Twitter Q&Aより「カリフォルニア・ワイナリーが『テロワール』を語るのは流行りなんでしょうか?」
Twitterで受けた質問と,それへの回答を紹介します。
のっけから難しい質問でした。僕の書いた回答は
ところがうえはらさんから「ちょっとネガティブな印象を受ける。確かに方便で「テロワール」という単語を使う人もいるが(そっちの方が多いかも知れんが)、真摯に追求してる人もいて、その辺の人の存在が読み取りにくいと思いました」とダメ出しが出ます。
確かに,「テロワール」という言葉がともすればマーケティング的に便利に使われすぎているような気がしている(米国でということではなく,日本や欧州を含めて)ので,ややネガティブな物言いになってしまっていたかもしれません。こういうあたり,Twitterでは短い時間に判断して書く力が必要ですね。
そこで改めて
と追記しました。
最初に質問された方からは
と返信いただいたので,まあよかったのかな,と思います。
質問はこれからも随時どうぞ。もっと簡単に答えられるのがいいなあ(笑)。
@Sunrise_Bacchus: カリフォルニア・ワイナリーが「テロワール」を語るのは流行りなんでしょうか?それとも変化なんでしょうか?それとも「そんなことない」んでしょうか?
のっけから難しい質問でした。僕の書いた回答は
はやりでしょうね。2000年ころから単一畑ワインが増えた動きと呼応していると思います。
おそらく90年代末のカルトワイン・ブームとも関連していると思うのですが,AVA名を付けるワインを作るよりも,多数の単一畑ワインを作る方向に多くの(特に上位の)ワイナリが動きました。
小ロットでも高品質なものを作ることで名を上げることや,優良顧客に多くのワインを買ってもらうのが目的だったと思います。そのときに単一畑のワインを語るためにテロワールを言い出すところが増えた,というのが僕の理解です。
ところがうえはらさんから「ちょっとネガティブな印象を受ける。確かに方便で「テロワール」という単語を使う人もいるが(そっちの方が多いかも知れんが)、真摯に追求してる人もいて、その辺の人の存在が読み取りにくいと思いました」とダメ出しが出ます。
確かに,「テロワール」という言葉がともすればマーケティング的に便利に使われすぎているような気がしている(米国でということではなく,日本や欧州を含めて)ので,ややネガティブな物言いになってしまっていたかもしれません。こういうあたり,Twitterでは短い時間に判断して書く力が必要ですね。
そこで改めて
あと,ピノやシャルドネをメインとするワイナリの場合,土地の差がワインに現れやすいため,趣味的なほどにさまざまな畑の個性を引き出すことに専念しているケースもあると思います。
で,実はそれを実践した先駆者はRidgeで品種はジンファンデルだったりします。
と追記しました。
最初に質問された方からは
ふむふむ。。面白いですね。カリフォルニア行きたくなってきました!見たい!話したい!
と返信いただいたので,まあよかったのかな,と思います。
質問はこれからも随時どうぞ。もっと簡単に答えられるのがいいなあ(笑)。
うえはら wrote: