2月があまりにも忙しすぎて、もう1カ月経ってしまいましたが、試飲会レポートです。それにしても2月20日ころまではまだ試飲会やセミナーありましたが、その後はほとんどがキャンセル。レストランなども閑古鳥が鳴いているところが少なからずあるようです。せめて家飲みでワイン飲みたいものですね。私は昨日、開けてから1週間くらい経ってしまったワインの残りを飲んだら、かなり酸化していて、辛かったです…


ジンファンデルで有名なベッドロックのリースリングです。ドライでミネラル感がすごい。時間かけてゆっくり飲みたいワイン。



既に別記事でも紹介したナパ・ハイランズの弟?(妹?)分的存在のナパ・グレン。樽の使い方が秀逸です。


リース(Rhys)の廉価版アリージアのシャルドネ。廉価版といっても自社畑のベアワロー100%。酸がきれいで余韻の長いワイン。高級感あります。


初登場イーター(Iter)のスパークリング。シャルマー方式なので高級感はないですが、あっさり気軽に飲めるスパークリングです。


ダックホーンの廉価版デコイ(Decoy)のソーヴィニヨン・ブラン。酸がきれいでさわやか。ソーヴィニヨン・ブランらしいソーヴィニヨン・ブラン。


デコイのピノ・ノワール。ダックホーン傘下に入ったカレラのセントラル・コーストを一部ブレンドしているとのこと。いろいろな品種を手掛けるワイナリーのピノ・ノワールは、あまりレベルが高くないことが多いですが、これはかなりいいです。果実味もよく、バランスいいワイン。


リヴァース・マリーのソノマコースト・ピノ・ノワール。トーマス・ブラウンのワインが6000円で飲めるだけでもすごいです。バランス良く、旨味あるピノ・ノワール。


マウント・エデンはリッジ、リースと並んでサンタ・クルーズ・マウンテンズを代表するワイナリー。クラシックな作りという点ではリッジと共通する雰囲気があります。リッジにないものとしてはこのピノ・ノワール。複雑さがあり、熟成が楽しめそうなワイン。


ナパ・ハイランズの弟?分、ナパ・グレンのカベルネ・ソーヴィニヨン。シャルドネと同様、嫌味ではない樽の風味が秀逸です。果実味は突出せず、作りの上手さを感じさせます。


マウント・エデンの畑から2kmほど離れたところに購入した畑のブドウから作るのがドメーヌ・エデン。マウント・エデンよりも早くから親しめる作りです。これはカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常にきれいな酸を持ったワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンでも酸は大事なのだと思わされました。


アリルは昨年から何度も紹介していますが、1万円以下のカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはこれ以上は望めないレベルでしょう。というか本来はこの倍の価格のものを廃業予定のワイナリーから安く仕入れたお買い得品です。


ゴースト・ブロックはヨントヴィルからオークヴィルにかけて7つの自社畑を持つワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンはオークヴィルの畑から。場所とクオリティを考えたら2万円以上で全然不思議ではないワイン。味わいもオークヴィルらしいなめらかなタンニンで高級感あります。


オーヴィッドのヘキサメーターはカベルネ・フラン中心のワイン。プリチャード・ヒル近隣のコルギンやコンティニューム、オーヴィッドから山を降りたところにあるダラ・ヴァレのマヤもカベルネ・フランの比率が比較的高いワインですが、格下に見られがちなカベルネ・フランもこれだけ素晴らしいものができるということはぜひ知ってほしいです。値段は高いのですが…


2005年が初ヴィンテージにして、今まで14本の「パーカー満点」を取った新生カルトの一つ「ビーヴァン・セラーズ」。このワインの畑「テンチ」はまさにスクリーミング・イーグルの隣にあります。なめらかな味わいでむちゃくちゃ美味しい。


最後はハーランの「プロモントリー」。極めて個性的な味わい。大樽に由来すると思われる木の風味、果実の濃縮感、複雑さ。前にも書きましたが、ここは将来ハーランを超えていく可能性があると思います。