイル。



Date: 2023/0910 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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これまで大阪で10年近く開催されてきて、今年初めて東京で開催されたAmerican Wine Day。カリフォルニアだけでなく、オレゴンやワシントン、ニューヨークのワインなども出展されていました。ほぼすべてのワインを試飲して美味しかったワインを紹介します。


ニューヨークのカベルネ・フラン100%のロゼ。さっぱりしていますがうまみも感じます。インポーターはGo-to Wine


さわやかでジューシー。夏のロゼというイメージにぴったりです。これもGo-to Wine


冷涼なエドナ・ヴァレーのアルバリーニョ。鮮烈な酸とハーブのニュアンス。海っぽさもあって魚介に合いそうです。インポーターはワインライフ。


ポール・ラトーとワインライフの杉本夫婦が作る「心」シリーズのピノ・ノワールとシラー/グルナッシュ。ピノ・ノワールはかなりパワフルなタイプ。シラー/グルナッシュもリッチな味わい。うまみもすごい。


ベリンジャーのナパ・シャルドネ。定番アイテムだが安定して美味しい。今となっては3600円は安い。インポーターはサントリー


ヘンドリーのナパ産アルバリーニョ。暑いのでさわやかな白には甘くなりますね。これも酸がきれいです。インポーターはヴィレッジ・セラーズ



モントレーのコスパ王「シャイド・ファミリー」によるライダーとディストリクト7の2つのピノ・ノワール。ライダーの方が濃くてパワフルなスタイル。ディストリクト7の方はややエレガント。どちらもコスパ高いですが、スタイルがはっきりわかってよかったです。こちらもヴィレッジ・セラーズ。


ナパのワイナリー「マッケンジー=ミューラー」のカベルネ・ソーヴィニョン。日本限定のワイン。ナパらしいリッチさに、少しピーマン系の青さが入ります。ナパのワイナリーですから、もっとリッチな味わいに作ることも可能ですが差別化のためにあえて青っぽさを出しているのだそう。これもヴィレッジ・セラーズ


メンドシーノでオーガニックなブドウ作りをしているジラソーレのピノ・ノワール、ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニョン。・ほどよい濃さとバランスの良さで美味しいです。個人的には特にジンファンデルがよかったです。インポーターはデプト・プランニング


ナパのカーネロスのシャルドネ。左の2020年もリッチで樽感もしっかりあり、高級感ありますが、右の2015年のものはさらにリッチで美味しい。オーベールとかが好きな人ならぜひ。これもデプト・プランニングです。
Date: 2023/0909 Category: 業界ニュース
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Winters Highlands
カリフォルニアに新しいAVA「ウインターズ・ハイランズ(Winters Highlands)」が誕生しました。ソラノ郡とヨロ郡にまたがっており、サクラメント・ヴァレーの西端の東斜面にあるAVAです。

標高は100~400フィートで、プチ・シラー、シラー、テンプラニーリョ、マルベック、グルナッシュ、ソーヴィニヨン・ブラン、アルバリーニョなどが栽培されています。土壌は濃い赤土の粘土質土壌の上に、水はけの良い砂利質のローム層が重なっています。

現在活動しているワイナリーはBerryessa Gap Vineyards、Turkovich Family Wines、Collina de Bella WineryでBarryessa Gapが中心になってAVAを申請しました。

近隣にあるWintersは美食の街としての認知が進んでいるそうで、地元産の食材を使った料理が評判で、地元ワインとのペアリングも期待できそうです。
Date: 2023/0908 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今やカリフォルニアのピノ・ノワールの中でもレア・アイテムになっているのがドメーヌ・ド・ラ・コート(Domaine de la Cote)。そのワイナリーを持っているのがラジャ・パーとサシ・ムーアマンです。

ラジャ・パーの名前を有名にしたのが2011年に始めたIPOB(In Pursuit of Balance)。カリフォルニアワインに低アルコール化の流れを作る機運を作りました。それまでもサンフランシスコの著名レストラン「ルビコン」のソムリエに始まり、マイケル・ミーナという著名レストラン・グループでのワイン・ディレクターなどを勤め、ソムリエの世界では知られていましたが、IPOBでカリフォルニアワインの先導役の一人としての地位も確立しました。

