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1996年にオークショニアでありピアニストでもあるFritz Hattonが、著名なワインメーカーJohn Kongsgaard（ジョン・コングスガード）と作ったワイナリがArietta（アリエッタ）です。Ariettaというのはイタリア語で小曲の意味。ワインとクラシック音楽への情熱を表すということで、ラベルのデザインは五線譜の譜面になっています。
ラベルの譜面はベートーベンが最後に作ったピアノソナタ「作品111番」の一部とのこと。アリエッタに続いて、4つの変奏が続く、クラシック音楽の一つの極致として選んだのだそうです。
2005年にはFritz Hatton夫妻がJohn Kongsgaardの持分を買い取り、ワインメーカーをAndy Erickson（アンディ・エリクソン）にしました。Andy EricksonはDalla Valleなどのワインメーカーであり、一時はScreaming Eagleのワインメーカーも勤めていた才人です。
ここの代表作である「Red Wine H Block Hudson Vineyards」はカベルネ・フランとジンファンデルのブレンドという珍しい作品。2007年、2008年はWine Advocateで95点を取るなど、高い評価をえています。2008年は初めて100％カベルネ・フランで作られており、ロバート・パーカーが「ナパのカベルネ・フランの素晴らしさと、カベルネ・フランがAndy Ericksonの類稀な才能と出会ったことによる素晴らしさを表現している」と称えています。