Harlan Estateと言えば,Wine Advocate誌で100点を4回取ったいわゆるカルトワインの中でも名実ともに1,2位を争うワイン。市場価格も国内であれば5万円を下らないと思います。

そのHarlanのオーナーBill Harlanが手がける第2のプロジェクトがBond。自社畑にこだわるHarlan Estateに対し,BondはNapaから最良の畑を選んでそこから購入したブドウでワインを作ります。そのBondの中でセカンド・ラベルという存在なのがMatriarch(メイトリアーク)。他のBondのワインが各畑のブドウだけを使っているのに対して,Matriarchはこれらのブレンドになっています。とはいえ,元がレベルの高いワインですからブレンドだからまずいというわけではなく,Harlan系では最もお買い得なワインです。

日本では2005年ヴィンテージから中川ワイン販売が輸入を始め,ぐんと価格が下がりました。パリ16区が販売を始めた2006年もなんと税込み9980円。米国での最安と見られる115ドル(これは税抜き)よりも安くなっています。ただし,評価は2005年よりも少し下。2005年がWA誌で93点なのに対し,2006年は90点。Robert Parkerは「Dark plum/purple, with plenty of smoke, black currants, espresso roast, oak, and chocolate, the 2006 is dense, round, and best drunk over the next decade. 」と書いています。