1857年に設立されたカリフォルニア最古のワイナリです。創設者はAgoston Haraszthy(アゴストン・ハラツィー)。カリフォルニアに欧州から様々なワインを持ち込み、カリフォルニアワインの歴史に名を残す人物です。1979年にはドイツからの移民であるRacke家が買収し、2001年には大手酒メーカーのAllied Domecq(アライド・ドメック)の手に渡りました。Racke家は現在では近隣のDonumで高品質のピノ・ノワールを作っています。
2011年にはフランスの大手ワインメーカーであるBoisset家が買収。GalloのGina Galloの夫でもあるJean-Charles Boissetの手によって大幅なリノベーションを果たしました。Agoston Haraszthyの伝統を伝えるようなリノベーションであり、当時を偲んでクリーム・シェリーなどの当時作られていたワインを再現したり、ワイナリの建物も大改築したりしました。
リノベーションによって、ワイナリのツアーも充実したものになりました。再構築したChampagne Cellarsの見学や、シャルドネやピノ・ノワールのクローン別テイスティングなどが提供されています。2012年にはカリフォルニア・トラベル・アソシエーションによってWinery of the Yearに選ばれるなど、注目のワイナリになっています。
ワインではカーネロスのシャルドネやピノ・ノワールなどが高く評価されてきました。Boisset家によってワインがどう変わっていくかも興味深いところです。