クリスマス前企画として,やっぱり「泡」でしょということでカリフォルニアのスパークリング・ワインを一挙紹介します。個人的に好きなアイアン・ホースが近年はいらなくなってしまったのがちょっと残念なのですが…

まず釈迦に説法だとは思いますが,カリフォルニアで作っているのは「シャンパン」あるいは「シャンパーニュ」ではありません。これらの名前はフランスのシャンパーニュ地方だけで認められているからです。とはいえ,米国は原産地呼称のルールが甘く,今でもKorbel Champagne Cellarsなんていう名前が残っていたりします。ただし,海外に輸出するものについては現在はほとんどなくなっているのではないかと思います。

シャンパーニュでないからダメなのかというと,そういうことではなくほとんどのスパークリング・ワインの製法はシャンパーニュと同様です。

ここでは安いものから紹介していきます。まずはDomaine Chandon。ここのは最近1000円台で売られており,かなりコストパフォーマンスが高いです。なお,ほとんど同じラベルのオーストラリア産のものもあるので買うときにはちょっと注意しましょう。普通のBrutとロゼがありますが,ここではロゼを紹介します。ロゼの方が華やかだし,料理も幅広くあうと思います。


次はGloria FerrerのBlanc de Noir。Blanc de Noirはロゼほどの色ではありませんがうすピンク色できれいです。ここのはYAMAYAでも安く売ってます。


1000円台の最後はRoederer EstateのBrut。これはここ1年くらいで急に安く輸入されるようになりました。米国では18ドルくらいです。僕は飲んだことありませんが評判もいいようです。



2000~3000円台ではまずCoppolaのSofia。これはCoppolaが泡が苦手だという娘のリクエストで泡のきつくない泡として作ったものだとのこと。スパークリング・ワインはちょっと,という人にも飲みやすい泡です。パッケージもきれい。


次にオレゴンのアーガイル。ここも質が高いスパークリング・ワインを作るところです。Patz & HallのDonald Patzさんも好きだとのこと。


次にSonomaのJは日本でもファンが多いワイナリ。Jの文字が素敵です。ジャケ買いする人も多そう。


Roedererのロゼも3000円台。これも評判は高いです。


カリフォルニアのスパークリングでは老舗の一つであるSchramsbergもおすすめ。


最後にちょっと珍品とも言えるのがScshugのRouge du Noir。ロゼではなく赤ワインの泡です。ロゼよりもさらにしっかりした味わい。肉料理ならよく合いそうです。


4000円以上ではさらに珍品と言える「青い泡」を紹介します。ブルーベリーのエキスで色を付けたとのこと。味は案外しっかりしているようです。これを出したら目立つでしょうね。


オレゴンのSoterもスパークリングの評価の高いところです。我が家では今年はここのを開けるつもり。


最後はSchramsbergのプレミアムJ. Schram。米国最高のスパークリングの一つです。ボトルから重厚感があります。