古木の畑にこだわってワインを作るベッドロック。そのワインの中でもレア度が高く、またその内容に否応なく惹かれてしまうのが、「オークヴィル・ファームハウス」のワインです。

カリフォルニアでグラン・クリュを選ぶとしたら100%間違いなく選ばれる「ト・カロン』。そのオリジナルの姿に近いのがこのワインです。

「ト・カロン」の話はセミナーでもそれだけで30分以上話すことがあるくらい、興味深く、またいろいろややこしいのですが、そこを初めに切り開き、「ト・カロン」(ギリシャ語で至高の美の意味)の名前を付けたのがハミルトン・ウェブという人。そのオリジナル・ト・カロンに含まれる畑のブドウで造ったのがベッドロックの「オークヴィル・ファームハウス」。1930年代、禁酒法が終わっだ直後の時代に植えられた畑です。当時はまだ、畑に複数品種を混植する「フィールドブレンド」が使われており、今でもジンファンデル、プティ・シラー、モンデュース、ネグレット、カリニャン、シュナンブランなどが飢えられています。

ト・カロンの名前はコンステレーション・ブランドが商標登録しているので利用できないこのワイン、今回新しく入荷した2016年はアントニオ・ガッローニが95点を付けています。日本への入荷自体、非常に本数が少なく、私も試飲したことないのですが、色々な意味で好奇心を掻き立てられるワインです。