Arnot-Roberts: バランス重視派の注目株

Arnot-Roberts(アーノット・ロバーツ)はDuncan Arnot MeyersとNathan Lee Robertsが2001年に設立したワイナリです。2人はナパで育った幼なじみ。

Robertsは父親が樽の製造業者を営んでおり、祖母が故Robert Mondaviの未亡人Margrit Biever Mondaviというワイン関係の家系。一方Meyersは父親が弁護士というワインとは関係のない家庭で育ち、一時はプロの自転車乗りを目指していました。後にCaymus、Groth、Acacia、Kongsgaardといったナパのワイナリで働いていました。

2001年に共にワインを作り始めましたが、最初は1樽と、ごくごく趣味的なレベルでした。2002年には1万ドルを集め4樽醸造。だんだんと商業レベルになっていきました。

転機になったのが2005年。この年は気温が低く、ブドウがそれまでの年よりも熟成していない状態でした。ところがシラーのできが非常に良かったことから、その後も収穫時期を早くしてバランスの取れたワイン・スタイルを目指すようになりました。

ワインはシャルドネ、カベルネ・ソヴィニョン、ピノ・ノワール、シラーに加え、古木のフィールド・ブレンドによる白ワイン、Trousseau(トルソー)という赤ワインなど独自の試みをしています。ワインはどれも単一畑でソノマだけでなく、サンタ・クルーズ・マウンテンやナパやクリア・レイクといったところからブドウを調達しています。

欧州のワインのコピーや、ひたすらにパワフルなワインを目指すのではない新世代のカリフォルニアワインとして2012年にはSFクロニクル紙でWinemaker of the Yearを受賞しています。今後の期待の大きなワイナリです。

URL
http://arnotroberts.com/
メール
mail@arnotroberts.com
住所
33 Healdsburg Ave.Unit I, Healdsburg, CA 95448
電話
707-433-2400
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