ドメーヌ・ド・ラ・コート、サンディ(Sandhi)とサンタ・リタ・ヒルズに2つのワイナリーを持ち(ドメーヌ・ド・ラ・コートは自社畑、サンディは購入ブドウ中心)、オレゴンでも有名ソムリエのラリー・ストーンと、ブルゴーニュのコント・ラフォンが始めたイヴニング・ランドを買収し、オレゴン・トップクラスのワイナリーに仕立てました。

このラジャ・パーの4番目のワイナリーがフェラン・ファーム(Phelan Farm)です(ラジャ・パー4つ目のワイナリーはマイナー品種に特化の自然派)。

フェラン・ファームは2022年にAVAになったSLOコーストにあり、太平洋からわずか5㎞と大変冷涼な地域にあります。1851年にフェラン家が作った農場で1100エーカーの農場の中でわずか11.5エーカーだけがブドウ畑になっています。グレッグ・フェランが2007年に自根で植えたシャルドネとピノ・ノワールがありました。

このブドウ畑をリースしたラジャ・パーの当初の計画は、土地の耕起をしない再生型農業でなるべく自然のままでブドウを育てようというものでした。ラジャ・パーを含めたわずか3人のチームで畑仕事を全部賄い、収穫時も3人だけピッカーを雇うという最小の人員でのオペレーションを志しています。ちなみに、フェラン・ファームにおけるラジャ・パーの肩書は「ファーマー」となっています。ワインメーカーはおらずアンナ・パレーズという人が「セラー・マスター」をしています。

ブドウ畑の健康を強化するためにイラクサ、ヤナギの樹皮、ルーピンなど、自生する植物から作った発酵スプレーを散布しています。さらに、「ターメリックやニームオイルのプレップ(調合剤)は、海の水を使って作っています」とアーユルヴェーダ的なタッチを加えます。

2017年から2018年にかけては、接ぎ木によってフランスのジュラとかサヴォワ地区原産の15種類のブドウを植えました。植えた品種はモンデュース(Mondeuse)、サヴァニャン・ヴェール(Savagnin Vert)、サヴァニャン・ジョーヌ(Savganin Jaune)、プルサール(Poulsard)、アルテス(Altesse)、トゥルソー(Trousseau)、ガメイ・ノワール(Gamay Noir)など。また、サイダー用にハーフエーカーだけりんごも植えました。

ワインはすべて除梗なしで天然酵母を使って発酵、ニュートラルな樽で熟成します。SO2は添加しません。複数品種を使う場合は発酵時から混ぜて発酵する混醸をします。

要はいわゆる自然派、それもかなり徹底したものになっています。このフェラン・ファームのワインを10種類飲むワイン会に参加してきました。

裏側



裏側



裏側


ワインの資料は裏ラベルと、サイトに載っている資料があるのですが、実は一致していないところが結構あります。私はサイトに載っている方が正しい説(ラベルは1回印刷してしまうと修正するのが大変だから)を唱えているのですが、実際のところはどうなのでしょうね。

ということで、基本的にはサイトの資料をベースに説明および感想を書いていきます。

2020 サヴァニャン&シャルドネ。
サヴァニャンはフランスのジュラ地方の品種で「ヴァン・ジョーヌ」に使われていることで知られています。自然派らしいちょっと癖のある味わい。SO2なしですが、酸化のニュアンスは特に感じませんでした。ユニークな味わいですが、美味しいかといわれると難しいところ。実はこの時点でこの日はテイスティングノートを書くのをやめてしまいました。

2020 Misturado
2021 Misturado
Misturadoはスペインのガリシア地方にインスパイアされたメンシア(75%)とトゥルソー(25%)のブレンド。ワインの写真を撮っていませんが、実は2020年はかなり淡い色合いで、2021年はかなり濃くなっています。アルコール度数も2020は11.0%と低く、2021は12.5%となっています。品種比率は2021年のものを記していますが、2020年はトゥルソー比率がだいぶ高いのかもしれません。悪くはないですが、余韻や深みはあまりないというのが正直なところ。

また、裏ラベルによると2020年はサンタ・リタ・ヒルズのサンディで醸造されているようですが、2021年はSLOコーストのカンブリアにある「パー・ワインズ」で醸造されています。

