スケアクロウは、ナパのワインの中でも今や「高貴度」ではトップと言っても過言ではないでしょう。傑作映画として知られる「オズの魔法使い」のプロデューサーだったJ. J. Cohn氏が、ナパの名門InglenookのオーナーだったJohn Daniel Jr.に薦められて作った畑が今に残ります。1945年に植えたカベルネ・ソーヴィニヨンというのは、ナパだけでなく世界的に見ても貴重ではないかと思います。

そのスケアクロウ、既にWine Advocate誌での100点も取っており、現行ヴィンテージでは国内価格は8万を超えています。

そのスケアクロウが2009年からセカンド的に作っているのがMエタンなるワイン。ちなみにスケアクロウという名がオズの魔法使いのカカシから来ているのは一目瞭然ですが、こちらの名前は分かりますか?

実はブリキ男「Tin Man」をフランス語にしたMonsieu Etainという意味です。

正式なセカンドではなく「セカンド的」という言い方をしていますが、畑はJ. J. Cohnであり、品質も普通のセカンドと比べるとかなり高く評価されています。

2012年はWine Advocate誌で94点(スケアクロウは98点)ですから、かなりの評価。その2012年がカリフォルニアワインあとりえに入ってきています(前置きが長くなりすぎました)。オーパスワンと同じような価格帯ですが、カリフォルニアワインマニアであれば、こちらの方に食指が伸びそうです。



ちなみにスケアクロウも2008年ヴィンテージだと、大分安くなります。ただ、これは正式輸入が始まる前のものだと思います。また、この年の評価は93+なので2012年のエタンの方が点だけ見れば上回っています。