ケンタッキー
ソムリエの田邉さんが「ケンタッキーフライドチキンとワインのペアリング|田邉 公一 Wine director|note」という記事を書かれていたのが気になっていました。ブレッド&バターのピノ・ノワール、飲んだことなかったし、ケンタッキーに合うワインというのを考えたことがなかったし。また、記事中にケンタッキー州といえばバーボンで、バーボンも合うとあったことから、最近増えているバーボン樽のワインはどうなんだろうと思ったのでした。

試したワインは以下の3つ。
ワイン
バーボン樽のワインじゃなくスコッチ樽熟成のナーリー・ヘッドにしてしまいましたが、そこはご愛嬌ということで。ピーチー・キャニオンのジンファンデル・ブレンドは先日開けたものがまだ残っていたので、これも合わせてみました。多分、自分で考えたらケンタッキーにはジンファンデルを選びそうということもあります。

で、結論から言うと、この3つの中ではブレッド&バターのピノ・ノワールがベストでした。このピノ・ノワール、かなり甘やかさがあって樽の風味もしっかりあります。その風味やボリューム感にフライドチキンの脂やスパイス感がすごくよく合いました。田邉ソムリエさすがです。甘やかさやボリューム感など似た系統の味のピノ・ノワールだとメイオミもよく合いそうです。




ナーリー・ヘッドのシャルドネはリアルワインガイドで旨安大賞に選ばれたワイン。スコッチ樽熟成で樽感はしっかりあるのですが、甘やかさはブレッド&バターほどはなかったです。むね肉のところだと結構あいますが、もも肉など脂の多い部所には、もう少しワインのボリューム感がほしい感じです。同じナーリー・ヘッドでもバーボン樽熟成のカベルネ・ソーヴィニヨンとかカーニヴォのバーボン樽熟成とかの赤ワインの方が合いそうな気がします。




ピーチー・キャニオンのジンファンデル・ブレンド「インクレディブル・レッド」は先日の記事で「レッド・プラム、レッド・チェリーなどの赤系の果実味を最初に感じます。ブラックベリーなど黒系も少し。タンニンは中程度。酸はやや高く、ふくよかですが昨今のジンファンデル系レッドブレンドのような甘さはありません。ミディアムプラス程度のボディ。トーストやスパイスの風味もあって、余韻も上々」と書いています。

これもすごくおいしいジンファンデルなのですが、ケンタッキーと合わせるにはもっと甘い系のレッド・ブレンドがいいと思います。プリズナーとかオリン・スイフトのアブストラクトとか。手頃な価格帯だと人気の「689」のレッドとかも良さそうです。