2021 モンデュース
モンデュースはフランス、サヴォワ地方の品種。あまり記憶にありません。

2021 Leon
ジュラにインスパイアされたブレンドとのことで、トゥルソー、プルサード、ピンク・シャルドネ、サヴァニャン、シャルドネ、ピノ・ノワールが入っています。赤ちゃんの顔が印象的なラベル

2021 Autrement
サヴォワにインスパイアされたピノ・ノワールとガメイとモンデュースのブレンド。

最後は4種類の単一品種もの。いずれもヴィンテージは2021年。
2021 トゥルソー
2021 メンシア
2021 ガメイ・ノワール
2021 モンデュース

個人的にはこの中で一番可能性を感じたのはトゥルソーでした。チャーミングな味わいで酸がきれいに出ています。メンシアやモンデュース、ガメイ・ノワールはどういう味わいを表現したいのか、まだ中途半端な印象。これからヴィンテージを重ねていくと変わっていくのでしょうか。例えばサンディやドメーヌ・ド・ラ・コートのピノ・ノワールの味わい深さに達するのかというと、個人的にはちょっと疑問符がついてしまいます。とはいえジェイミー・グッドはかなりの高評価を与えているので、私の修業が足りないだけなのかもしれません(Rajat Parr Wines: Phelan Farm and Scythian Wine Company – wineanorak.com)。

ところで、この日のレストランは西馬込のイル・ド・コリンヌでした。これまで何度もうかがっていますが、この日のメニューはいつもとだいぶ違っていました。ワインに合わせて変えてくれたようです。

Date: 2023/0907 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天スーパーセールで安くなっているカリフォルニアワインを調べました。一部ワシントンも入っているのでタイトルは米国としています。

いきなり、一番の目玉から紹介します。ソノマのアリシアン(Alysian)のロキオリ・ピノ・ノワールとナパのカリストガにあるケネフィック・ランチ(Kenefick Ranch)のカベルネ・フランのセットが13200円で送料無料。ヴィンテージが書いてありませんが、輸入元のアグリのページを見るとアリシアンのロキオリは2012年、ケネフィック・ランチは2013年が出ているのでおそらくそのヴィンテージです。アリシアンの2012年は、創設者ゲーリー・ファレルの最後のヴィンテージ。その意味でも貴重です。ケネフィック・ランチの方はあまり情報を持っていませんが、2014年のカベルネ・フランはワイン・アドヴォケイトで93点を取っています。カリストガでアイズリーに隣接しているとのこと。アリシアンの方だけでも1万円の価値はあります。


次はボンドのメイトリアーク2014年。これは特別に安いというよりも、もう日本の市場に入ってこなくなってしまったワインです。1年ほど前から中川ワインのページからも消えています。日本で買うなら今のうちというか、楽天でもここでしか売っていないと思います。


シュラムスバーグのブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールが4119円というのは赤坂エラベル。1ランク下のミラヴェルの価格帯です。



以前、3000円以下のピノ・ノワール対決の会に参加したときに、持ってこられた方がいたのがパリ(Pali)ワイン・カンパニーのハンティントン・ピノ・ノワール。3000円以下で入手できたのにびっくりしたのですが、今回のセールで2970円になっています。というか、このワインも日本輸入がなくなってしまったようなので、今の在庫が貴重です。この価格帯では素晴らしいワインだと思います。


同じショップ(ヴァミリオン)ではビビアナ・ゴンザレス・レーヴが作るアルマ・デ・カトレアのソーヴィニヨン・ブランもセールになっています。ワインスペクテーターの年間トップ100で上位に入ったワイン。ビビアナは「カトレア」ブランドではシャルドネとピノ・ノワールを作っており、夫のジェフ・ピゾーニと作る「シェアード・ノーツ」ではロワールとボルドータイプの2種類のソーヴィニヨン・ブランを作っています。このソーヴィニヨン・ブランはよりカリフォルニアのスタイルのソーヴィニヨン・ブラン。美味しいです。


リカオーでは今回はカリフォルニアではそれほど目立ったものはなかったのですが、ワシントンのチャールズ・スミスのロゼとシャルドネとメルローが1899円と安くなっています。




しあわせワイン俱楽部も基本的に全品10%オフになっています。なのでどれが目玉、というのは出しにくいですが、ブレッド・アンド・バターのリザーブ版シャルドネは入手しておく価値がありそうです。とりあえず限定入荷の状態と聞いています。



Date: 2023/0906 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天のワインショップ「ドラジェ」がカリフォルニアワイン協会のスプリング・プロモーションで「ベスト・ニュー・カマー賞」(同プロモーションに初参加の店舗に限られる賞)を受賞し、9月5日から19日の正午までセールを開催しています。

