読書感想「治るという前提でがんになった」/高山知朗
筆者の高山さんは40代で脳腫瘍と白血病という2つの全く異なるガンになりました。最初のガンが判明したのは5年前の2011年。当時一人娘がまだ1歳でしたが「娘の二十歳の誕生日においしいお酒で乾杯してお祝いする」ことを目標に、ガンと闘う決意をしました。そして、ベストと考えられる医者を選び、治療を選び、今に至ります。
実は高山さんとは、ガンを発病する前に一緒にワインを飲んだこともあるのですが、IT系の会社の経営者であり、非常に論理的にものを考え、実行する力のある方です。
その高山さんが書いた本書は、単なる闘病記ではありません。むしろ、これからガンになる人のためのサバイバル・マニュアルと言った方がいいような内容です。医者の探し方、決め方、治療法の種類とそのメリットデメリット、入院生活の心得、さらには治療にかかる費用といったところまで、わかりやすく、書かれています。例えば「看護師さんは名前で呼ぼう」といった実践的なアドバイスがふんだんに盛り込まれています。
また、高山さんの家族はいわゆる「ガン家系」であり、お父さんをガンで失い、妹さんも30歳のときに乳がんで亡くしています。自分ひとりの独りよがりな経験談になっていないのは、そういった経験からの辛さを踏まえたものなのだろうと思います。
今、ガンと闘っている人やその家族・友人、また私自身を含めた将来ガンになる可能性がある人にとって、本書は読み・携えておく価値があるものだと思います。
なお、普段、本を買うときは電子書籍があればそちらを選ぶのですが、本書は家族にも読んでほしかったので紙の本にしました。
実は高山さんとは、ガンを発病する前に一緒にワインを飲んだこともあるのですが、IT系の会社の経営者であり、非常に論理的にものを考え、実行する力のある方です。
その高山さんが書いた本書は、単なる闘病記ではありません。むしろ、これからガンになる人のためのサバイバル・マニュアルと言った方がいいような内容です。医者の探し方、決め方、治療法の種類とそのメリットデメリット、入院生活の心得、さらには治療にかかる費用といったところまで、わかりやすく、書かれています。例えば「看護師さんは名前で呼ぼう」といった実践的なアドバイスがふんだんに盛り込まれています。
また、高山さんの家族はいわゆる「ガン家系」であり、お父さんをガンで失い、妹さんも30歳のときに乳がんで亡くしています。自分ひとりの独りよがりな経験談になっていないのは、そういった経験からの辛さを踏まえたものなのだろうと思います。
今、ガンと闘っている人やその家族・友人、また私自身を含めた将来ガンになる可能性がある人にとって、本書は読み・携えておく価値があるものだと思います。
なお、普段、本を買うときは電子書籍があればそちらを選ぶのですが、本書は家族にも読んでほしかったので紙の本にしました。