安物のワインを30分でヴィンテージワインに変える機械」という記事がGIGAZINEに載っていました。

「Ultrasonic Wine Ager」(仮称)というこの機械,超音波を使ってアルコールのモレキュールを分解し30分で熟成した味わいに変身させるそうです。1000円以下の安ワインでも数万円の味になるというのが売り文句。ちなみにGIGAZINEで「塗装剥離剤でさえ8年間寝かせたシングル・モルト・ウイスキーのような味にもなるらしい」というのは原文の読み間違いで,塗装剥離剤というのはまずいウイスキーの形容詞として使われる言葉のようです。この機械,350ポンド(約6万2000円)で販売される予定です。

これを発明したCasey Jonesという人。日本で「マネーの虎」というテレビ番組がありましたが,これの英国版である「Dragons Den」(竜の巣)という番組に出演経験があります。下がそのときのビデオ。



ここで紹介しているKlenzという靴の清浄機,この番組で1万ポンド(約177万円)の投資を得て,製品化にこぎつけています。あんまり売れそうには見えませんが。

こういうのって数年おきに出てきますね。「デキャンティングポアラー」なんかもその一つ。「おでんの輪」なんていうのもありました。超音波を使うというのは比較的真っ当な方ですね。

ただ,安ワインは熟成しても安ワイン。とげとげしさがまろやかになっても,それで高級ワインの味わいになるわけでではありません。また,デキャンティングポアラーの場合は,高級ワインではかえって味がばらばらになってしまうような感じがしました。期待しないで使う分にはいいかもしれませんが,それには値段がちょっと高すぎる感じがします。