セールワインの一覧はこちら

しかも買い物が一定の条件を満たした人、3名にスターレーン(Star Lane)のワイン「カベルネ・ソーヴィニョン アストラル 2012」が当たります。
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スターレーンのカベルネはレギュラー版も秀逸ですが、こちらは市場価格1万円を超える高級版。ジェブ・ダナックが92点をつけて、飲みごろは2036年までとした長熟型のワインです。

一定の条件というのは購入したセール対象のカリフォルニアワインの商品合計金額が税込み1万円以上
および下の2つのワインのいずれかを購入した人、ということになります。



こちらのワイン、私は飲んだことなく情報もあまりないのですが、モントレー産のシャルドネとピノ・ノワールです。コスパに優れた地域ですから期待できると思います。Vivinoを見た感じでは、どちらも結構しっかり樽の効いたタイプのようです。

そのほかのワインからいくつかお薦め紹介します。

ナパの名門クロ・デュ・ヴァルが作るお値打ちワインです。


オー・ボン・クリマのピノ・ノワール「ノックス・アレキサンダー」などに使われているサンタ・バーバラきっての銘醸畑「ビエン・ナシード」の自社畑ピノ・ノワールです。


モンダヴィ・オークヴィルのカベルネ・ソーヴィニョンは実質To-Kalonという超豪華版です。米国90ドルが日本で1万円以下というのもありがたいです。


何はともあれのウェンテ・モーニング・フォグです。何買うか迷ったらとりあえずこれを何本か買ったらいいと思います。個人的「推し」ワインの一つですのでよろしく。
Date: 2023/0904 Category: おすすめワイン
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ブレッド&バターのシャルドネにリザーブが登場しています。限定入荷とのことですが、そもそも本家のサイトにも未掲載のワインです。

2019年のリザーブ・シャルドネはナパヴァレー産だったようですが、今回入荷した2021年はソノマ・コースト産。

また、ブレッド&バターといえば強烈な樽の風味が特徴の一つですが、新樽率は35%ということで、通常版よりもエレガントな方向に振っているようです。

価格は税込み4000円ちょっとですから、通常版より1000円高い程度と割とリーズナブル(ちなみにリザーブのカベルネは7000円程度、ピノ・ノワールは8000円程度です)。これは気になりますね。


Date: 2023/0903 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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E&J. ガロがナパのワイナリー「マシカン(Massican)」を買収したと発表しました。8月29日にロンバウアー(Rombauer)を買収したばかりであり、わずか2日後の新たなワイナリー獲得となりました。

ただ、その買収内容は大きく異なっています。ロンバウアーは3カ所の醸造設備、2カ所のテイスティング・ルーム、ナパを中心に700エーカーに及ぶ畑を持っており、それらをすべて買収した形となりました。それに対してマシカンは醸造設備も畑も持っておらず、ブランドと在庫のワイン(2022年の生産量で7500ケース)しかありません。

マシカンは2009年にダン・ペトロスキ(Dan Petroski)が設立。ナパにありながら白ワインだけを作っています。
マシカン

特に、イタリアなど地中海の品種を好んで作っており、酸高くアルコール度数は低い、ロンバウアーとは対照的なスタイルを持っています。
ガロ傘下のワイナリーというと、どちらかというとロンバウアーのような味わいのはっきりしたタイプのワインを作るところが多いイメージを持っていましたので、マシカンのようなワイナリーを買収したのには驚きました。

なお、ダン・ペトロスキは今後5年以上、ワインメーカーにとどまることが買収条件に入っています。
Date: 2023/0902 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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9月9日は今年からカリフォルニアワインの日として記念日協会に登録されました。次のように書かれています。
カリフォルニアワイン協会が制定。カリフォルニアワイン協会(本部・サンフランシスコ)は1000社を超えるカリフォルニアのワイナリーやワイン関連企業から構成される非営利団体で、世界30か国以上でマーケティング活動を行っている。多様な公認産地(AVA)を誇り、プレミアムワインとして世界中で認知されているカリフォルニアワインを、日本でもさらに知ってもらうことが目的。日付はカリフォルニアがアメリカ合衆国の31番目の州として編入された1850年9月9日から。
当日はイベントも開かれます(9月9日はカリフォルニアワインの日、イベントも開催)。

もちろんイベントに参加いただくのもいいですが、近くでイベントがないという場合や、そこまでカリフォルニアワインに思い入れがないし、という人も多いでしょう(というかそういう人が圧倒的でしょう)。普段カリフォルニアワインをあまり飲まないという人も、この日にはカリフォルニアワインを試して、その魅力を感じていただけたらと思っています。

