Arrowood(アローウッド)を設立したのはRichard Arrowood。1986年のことでした。以降オーナー兼ワインメーカーとして、シャルドネやカベルネ・ソヴィニョン、デザートワインなどで高い評価を得ました。Wine Spectator誌が1999年に発行した大著「California Wine」で五つ星評価されています。ソノマ・ヴァレーを代表するワイナリといっても過言ではなかったでしょう。
ワイナリの運命が変わり始めたのは2000年。Richard ArrowoodがワイナリをRobert Mondaviに売却したのでした。当時のMondaviは飛ぶ鳥を落とす勢いがあったのですが、その後数年で急落。2004年にはArrowoodを売却してしまうことになりました。その後、さらに買収されて現在はKendall-Jacksonなどを抱えるJackson Family傘下となっています。
ワイナリ売却後もRichard Arrowoodはワインメーカーとして残っていたのですが、2008年には自身のワイナリとして立ち上げたAmapolaに専念すべく、Arrowoodからは手を引くことになりました。
ワイナリとしての全盛期は1990年代と言っても過言ではないでしょうが、かつての輝きを取り戻すことはできるのでしょうか?