サンタ・ルシア・ハイランズで一番有名な畑・ワイナリーといえば誰もが名前を挙げるのがピゾーニ(Pisoni)。そのピノ・ノワールは漫画「神の雫」の続編「マリアージュ」で、北京ダックに一番合うワインとして取り上げられたこともありました。非常に人気が高く1万円を超えるワインですが、国内市場では常に「瞬殺」になるほどです。

ピゾーニが作るワインにはピゾーニ以外にルシア(Lucia)、ルーシー(Lucy)がありますが、このうちルーシーはロゼ専門、というか一つしかワインを作っていません。それがピゾーニの畑のピノ・ノワールを100%使ったロゼです。ロゼで4000円というとちょっとお高い感じもしますが、赤ワインにすれば1万円を超えるブドウを使って4000円のワインを作っているのですから、ある意味極めて贅沢とも言えます。



最新のヴィンテージ2020を試飲しましたが、ロゼワインとしては非常にしっかりした味わいで、タンニンもそこそこあります。バラの香り、ラズベリーの味わい、コクもあり、非常に応用範囲の広いロゼだと思います。

何よりもピゾーニ100%のワインとしては最安であり、ピゾーニが作るピゾーニで実質手に入るのはこれくらいですから、その価値は十分にあります。