ということで、この記事では品種ごとにお薦めのカリフォルニアワインを紹介します。3000円以下と3000円超6000円以下の2つの価格帯からのチョイスです。できたら両方の価格帯のものを飲んでいただけると、いいものの良さを分かっていただけるのではないかと思います。

赤から行きます。まずはカベルネ・ソーヴィニョンから。3000円以下というのが簡単そうで難しい分野です。もちろん美味しいものはたくさんありますが、突出したものは意外と見つけにくい。また、近年はこの価格帯はやや甘めの作りのレッド・ブレンドが主流になりつつあり、カベルネ・ソーヴィニョンとしての良さがあるワインがやや減っているような気もします。

その中で選んだのは「ランチ32」。モントレーのコスパ王「シャイド・ファミリー」というワイナリーが持つブランドの一つです。3000円までとしながら、ほぼその半額のものを選んだのはコスパ感のすばらしさとバランスの良さから。

ショップはしあわせワイン俱楽部です。以下、ショップ名が書いていないときはこのショップです。


次はピノ・ノワールで「キャッスル・ロック」のモントレーを選びました。2000円台のピノ・ノワールの中ではバランスの秀逸さが際立つワイン。同じワイナリーでメンドシーノのピノ・ノワールもあり、そちらの方がよりエレガントな作り。



ジンファンデルでは文句なくマリエッタを選びました。ここはノン・ヴィンテージで年に2~3回新しいロットを作ってロット番号を付けるというユニークなことをしています。現行のOVR(Old Vine Red)Lot73はこの価格帯でパーカー95点というワイン。ジンファンデルは単に「濃くて甘い」と思っている人にはぜひ飲んでほしいワイン。


赤ワインでもう一つブレンドものから「スラムダンク」を。ちょうどバスケットボールのワールドカップをやっていますしね。これもバランスよくスパイシー感もあっておいしいワイン。ジンファンデルなどのブレンドです。このワイン嫌いな人はいないよね、という味。


白ワインに行きましょう。
シャルドネではウェンテの「モーニング・フォグ」。個人的に大好きなワインです。程よい樽感と酸味、果実味がありバランスが秀逸(だいたい私のセレクションはバランス重視です)。ウェンテはカリフォルニアのシャルドネのふるさとと言っていいようなワイナリー。カリフォルニアのシャルドネの7割がここのクローンをベースにしているという話もあります。みんな大好きキスラーも「うちはウェンテ・クローンの畑しか使わない」と明言しています。


ソーヴィニヨン・ブランは「ジョエル・ゴット」を選びました。樽を使わないすっきり系のソーヴィニヨン・ブランで和食にも合わせやすい。ワイン・スペクテーターの上位評価常連です。


白の最後はヴィオニエ。某大手スーパーのバイヤーさんも一押しと言っていたマックマニスのヴィオニエを選びました。というかこの価格帯でのヴィオニエならこれが一択でしょう。

ショップはココスです。



スパークリングではラック&リドル。カスタム・クラッシュといって、他のワイナリーから製造委託を受けてワインを作る業態があるのですが、ここはそのスパークリングの第一人者。豊富な経験とコネクションから作った自社ブランドですからコスパ抜群です。エレガント系のブラン・ド・ブランを選びましたが、より飲みごたえがあるブリュットやブラン・ド・ノワールもあります。


ここからは3000円超6000円までの価格帯に移ります。

この価格帯のカベルネ・ソーヴィニョンはより取り見取り。大激戦区で外れもほとんどないところです。その中で選んだのはなんと3000円台で買えるデコイ リミテッド カベルネ・ソーヴィニョン。デコイはナパの有名ワイナリーで、特にメルローではトップクラスに君臨するダックホーンの下位ブランド。普通のデコイは3000円前後で買えますが、「リミテッド」は1ランク上。クオリティ的にはダックホーンのカベルネにも迫りますが、価格は普通のデコイより1000円ほど高いだけ。コスパ抜群です。


次はちょっとマイナーですがカベルネ・フランでトレフェッセンのものです。カベルネ・フランは個人的一押しの品種です。このワインふつうは7000円以上するのですが、5000円台で売っているところを見つけてしまいました。

