Oakvilleの中でもScreaming EagleやDalla Valleに接したところに畑を持つ、超一流のポテンシャルを持ったワイナリです。Rudd夫妻がオーナーであり、娘のSamanthaも手伝いをしています。オーナーのLeslie Ruddは有名なグロッサリ・ストアDean & Delucaのオーナーでもあります。
1996年にGirardワイナリを買収してRuddになりました(Girardは別の場所でワイナリを続けています)。当初のワインはGirardの名前を残しており、2000年以降完全にRudd名義でのワインを作るようになりました。買収当時のワインメーカーは、その後自身のワイナリで有名になったDavid Ramey。当時は彼の得意とするシャルドネで高い評価を受けていました。
近年はプレミアムなワイン作りのために体制を強化しています。2006年には畑のマネージャーとして極めて有名なDavid Abreu(デイビッド・エイブリュー)と契約。AbreuのワインメーカーであるBrad Grimesもコンサルタントとして2008年から協力しています。2007年にはPeter Michael、Paul Hobbs、Lewis CellarsといったそうそうたるワイナリでワインメーカーをしていたPatrick Sullivanがワインメーカー。このほかMichel Rolandが関わっているという話もありますが、この点については確認できていません。
これらの甲斐あって、2007年と2008年だけでWine Advocate誌で96点以上のワインが6種と大躍進を遂げています。特にOakville Estate Proprietary Red Wineは2007年が98+点、2008年が99点と、近隣のScreaming EagleやDalla Valleにも勝るとも劣らないレベル。それでも知名度がそれほど高くないせいか、価格は比較的抑えめです。
白ワインではソノマのブドウを使ったChadronnayと、ナパのMt. Veederのブドウを使ったソヴィニョン・ブランおよびSemillonとソヴィニョン・ブランのブレンドを作っています。評価が高いのはソヴィニョン・ブランやそのブレンドの方。