Ray Duncan(レイ・ダンカン)とJustin Meyer(ジャスティン・メイヤー)の二人が1972年に設立したワイナリがSilver Oak(シルバー・オーク)です。2001年にJustin Meyerは自分の持ち分をDuncan Familyに売却して、現在はすべてDuncan家が所有しています(Justin Meyerはその後鬼籍に入りました)。
Silver Oakのモットーは「Life is a Cabernet」。当初からカベルネ・ソヴィニョン専業として始まり、ナパとソノマのAlexander Valleyの2つのCabernetを作っています。
ワイン作りの特徴は、アメリカン・オークの樽を使っていること。フランスの樫樽と比べるとやや単純で、樽っぽさが強くつくと言われていますが、半面飲みやすいワインになるとのことです。また、Alexander Valleyでは約4年、Napa Valleyでは約5年と、熟成期間を長く置き、リリース直後から飲みやすいワインに仕立てています。こういった特徴からか、非常に人気の高いワイナリです。例えば、1998年のWine Spectator誌の読者人気投票ではCaliforniaのカベルネ・ソヴィニョンを作っているワイナリで3位(1位はCaymus,2位はOpus One)にランクされています。
個人的にも、カリフォルニアのプレミアムなCabernetで最初に好きになったのがここのワインでした。分かりやすいおいしさと、いかにもアメリカのワインという雰囲気の陽性の味わい。難しいこと言わずに、楽しく飲もうという気になります。カリフォルニアワインの一つの顔として、一度は飲んでほしいワインです。
ワイナリはラベルにも描かれている「塔」が目印。テイスティングに使ったグラスはおみやげで持ち帰れます。大振りなグラスでなかなか重宝します。