Kapcsándy(キャプサンディ)は、2003年に設立された新しいワイナリ。2007年と2008年のカベルネ・ソヴィニョン State Lane Vineyardがロバート・パーカーによって100点と評価され、一躍注目をあびるようになったワイナリです。
State Laneという畑は元々はBeringerが所有しており、1999年まで、単一畑のワインや、フラグシップのPrivate Reserve カベルネ・ソヴィニョンに使われていました。ところがフィロキセラにやられてしまい、売却することになりました。2001年に、それを購入したのがKapcsándy家でした。
Kapcsándy家は、有名なワインメーカーHelen Turleyの協力を得て、ブドウを植え直し、2003年からワインを作り始めました。2003年、2004年はHelen Turleyがワインを作り、2005年からはHelenのアドバイスによってRob Lawsonをワインメーカーに迎えています。Rob Lawsonは長年、Napa Wine Companyというワイナリで、多くのワインの醸造を請け負っていました。中にはいわゆる「カルトワイン」も含まれていたとのことです。
ワイナリはさらにボルドーのChateau LatourのDenis Malbecをコンサルタントとして契約しています。
このようにスター総動員で作られたここのワイン、2004年には早くもロバート・パーカーのWine Advocateで95点と評価され、2007年にはカベルネ・ソヴィニョン State Lane Vineyardが100点、Roberta's Reserve State Lane Vineyardが98+とあっという間に頂点を極めてしまいました。
これらのワインは市場価格も既に400ドル超と、カルト・ワイン・ブーム以降に登場した、いわゆる「次世代カルト」の中でも注目株となっています。
こういったワイナリは通常、非公開ですがここは珍しく、テイスティング/ツアーが可能です。ただしテイスティング・フィーが100ドルとこれも破格。
また、未成年はワイナリやテイスティング・ルームに入れないとのことなので、家族連れは注意しましょう。