ショップは「酒楽ショップ」


ピノ・ノワールではオーガスト・ウエストのサンタ・ルシア・ハイランズを選びました。7月に亡くなられたインポーターの海老原卓也さんがインポーターを始めるきっかけになったワインがこれ。この美味しいピノを日本人に飲んでもらいたいと脱サラしたのでした。カリフォルニアらしいチャーミングな果実味を持つワイン。

ショップはWassy’s。


ジンファンデルはベッドロックのオールド・ヴァイン・ジンファンデル。ベッドロックのオーナーのモーガン・トゥエイン・ピーターソンはマスター・オブ・ワインを持っており、100年以上の樹齢がある古木の畑の第一人者。彼が古木のワインの入門用としてサービス価格で販売しているのがこのワインです。



赤の最後はシラー。シラーを得意とするストルプマンのワインです。ちょっと珍しいのは、発酵時に「炭酸ガス浸漬法」(カルボニック・マセレーション)を使っていること。ボージョレ・ヌーヴォーで使われている手法で、果実のフレッシュさを出すのに役立っています」。シラーが苦手という人にも飲んでほしいワイン。


白ワインに移ります。シャルドネはタリーのエステート。カリフォルニアの沿岸地域でも特に冷涼な地域のブドウを使っています。涼しいところのシャルドネなので酸のきれいさが素晴らしいワイン。


ソーヴィニヨン・ブランはナパのホーニッグのリザーブ。ナパの一等地にある自社畑のブドウを使っています。新樽も使ってリッチな味わい。


ヴィオニエではカレラ。カレラはピノ・ノワールで有名ですが、創設者のジョシュ・ジェンセンはDRCで収穫を手伝いにいったときに、マダム・ルロワに嫌われて追い出され、その後コンドリューで収穫の手伝いをしたということがありました。そういった由来でヴィオニエにも思い入れがあり、カリフォルニアではかなり早くからヴィオニエの栽培に取り組んでいます。


最後、スパークリングは価格帯オーバーですがドメーヌ・カーネロスのル・レーヴを紹介します。米国で125ドルするのが日本では1万円を切るという不思議価格で何年も販売されていましたが、このほど価格改定で一気に2万円ちかくになってしまいます。現在ショップにある在庫がなくなったらその価格なので、今買わなきゃいけないワインです。テタンジェの系列であり品質的にもカリフォルニアのトップクラス。


Date: 2023/0901 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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山田琢馬ソムリエ
ナパのワインというと、カベルネ・ソーヴィニヨンと誰もが思うでしょう。白ならシャルドネ。確かにカベルネ・ソーヴィニヨンでもシャルドネでも世界トップクラスのワインが作られているナパですが、実はそれ以外にも魅力あるワインがたくさんあるのです。そういったワインとペアリング・ディナーを楽しめるイベントが9月15日にパレスホテル東京で開かれます。

ワインを選ぶのはNapa Valley Wine Best Sommelier Ambassadorの山田琢馬ソムリエ。

カリフォルニアワインには、濃厚で樽が効いたシャルドネばかりの時代に「シャルドネ以外の何かが飲みたい」と「Anything but Chardonnay(ABC)」という言葉が生まれたことがありました。同様に、カベルネ・ソーヴィニヨン以外の何かという意味でも「ABC」という言葉が使われました。今回のイベントタイトルはそれを逆手にとって「ABC of Napa Valley」となっています。ナパの多様性が楽しめると思います。

会場のパレスホテル東京「グランドキッチン」は先日訪問して「パレスホテル「グランドキッチン」でカリフォルニアワインと料理を堪能」という記事に書いていますが、料理もトラディショナルをベースにした、美味しいものを出しています。今回はペアリング・ディナーですから、どういう料理が出るのか楽しみです。ちなみに山田琢馬ソムリエはNapa Valley Expertの2次試験のペアリングで1位を取っています。

私は今回は主催者側ではなく、普通にお客さんとして参加します。ワインや料理の内容も聞いておらず、楽しみにしています。

<ABC of Napa Valley with Takuma Yamada>
日時:2023年9月15日(金)19:00-21:00(受付18:30〜)
会場:パレスホテル東京 グランドキッチン(1F)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目1−1
担当:NAPA VALLEY WINE BEST SOMMELIER AMBASSADOR 2023 山田琢馬さん
イベント内容:着席形式の解説つきペアリングディナー
会費:一般 22,000円(税込)、NAPA VALLEY WINE EXPERT認定者 20,000円(税込)

申込みはこちらから

問い合わせ先:Japan@napavintners.com